2021年07月13日

商品化が進むアルファロメオ155その四

既にGoo-netに掲載中の155
かねてよりラジエターグリルを塗装してメッキ風にする商品開発中でしたが
先に保険をかけておいた本物の部品が到着してしまいました

オランダで出品されているのを見つけて買いました。

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この枠はぼちぼちレアで、ここがキレイな155をあまり見たことがありません。
車体色で塗ってあったり、カーボン柄だったりとイマイチよろしくありません
MPIの在庫車はこの辺がヨソと違うところです

早速、取り付けます。固定具でがっちり押さえていきます

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4隅全部をがっちり押さえたら、接着します。

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本物は裏側を焼き止めしてありましたが、それは少々難しいので、ボンドで止めます

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あまり大量に付けると、万一外す場合に苦労するので、足付けもせず、軽い脱脂でボンディングします

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こんな感じ。

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車体に取り付けて最後に例のオーナメントを貼り付けます

もちろん、新品の純正品

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どーですか? おきゃくさん

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2021年07月08日

商品化が進むアルファロメオ155その参

メッキを塗装しているグリルですが、今回は銀を吹きます。
これが今回の仕事の中枢を成すわけですが、塗装ゆえの問題が発生します

順を追って参ります
先日、黒に塗ったグリルに銀を塗装します。

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使うガンがサタしかないので、これもJet4000HVLPで塗装します。

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一気に熱く塗装するのではなく何度も繰り返しうすーく吹いていきます。
その1回目

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あんまり変わりませんがわずかに鏡のような感じが

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2度目になるとそれなりにメッキっぽくなっています

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3度目とんもなるとかなりそれらしくなってきました!

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ほんとだメッキじゃん。でも塗装するために塗装面にゴミが付きます。これはどうにもできません。
また一度に多く銀を塗るとハジキのような跡が出立ち黒いツブツブが出ます。

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完全に銀っぽくなったら、またまた焼きます。

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続いてクリアーを吹きます。
かなり着色されています。

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重ねて言いますがスタンドックスのクリアーではありません。この商品のオリジナルのクリアーです

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クリーを吹いていきます。2回仕上げでいいのかな??

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またまた焼きます。この部品の為に3回目です。この暑い時期とはいえ18Lくらい灯油を2酸化炭素にしてしまったと思います。
環境にはいまいち優しくないですね

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出来上がりました。確かにメッキっぽい、シルバーメタリックとは完全に一線を画す感じです。
本来ならこの上からいつも使っているスタンドックスのクリアーを載せて終わるのですが、今回はこれで終わりです

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出来が良くないからです。

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青すぎるのです。染まってないのかなあ?などとも思いました。また一番いい所にゴミです。
それも気に入らない
まあ、今回はテストだから、完全い満足できるプロセスを確実に行えるように努力します。

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しかしどのように吹けば満足できるかと試行錯誤をこの後、繰り返していくハメになるのです.....

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でもイメージはできました。あとは仕上がりの安定性というか、かんたんに見えてちっとも簡単でないこの塗料の使い方を研究していくようですね

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まだまだ続きます。
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2021年07月05日

商品化が進むアルファロメオ155その弐

メッキを剥がした枠をどうするか?
塗装するのです。

赤や黒に塗装するのではなく、メッキに塗装するのです。

これはずいぶん前から温めていた考えで、
たとえば、プラスチックにはアルミ蒸着メッキと言う方法があって、それを試すかと言う線も考えました。
アルミの薄ーいフィルムを部品の上に乗っけて、高熱をかけて、真空状態にして部品に密着させる方法です。

ただこれは外装物には不向きだと施工する人に教わりました。
確かに塗装室で、アルミ蒸着メッキを行ったホイールを、塗装ブースで悪くした苦い過去があります。

塗装室で焼くのは65℃くらい。その程度で薄いアルミが動いて、剥がれてしまうのです。

そこで白羽の矢が立ったのは、今をときめく(と言ってももうずいぶん時間が経ちましたが)ナノテクノロジーを応用した
メッキ塗装です。

以前、といっても4-5年前、デモンストレーションを見たのですが、はっきり言って何に使うのか理解できず
カスタム系やヘルメットなどだろうと思っていましたが
思わぬカタチで再会です

しかもおととし、これを全く別のカタチで手に入れて試してみてはいたのですが、非常に仕上がりの安定性が相当に悪く、販売側のサポートも最低で、到底使えるシロモノではありませんでした

今回は販売会社のサポートも手厚く、もう一度チャレンジしてみることにしました
とはいえ、スターターキットが5万円以上するので、かなり手痛いアテンプト



簡単に施工できるとは書いてありますが、やっぱり意外にあれこれ指定事項が多いです。
でもガイダンス通りに作業していきます。
4:1のアンダーコート。
一切MPIにある塗料は使いません。

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全て指定通りにやるのですが、長らくヨソの塗料を使っていないので手はずが判らずいけません

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今回は塗装物、つまり155の盾が2つあって、片方は新品の未塗装(純正部品でそんなものがあったの事態驚きでしたが、塗装前提のものが、海外にあったので買って輸入したものです。)
もう一つは今回外したもの

それをサフェーサーを吹いて下地を整えました

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こちらは新品ですが、かつてメッキ塗装を失敗した方


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ガイダンスに沿って黒い色にしていきます。

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とりあえずサタのガンしか無かったのでそれを使いましたが、実際にはもっと口径の小さいガンでよかった印象です

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どんどん染まっていきます

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数コートで完全い染まったようなので、この時点で一度焼きます。

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70℃以上の熱をかけて完全に溶剤を抜くとありましたので、その通りに
この塗料、少なくとも3回焼くので燃料代がバカになりませんね

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またまた続く

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2021年07月02日

商品化が進むアルファロメオ155その壱

死の淵から脱してどうにか商品化もかなり進んできた155

今回はラジエターグリルのあの盾をどうにかします
まずはグリルを外します

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基本的にサイドマーカーレンズを外して
グリルしたのフィラーパネルの8mmのナットを外します

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フィラーパネルはあとは嵌合だけですので引っ張れば取れますが、傷を入れないようにご注意ください

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あとはグリル上部のビスをとって

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かなりしっかりした嵌合を剥がせば取り外せます。

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さて長きにわたり存在を堅持してきたグリルのメッキの盾ですが、経年によって剥がれてしまっています。

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メッキ部分をグリルから引き剥がします
基本的には裏で焼き止めてあるような感じですが丁寧に力をかけて剥がせばうまく剥がれてきます

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ラジエターグリルそのものはここまで。もうしばらく出番はありません

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このようについています。

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そしてさらによく見ると2つの部品で構成されているのが分かります

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これも上手に力をかけて引きはがしていきます。

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枠だけになりましたら残りのメッキを剥がしていきます。
これがとても骨の折れる作業で、かなりしっかり密着している部分にカッターで少し少し剥がしていくのです

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剥がされたメッキ部分はあくまで金属状で、とても鋭利なので、作業中、気を付けないとスパっとやります。
可能であればなにかグローブや軍手をしながら作業する方が良いでしょう

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2時間くらい作業し続けるとほぼ完全に剥がれました。

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おそらく密着促進のプライマー層だと思います

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メッキはあまりに過酷な日本の夏の前に、熱伸縮に負けてしまうのでしょう

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裏は取り切れないのでこのまま

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次に続きます

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2021年06月03日

Here comes a rosso

スポイラーの補修の続き

今回は車体色を入れていきます。

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といっておきながら全部塗装済みですが
今、MPIはもう一人の塗装屋が体調の不良から塗装作業を止めています。
そう、僕一人で塗ってます。そして求人しとります。

このブログをご覧で、塗装作業に興味のある若い方、塗装を勉強したい方おられましたら連絡ください。
欧州製塗料の塗装、欧州車の修理の整備が好きな方
こちらの問い合わせフォームにお名前と住所、電話番号を書いてメールしてください。

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こういったカタチが複雑な塗装物は難しいです
幸いにして一人で塗装していた時期もそれなりにあったので、塗装作業ができなくなることは全くありませんが、整備や電装修理からすべて一人でやると、生産性は極端に低下します

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特にデザインコンシャスなのは、難しい上にお客さんの要求レベルも高いので、作業者の胃が痛くなります

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ガンが塗装物からの吹き返しで汚れます。キャップそのものや他の部分まで汚れるのは塗装物が難しいカタチをしている証拠でもあります。

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特に最終仕上げのクリアー塗装には気を使います。
今回はエクスプレス プレミアムクリアーをミディアムソリッド+軟化剤のシステムで塗装します。

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あれこれ、スプレーガンのさばき方を工夫して何とかすべての部分が平滑になるよう塗装します。

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また見える部分と隠れて見えなくなる部分の境目は特に注意したいところです。完全に赤く染まっていることが前提ですが、とても見にくい為に、下地が透けたりするトラブルを起こしやすいのです。

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155が販売できるようになるのもそう遠くはないかもしれません。


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2021年06月02日

I was wondering if I could repair 155 for you.

点火系がよくなって気を良くしたので、ちょっぴり外装も直します。

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リミテッドのアイコンのZENDER製のフロントスポイラーを修理します

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まずはバンパーから外します。このクルマ大変に大事に扱われてきたのですが、この出っ歯はやはり擦ってしまうのでしょう

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歪んだぶん、塗装が剥がれてしまっています。

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基本的にヒビの入っている場所は全て下まで削り取らないと、再びひびが表面化してみっともなくなります

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出来るところはダブルアクションサンダーで、そうで無いところは手で研磨します

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過去の作業で足が甘い所があったので、それらも真下から掘り起こして作業します

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2回ほどサフェーサーを入れて様子を見ます

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これはハイビルドな4:1のサフェーサーを入れて下地を整えているところ

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この後もう一度全体にサフェーサーを入れて全体を整えます
次は車体色を塗りますが、そこは次回。

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2021年05月27日

Ignitions are fixed as well.

実はひん死であった155も、絶望の淵から先に進みつつあります。
前回、ウオーターポンプやタイミングベルトを交換しましたが、今回のがヤマです

ウオータポンプからの水漏れを退治して、エンジンをかけて様子を見ました。冷却水は減ることなく無事にそこは乗り越えましたが、今度は明らかに点火が悪くクルマが全体的にチカラがありません。
もともと、この155は、オーバーヒートで入庫した背景があります。
しかし、トランスミッションからの異音も激しく満身創痍

しかし、ウオーターポンプを交換して、冷却水が減らなくなったのは大きな一歩でしたが、急に点火が悪くなるのは、恐怖の一言に尽きます。
ヘッドガスケットなど、エンジンに深刻なダメージがある場合が多いからです。
それでもクルマを信じて部品を用意します。

今回はプラグ、I/Gコイル、プラグコードの3点です

既に前オーナーの元から僕の名義に変わった155

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この一見、何でもないようなエンジンですが果たしてどうなのでしょうか?

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ちなみに155も完全なるクラシックカーで部品に苦労します。
この入り口と出口の大きさが異なる短いホースも、もう手に入りません

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この辺のブローバイホースももう手に入りません。
どちらも、この155を仕上げた時に交換した部品だったと思います
と言っても7年以上前の話なのですが...

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奥に見えるマスターバッグから来るバキュームパイプも触るなと言わんばかりの
状態

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155は海外であまり人気が無かったために、海外のルートからV6の部品を探すのはなかなか難しいのです。
その上でなるべく外す部品を少なく、リスクの高い部品は極力触らずに作業が完遂できるようプランを考えます

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少し分解が進んだ状態。スロットルボディを外す前です

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ある程度分解が進んだら、ここで各シリンダーのコンプレッションを測ります。

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全部の画像はありませんが

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6つすべてのシリンダーが175〜200psiです。
最も心配していたヘッドガスケット抜けの心配から解放された瞬間です。

安心して作業を進めます。
今回はNGKのプラグ

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そしてウルトラの赤コード

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IGコイルも交換します。

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ひどくスムーズではないアイドリングの元を一掃します。

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長さを合わせてみます。

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でかいIGコイル登場。今のような各シリンダーごとのIGコイルでないところが、いかにも古い感じを漂わせます。


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追加で分解して作業をしやすいようにしておきます。

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スロットルボディも外しました。

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そうは思えないかもしれませんが、しっかり洗浄しました(笑)

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デロルトのスロットルボディ。モーターコントロールのスロットルボディではありません。
ワイヤーでひっぱる、スロットル バイ マッスルと呼ばれる仕組みです。
自動車はスロットル開度センサーとフラップ式エアフローメーターで吐出量を決めるパパ モトロニック 

後のバンクはブローバイのオイルセパレーターとアイドルバイパスバルブ(ISCV)を自由にしないとプラグコードをうまくくっつけられません。

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一通り全部取り付けました

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ウオッシャーフルードの警告灯が点灯していたので足します。
ウルトの定番品。桃の香りがします。

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全て元通りになりました。エンジンをかけてみましょう

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大変にスムーズになりました。
155本来のV6らしさを完全に取り戻しました。

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もう僕の元にはいられないのか心配しましたが、商品化に向けて大きく前進した修理でした。

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しかし、まだまだ重整備が続きます。

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2021年05月12日

アルファロメオ155の整備 後編

引き続き155のウオーターポンプ、タイミングベルトの交換

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新しいウオーターポンプを取り付けます。
かなり場所が狭いので、ガスケットを含め設置には少し工夫が必要です

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うまく良い場所に行ったらボルトを入れます。

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取り付けもうまくいったようです

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テンショナーの新品。
結局これや、WPが悪くなり交換するというのがアルファのタイミングベルト神話の元ですね

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別にそれほど造りが悪いとは思えないんですけどね

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古いベルトの合わせマークを参照に新しいベルトにもマーキングしていきます。

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そしてベルトを組んでいきます。
一応、ピストンは1番の上死点を出しています

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テンショナーの調整です。
上側のボルトにラチェットを入れておいて、もう片方のスピンナーで張を調整します。
うまく合ったところでボルトを締め付けます。

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テンショナーには1/2のスピンナハンドル用サービスホールがあるのですね。

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テンショナーの→に合わせて張力を調整してボルトを閉めればできあがり

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クランクプーリーを取り付けます。

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左後ろには先ほど調整したテンショナーの下側のボルトが見えています。

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また反対側も、クランクの点火信号を拾うピックアップセンサーがあります。

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こんなに細い所をタイミングベルトがスゴイ勢いで走っているのです


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ファンベルトは3本あるのですが、みんなほぼ同じルートを通ります。

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オルタネーターもどうやって外すんだ的な位置にあります。

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もうしばらく様子を見て問題なければできあがりです


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2021年05月11日

155の整備 前編

これももうずいぶん前から預かっていた155
しかし、ついにユーザーの方に限界が来て手放されてしまいました。
最初、入庫時は冷却水が少なくなることによるオーバーヒートでしたが、納車直前になって、ウオポンからじゃあじゃあ漏って、ついにお別れとなってしまったのです。

しかしそのままでは運転すらままならないので、とりあえずポンプ及びタイミングベルトを交換します。

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やはり完全なる旧車です。
155は特に手がかかる印象です。おまじない無しで維持するのが本当に難しい。

今回は手放す遠因にもなった
ウオーターポンプの水漏れを修理します。

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見た目は美しいクルマです。しかしやはり25年前のクルマなのです。
部品も維持も難しい。

既にタイミングベルトが外れていますが、155はOHCで合わせマークだけでタイミングベルトが交換可能です。
それを楽だとか簡単だとか言ったり、思ったりする人が覆いのですが、いやいやそんなに簡単な物ではないのですぜ、特に旧車だと

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まだベルトはそれほど傷んでいません。しかし、ウオーターポンプを交換するのに使いまわしするわけにもいきません。

問題なのはテンショナーなど付随する機器の傷みです。
タイミングベルトテンショナーですが、動きにスムーズさが全くありません。
見ればスプリングが一部はみ出したりしています。

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これが直接の原因かはわかりませんが、以前に張り替えてから8年弱の月日と33000kmの時間が経っています。

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そして問題のウオーターポンプ。
少し水が漏れています。また過去に漏ったであろう跡も見受けられます。

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ウオーターポンプのボツルトを緩めてエンジン内の冷却水を出します。
ちなみに多くのアルファロメオのラジエターにドレンがありません。

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クランクプーリー側から見た感じ

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ドリフのコントのようにバケツを並べて

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最後はどばーッと大胆に出します。

ウオポンを取り外した後のブロック。

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この水路が着色されているのを見るのはあまり良い気がしないのですが、先に進めます。

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新しいポンプです。
え?155が欲しい?
おやめになられた方が良いと思いますよ。もう皆さんが思い描いている155はここにありませんぜ。
25年前のイタリアの旧車がここにあるのです。

次回は取り付けからまいりましょう。

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2021年03月26日

155の燃料ポンプとセンダー

最近めっきり入手が難しくなってきた155の部品です。

もうこれも長い間、探した部品です。やっと買うことができて日本の土を踏むことができました。

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もう一度探してと言われても無理だなあ...
日本に送れないというのをがんばって口説き落とした物なんです。

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それは何かと尋ねたら?ベンベン

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フュエルレベルセンダーです。

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燃料の残量を示す信号を送るものです。わかっとるわい!と言われそうですが
この部品、使える使えないに関係なく、ポンプが壊れたら、外さないとポンプが取れない仕組みなんです。
下のイラストの7番です


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ポンプからセンダーを外した後の絵ですが、硬く嵌合されていて、取り外し中に破断してしまうのです。
だから、壊して外したので途中の画像が無いのです

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新旧ポンプです。ポンプの外に出ている部分に対s手かなりオフセットしてポンプ部分が付いているのが分かりますか?
これに対して、センダーが真っ直ぐ入るので、ポンプの外に出ているところから下がすゑひろがりずになって出てこないのです

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だからポンプを先に入れておいて後からセンダーを挿し込んで
クルッとねじるとセンダーがロックされる仕組みなのです。

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ちなみにポンプは昨年の夏に入手しているのですが、センダーがとにかく無い。
難しくなってきました

それでも簡単には付かず、何度も試行錯誤を重ねた結果、うまく嵌りました。
とにかく無理はできないので、何度も何度も付けたり外したりしまして
スタートから出来上がりまで3時間近くかかったら、まあ、体中がガソリン臭くなってしまいましたとさ
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無事にすべての機能がもとに戻りました。よかったあ

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2021年02月28日

買っちゃったクルマ

うーん、うーん。 置き場所もないのにクルマを買ってしまった。
しかもミイラのような状態

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アルファロメオ155 2.5 V6 リミテッド
ただ車体番号など確認していないので本当にリミテッドかは確定できませんが
状況証拠からたぶんリミテッドであろうと

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そうれにしても見事な枯れっぷりです。塗装がダメになってないパネルがありません...

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リミテッドのアイコン、Zenderのエアロすら剥がれています。

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赤いボディカラーに多いのですが、赤い色からクリアが剥がれてしまうのを層間剥離と言いますが、ボディ全周にわたって出ています。だれがどう見ても全塗装が待っています

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でも佇まいはさすが一言。一応欠品はなく全部ついています。
155は絶版人気から一定の水準で値段があがり、在庫として置くには少々高い。
そこで、こんな状態のを買って、蘇らせるのです。
とはいえ、こんなの何時出来上がるの??
ま、数年ですね。前回、リミテッドを起こした時より10年近く経って気力がなくなってきました(笑)


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今回はなんといっても車内がなかなかキレイ。専用レカロシートもそれなりに良い状態。

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内装は確実に何かされています。あまり好きな感じではありませんが、これは良しとしましょう

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なんかナゾの小箱が付いていますが、真っ先に外したい


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平成30年までは頑張っていたようです。
もはやどうにもならなくなって手放されたのでしょう。

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内装はまあまあ。このクルマのキモですからねえ。
リアの手巻きドアガラスがリミテッドを裏付けます

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スタンドックスで塗られていますがMPIと同じ年。25年でこんなになっちゃうんですね。
あの頃はピカピカだったろうに。

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v6もかつての輝きを取り戻したいと言っております。

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静岡の名門の修理工場のステッカーが貼ってあります。
記録簿がいっぱいあるのでよく見ていませんが、ステッカーが貼ってあるくらいなので、きっと面倒を見てもらっていたのでしょう。行ったことがないので名門かどうかはわかりませんが、古くから続く工場なので、きっと名門に違いありません。

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2バルブV6の2.5リッターユニットを見てみますと

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完全に役目を終えたマジンガーZの最終回かのような状態です。

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このクルマ、どういうわけだか最初から職権打刻の車体番号です。
このナゾをご存じの方、ぜひとも教えてください。
もちろん、正規輸入車です

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ながーく、時間はかかりますがやがてはBack on the streetですね。
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2020年12月18日

155も旧車

これも長く預かってしまった155LTD
オーバーヒートでレッカー入庫

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しかしその後オーバーヒートは起こらず
で、オーナーの証言から電動ファンが回っていなかったようで

電動ファンモーターとリレーの交換を画策していました

しっかし、電動ファンは世界中で欠品中。
全く手に入らず。もはやラジエターファンは違うクルマの物を作り変えるか、シュラウドごと移設するかしか方法がないみたい

でも、見ていると電動ファンは元気よく回っています。
案外リレーが原因なのかもしれません。
とにかくリレーを疑いますボンネットフードを開けると補助リレーケースがあると書いてあるので、見るとありますね

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取説にはこれがラジエターファンリレーとあります。

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蓋にも絵がいかにもそれらしく書いてあります。
その下に至ってはずばりプロペラの絵が描いてありますが、そこにヒューズはありません

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電流値を見てモーターの健康度を測ります。

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10.93アンペアとあります。起動は17アンペアまで上がりました。
安定後はこの10.93アンペアですが、1時間くらいかけっぱなしにすると電流値が徐々に上がります。
あまりモーターもよくないのかもしれません。
しかもこれ低速ですから高速で回ると20Aくらいかヘタすればそれ以上かもしれません。

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モーターはブラシ駆動なので、ブラシが減ってアーマチュアとギャップができると抵抗値が上がって電流値が上がるのです

ところが、ここで上のリレーを引っこ抜いても、なんとファンが止まりません。
魔界転生の天草四郎よろしく、首をはねられてもモーターが回り続ける様は奇怪です

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エロエムイッサエム...
おのれ妖怪変化め!と思って、違うリレーを指したら、なんとなんと、電装系のヒューズが切れているのにも関わらず、エンジンがかかり続けています!! ひいぃ〜! お、おのれ化け物

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しかし一度エンジンを切ったらかからなくなってしまいました。
電装系のヒューズを交換して復活させて検証します。

すると例の上の5極のリレー、よく見たらピンアサインが全然違います。
単なる5極のリレーではないのですね。

室内のリレーボックスを見ていると電動ファンが動くと、カチッという作動音が聞こえます。

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よく取説を見ると室内ヒューズボックスの上にリレーがあるよとE君に教わりました
あー、そうだずいぶん昔、ここ見たなあ。

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これを新品に交換します。30Aのフツーのリレー

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これで様子を見ます

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もうどうかオーバーヒートしないでください!

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最近全然会う機会の減った田中さんも敏腕のわんのメカニックでありながら、リレーたった1個が悪くてレッカーの世話になってしまったと話してくれた時がありました。サーブ900に乗っていた時代の話です。

同時期のクルマですが、やはり旧車なんですねアルファの155も
え?あたりまえ?
あたりまえ体操〜

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2020年07月23日

155の再塗装

美しい物も経年変化からは逃れられないのです。
6年でお肌のトラブルで作業します。
リアウイングとボンネットフードと言う極端に温度が上がる部位に異変がありました

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ぱっと見はそれほどでもないのですが、よく見ると

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層間剥離のベースがあります。

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軽傷なうちに直しておきたいのです。

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フェザーエッジでトラブルのある旧塗装膜をめくります

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プライマー、サフェーサー層、ベースコート層、クリアー層になっています。

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全体図としてはこの程度。ベースコートは殆どに入れます。
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一度すべて塗装を終えて、再びクリアーを塗装する鏡面仕上げを標ぼうして作業しています。
再度塗装室に戻します。
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出来上がりの図です。非常に美しい仕上げとなりました。

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ボンネットフードショックも交換します。
もう、155のフードショックって国内にほとんど無いのですね

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ぬけぬけの古いショックからスプリングロックを外します。

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下ももちろん同じく。簡単に取ることができます。

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新品のマレリのフードショック。
マレリと聞いて?となる人はなかなか事情通。マレリはこういったアフターパーツの展開がヨーロッパではあるのですねえ。
ところがこのショック、そのままでは付かないのですね。

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フード側のボールジョイントを外して加工します。
少し削ってやるのです。
これ155用って言って良いの?って感じなくらい加工します。
そのままでは絶対付かないアブソーバーでした

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あんまり削ってはいけません。抜けるようになると大変危ないですからね。

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2019年12月21日

アルファロメオ155のクラッチ不良

アルファロメオもいろいろ入りますが、155はもはや完全に旧車です。
そりゃ23年も経てば立派な旧車か。


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そのDTMを席捲したモデルもかなりくたびれてまいりました。
今回はクラッチペダルを踏んだらペダルが戻って来なくなって、足で強引に戻すと
ベコンと戻るそう。油圧オペレーティング型のクラッチにはよくあるトラブルです。

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やはりと言うかなんというかマスターシリンダーから油漏れ
これは僕も何回か見たり触ったり経験があります。僕が昔乗っていたテーマもこの症状に遭遇しました
マスターシリンダーはちょうど注射器を思い出してもらえれば解りやすく
注射器のシリンジを言ってみれば足で踏むわけですよ
ぎゅーっと中身のブレーキフルードが圧力を持って、チューブの先の相手を動かすのです。

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動きのイメージで近いのはこちら

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で、その注射器の内壁にサビが発生したりすると、そのすごい圧力がかかっている中身はかなりの圧力なので、サビているようなところがあれば、そこから逃げたり、シリンダーの押す側のパッキンが傷んでしまったりします

で、上の画でいうところのカエルの部分がこの下にあります

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でもまずはマスター側から。シリンダーの後(前?)端のチューブは満足なスペースが無くタイロッドを外してパイプを脱着します。

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皆さんが足を突っ込むところに上半身をねじ込んで作業するので楽に作業できようはずがありません。
フロアに頭をくっつけて腕を折りたたみながら力仕事&繊細な仕事です

ちなみにクラッチコントロールの横にはブレーキスイッチが見えます。これも壊れるので有名です。
AT車はよくこれが壊れてシフトレバーが動かせなくなったりします。

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シリンダーがさようなら。フレアナットパイプがこんにちは

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新旧マスターシリンダー

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上へ延びるホースはブレーキリザーバータンクに行きます。ブレーキフルードを共有しているのです

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今度はカエル側です。レリーズシリンダーです。
欧米ではスレイブシリンダーとも呼ばれます。masterに対してslaveと言うのが正しいのかもしれませんが
日本でのレリーズとはreleaseの日本語読みだと思います。
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これもだいぶお疲れのようなので、この機会に交換します。

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このレリーズシリンダーからエア抜きをします。ニップルがおしりに見えます。

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新しいシリンダーを取り付けてエア抜きしたら出来上がり

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さらにオイル交換もします。

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本来なら10W-40のMos2を入れますが、冬の到来もあり5W-40のロングドライブハイテックを使います。

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こういった趣味色の強いクルマは大事にされる傾向がありますね
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2019年09月25日

アルファロメオ155の年次点検

この155が僕の向上から出て5年くらいになるのかな?
早いものですねえ。今回は1年点検での入庫です

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まだまだ塗装の状態も良く全体的にきれいさを保っています。

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オートモーティブ関係を傘下に持つ大きな会社にお勤めの方などは比較的多いですが、毎年点検を義務付けている会社さんありますね。
今時12か月点検だなんて、思ったらいけません。思わぬことに遭遇する機会があります

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受け取る時にブレーキウオーニングが出ると言われていて、最初は液量のセンサー不良かブレーキの摩耗かと思っていたら

漏れていました。

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それもブレーキホースから。これは放置するととてつもなく危険です

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今回はブレーキホースの交換から

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ブレーキホースは手に入れやすさから、社外のスチールメッシュホースを使うことにしました

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取り外したホースには亀裂が見えます。もしこの亀裂が完全に裂けたりしたら、ブレーキはほぼ完全に全く効かなくなるでしょう
これはタイムリーなタイミングでした

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 後任は見た目もスマートなホース

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 当然ほかのホースも交換。1つだけとはいきませんし、すべてのホースも等しくおなじだけの時間が経過しているわけですし

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後輪のホースだけは2本ずつ使います。

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 エンジンオイルも交換します。フィルターもです。 

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スゴイ色です。Mos2、廃油も新油もなんだか似ています。

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 このクルマには15W-40を使います。

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これでずいぶんとブレーキのタッチも良くなるでしょう

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リアもこの通り。

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古いクルマはやっぱり1年に1度点検を受けておいた方がいいかもしれません

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おっと、僕も自分の体の点検受けなきゃ〜

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2019年06月18日

涙の155修理

土曜に155の燃料漏れの修理をいたしました。
まずは、今から2年ちょっと前のhttp://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/155-c19a.html この記事をご覧ください。

2017年4月に交換しているのですが同じところからの燃料漏れのようです

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良く見えませんがばっちりガソリンが漏れているのだけは確認できます。

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この時の作業のブログを見ながら分解します(笑) 

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しかし殊の外、分解が大変です。邪魔者は菱から外していきますから。その分解の流れは先のリンクからどうぞ

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全部外しました。センド、リターン、途中のホースの3本です。

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なんということでしょう? 片方はささくれクラックだらけ
エルボーホースもかなりひびが入っています。

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ホースの傷みはほぼ全体に及んでいます。

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一方、もう片方のホースはまるで違うものみたいな感じです。これはリターン側ですから、ほとんど圧力もかかっていないのです。
一応耐油耐圧ホースとして買ったのですが...

実はGWの前に、愛知県のブログを見た同業者の方から、この修理を予見するような電話があったのです。
ウルトのこの型番のガソリンホース、2年前後でぼろぼろになって激しい燃料漏れ起すよって
確認するまでもなく、ユーザーさんからお電話をいただいてしまったのです。
直したところからまたガソリンが漏れていると! まるで予言のようでした。

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ではホースを新調しますが

右側が以前新たに買ったブリジストンの耐油耐圧ホース。
左は以前このクルマで使用したウルトのホース

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ブリジストン。これ何のために買ったのだったかなあ?でもあってよかった

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一方、ウルトのホース。オートクラフトの浅沼社長の話だと、あんなにウルトのオーソリティだったのに、もう数年前からウルトは付き合いがないそうで、今は海外から輸入しているそうです。でなんでやめたか尋ねると、ウルトの商品はみんな中国製になってしまい信頼性に欠けるそう。うーん、まさしく今回の件のよう

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やっと出来上がり。おひるごはんを挟んであさイチで預かって午後3時頃に納車。
でももーれつに疲れたあ〜 僕の熱意でクルマが乾いていましたわ。

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問題はこの後の請求についてです。自動車整備振興会でも整備保証は1年間、今回は2年ちょっと経っている。製品の劣化が早いのを予見できなかったなど理由はありますが、車検ごとに交換するような部品ではありませんからね〜。

ところが、部品や材質が起因するトラブルってほかにも結構あるんですよ〜

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2019年06月03日

アルファロメオ155 エアコン修理

車検上がりの155TSスーパー。
次はエアコンの修理。

エアコンはとにかくゲージを付けることから始めます。
ゲージをつければいろいろなことが解ります

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まずはガスは入っているようで、一安心です。

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次に実際に動かして冷えの状態を確認してみます。

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クラッチが入って

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ずんずん圧縮し始め...と思いきや、低圧はわずかに下がるものの高圧はまるで動きません。
コンプレッサーのコントロールバルブ不良でしょうか

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ところが面白いのは涼しい日や夜は結構冷えるのです。
つまり直射日光や極端に暑い日が来ると冷媒の圧力が上がり、ワンウエイを維持できなくなって、せっかく圧縮しようとしても冷媒が低圧側に
戻ってしまうようです。最初のテストは

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暑い日でしたから

コンプレッサーもかなり使い込んだ様子です。そろそろお役御免でしょう

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ところがリビルドのコンプレッサーが見つからなかったのです。
これにはまいりました。毎回そうですが、ちょっと古いクルマの修理は部品の入手との闘いでもあります。
この前まで出たとか、ネットで見たとかは通じません。可能であれば手に入れるべきかもしれません

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日本電装の物なのに、川崎のMDRもICSにもリビルドの在庫はありませんでした。

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しかし鴨下商店で一つだけ見つかりました。見なかったけどジャパンリビルド製かな?2日もかかってしまいました。国内最後じゃないかな?
でも、たぶん、たぶんね、コントロールバルブだけならO/Hできるんじゃないかな?

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先の166はたぶんピストンかコンロッドが曲がっているからO/Hはできないんじゃないかな?

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取り付けようと思ったら、回転センサー部分の造が違うことに気が付きました。
取り換えようかとばらして

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どうしようか困っていたら、古い方のコネクタを差し替えればOKじゃんとEくんが教えてくれました。
おー、そうか、その手があったか

めでたく新しいコンプレッサーが付きました。

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充填量は700g。結構入りますね。レシーバーもかえたかったのですが、経済性を優先して使えないようであれば後から交換する方向で落ち着きました

最後にガス漏れ検知液を入れてエンジンをかけてみます

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結構な温度加減でございます。

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後は本物の夏が来たらどうか?
さすがにあの日差しや気温は再現できませんから、様子を見ます。

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2019年05月31日

アルファロメオ155TSの車検整備

車検整備の155TS。ワンオーナーの2ケタナンバー。
時代は令和ですが、昭和の流れを汲む可愛がられた1台

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日頃の心がけか実にスタンダードな内容で車検を更新します

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パッドもブーツ類もOK!

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ブレーキフルードは毎回交換します

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サスエンションも若い。アラゴスタの車高調。一番柔らかにしているとブレーキの検査でクルマが跳ねるので
少し硬くして行きます

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マフラーは限界すれすれ。錆穴だらけマフラーパテだらけのマフラーをさらにマフラーパテで包んでやり過ごします。

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次回は交換したいですなあ。

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T/Mオイルの交換もオーダー頂きました。 

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かなりクラッチが重いのですが、そろそろ3点交換が近い。
ついでにクランクのリアシールも交換したいですねえ。 

オイルが出きったら  

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75W-90を入れておしまい。たったこれだけ。25年落ちのクルマですがなかなか優秀。
2年前にいろいろやったもんなあ。

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ハイビーム検査だし、E-だし、いいぞヤングタイマー。
次回エアコン修理編です

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2019年02月28日

アルファロメオ155TS オーバーヒート?

突然ですが、155です。しかもTS。しかもファイナルエディション。

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旧車をなめたらあきません。つぎつぎ攻撃など一振りでぶっとばす、強烈な右フックが来ます。

エンジンをかけてしばらくアイドリングさせると水温が徐々に上がり始め、90℃あたりで落ち着くのかと思いきや、ちょっと目を離した隙に、一気に130℃オーバーになってしまうのです。

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一大事なのでエンジンを止めて様子を見るとラジエターのサブタンクのLLCはおっとりしています。沸かしたやかんの中のようになっていません。

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ラジエターホースも温かいですが、沸騰していることからすればかなり開きがあるようです。配線図を追ってみてみると水温計はこのセンダーから一直線に来ているようです

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ちょうどサーモのセンサーの後ろ側のコルゲートチューブで見切れているところです
コネクターを外すと

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メーターが当然こうなります

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これはセンダーが原因で解決。しかし、この部品。これの中古持っていたのになあああ。捨てちゃった・・・・ しかも最近。

ところで、エンジンを温め続けても一向に電動ファンが回ろうとしません。
いくら何でもこのままでは、本当にオーバーヒートしちゃうやない。

こちらも点検しないと

まずは原理原則にしたがってヒューズから

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切れてない様子

まさかと思い、ファンの手元で電圧を図ってみると

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まさかの14V。
なんだ、このファンモーター壊れてんじゃん。

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部品どうするかなあ? こまったクルマだ・・・
お金かけられない事情があるのですよ・・・

posted by admin at 01:40| Comment(1) | TrackBack(0) | アルファロメオ155