2019年04月03日

ジュリアのACC電源

先日、フロントの塗装作業したジュリアのTips

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お客さんのご要望でドライブレコーダーを取り付け作業がありまして、最近のクルマですから電源をどこから引くか?
これが最も重要な問題となります。

OBDにCAN-BUSアダプターを付けて…なんてことも考えましたが意外なところに良いものがありました。

助手席の足元の所に、ボディコンピューターの点検口がありまして

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ここを開けるとヒューズボックスが現れます

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ヒューズから電源を拝借する分には問題なさそうです。
しかもこのヒューズボックス、上一列がいわゆるACC電源で、下一列が常時電源となっているようです。

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ただ必ず、テスターで確認して、特に大きい電流を必要とする部品(60Wより上くらいかなあ?)を接続する場合は
バッテリー直結の配線などから電源を受けて、ひとつリレーを使うのが望ましいと思います。

 

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2019年03月31日

簡単にはいかないジュリアのナンバー移動

ナンバープレート位置を直すオーダーです

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取り外したバンパーは塗装の為、すべて分解します。

グラジエターグリル、バンパーグリル2つ、裏側はブレーキダクト左右、アンダーカバーと外すものは輸入車としては一般的な内容

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まだ1年も過ぎていないクルマですが、いきなりボルトが共回りしイタリア車の洗礼を受けたのは既報の通り

しかし、こんな網だらけのバンパーはマスキングで塗装するのはリスク高すぎです。
マスキングした際の塗装膜強度、つまり剥離の不安。また必要のない部分の塗料の付着です。

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しかし、がっちり何か所も焼き止めされていて切り離しは容易ではありません。

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かくなるは削り取るより道がありません。帰り道はボンドによる接着です

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このアンダーカバーを外さないと、他のバンパーグリルが外れない仕組みには本当に参りました

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塗装が終わったらボンディングのリハーサルです。

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こんな感じでしっかりサポートします。

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どうにかもとに戻りました。これは意外に大変でした。
難しいとか言うより大変なのです。

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基本的に専用のエポキシ系接着剤を使います。

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接着後は見える側には全く影響は出ません
これはアンダーカバーを取り付けた後です

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バンパーを取り付けたら、ナンバーホルダーを取り付けます。

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トラムゲージで高さを揃えます

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下がるとあまりカッコよくないので、ここは慎重に

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ホルダーはプリウスのものをお客さんから指定されています。
位置をお客さんに確認してもらったら、本取り付けです

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 実車にはなんだか頼りない短いビス4本で止まっていましたが、こちらは安全を考慮して、ブラインドリベットで固定します

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出来上がりました。デフォルトと比べるとかなり外側に移動したことが解ります。

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↑ 移動後 

↓ 移動前 

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↑ 移動後
↓ 移動前

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こだわりのある方はこういったところから違うのですね。

 

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2019年03月15日

バンパー ナンバー

フロント周りの飛び石を修理中のジュリア。

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併せてナンバーの取り付け位置の移送も行います。

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ナンバープレートホルダーはお客さんの希望でトヨタのものを使って、プレスラインに沿って付けるようにします。従来のナンバーホルダーの穴が見切れてしまうので、それは直します。

黒いクルマですからキズは目立ちやすく、修理は困難を極めます。

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上側のデカいトルクスのボルトを数本外してサイドはライト下にボルトがありますが、従来と違うのはボルト数がかなり少なくなっています。

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まず、フェンダーライナー:フロントを左右とも外します。
10mm頭の6mmのボルトを2本抜いて返しを外して引っ張ります

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しかし、硬い硬い。このまま無理すると壊しますので、塗装室に放り込んで熱して外しやすくします。

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60℃10分であぶります

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準備して引っ張りますと

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するする簡単に外せます。

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しかしレンジローバーもそうですが、世界的にバンパーの構造物が接着だったり、焼き嵌めだったりして、塗装する側はかなり労力がかかるようになっています。

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結局、バンパーの部品は焼き嵌め部分ばかりで、バンパーグリルなどは外せません。

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アルファのクルマ作りも世界基準を準拠しているのかな?

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かなりしっかりしたサイドサポートです。上側はビスやボルトはなく、刺さっているだけ

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下側のサイドサポートも基本は挿してあるだけ。BMWなんかもそうですが、このとよたスタイルのサイドサポートは世界標準となったイメージがあります。

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唯一、分解できるラジエターグリルも、こんなに新しいクルマなのに、ビスが建込のナットと共回りして外れません。根性で外します。

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ボルトが抜ける前にナットが抜けてしまいました
戻す時はボンドを入れて固定します

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元のナンバープレートホルダーが付いていた穴を消します。
軽くベルトサンダーで削って、骨材のテープを張ります

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表側もやはり強めにサンダーで削りこんで、骨材テープを貼って
エポキシボンドでガッチリ埋めます。

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硬度も程よく、密着性に優れているのでバンパーの補修にはちょうどいいです

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軽くパテで成形して

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サフェーサーを塗って、次の作業に備えます。

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今日はここまで。
ここからがたいへーん

2019年02月16日

アルファロメオジュリア試乗会

先日、新しいジュリアをお買いになったお客さんが、さっそく見せに来てくれました

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ジュリア スーパーです。うーん、やはり、写真と実物に乖離があるんだよなあ。


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実物ははるかにかっこいいです。横幅が166より大きく、長さは同じくらい?
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やはりぐっとモダンなイメージ。

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でもなんと言っても高級車感が強く感じられます

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例によって絶妙なプレスラインがいくつも走ります

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オーバーハングはかなり短め。けっこうなシャコタンでも大丈夫そうです

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スーパーだけあって、内装は豪華です本物のウッドパネル。イタリアのお家芸のレザー張りもふんだんに使われていますよ

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真ん中の液晶にはエンジンをかけるとアルファのオーナメントが

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ナビはなく、巷で噂のグーグルカープレイが出ます。iPhoneの画面がそっくり出ますから便利ですね

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エンジンもなかなか強力です。

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そして何より気になった、601「NERO」というカラーコード。この色、相当古くからありまして、1980年代から使われているようです。探せばそれ以前から使われているようなデータも出てきます。昔のジュリアに敬意を払うかのように。

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ドアヒンジも古くからの蝶番のところで脱着できるタイプ。

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少し大きめのインテリジェントキー。

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10kmほどドライブさせていただきました。

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レーダークルーズにアイドリングストップ、普通のトルコンATでありながらパドルシフトでのモーションが可能と、かなりモダンでありながら、電子制御のつかないサスペンションとなかなかアルファらしい選択もあります。

だれと乗ってどこにいっても絵になるクルマでした