2021年04月30日

カングーがこまっちゃう3

カングー修理の3部作の最終編
コントロールバルブを交換して

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いよいよきれいになったバルブボディをクルマに戻します

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コネクターをパチパチ入れて

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フェードイン

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たちまち溢れる神秘のチカラ

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もちろん、オイルパンだって清掃しないといけません
きゅきゅきゅ

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キレイなオイルパンに戻りました。

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用意したパッキンをはめて

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合体します。123が合体なら4,5出撃だ
大地を揺るがす超DPO

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急ピッチで作業をします。

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ラジエターとコンデンサーを戻す作業は

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ファンシュラウドと同時に取り付けるのでここが難しい

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だから画像がありませんが、できましたよ
さらに例の金属の塊を取り付けます

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一気にクルマらしくなってきました

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クルマを水平にするために後側を上げます
タレ関係を入れるのでなるべく水平にするのです。

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まずタレその1、LLCを入れましょう。そしてエア抜き。

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タレその2は秘伝のタレ。ATFはリキモリトップテック1200

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端折って書きますが、まずATFを入れて、エンジンをかけてATFを吸わせて
ドレンから出てくるまで入れます。40℃を過ぎたらドレンを締めて出来上がり

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逆のヒンジのフードを付けて

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ルノーは独特のシールワッシャーを使います。
一部にゴムが使われているのです。
上のATFを入れるボルトにもワッシャーを使います

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ついに完成してお客さんにお返しします。
するーっと走る本来のDP0のATを堪能できます。
すっごい変わりますよ

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納車前に再度故障履歴をクリアさせて出来上がり。

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長らくお預かりしてご迷惑をおかけしましたー


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2021年04月23日

カングーが困っちゃう 2

先日、ATの不良を訴えて入庫したカングーの続き
取り外したバルブボディASSYを清掃します

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どんどんボルトを外して分解していきます

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ひさしぶりに見るバルブボディ

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さらに分解

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プレートを外して大きな迷路出現

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反対側にもあります。
昔、学研の科学で、アリ捕まえてきてアリの巣を作らせるセットがあったような?
それを横から見ることができるというシュールなやつ

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途中ちっさなストレーナーや

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チェックバルブがあって

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ひとつひとつ丁寧に清掃します

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パーツクリーナーで隅々まできれいにします

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全部きれいにするのです
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みんなキレいにして

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組み付ける部品が用意できたら

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次回は組付け編です

posted by admin at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ルノーカングー

2021年04月19日

カングーが困っちゃう

ご家族で神奈川県からお越しのカングーさま御一行
ATの警告灯の点灯で、3速ホールドになっちゃうという以前、どこかで作業したような内容...

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早速診断機を当てます。距離もそれなり

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そしてやっぱりな内容のエラーコード
トランスミッションの油圧をコントロールできていない様子

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トランスミッション内のバルブボディのソレノイドバルブをやっつける旅に出るのです。そう天竺までの旅...
いやイスカンダルまでの... もういいか。
これを作業するにはまず、いろいろ分解が伴います

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もうおなじみなエンジンですね

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ジャイアントロボの手みたいなブロックを外して

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ラジエターとファンシュラウドは完全に、コンデンサーは一部だけ外します

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するとトランスミッションのアクセスが可能になり

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オイルパンを外す事ができます

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バルブボディASSYが出てきます。
そこそこ汚れているのが解ります。

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コネクターを外して
取り付けボルトをかたっぱしから外します

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外します

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バルブボディです。
長きに渡り真っ暗で高熱なトランスミッションの中で働き続けた縁の下の力持ち

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各ギアやリバース、ニュートラル、パーキングをこれひとつで受け持っていると考えるといかに重要な部品かわかります
尤も、変速の指示はコントロールユニットが受け持つのですけどね

バルブボディが無くなって単なるギアボックスになりました

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では続きは次回
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2021年04月06日

カングーの修理その2

先日行われたカングーの修理
ここに至る経緯は3/28の記事を参照してください。

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今度は小河さんが見つけたタペットカバーパッキンからのオイル漏れの修理です
自分で自分の名前に「さん」を付けているようで実に書きにくい

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カングーと言うクルマは実に変わっていて、タペットカバーにガスケットは使っておらず、液体ガスケットだけを使っています。マニホールドなどには全部ガスケットが入っているのですけどね

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で、タペットカバーからのオイル漏れは結構な大作業になるのがこのクルマなのです

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それはユーザーの方も知っていて、このクルマの大変さのヒミツは後々説明します

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分解は進み、タイミングベルトが見えます。でも何やら汚れが....

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テンショナーから出たグリスでしょうか? いやいや

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クランクプーリー側から見てもなんだか汚れています

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タイミングベルトケース内も汚れています。実はこれは、タペットカバーからのオイル漏れがタイミングベルトケースに行ってしまい汚れたものです

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テンショナーもアイドラーも黒いオイルがたくさん付着しています

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さてここからが先ほどの大変な理由。
カムが丸見えですね

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タペットカバーがカムの上側のホルダーと一体型になっているのです。
なんていう無精な造り!

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タイミングベルトを外せばカムはフリーな状態になってしまうので外してあります。
ロッカーアームが丸見えですね

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隠れたところにあるウオーターポンプ

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ウオポンも必ず、この際に交換しておきましょう

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きれいに清掃されたシリンダヘッド。美しいです

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今度は来た道を戻って組み付けです

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ATFはニューテック。この銘柄がいかにもMPIらしくないというか
僕らはリキモリのトップテック1200を使いますが、外注先ではそこのオイルを使います

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新旧タイベル対決

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 カムのアッパーシールも交換して美しい出来上がり

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どんどん組み上げていきます

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カングー人気ですねえ。

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2021年03月31日

カングーの修理その1

さて、以前書きました小河さんちの工場に入庫中のカングーの作業です
基本的に、ここは丸投げの作業なので、もらっている画像から見ていきます

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恐ろしくキレイな工場です。
まずは深いな足回りのコトコト音からまいります。
スタビブッシュを交換します。
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合計4つのブッシュを交換します。
端っこのリンケージブッシュと真ん中のスタビブッシュです

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スタビライザーは自動車がカーブする際に遠心力で、自動車がカーブの外側に向かってロールするのを
このスタビライザーがねじれて自動車を逆側に押し戻そうとする部品全体がスプリングの役目をする装置です。
それゆえ、それぞれのブッシュはいつも過酷な環境下で使用される運命にあり、ブッシュは傷みやすいのです。
その分、交換した結果は非常に体感しやすく、何より走行音が静かになります

カングーはサスペンションクロスメンバーの後ろ側にあるのですね。
ちなみにアルファロメオは基本的にスタビブッシュの単体支給はありません。スタビごと交換するのです。
しかも恐ろしく交換しにくいところに付いています。

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一般的なクルマはだいたいこんな感じで交換しやすい場所にブラケットにはさまるように付いています

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傷みは見ての通り
今日まで交換されることはなく来たのだと思います

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そして初めて日の目を見ることになりました

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これも車種によって取り付け方法が違うのですが、このようにブッシュを何個かくし刺しにしているタイプを僕はおでんと呼んでいます。

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モデルはもちろん

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ハタ坊ですね。そっくり。スタビブッシュに

ばっちりブラケットのカタチになってしまっています

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キレイになって新しい部品をとりつけます

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これで一安心。

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足回りからのコトコト言う不快な異音はどこかに行ってしまいましたとさ

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続きます。
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2021年03月28日

新たなパートナーと進んだカングー整備

すごく熱狂的なファンの多いカングー
一方でより良くして長く乗り続けたいと願うユーザーも多いです。
背景には、このクルマと同じようなセグメントの自動車が存在しない
つまりライバルがいないブルーオーシャンなので、乗り換えたくないというのがあるようです

しかし、ちょい古イタフラ車の入庫が多いMPIは修理のクルマを持て余し気味で、納期が見えないクルマばかりです

昨年、黒い916スパイダーを修理していた時に、ユーザーの静岡県に在住のお客さんから、このクルマは所沢で買った物です。
と聞きました。
その時に点検記録簿から整備履歴を確認していた時に、整備主任者の名前の所に、小河と言う苗字の人の名前が書いてありました
僕は今まで、自分の血縁者以外に小河の姓を名乗る人に、読み方を違えどお目にかかったことがありません。
そんなに極端に珍しい苗字ではなさそうですが、殆どの人は小川です。

俄然、その人に興味を抱いていたら、整備した工場の中に、付き合いのある所沢コーギーズの名前が出てきました
コーギーズの整備主任者の所にも、その後の整備工場でも同じ名前を見ることができました

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さらにその後に続く整備工場名からネットでググると、なんと驚いた事に、MPIからクルマで5分くらいの工場で工場長をしている事が判明しました。

ある日、いつもコーギーズでお世話になっているK菅さんに、こんな苗字の方いましたかと尋ねたところ
人も技術も信頼できるし、退社後も未だに関係は良好だと聞きました。

いよいよ行って会う気マンマンになってしまいましたが、会いに行く大義名分がありません
なんだかテレっちいじゃないですか、初めて会う人に、同じ苗字だし(笑)

そこで今回、カングーをダシに会いに行く運びとなったわけです。
それがここMSワークスさん


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店構えも、置いているクルマも相当立派なので、すごく敷居が高そう...
と言うかいきなりこの手のお店の門をくぐるのは少々怖い。
ハンシャの人でも出てきたらどうしよう...

いやなんの、MPIだって、23年以上の歴史を持つんだ、がんばろう....

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そう思って会いに行った件の「小河さん」は真面目そうな実に感じの良いひとでした。
もちろん、怖いなんて言ったら怒られます。れっきとした認証工場ですからね。

いろいろ話して、僕らの窮状を話して仕事を快諾してもらいました。

欧州車整備一筋で仕事して来た人なので、詳しい詳しい。
カングーのユーザーに理解をいただいて初めて仕事を依頼するのでした。


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2020年12月05日

カングーの修理

この日はレッカーされてきたクルマで明暗が分かれました。
まずはカングーから

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診断機をかけると「Distractive misfiring」と出て何番のシリンダーとは出ません。
どうやらIGコイルと思って間違いなさそうなので、最初からコイルとプラグを全シリンダー分準備しました。

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ところで今回初投入のソケット。

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ソケットの中にボールが圧入してあって、これで落ちようとするボルトを保持できるというアイディア工具
ドイツのWERA製品。

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ここのメーカーの工具はダイヤモンドチップの+ドライバーで日本では有名になったイメージです。
初めて東伏見にあった阿部工具(現在は閉店)で買ったのは何年前か忘れましたが、10年以上このWERAのドライバーを使っています。しかし、これまでここのメーカーの他の工具を買ったことがありません。
なにしろ、見た目がよろしくない。ドライバーの形状や見た目も決して好みではありません。
今回はこのアイディアに乗ってみたカタチです

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このコイルに使う8mmのアタマのボルト。少し奥まっている場所にあります。
こんな時に威力を発揮してくれるハズです

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はい、この通り。しかし、この工具、ボールを圧入する為にそれ以外を犠牲にしていて、まず強度が低い。
ボールが砕ける為に高トルクはかけてはいけないと聞きました。
また、ソケットが極端に肉厚で、割とソケットが厚すぎて入らないケースが続出しました。
おまけに、ボルトの造りによってはうまくほーるどできずに落ちてしまうケースもありました。
正直なハナシ、プロユースではないかな

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プラグもこの通り。ヒドイもんです。IGコイルは1つダメになると他のも間もなくダメになることが殆どなために
1つダメになったら全部交換すべきと言う好例です

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古い部品の皆さん方、お疲れさまでした。

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新しいコイルとプラグ。すべてルノー謹製

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もちろん古いのも純正

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一通り組んで、こちらは様子見て問題なければ納車です

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一方、殆ど同じ症状でレッカー入庫した166。カングーとはかなり対照的な結果が待っていました。

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5番の不良を訴えていたのでそこから始めます

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新品のコイルとプラグを取り付けます。

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エンジンをかける前にエラー履歴を消去します

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まあ、ここまでハッキリ出ていれば簡単でしょう

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良いですよ。消してください

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はい、消えました。

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再度エンジンスタートします。なんだかそれほど状況が緩和されていません。
変わらず何とも言えない振動が出ます。
なんだか頭がぼーっとして、うまく考えがまとまりません。

5番のIGコイルのコネクターを外しても全く、変化が無いのです。
すなわち火が飛んでいない。
シリンダーの中で爆発が起こっていない?
いやいや、コイルもプラグも新品

と言うことは?嫌な予感が的中します。
コンプレッションゲージを持ち出して6番を測ります。一見圧縮が低いように見えますが、これはまだ上がっている途中の画像

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5番、なんと4.5バールしかありません。
他はおおよそ12-14の間くらい。インテークチューブやサージタンクも外して奥のバンクも測りました。
何回やっても5番だけは5バール無いのです。

画像が全然ないのは、もうこのあたりの画像はハッピーエンドでは無い為に画像など撮っている場合ではなく....

この続報が書けるのはかなり先でしょう

家の仏壇のろうそく立てを100均のクリスマスのと兼用にしたら良いとか言ったバチなのでしょうか?
To be continued


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2020年04月05日

あれっ?違うの?

カングーの定期点検です。
エンジンオイル交換ですが、同じエンジンなはずなのにメガーヌとはちと違います

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よく見るエンジンですが、注目はマニホールド先の金属のかたまり
はたして何のためにあるのでしょう? 

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まずはオイル排出

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問題のエンジンオイルフィルター
よく見てください。エアコンのコンプレッサーのブラケットとフィルターの位置!工具が入らないのです。
手で回すのみ

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10W-40のMos2.やはりこれが一番このエンジンには合うようです

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万能なオイルです。

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一方メガーヌ1.6

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先のカングーのとは違う位置からの撮影です。同じオイルパン

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ですが、ここが違うのです。コンプレッサーも違いますがフィルターが丸出し

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だから工具も入ります。

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2019年12月04日

カングーのABS警告灯

月曜日の話ですが、以前より打診のあったカングーのABSランプの点灯。
訴えによりますと、ABSとサイドブレーキのランプが点灯しっぱなしになって、スピードメーターも動かないそうです。
初期のカングーいいですね。見るからに大事にされている感が漂います。

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ABSランプが点灯してもブレーキが利かなくなるわけではありません。
でも車検にも通りませんし、スピードが何キロなのか分からないというのも危険です。
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スピードメーターは以前はトランスミッションからのパルスを計算して針を動かしていたのですが、最近はABSのコンタクトプレートからのパルス情報をABSユニットからもらって針を動かしているクルマが多いです。
逆を言えばスピードメーターが動かないのはABSからのパルス信号が来ないからで、ABSセンサーが悪い場合も、ユニットと両方悪い場合もありますが、たいていABSユニットが悪い場合が多いです。
セオリーは両方換える、ですがここはABSユニットだけ交換してみます。

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エンジンのECUには車速のエラーコードが入ります。来てないんだから当然っちゃあ当然

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続いてABSを覗くと...

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なんとも塩対応で返してきます。

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と言うことでABSユニットを外します。ユニットそのものは割と簡単に外れるのですが....
どこにユニットあるんだろ??

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げっ! なんだかずいぶんやりにくそうなところにある。

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中古部品の用意があって、それを見る限りビスは全部で6個なのですがビスを見ることもできません。

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まずは大きなコネクターを外してフリーにさせます。

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上から順番にビスを外していきます。

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強烈に作業しにくい位置にあります。必要なのはABSアクチュエーターではなくあくまでユニットなのですが、これ、もしアクチュエーターユニットごと外すとなってもかなり大変そうです。

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順調にビスが外れていきます。2段目のビスを外しています。

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一番下のビス1つがどうして外れないので、下から攻撃します。

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外れました。

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書くと1行ですが、この1つのビスを外すのにどれほど苦労したことか。

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疲れちゃったので、モグモグタイムで回復を図ります。
この日は前日のイオンモールむさし村山のハートアンドブレッド
 アンティークで買ったアップルパイです。
撮り方が悪くてゴミみたいですが、実においしい。
ここのパン、全般的においしいですね。

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余に無理な体制で作業するので、作業中何度も手がつります。足をバタバタさせて、痛みに耐えるのですが
もう本当に腕がちぎれてしまいそうになります。

ユニットが外れた後のアクチュエーター何度見ても面白いですね

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気を取り直してもう一度アタックします。気休めですが、タイロッドエンドを外して僅かでも隙間を作ります。

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助手のポールにABSの配管にワイヤーをかけてどかしておいてもらいながら作業します。
他にもO2センサーのコネクターを外してスペースを作ったり総力戦の様子です。

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ヨーシ、できたぜ! と言う頃にはすっかり暗くなってしまいました。

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診断機を接続すると、普通にアクセスできるうになりました。
ABSは完全に死んでいたのですね
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なんだかいろいろエラーが入っていますが、消去してなくなりました。

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少し遅くなりましたが納車に向かいましたとさ。

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この故障はカングーだけでなくアルファや他の輸入車でもよく見られる故障です。
でも、修理方法が確立されているらしくリペアニーズさんなど送ったらすぐ作業してその日中送り返してくれます。
でも、カングーは作業しにくい位置にありますねえ。
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2019年09月16日

カングーのミラー交換

いやー、連休でした。みなさんいかがでした?
あたくし、今月は結構なハースケでありまして、仕事でハースケなのではなくプライベートがハースケなのであります。

体の悪い年寄りの面倒を見ることになり、その準備と、例年のことですが地元の神社のお祭りに加え、甥っ子の結婚式がありまして
それがまた1週間のうちに全部行われ、その準備は2週間前から本格化。まだ残り1週間後にさらにいろいろ作業があって
自動車の修理の仕事がかなり滞っています。

そんな中行われたミラー交換。

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色を合わせます。ミラーカバー単体の塗装なので気は楽ですが、白い色は何気に奥深い

Rimg2484

当然、カラー番号がありますので、データ通り作るのは簡単ですが、だいたいデフォルメしすぎてしまいます。
僕は白い色は白原色からスタートして、何かしら色を入れて近づけていきます。

右はデータ通り 左が白原色に黒などを足したもの
一見グレーに見えますが、作ってみると意外に色が濃いように見えます。 

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これがデータ通り。

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これが後から作ったもの。よく見て、拭いたりしないと水垢の分までわずかに調色してしまいます。

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新品はグレーのプライマーで来ました。ベースコートシンナーで溶けるので、この上から塗装します。
脱脂はプラスチッククリーナーだけです。

Rimg2491

既に組んでしまいましたが

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ミラーベースはこんな感じ。取り付け前にコネクターのピン位置を確認して
パコーンとはめ込むだけです。

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台風が猛威をふるった一件でした。
千葉県や神奈川県など台風により被災した方が一刻も早く笑顔を取り戻せるよう、心よりお祈り申し上げます。

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カングーのミラー交換

いやー、連休でした。みなさんいかがでした?
あたくし、今月は結構なハースケでありまして、仕事でハースケなのではなくプライベートがハースケなのであります。

体の悪い年寄りの面倒を見ることになり、その準備と、例年のことですが地元の神社のお祭りに加え、甥っ子の結婚式がありまして
それがまた1週間のうちに全部行われ、その準備は2週間前から本格化。まだ残り1週間後にさらにいろいろ作業があって
自動車の修理の仕事がかなり滞っています。

そんな中行われたミラー交換。

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色を合わせます。ミラーカバー単体の塗装なので気は楽ですが、白い色は何気に奥深い

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当然、カラー番号がありますので、データ通り作るのは簡単ですが、だいたいデフォルメしすぎてしまいます。
僕は白い色は白原色からスタートして、何かしら色を入れて近づけていきます。

右はデータ通り 左が白原色に黒などを足したもの
一見グレーに見えますが、作ってみると意外に色が濃いように見えます。 

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これがデータ通り。

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これが後から作ったもの。よく見て、拭いたりしないと水垢の分までわずかに調色してしまいます。

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新品はグレーのプライマーで来ました。ベースコートシンナーで溶けるので、この上から塗装します。
脱脂はプラスチッククリーナーだけです。

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既に組んでしまいましたが

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ミラーベースはこんな感じ。取り付け前にコネクターのピン位置を確認して
パコーンとはめ込むだけです。

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台風が猛威をふるった一件でした。
千葉県や神奈川県など台風により被災した方が一刻も早く笑顔を取り戻せるよう、心よりお祈り申し上げます。

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2019年09月11日

カングーのミラー破損

つい先日オイル交換をしたカングーが思わぬ形で入ってきました。

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先日の強力だった台風15号の爪痕で、ミラーが壊れてしまったのです。。

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なんとかわいそうなことに、ミラーが中身までやられています。

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さっそく取り外して中身も見てみます。

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比較的簡単に外れるのは欧州車の良い所。国産車ではこうは昔から行きませんでしたからねえ。

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外気温センサーも付いています。

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ヒーターの熱線もあるじゃないですか。

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ドライブユニットのガイドが無くなっています。

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本来ここにはギザギザのレールがあるのですが、粉々になってしまっているようです。

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この部品は出すメーカーと出さないメーカーがあります。
ルノーは後者で、アルファロメオは前者ですねえ。

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残念ながらミラーASSYでの交換となります。
あの、ガイドは割れやすいので、分解するときにも気を遣う場所です。

ルノーはいろいろ日産と揉めましたが、今も日産に部品発注するのです。

 

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2019年08月25日

カングーU 車検整備

世の中ではデカングーの愛称で区別されるカングーU

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先日買っていただいた物です。このクルマ、実に高い、これは26年ものですが、この型のモデルのATは本当に奪い合うように高いのです。
この一つ前のラジエターグリルの無い方はまだ安いのですが、それでも決してお買い得とは思えません。ちなみにこのカングー人気、先代のモデルにも波及していて、先代も内容が良ければ決して安くは買えません。

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とはいえ、このクルマ、フランスの自動車です。いわゆるイタフラに属するクルマですから、このクルマの新しいユーザーはドイツ車からの乗り換え組なので、先々かなり心配があります・・・

エンジンはおなじみK4系エンジンです
そういえば先日、タイミングベルトの交換後エンジンがかからなくなった旨の電話をいただいた業者さん、お伝えした電話番号が間違っていたので、もしこれをご覧になっていたら再度電話ください。

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3.6万キロで、ちょうどブレーキパッドを使い終わった感じなので前後とも交換することにしました

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見事なくらい使い切っています。ちなみに坂の多い場所に住んでいる方は、パッドの減りが顕著なケースが多いように思います
かなり前に今は疎遠になってしまいましたが、八王子の急な登りと下りの両方がある場所に住んでいた方がいて、ブレーキパッドが2年持たないんですよ。1.5t未満の乗用車でしたが。

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リアのブレーキはヨーロッパ車では本当に多い、パーキングブレーキ併設タイプのリアキャリパー。
因みにマツダもこの方法を散見しますね。

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このタイプのキャリパー、ピストンを戻すのが本当に大変。

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エンジンオイルはリキモリの5W-40ライトドライブハイテック

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毎度大変ですが、エンジンオイルフィルターはなかなか外れません。

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おそらくこのフィルターパッキンが熱で少し融着するのでしょう
当然、戻すのは手で閉めるだけなのですが、次に交換するときにやはり上の画像のように苦労して外すようになってしまいます。

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当たり前ですがA/Cコンプレッサーやオルタネーターがまだキレイ。

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ブレーキフルードはブレーキ整備の要ですから2年毎に交換しましょう

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新しくて距離が短いので、車検もそれほど手がかかりません。

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2019年07月08日

カングー再びの再び

しかし時が経つのは早いもので、もう今年も折り返しを過ぎて、どんどん年末に向かって突き進んでいます。

今年の夏は今のところ雨ばかりで気温が低いので過ごしやすく、仕事もしやすいので良いですね。農産物は心配だけど


先日、なんだかいろいろ整備したカングーが再びストールを起こすようになり、そのまま様子を見てもらっていたらなんと、レッカーで入庫する事態になってしまいました。
ストールから再始動困難になり、レッカーと。しかしMPIに運ばれる頃にはエンジンが再始動可能に。
典型的なクランク角センサーの異常の症例です。しかし・・・ このカングーは2年たたないくらい前に車検と同時に同じ場所が壊れ、交換した履歴があります。
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/post-7c5f.html

しかし、もうどうこう言っていられないので作業します。

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診断機上に乗っているのはこれ。ランチ(本来の発音で言えばローンチ)のデスクに聞いたらフライホイールセンサーで間違いないですね。って前回違うの言わなかった?

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トランスミッションの歯数を読むセンサーなので一番下の方にあります。

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前回も書いたと思いますが、このサーモハウジングというかオイル通路のブロックを外さないとセンサーを見ることすらできません

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外す際にオイルがセンサーに落ちますから、漏れたオイルが落ちて壊れたのかは検証できません。ただ真上にオイル通路があるのでそこから漏れれば壊れるとは思います。

フライホイールの信号用ディスクの溝が見えます。これで点火タイミングを決めています

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で、新しい部品と取り外したセンサー。センサーにはメイドインイタリーと書いてあります。ささすがのイタリア製(笑)

ちなみに新しいセンサーはさらに小変更されていました。

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本来、コネクターも同時交換なのでが、すでに前回交換していますので、今回は当たり前ですが使いまわし。

このコネクターが1万数千円もするのですから!

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再び組み付けておしまい。

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なかなか手強いカングーも既に13年落ちですか?

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恵まれたユーザーの元にあるクルマは幸せです。

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2019年06月05日

続・カングーのエンジンストール修理

スロットルボディを交換してエンジンストールが解決したように見えたカングーでしたが
MPIからの帰り道に早くもストールが発生。

なかなか根が深い。再び預かりましたが今回は早々部品を読んでいたのでいたってスムーズ

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まずはエラーコードの確認。やはりフライホイールターゲットが入っています。
うーむ。しかし、かくなる処方はコレ

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スパークプラグ。距離的にはまだ交換時期ではありませんが、白金プラグとて減らないわけではありません

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さっそく交換します

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やはり減っています。

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こちら新品のイリヂウムプラグ。

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一度すべてのエラーを消して試乗に出ます。だいたい30km弱。

データストリームで数値や作動状況を見ながらです。 

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こちらは一度消してもまた入力されてしまいます。これは後から対処しましょう 

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各数値が正常なのがわかります。大気圧に吸入空気温度、アイドリング回転数、アイドルコントロールバルブ。
これらは燃料の噴射量を決めるのに重要な役割を果たします

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アイドリングのターゲットスピードは768rpmを準拠させたいようです

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O2センサーで燃料の濃い薄いのトリミングを行います。またこの自動車はエアフローメーターを使わない代わりにマップセンサー(バキュームセンサー)で吸入空気量を測っています。だからマニホールド圧力が重要なのです。エアフロが入って来る空気量を測るとすれば、マップセンサーは吸い込んだ空気量を測定しているのです。

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30kmの試乗では全く調子悪さは見られませんでした。ここでオーナーに一度返して様子を見てもらいましょう。

同時にバックオーダーだったブレーキスイッチが来ましたので交換します。 

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これは国産輸入車関係なく壊れます。壊れるとギアシフトが動かなくなったり、ブレーキランプが付かなくなったりします。

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取り外した方のスイッチは引っ込んだまま出てきません。これが先のDf135 235を出現させていたのでしょう

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ほら!消えました

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トランスミッションの方も消えて完全にエラーコードが消えました

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あとはひたすら乗ってもらって、情報を蓄積していくより道はありません。

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2019年05月30日

カングーのエンジンストール修理

 こちらもよくこのブログに登場する常連さんです。
常連さんになっちゃあかんのですが...

今回はエンジンの頻繁なストールの修理です。

エンジンがとまってしまう原因は主に
点火信号、燃料のデリバリがあります
具体的には点火時期を決めるクランク角センサー、カム角センサー
点火そのものを行うプラグやイグニッションコイル

あとは燃料ポンプ、スロットルボディおよびアイドルコントロールバルブ

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エアフローセンサーやO2センサーでアイドリングができなくなる場合もありますが、あくまで補正なので主信号などからは外れます

しかしこのカングーと言うクルマ、実に不思議な魅力のクルマです。
その魅力にやられた人を大変多く見ます

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さっそく診断機を接続。

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出ますねえ。でも、一番上はATとエンジンECUの通信不良
2番目は置いといて、3番目は車速センサー、4番目はブレーキスイッチ
5番目もそのブレーキスイッチに関係しそう

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一度消して試乗を繰り返します

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でも同じコードが入力されます。

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ちなみにATの項目を見てみるとやはりECUとの通信不良

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となるとDf189のFlywheel Targetなるエラーコード、これがくさい。
一見、クランク角センサーの不良を指すようなコードですが、ランチのサポートチームに尋ねると、マニュアルには
空燃比異常、フューエルトリムの異常とのこと。

全体的にアイドリングが低く、アイドリングを保てなくてストールするような感じ。
特に重い負荷がかかるハンドルを切ってバックするときなどは比較的再現率が高い感じ。

そのことと、1年半ほど前にクランク角センサーを交換している事からスロットルボディの交換に踏み切りました

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取り外しは比較的簡単

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こちら新しい方。

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診断機にTAS学習の項目が無かったのでそのまま取り付けていきます

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スロットルボディの取り付く場所はきれいにふいておきます

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こんなロケーション

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止めているボディには左右指定があります

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この車、エアフローメーターがありません。代わりにMAPセンサーでコントロールしているようです

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走らせると以下のように変わりました。時々ギアが動かなくなることがあるらしいので、ブレーキスイッチがダメなのは容易に想像がつきます。スピードセンサーは文字通り車速センサー。
このコードたちは消えませんでした

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いろいろなシチュエーションを乗りましたがストールはしなくなったようです。
もう少しファストアイドルが長くてもいいように思うんだけどなあ?
と思いながらもお客さんにお返しすることになりました

ところが、この後、恐怖の続編がまだあったのでした

 

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2019年03月06日

ルノーカングーの車検整備 後編

先日の続き。今回は油関係とフィルター関係中心に

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エンジンオイルは結局、僕の好きなこれ、Mos2 10W-40でまいります

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続いてエアフィルターの交換

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エアインテークチューブを外して取り出したるエアフィルター
結構、汚れてます。

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エアコンフィルターはカウルトップベンチレーターを外して交換

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カウルトップを外すだけでも手間なのに、さらにフタが続きます。

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デンソー製なのですね。デンソーはヨーロッパでは社外部品のサプライヤーとしての一面もあるのですねえ

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続いてATF。まず、一番外側のドレンプラグの後、オーバーフローチューブを抜きます。
6mmのHexだったかな

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ちょうど1年前に交換していますが、ユーザーたっての希望で交換します。
AL4とかのATはATFを交換すると、とてつもなく良いのですよ。

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チューブは今回は使いまわしますが、次回は交換しないといけませんね
何本かスペア持っておこうかな? こんなつまらない部品がTMの中で割れちゃったら、オイルパンも無いし、いきなりAT外しになってしまいます。

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続いて、ATFを入れます。リキモリのATF、トップテック1200を使うのです
よく、何度も入れ替えたりする方もいますが、1度に何度も交換するのではなく、このクルマのように何回かに分けた方が、僕は良いと思います。

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このちっさい穴からATFを入れるのです

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約3L抜けたので、先に3L入れてエンジンをかけます

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油温が60℃まで上がるのにうんと時間がかかりますから、お茶を飲んで、油温が上がるのをまちます。

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今回は50℃を超えたあたりでソレンを開放し、、さらに上から約500ccを足して、余分なATFを輩出させて、66℃くらいでドレンを締めました。

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あとは陸運局に持ち込んで、検査を受けるだけです。

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2019年03月05日

ルノーカングーの車検整備 前編

ルノーカングー、車検といっしょにいろいろ整備

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まずは先日来たショックアブソーバー交換

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倒立のストラット

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ガチガチに締まってるストラットのオルトナット、回り止めのようなボルトになっています。

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Eくんのはちゃんとしたメーカーの銀色サスコン、僕のはちょっぴり安い黒色のサスコン。

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組みあがったストラット。ブーツもザックスの純正品、アッパーマウントもザックスのものです。そのブーツが日本になくて、作業が遅れました。でも、ザックスは予定通り入ってきました。ビルシュタインの時はねぇ・・・

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続いてリアショック。すごい向きで付いています。

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至って簡単な取り付け方法と思ったらコイルオーバーじゃなくトーションバーなんですね。
トーションバーと侮ることなかれ、よくできた乗り心地です

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これまでを支えた部品と、これから支える部品

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ボルトに全く遊びはありません、完全なトーのみのサスペンション。トヨタなんかは直径が細いボルトが純正で存在して、そのガタと言うか遊びでキャンバーを調整するのです
ルノーもあるのかな?

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リアにはトー調整はなく
となると基本的にスラストライン解消は車両のポテンシャル頼みです。
可能ならリアにトー調整やキャンバー調整が付くとぐっとクルマの直進性が担保できるのですがねえ

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激しいブレーキ鳴きも解消させます。

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ブレーキの無きを解消させるのは意外に難しく、基本的に全交換となります。
ドリルドディスクで4ポッド以上のブレーキは鳴きやすい傾向にあります

しかし、この一般的なシングルピストンのブレーキは基本はパッドの交換ですが、輸入車はローターも盛大に摩耗するので、一緒の交換が望ましいです。

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鳴くパッドは何度トリミングしても鳴きます。ローターは表面は減りますが、端っこの外周部分のみ削れにくく、そこがパッドの端をガサガサにささくれちゃいます

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ショックも新品ならブレーキも新品。うーん贅沢

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リアはホイルシリンダーなどの可動部分の動きを確認して

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なんだかドラムを裏から見ると面白いですね。
ABSのコンタクトプレートにハブベアリングが見えます

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ブレーキフルードは必ず全量交換。空気中の水分と反応するために、ブレーキフルードの交換を放置すると、システム内で錆びてPバルブが詰まったりマスターシリンダが腐ったりします。2年ごとの交換を心掛けるべきです。

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と、いう事で続きは次回

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2019年02月12日

ルノーのEPC ダイアロギーズ

カングーの車検をいただきました

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そのカングーで、一部に面白いこだわりのご要望が。
ちょっとした部品の交換

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ルノーはダイアロギーズと言うEPC(Electric Parts Catalogue)を使うのですが、このEPCはメーカーによって出来がマチマチで、ルノーは実に丁寧

で、このピラーには

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このようなグロメットが入りますが

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反対側はなぜかなくっていまして、こういうのは傍から見れば気になりませんが
オーナーならではこだわりなのです

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で、アルファのe-perなどではグロメットを特定するのは大変難しいのですが、ダイアロギーズならこの通り。これなら解りやすい

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さらに何気なく見てしまうメーターパネルのビス

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本物はこういった感じ

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しかしなぜか一つだけ・・・

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これも、結構探すのが難しいのですが、ばっちり特定できました。

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なんとどちらもジャパンに国内在庫がありまして、購入可能です。でもビス1本700円しましたが・・・




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