完全攻略編です。
車庫から出す時などハンドルの据え切りが多用されている事を容易に想像できます。
156もハンドル切れませんからねえ
全部載せいっちょ〜!
国によってはベロアなんて言いますね
一応僕も塗装屋の端くれですから、この作業にはいささかの嫌悪感があります(笑)
シャフトをアウトプットシャフトのフランジに取り付けます。
一生懸命作業します。
フォークを挿して、ウイッシュボーンをアッパーアームボールジョイントにさして
リアストラットも出来上がり...の感じ。
注目はハブのセンター位置です。バンパーの下辺とサイドステップの下辺と同一線にあります。
ロアのトラックロッドもかなり下に「へ」の字になっていますねえ。
スタビライザーリンクも交換します。真ん中がプラスチックででき底いるのですねえ。ふむふむ
フロントはオーセンティックなリンク
リアのブレーキパッドも交換。
よーし出来てきましたよ
アッパーアームもまぶしい
もちろん、リアもばっちり
ほとんど作業ができてきました
う、うーん、うーん ごいすーな感じになっています。
心配です...
まー、リフトで持ち上げているわけですからね
では答え合わせをしてみましょう
じゃーん、怒られずに済みそうですよ!!
これは交換直後の映像。
リフトから出しただけの状態ですから、もう少し走れば落ち着くでしょう
指4本くらい。まあ、こんなもんでしょう。
実は...マーチンさんにはクレームになりそうな旨、メールしちゃっていました。
こんなにうまい具合になるとは思えなかったから。悪いことしちゃった
近所のRACラリーみたいな道を試乗します。
コリンマクレーのような走りですが、本当に足が良い。良いなんてもんじゃない。
段差やアクセルのOn/Offに気持ちよく反応し、ロールもピッチングも実にうまくいなして
地面に吸い付いているかのようです。
強いブレーキングにアンダーは出ず、実に巧妙に頭を振っていきます。
軽いオーバーステアですが、実によく回るのです
こんなに良い足回りだったなんて、知りませんでした。
さて、気持ちよく試乗した後の感じ。
4つの車輪すべてがボディとのすきまが均一で、大変良い出来なりました。
これはまさにSatisfaction guaranteed.
ご利用いただきありがとうございました。
結構な大作業になる予感は的中ですべての部品が実に硬く止まっていて分解も一苦労
どれ一つとして楽しく作業させてくれません。
特にリア側は苦労の連続でボルトすらまともに抜けません
ナックルが外れてもストラットが抜けません
フロントのロアアームに止まるおなじみのフォークも硬く、例の専用工具で締め付け部分を拡げて取り外し
166はそれほど苦労したことはありませんが、このクルマでは大変なのはサビが原因でしょうか?
それほど錆びている印象はないけどな
こいつね。
左はロアアームのボールジョイントが外れないからリングから出して場外乱闘でパイプ椅子攻撃
問題はリアショックまずは車体に止めているお皿とナイロンナットを外して
ナックル側を外せば車体からさようなら...
と思ったらなぜか外れない。最終的にはストラットとアッパーマウントを繋ぐナットを取ればスプリングの反発でストラットはミサイルのゆに発射するのですが、なんと、普通に外れてしまいます
ストラットは外れましたがマウントが固着してどうしても外れません
ハンマーで叩こうが、抉ろうがびくともしない。とんでもなく硬い
上側を切ろうが。下からひっぱろうが
長い時間をかけて上下からツープラトンで攻撃でやっと外れました
さて問題なのはリアショック。何がすごいかって
ストラットが手で組めちゃう。サスペンションの体をなしていないです。
スプリングがここまでヘタっているのって見たことがありません
完全なるシャコタンのサスです。
そらもー、全然違うワケでしえ。同じクルマの部品とは思えません
僕らを本当に心配させたのはこれを見てからです
ショックも長い上にスタビリンクの取り付け位置も違う。
こりゃ、相当車高が上がるなあと。
ジープどころか水陸両用車みたくなったら、どえらい事になってしまう。
しかし四の五の言ってられませんから、作業を進めて行きます。
古いものは手組でしたが、新しいものはそうはいきません。
スプリングコンプレッサーで取り付けします
マウントも新品
一通り作って、反対側も同じく組み上げます
リアが終われば次はフロント。
当然フロントも同じ時間を過ごしているのですから
リアと等しく傷んでいるはずです
フロントはかなり縮めないと抜けません
こちらもやはり短くなっています
これにはノーマルとスポーツショック仕様と言う差がありますから
一概には言えないのですが
ショックもまあ違います。
新しい部品を組付けます。
しかしこの時点で僕らはすごく不安だったのですよ
だってずいぶん長いじゃないですか
こんな風だったり
こんな風になってしまったらどうしようかと....
リアサスペンションがどんどん悪くなった156SW。
遂に決別の時がきました比較的登場回数の多いクルマではありますが、右ハンドル、乗せ換えのMT5速です
2個口で来た足回りの部品。
当初からレベライザー付きのリアサスだと言われておりましたが、特にポンプなど構成部品がなく、これはレベライザー付きじゃありませんよ
と思っていました。ただ部品の選定は自信がないのでマーチン氏に丸投げ(笑)
で、届いた部品はかようになりました
これは今年の春前の写真ですが、この時よりさらに下がりもはや看過できない状態になりました。
しかし、恵まれたユーザーの元に行ったクルマはかわいがられます。
次回、実作業編。嵐の予感ですぜ、アルファロメオは国産車のようにはいきませんから
イタリーから流れ着いたお荷物ひとつ
これ、どうしても手に入らなくてebayで無理言って買ったのです
ビニールの中からまーたビニールが
中身たったこれだけ。でもこの部品どうしても欲しくて、無理を言って送ってもらったのです
バンパーのトーイングフックカバー。これだけ。
156のお客さんのカバーは金属のスプリング部分が取れて、ブチルゴムで無理やり止まっていて、僕らもそのようにしていたのですが、暑くなるとブチルゴムが柔らかくなって、だらしなくなってしまうので、もう部品交換しかありません、となったのです。
ところが、日本に在庫などなく、中古のバンパーも買ったらそこそこの金額はかかる。
そこでいろいろ探していて見つけたのがこれでした。
もちろん、それほど高いものではなく、これ自体は15ユーロです。
しかし... 送料がわからないのです。
ebayもセラーにいろいろ聞けるのですが、送料を計算しようとして住所を送ろうものなら立ちどころに削除されてしまいます。
じゃあ、買うから送料はそれから教えて と買ったのです。
そしたら、送料はなんと50ユーロ! しかもDHLで。
そりゃ、あっという間に来ましたよ。両方で65ユーロだもん。
塗装も必要なので、塗装しましたが本来はなんとなくストラクチャーのある塗装表面みたいで、つるつるにするにはサフェーサーから研いで、カラーを入れないとダメです。
小さいなりにも手がかかります。
さて本日、晴れて取り付け。バンパー右下に穴が開いているのが見えますね。
パチン!
少々なじみが悪いような気がせんでもないのですが、もうこれを逃したら、いったい何時手に入るかわからないようなシロモノですからね。
ついでと言っては何ですが、エンジンオイルも交換しました。
いつもご利用いただきありがとうございます。
休み前にオーナーの元に戻したアルファロメオ156SW
なぜか戻ってきてしまいました。
なぜならクレーム修理です。なんと交換したはずのタペットカバーパッキンからまだ油が漏れると
再度パッキンを取り寄せて交換しますが、全く手順が同じで結果が違うということは?
はい、こちらde無問題
追加での作業はミラーのガタ修理。フレームはしっかりしているのにカバーがガタガタ振動します。
ミラーガラスを外して見てみます。
ツメを戻してガラスを外します。熱線のコネクターを外します。
あ、既に何かやってある!
ドライブユニットを外して、状態を確認します。ボンドで一部がくっつけてありますが、すでに割れて剥離しています。
もっと大胆にべっちょり塗りたくって がっちり接着して作業完了
続いてリアゲート。ゲートショックがヌケて危ないので交換
美しいSW。
次はこの下がったリアを着手するようかなー
以前作業した156TSのタペットカバーパッキンの交換の模様。
エンジンオイルがエキマニ全般に落ちてよろしくないので交換と相成りました
V6と大きく違ってタペットカバーP/Kの交換は手間がかからないのです
ちなみにタペットカバーP/Kってカムカバーシールっていうべきなの?
きれいな化粧カバーを外すと、ツインスパークユニットが現れます
このクルマは例のリブCVボルトだらけです。これに後々苦労させられるわけですが…
コイルを止めているボルトはトルクスです。トルクスよりもさらに強いトルクがかけられるので、よくも悪くも注意が必要です
洗濯物みたくとれるイグニッションコイルたち
タペットカバーは9個のボルトで止まっています
トルクスでも外せないことはないのですが 結構なトルクだったので、専用の工具以外ではなめていたでしょう。
外れました。すごくきれいなシリンダヘッド内。
エンジンオイルは早くかつ定期的な交換で、ブローバイの発生をかなり抑える事ができるのをV6のエンジンで見たことがあります。
インテークチューブ内にだらーりとオイルがたまっているクルマも、定期的に良いオイルを交換しまくると、全くそのブローバイ経由のオイルを見なくなったことがあるのです。僕も動脈を悪くしてから1年半、食生活を改善して血圧やコレステロール値も理想的な数値をいつでも叩き出せるようになりましたから、動脈硬化がよくなるといいのになあ
新しいパッキンを装着して基に戻そうしたとき。
事故が起きたのですねえ。ボキボキボルトが折れるのです。すごいトルクをかけたとかじゃなくて、締めて行って締まりきると同時に、増し締めするまでもなく簡単に折れるのです。おそらく1/4のレンチでも折れていたでしょう。
緩める時のトルクは相当なものでしたから、ボルトとしての役目を終えたのかもしれません。
ちなみにちなみに、スリーブが点いた状態のこのボルト、すでに生産終了で国内在庫もありません。
ついでに言うならこのリブCVボルト、どうやら使っているのはフィアットアルファロメオ専用で、規格の覇権争いに敗れて廃れたようです。
僕んちのは安物の台湾製工具。もうずいぶん前、フォルクスワーゲンなどドイツ車はペンタローブっていう5角形のトルクスが来ますよ!ってウルトの北村君に脅かされてセットを購入しましたが、工具箱の肥やしにしかなりませんでした。
今までにに出た規格はこのように
工業規格ってその国独自のものだからしょうがないんのですが、作業者には負担になりますね。
で、結局リスクを考えて、同じボルトを使う6本はすべて同じ6mmのボルトに置き換えました。
うーん、オリジナルから遠ざかってしまいましたが、これも安全性を優先した結果です。
V6と違ってしっかりパッキンが入りますので扱いは楽ですね。
エアコンの不調の相談で入庫した156GTA。
エアコンガスを足したらすごく冷たい風が出たと記事にしました。
http://messiah208.cocolog-nifty.com/2/2019/04/post-c994.html
しかし、その晩、いろいろ考えてしまいました。あれだけ圧力が上がっているのにガス不足とはあり得ないと…
ユーザーの訴えでは最初のうちはガスを足せば効いていたが、最近はガスを足しても1か月と持たずに聞かなくなると
でも、ゲージの上では普通にコンプレッサーが圧縮をはじめ、低圧が下がり高圧が上がる。やがて電動ファンのスイッチが入り
高圧が下がる。
にも拘わらず、パイプはそれほど冷たくならないまま。
ガスが少なくなれば、圧力スイッチが感知してコンプレッサーのクラッチの接続を止めさせるはず
どう考えてもコンプレッサーが怪しい。
そこで、一度ガスを全部抜きます。
寒の戻りで結構寒い日、ガスは不活性。
低圧高圧共に3Mpa弱
ガス回収機で全部抜いてしまいます。
返す刀で真空引き。ずんずん吸ってもらいます
このままの状態で、この日は病院で定期点検に行きます。
低圧も
高圧も
病院行って, MRIなる電磁の壺風呂に入って、宇宙戦争のようなサウンド聞かされて、帰ってお弁当食べて、休んで約4時間。
全くゲージに異常が見られないことがわかります。素晴らしい結果です。1か月を待たずして抜けてしまうなら、おそらく、真空引きしてもゲージの針が戻ってしまうはずですが、全く戻らないところを見ると、やはり僕の見立て通りコンプレッサーが原因のようです。
ではなぜ、エアコンのスイッチを入れるとゲージが動いたか?
おそらく、気温が低いからだと思います。一定の条件を満たせば、ある程度の圧縮はできるのかもしれません。でも完全な壊れかけで、
自分の力で圧縮はできず、ガスを足して圧力が高くなって、勝手に冷媒が回るようになって、冷えている感じになったのでしょう。
きょうのように暖かな日であればおそらく冷たくすることはできなかったと思います。
ここは思い切ってコンプレッサーの交換に踏み切ります。156は166と違い、エンジンマウントがぶら下がりやりにくい印象です。
例のエンジンマウントです。
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/
しかし、このクルマ、どこのボルトも信じられないくらいボルトが硬く締まっています、おそらくは北国にあった時期があるのでしょう
テンショナーを取り外したかったのですが、この15mmのボルトが折れそうだったのでやめました。その分やりにくい事この上ない
コンプレッサーの下にはパワステやエアコンの配管が縦横無尽に走ります。
でもコンプレッサーは取り出しやすいように作ってあります。
ちなみにコンプレッサーの上にあるパワステポンプは、よく見なかったけど ひょっとしたら、このコンプレッサーを外して脱着するのかなあ
外れたコンプレッサー。毎度おなじみサンデンSD7V16
そして新人は? リビルドじゃない新品です 当然Oリングも新品。オイルも封入済み
ちょっと遊んでみたり
真空引き大会。引いて引いて様子を見ます
全く同じなハズですが、ほんの少し違いがあります。かぷらーのブラケットの穴位置が違って
コネクターに通すことができず、タイラップに変更
さてこの状態のまま帰ります。ただいまの時刻、夜の9時半。さてさて明日はどうなっている事やら
明けて翌日のお昼前。12時間以上置いても全く戻りなし。
あ、ここから、ゲージがロビンエアのものに変わりました
ちゃんとしたマニホールドゲージ欲しいなあ。日本の市場には安い台湾や中国製と、国産のデンゲンのものしか見当たりません。
もう中華製造はいらないんだけどな
一気にガスまで入れていきますよ。元気よくコンプレッサーは圧縮を繰り返し、電動ファンも心なしか軽やかに(笑)
冷気は強烈です。氷点下です。
センターの吹き出し口でも0と-1℃を行ったり来たり
これで、ご家族が乗っても安心ですね。良い夏が過ごせますように
しかし、コンプレッサーで多い充填不良の多くがワンウエイのコントロールバルブの不良により
圧縮しても高圧側に送れず、低高圧ともにガスが動かないケースです
コンプレッサーの仕組みは↓を参照してください
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-8b57.html
今回は圧縮そのものがよくないのかもしれません。
先週の土曜日にお預かりした156GTAセレ
美しいブルーを纏う素晴らしいコンディション。今回はエアコンの修理です。
訴えによりますと〜
以前からエアコンの調子が悪いそうで、ガスを足して凌いでいたそうですが、もはや1か月でエアコンが機能しなくなったそうで
暑くなる時期を前に入庫となった様子です。
真っ先にゲージを取り付けて様子を見ます。
直前にいつものゲージが壊れてしまったので、いにしえのゲージが登場です。
単位もMpaとPsiなので、長ーく(19年)使ったとはいえ、久しぶり(3年)に見るとずっこけそうです。
エンジンをかけるとクラッチが繋がり、圧縮し始めます。充填が進み高圧が上がってくると電動ファンが回って冷却しシステムが稼働します。
しかし、車内はちっとも涼しくなくないのです。
一見エアコンのサイクルは正常に稼働している為に、ヒーターフラップが壊れて、温度調整ができていない方を疑いましたが
ごく基本的な低圧パイプを触るのを確認し忘れました。
なんと、低圧パイプが冷たくありません。冷媒がしっかり噴霧化されていないか、冷媒量不足かでしょうか?
試しに1本ガスを入れると、強烈に冷たい風が出てくるじゃあーりませんか。
そもそも、この気温(15℃くらい)でありながらそんなに高圧に(ガス入れ)しないと冷たい空気が作れないとなると、日本の暑い夏に正常に圧縮できるとは思えないような・・・ しかし、こればかりは気温が上がって、エンジンルームが熱くなってくれないとわかりません。
でもたぶんコンプレッサーはダメだろうなあ、ワンウエイバルブではなく圧縮能力の低下かもしれません。ここは宿題。
とはいえ、圧縮とガス漏れは違いますから、まずはガス漏れを探します。
なにしろ長患いしているようですから、目視で漏れているところがわかるでしょう
コンデンサー
配管
コンプレッサー
しかしどこにも漏れている形跡を見つけることはできません。
カウルトップを外して内視鏡でエバポレーター周りを見ようとしましたが、
網が貼ってあって無理でした。
かくなるは消去法で考えれば、エアコンケース内での漏れしか残っていません。
このトリムの向こうがエアコンのケースです。
ケースの中にエキパン、エバポレーター、ヒーターコアと核になるものが全てと、それをコントロールするアクチュエーターやバルブが入っています。つまり、このケースがあれば理論的にはどんなクルマでもエアコンを取り付けできます。
逆を言えば、マセラティなんかもそうですが、イタ車はいろいろなコンポーネントで組まれて完成するイメージが強いのです
その為、エアコンケ−スがデカイ。
1番がエアコンケースASSYです
1番がエバポレーターで2番がエキスパンションバルブです。
1番がヒーターコアで、これらの発生させる高温、低音をうまく混ぜて温度調整をするのです。
ああ、これはダッシュボード外しですね。まあ、暑くなる前でよかったかな?
現在部品が揃うか問い合わせ中。
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