2022年03月02日

166のワイパー不良修理アゲイン

以前、ワイパーモーターかと思ったら違った記事を書きましたが、これがその続きです。
このクルマ、ワイパーの動きをコントロールしているのは基本的にモーターとスイッチしかなく、モーターが違ったらスイッチと言う簡単な選択肢

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当然ハンドルを外していくところからです

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エアバッグは早々にいなくなってもらいます。
ナットなどにマーキングします。ちょっとずれて見える?
いや、気のせい

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すっごい硬くて抜けないので、プーラーで外します。
それでもなかなか外れなくてひやひやしちゃった。しかも誰か外そうとしたか外したときにねじ山ダメにしかけてるし

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やっと外れました

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そしたらスイッチも。ここら辺は意外に簡単に外れます

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新しいスイッチ、キレイですねえ

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なんと国内に在庫があってディーラー取りです。

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さっそくスイッチを付けて

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ハンドルつけて


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いきなりスイッチを入れてワイパーの動きを見ます。
ちゃんと動くのが確認できましたので、試乗に出てハンドルセンターを確認します
もちろんエアバッグなど付けずに

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問題が無ければステアリングシャフトのナットを元の位置まで締めこんで
ここは終わらせます

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次に先のBluetoothアダプターの具合を見ます

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こちらも問題ナシ

次は外すときにバラバラになっちゃったシフトレバーのカバーを直します
接着剤で部分的に接着します。
さすがにこれ以外方法がありません

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しっかり固定しますよ。
そしてIRヒーターであぶります

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出来上がり!

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僕の仕事はおわったぜい。
次はガラスフィルム。
そこはガラス屋さんの守備範囲
と思っていたら、そう簡単にはやらせてくれないのがちょいふる輸入車なんですねえ。

次回に続く
posted by admin at 21:13| アルファロメオ166

2022年02月27日

166のこまごま修理 Bluetoothアダプター取り付け編

今回からオーディオ周りなどを進めます
まずはICSの取り外しから

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ギアセレクター周りを外したら、シフトカバーがばらばらになってしまいました。
いや、壊したわけではなくてプラスチックが脆いのですよあせあせ(飛び散る汗)

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左ハンドルの方がICSも外しやすいです

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今まで付いていたポータブルナビも一緒に外します
どこかプロショップが一生懸命取り付けした物は外すのも一苦労

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ナビを外すにはテレビやGPSアンテナも一緒に外します

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Bluetoothアダプターも取り付けるためにグローブボックス周りを外して、いろいろな配線を外します

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やっと配線が外れました。結構ホネです

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新しいポケットを取り付けてここは出来上がり

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アダプターはグローブボックスの上側を加工して取り付けします。

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そのアダプターの配線をして

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サイドカバーの取り付けネジがナットごとなくなっていましたので、建て込みナットを作ります

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ここが壊れるケース多いのです

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こんな感じ良いでしょう

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僕らが梅干しと呼ぶ専用ボルトは右ハンドルと左ハンドルで部品が違いまして、取り付けできないので
とりあえず違うボルトで代用します

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こちら側の作業が終わったのでグローブボックスを取り付ける前に、作動を確認してもとに戻します

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常に作業と動作確認はセットです。
次回に続く
posted by admin at 23:01| アルファロメオ166

2022年02月26日

アルファロメオ166のいろいろ修理 その3

さらに続く166のこまごまとした修理
今回はドアロック編
交換のためにプルーフシールを少し剥がしまして

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ロックリンクなどを

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ぱちんぱちんと外しまして

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取り外しました

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新旧ドアロックラッチそろい踏み

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新しいロックを取り付けて

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ウィンドウのチャンネルを入れて
ウインドウを上下させたり交換したドアロックの具合を確認します。
問題無ければ次のステップ

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フタをしますが、ここで一手間かけてブチルテープを敷設します。
古くなって接着力の無いシール剤に代わって入れるのですが、ずいぶん違うものですよ

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びたっとくっつきました

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剥がすときに多少切れたり破れたりするのは止むを得ないので、強力ガムテープでパッチワークします。
この強力型のガムテープは手元に1つあると大変便利です

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先に修理したミラーも元に戻していきます
こちらも取り付けしたら機能を確認します

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コネクターが1つ余るのはこの車両に電動格納機能が無いからなのです。
仕向け地によってあったりなかったりいろいろあります。

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各コネクターを出しておいて
各スイッチ類を取り付けたら、もう一度すべての機能の動きを確認しましょう

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問題なければ出来上がりです。

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まだまだ続きます

posted by admin at 18:15| アルファロメオ166

2022年02月23日

アルファロメオ166のいろいろ修理 その2

ワイパーも直らないまま次の修理に突入します
部品が来るまで他を先にやっつけましょう
ミラーが上下に動かないということなので、まずそれを

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ドアトリムを外していきます

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ドアトリムはもう何度も外してますからね。と言っても僕は久しぶりかもしれません。
とはいえ迷うことはありません。さすがに慣れました
しかし、このクルマかなりキレイですね。やはり全体的にクルマが若い
ウオータープルーフシールもキレイだし剝がれません

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ドアミラーASSYを外します

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過去に塗装したのかボルトまで塗られています

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最初からっていう事はないかと思いますが...

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どんどん分解します。目指すはドライブユニット

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ミラーの板ガラスを外します
割らないように丁寧にゆっくり外します

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古いドライブユニットが外れました。

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みんなこのハシゴ状のプラが割れて動かなくなります

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さらにゴミみたいな状態のミラーが出てきましたが、今、MPIにあるドライブユニットはほとんどこのレベルです。
でもちゃんと動きます

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左ハンドルなので、右に外気温センサーがありません。
なので交換メンバーから外れてもらいます

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今度は再びもとに戻しますが、バラす時にはなかったビス1本がこのタイプでは追加されています
マレリとどこかほかのメーカーによって差があるのです

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新しいドライブユニットを組み込みました

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166は、というかこのミラーを使っているクルマ全体に言えるのですが、このトルクスのビスが緩んでミラーがガクガクになるケースが本当に多いです
なのでしっかり締め付けていきます

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ドライブユニットにおまじないのドライグリス
長きにわたって持ちこたえてくれますように

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ボルトの取り付け部分が割れていたので

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アロンアルファで接着します。

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取り付けしたらOKです。次回はドアロックを交換します



posted by admin at 22:07| アルファロメオ166

2022年02月21日

アルファロメオ166のいろいろ修理 その1

珍しいボディカラーの166の修理を引き受けました
色はアルファロメオとしてはそれほど珍しくないのですが、166でこのカラーは珍しいです

カラーコード130のアルファレッド

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しかも何がすごいって左のマニュアル

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しかもキレイ。今回はまず、間欠ワイパーが効かないのを修理します。
ワイパーはスイッチとモーターからなる部品群で、どちらかのデバイスの不良です。
で、過去にスイッチを入れたが最後、しばらーく止まらなくなる故障が、モーター側で発生していた故障を過去に何回か修理したこともありモーターと踏んで点検し始めます

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しかし、みなさんキレイにしていますねえ。ワイパーを外してカウルトップを外します。
相変わらず、溝の浅いネジに悪戦苦闘します。

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カウルトップが外れるとエアコンの部品があらわになります。
大変にキレイ。まだ部品が若いのです
距離もそれほど走ってない感じですし

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ワイパー関係は在庫していました。これをまずコネクターを挿してスイッチを入れて動きを確認しましょう

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なんと、動きません。と、なるとス必然的にスイッチとなります
他に間欠の動きをコントロールしている部品がありません。

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調べるとなんと、国内に新品がありました!
結構な値段しますが....
posted by admin at 23:02| アルファロメオ166

2022年01月08日

真アルファロメオ166の付き合い方

このシリーズ最後ですが、最後を飾るのはフューエルポンプです。

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これも定番中の定番ですね。妙にガソリン臭い場合は真っ先に疑ってかかるところです。

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しかもこのクルマ、トランクの物も全部出して、リアシートをすべて外して、車内、トランク内からのツープラトン攻撃でないと厳しい作業です。

しかもなんかガスケットもイマイチきれいじゃないし

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稀にタンクに亀裂が入る場合もあります。


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今回も交換されたものが壊れていたという、身もふたもないハナシでした

さてここに来るまで、他にもいろいろ作業したのです。

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おなじみエアコンのリサーキュレーターアーム
カウルトップを外しての交換作業です。

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この馬鹿げてちっさいバッテリーも交換しました
画像はありませんが、インテークのじゃばらのラバーチューブも交換しました。

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未だに右フロントドアのスピーカーからは音が出ません。

結局、整備のフルコースです。
まだボディの補修だってあります。

最初からがっぷり四つで、車両と向き合わない限り、現状なんかで手に入れたら到底乗れたもんじゃありません。
まさしくお金を出して故障や苦痛を買うようなものです。

しかも部品は揃い難いというオマケ付き。

なかなか手強いクルマですね。

でも好きなんだよな....
くれぐれも手を出さない事を願います




posted by admin at 23:26| アルファロメオ166

2022年01月04日

アルファロメオ166の付き合い方

しかし、99年頃のクルマの壊れ方ってこんなもんなのかなあ?
端から壊れていく感じ。
まあ、順を追って行きまっしょい

この角度が僕は最も好きです166

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まずはクリスマスまでしかない車検を更新します。

車検とは直接関係ありませんが、多少できるところは交換しました

お約束のエンジンサスペンション

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エンジン側、車体側それぞれブッシュ交換しました。

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続いてポジションランプ

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バンパーもヒドイ状態です。

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そもそも消耗品なのに交換するのにバンパー外しってひどくない?

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ハロゲンの5W球

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フォグランプのコネクターはもはやビスケットより脆くなっています。
爪が簡単に粉々になってしまいました。

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新調しました。

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あとこの166は2.5Lなのでドーピングして3.0L風にならないかな?

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以前、安かったので買いました。アクセルコントローラーではなくエアマスセンサーコントローラー。
そーんなに効果ないかなー?

でもこの装置があとあと問題を起こすのですが

それから数日経ったある日、名義変更も兼ねて車検を取りに多摩陸運局に行ってきました

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名義変更も終わって多摩ナンバーになりました。

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さらに車検を受けますが、なんと排気ガスのテストで一発で落ちてしまいました。
排気ガスで落ちるというのは現代のクルマでは非常に稀で、HCが350も出ていると...
ちなみに基準値の上限は300です。

思い当たるフシが全くなく、Eくんと電話で話しながら確認します。HCが高いなんてどれか一発死んでない?とか
いや特に問題ありません。でもO2やエアフロだったらチェックエンジンの警告灯が点灯するでしょうし
うーん、空気の入り口と出口の間に...と考えている時に、思い出しました。

アレです。

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ソケットを引き抜いて元のコネクターを付けて再度受験すると?

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何事もなかったかのごとくHCは8まで下がりましたとさ(笑)

このエアフロに取り付ける機械、期せずして効果のほどを確認してしまうカタチになってしまいました。
エアフロに疑似信号を送って燃料を増量させているのですね。
どうやらアイドリングを含めて濃くしているようです。

それじゃあ、プラグやO2センサーが早死にしそうです。だから今は取り外してしまいましたが

まあ、こういった社外品も良し悪しですね。


続きを読む
posted by admin at 23:52| アルファロメオ166

2021年11月28日

本当に久しぶりにアルファロメオ166を仕入れしました

先日オートオークションに166が出ていて落札しました

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ああなんて美しいデザイン
僕はシルバーの車体色好きだなあ

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それに対してなんて手の抜かれたデザインのリアビュー

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平成11年12月登録の6.1万キロです
2.5Lの方です

でも2.5はサンルーフなしなので、すっきりしたデザイン
以前、背が高くてノーマルルーフでないとダメですって問い合わせ受けた人がいたなあ
その後どうなっちゃったのかしら?

でもまあ、22年前のクルマですから、とてもそのまま乗れません

ドアにキズあり

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リアバンパーは終わっています
でも安心してください、リアバンパーいっぱい持ってます

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ICSはOK、キーレス、ドアロックもOK

2.5ですから布シートが標準

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それがなんだかとってもダサイ

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リアシートももひとつですね。
うちの家族は革シートがきらいなのでそこはよさそうですが
とってもいい黒革シートが一台分ありますからそれにしちゃお

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センターコンソールも終わっています。これも新品あるから心配いりません

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左のリアドアには何か細工した跡があります。
窓も開きません

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ドアトリムも壊れています。
でも、これも大丈夫、いっぱい持っていますドアトリム

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お約束のオーナメントの上からオーナメント貼る、ダブルオーナメント

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なんかすごい努力の跡がみられるエンジンマウント。もちろん交換

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サクションパイプの破れもお約束ですねえ。これも交換

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なんだかすごく傷んでいるカウルトップの真ん中のヒューズボックスカバー

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そしてなんといってもタコメーターが微動だにしません

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ま、これもたぶん直せるでしょ

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エアコンは大丈夫なようです。エンジンもATも大丈夫そうです
前回りの塗装は塗られているようですが、あまり良い仕上げではなさそう
ルーフは軽く磨いて、ドリップモールからドア側は塗るようかな
トランクは塗らないとかな


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ただ、前のユーザーがあまりお金かけなかったか、整備工場に恵まれなかったクルマは、そこかしこに危険が隠れているからよく見ていかないとですね


がんばって売り物にするぞー!
全部仕上げていきまっしょい
posted by admin at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ166

2021年10月25日

フューエルポンプ交換

相変わらずアルファロメオの燃料漏れ、この時代の殆どの車種のに現れます
そして、部品が国内に無い...

無いだけじゃなくてなんだかアルファロメオの部品、値段が上がっています。
147、156、166気をつけないと倍になっているなんてザラです
今日も違うクルマですが、見積りを作っていてびっくりする瞬間がありました

さてそれは置いといて
166はトランクからと

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リアシートを外してのツープラトンでの作業です

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結構な漏れ具合です。
こうなって時間が経っている印象をうけます

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専用工具をかけて全集中のチカラでキャップを回します。

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ここは絶対一人では厳しいです。Eくんに来てもらって外します
回そうとすればするほど力が逃げてしまうので、ハナから二人で臨まないといけません
キャップが回っても振り幅が少ししかないので何回もかけかえて回していきます

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ガソリンが沢山出てきますので、車内にぶちまけないように注意して運びましょう

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新旧ポンプの交代です。
4番、バッター ボッシュのポンプ

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これも国内欠品しています。
MPIでは一応1つ在庫しています。しかも166でもポンプ種類が出ますのでご注意あれ

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今回はキャップやOリングは使い回します

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新しいポンプが沈みます

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これにキャップをつけるのですが、コレがまた一人だと難しいのです

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出来上がりです。簡単そうに見えますが結構大変

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コネクターやパイプが正確に刺さっているか確認します。

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デリバリパイプの押すとこのツメが割れています。
過去に交換したか、何かした跡がありますね。
って事はこのポンプ3代目??

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あとはラゲッジの内装をもどして
リアシートを取り付けたら完成です

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2021年10月16日

魅惑のマニュアル

先日ちょっとしたメンテナンスの相談で、神奈川からおこしのお客さんの166

多くの方が、いや、一部のマニアの方が探している6速マニュアルのスーパー

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このクルマは僕も知ってはいましたが、神奈川県の販売店が買って、それからずいぶん経ってから、自分の会社に来るとは思いませんでした。

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購入後、一通り手が入って出来上がっているのです。
しかし、なかなかすごい費用が投入されています。
でも僕らが修理しても同じくらいの費用になることは、最近の2台のアルファロメオでも検証済みです。
しかし、基本となる車体価格が高額なので、ほしいなあ、なんて言っている限りは手に入らない金額になりつつあるのでしょう
マニュアルのクルマは常に珍重されます。

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130のアルファレッドで塗られているボディは、仕上げられていますが、僕ならまた違うスキームで塗るかなあ
並行輸入車なので、左ハンドルです。
アルファロメオに関して言えば左ハンドルの方が良いです。
整備性が抜群に良いです。

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ナビゲーションはありません。と書いてあります。
そうそもそも付いていないのです。これは二重丸。

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いやいやこれはなかなか良いですよ。

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近いうちに再見です。



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2021年10月05日

部品としての166

今日は工場の部品取り用の166を1台処分しました。

またまたこの世から1台、166を消してしまいました。
果たして何台目でしょうか? 僕にも思い出せません。

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必要な部品を取った後です。
もはやかなり数が空く少なくなってきたフロントバンパーなど。
リアバンパーはモデル最初から最後まで使いまわしが利くので、それほど必要とは思えません。

あとはマフラーもサビが少なかったので、センターマフラーと共に外しました。
前期と後期は違います。前期はエキゾーストマニホールドから先に6-2と来たところにキャタライザーがあるので、それも取ろうか迷いましたが、それは外さず、マフラーとテールピースだけ外しました。

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無くなってから、やっぱりあれもこれも取っておけばよかったとなるのですが、それをやると置き場所が無く結局ゴミにしてしまうので、これで良しとしないといけません

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最近は166の中古部品もかなり減ってきて、また新品部品も無い物だらけになってきまして、維持がいよいよ大変な時期に差し掛かっているように思います。

今、お乗りの皆さん。是非大事にいしてください。
posted by admin at 23:36| Comment(1) | TrackBack(0) | アルファロメオ166

2021年10月04日

あなたの中古車

すんごい久しぶりに以前仕入れた後期166をひっぱり出して来ました

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平成17年登録の最終型
距離も37000kmのワンオーナー車。ただ、ワンオーナーは間違いないのですが、それを裏付ける書類がありません。
売主を知っていたのでワンオーナーであることは間違いないのですが。

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距離は若いので、多少の小キズはありますが、概ね良好な外装

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最終型はサイドステップもリアバンパーも完全に車体色で塗られています
メッキモールが汚く見えるのは、まだ新車の時の保護シールが残っているから

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なかなかキレイなグリジオスポレオとかザビアディルナ、ムーンサンドなる色です。
ゴールドっぽいグレーメタリックカラーです

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ガラスサンルーフ、隣の前期はアイアンルーフです。多くの166はコレですが後期、中期にはまれに見る仕様です


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リアシートは使用感も薄くしっかりした印象

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ただねえ、そのままとは行かないのですよ。

まず、シフトポジションセンサーが良くない。シフトブロックごと交換の必要性があります。
表示がうまく出ない上に、Pに入れるとシフトロックはずしを押さないとギアが動きません
また、あちこちべたべたです。
右リアドアのドアロックが壊れていますし
エアコンが全く効かない上に設定温度に関係なく熱風が出ます。

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エンジンルームからは食パンを6枚とか8枚切りを作るスライサーのような音がします。

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はい、全部修理する事は可能ですよ。
その気になればどこをどのようにして直すのか、全てのチュートリアルを作業することなく、いかに作業を行うのかこと細かく書くことができます。


でもですよ
問題は一体このクルマを幾らで販売するかなのです。
ネットを見れば不人気なアルファロメオの筆頭の166の値段が簡単にわかります。

乗れば素晴らしい最終型でも、売値は知れています。
100万のタグをつけると販売はかなり難しくなります。ヨソではるかに安いモデルをいくつも見つけられますから
最安値を探すのに優れた性能を見せるインターネットですが、しっかり整備したりとかまでは教えてくれません。
何故値段が高いのかを説明をしないネット社会では、単純に安さだけを示して、まんまと乗っかった人がババを引く、そしてさらにクルマの評判が悪くなる。
極悪ループを繰り返して市場から姿を消す...

では、いかなるクレームは受け付けませんよと門戸を閉ざしてそのまま販売するのも一向に構わないのですが
つぶしが利かなくなって音を上げてしまうのが関の山です

僕は整備事業者なので、やっぱり直して気持ちよく乗って頂きたい
しかし、その費用が反映できないのではそもそも販売できません。

また安いクルマ=低年式=トラブルの巣窟=いかなる保証ナシ、となるので、販売者も購入者もがっかりな最も望まないカタチになりがちなのです。

あーあ、むずかしいですねえ
誰か乗りたいですか?


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2021年09月18日

沈黙のICS

あー、何から何まで手を入れている166ですが、今度はICSに嫌われています。

真っ暗なICSからは
何の情報ももらえません。

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仕方がないのでICSを修理します。
LCDの不良前提での修理です。

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止めている部分を外して嵌合をずらします

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外れそうなところから攻撃していきます。

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これでICSからLCDと言うかコントロール部分を外せました

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ICSの
LCDを止めているビスは極小のトルクスビスで
トルクスの精密ドライバーを使います。

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アマゾンでも激安で売っています。


ダーツみたいですね

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これが問題のビス

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かなりしっかり締まっていましたが、難なく取り外せました

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これが壊れているであろうLCD

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部品取りのICSから外した元気であろうICS

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これを取り付けます。
ちなみに中国製品ですが何気に高い、新品のLCDにも交換できます。

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これを取り付けます

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はい新しくなった、気がするICSのLCD

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裏側はこのようになっていますー

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さて、本体と合体させます。

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コネクター各種を挿しまして

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全部配線してキーオン...
あれ? 真っ黒だし...
エアコンファンの強弱ができるので、通電はしているようです。
配線に挿し間違いもありませんでした。
えー、見立て違い??
再度外すようになってしまいました

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先に言っておきますがボンネットは閉まってないです。
美しいカラーリングです。オーロラらしく

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プレスラインにそって青いパールが発色しているのが見えます。

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実に面白いマジカルカラーですが、完成への道はまだまだ続くのでした

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2021年09月16日

ダッシュボードのまとめ その2

せっかくいろいろ分解したので、キレイにできるところはキレイにしようということで
メーターパネルの照明をリフレーッシュ!

アクリルのカバー類を外して

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ひっくり返しますと、このようになっています。

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例の1個結構な値段のバルブを湯水のごとく使います。

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12個使いました

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このようなソケットになっておりまーす

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再びひっくり返して気が付いたこと。
メーターの文字盤の中のアルファロメオのマーク、緑色だったのですねえ
こんなに長い間見てきて気が付きませんでした。
メーターパネルの分解も1度や2度じゃないんだけどなー

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ついでにベトベトだったメーターナセルも塗りました。

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順調に進む組み付け

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このグローブボックスの上側のパネルに、こちらもせっかくなのでBluetoothユニットを取り付けます。
どうせナビもCDチェンジャーも満足に動きゃしないんだから、この際スマホで聴きましょう

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このいかにも切ってください的な点線を切り取り

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あとは適当にサンダーをあてて装置が入るようにします

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ユニットを取り付けて出来上がり。このユニットは従来品より高品質です。音もかなり良いです。

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配線を組んだら

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いよいよそれっぽくなってきました

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メーターだってきれいにして

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カバーをかけりゃ
印象もずいぶん変わります

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ここには写っていませんが、ウインカーが戻らないスイッチをもう少し程度の良いスイッチに換えて

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エアバッグを取り付ける前にキーオンにして各取り付け部品が正常に動くかスイッチオーン!

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ライトオーン!!

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イギリス仕様のライトにLEDを入れていますので、HIDより明るい感じ♡

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ところが、ICSが...真っ暗じゃあ

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ライトを消していると見えるのに、ライト付けるとほぼ真っ暗です。
目を凝らしてよく見ると、数字が見えるので液晶のバックライトかなー?

どこまでも壊れるこのクルマ、故障の底なし沼じゃん
だってまだ、エアコンもトランスミッションも残っているのになあ

だんだん商品にするのが惜しくなってきました。
だってこんなに修理したクルマ、いったいいくらで売れっていうんかーい




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2021年09月15日

ダッシュボードのまとめ

ダッシュボードを外して作業したオーロラの166
一生懸命、組み付けます。

結構な取っ散らかり具合ですが、ちゃんと元に戻るんですよ

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行く先はだいたい検討がつきます。何度も分解していますから

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コントロールユニットのコネクターしっかりカチッと音がするまで。
意外にコネクターの挿しくさしが原因でトラブルになるのってあるんですよ

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あとは配線が通るルートを良く検証しながら組み付けることが重要です
ずいぶんまとまってきました

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センターコンソールも先にコネクターの行き先を見極めてレイアウトを組んでおきます。

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助手席側はあまりハーネスはありません。重要なのは各ボルトの締め付け具合です
エアバッグの威力は強烈ですから、それをしっかりサポートしないといけないのです。

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おっと先にエンジンメインECUをくっつけないといけませんね。中期以降はエンジンルーム内のME7.3.1なのですが、前期は助手席の足元にあるME2.1です。

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ハーネスを回してボルトをがっちり締めたらOKです。

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まだまだ次回に続く。

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2021年08月28日

おのれ、叩き切ってくれるわ!

ダッシュボードを外して作業しているアルファロメオ166
もう何の車種かわかりませんが、外から見るとれっきとした166です

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そのセンターの大きな吹き出し口付近

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助手席から見た左脇

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こいつが今回の下手人、フラップコントロールアクチュエーターです

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e-perで言うところの16番の部品


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ダクトを外すとこのような感じに取り付けてあります。

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偶然と言いますか、在庫で新品を持っていました。
既に製造廃止の部品です。

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アクチュエーターを外したところ

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このようなロケーションです

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部品を交換してとりあえず吹き出し口を変える事ができるか試してみます。

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裸のままエアコン関連だけむりやり取り付けて生き返らせます。
その様子はさながら映画エイリアンで、ノストロモ号のアンドロイドのアッシュが壊されて、無理やり配線をつないでしゃべらせるシーンに似ています。

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はい、調子いいですよ。エラーメッセージもでません。ちゃんと切り替わります。

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でも本当はこの部品を交換したかったんですよ

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2つ使っています、冷やされた空気の温度を監視するセンサーです

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イラストの9と13。これはウチにも国内にももちろん在庫は無く、ことごとく製造廃止


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残念ですねえ
でも仕方ない、もういつでもダッシュボードは戻せる状態になりました。
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2021年08月24日

恐怖のダッシュボード外し

7月の終わりの記事でオーロラカラーの166のエアコンの不良をお伝えしました


そのまま販売するわけにもいかず

お客さーん、エアコン効くんですけどね、デフロスタからしか出ないんですよー

と言うとたいていのお客さんは嫌がります。
でもダッシュボードの脱着はこの時期つらい。
何より、ガレージ33の千葉さんから聞いた話では、かつて164の時代は「ダッシュボード外し屋さん」なる商売がまことしやかにあったらしいと聞きました。
それを専門に生業にできるほど面倒臭い事の形容詞だと思います。
ドイツ車や国産車は比較的セオリー通りに降りるのですが、さすが166はなかなか大変そうです。

今回の166はセンターコンソールやICSなどがごっそり外れていたのが背中を押して、殺人的に暑いのに頑張ってやるか〜的な気合で作業に向き合いました。

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この作業の最大の焦点はごっちゃごちゃの配線軍団です。しかし一つずつ紐解いてまとめたりします

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通常はステアリングシャフトはダッシュボードのリーンフォースあたりで止まっている部分を抜けば、ステアリングシャフトは下にすとんと落ちるのですが、166はフル分解を要します。

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なんだかんだで166も殆どの部分を分解した経験がありますので、何がどこに付くかは比較的わかっています。
それでも周りを含めて、これは分解せんでもよかろうと思ったものまで最終的に分解しました

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メーターハウス内。

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助手席側エアバッグ類

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ステアリングホイールどころかウインカースイッチも外します。

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この後、ATのセレクターも邪魔になるので取り外し。
ちなみに166のマニュアルにはあまり詳細な方法が載っておらず、経験と勘で作業を進めます。

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外れました ダッシュボードは二人で出さないとかなり重いです

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車内は結構なお祭り状態です

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まあ、滅多に外す事は無いでしょうが結構大変です。これはプライベーターには向かない作業です。
費用はそれなりにかかるとは思いますが、プロに依頼すべきです

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問題はこれだけでなく、MPIは狭いので、自走できるようにしないといけません
あれこれ、重要な部品を取り付けてハンドルを取り付けてえんじんがかかるようにします

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このクルマの故障は実に多岐におよびます
しかし、これ商品なのであんまり費用かけたくないのになー
僕が乗ろうかな?
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2021年08月11日

166のトランク

意外に知られていないバッテリーが死んでしまった時のトランクウの開け方
ちょうどメールで問い合わせがあったので図解付きで解説します

まずトランクオーナメントを回してキーシリンダーを露出させて

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キーを回すと、通常であればここでスイッチが押されて電磁ロックが開錠されてトランクが開きます

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ではバッテリーが死んでロックがうんともすんとも言わない場合は以下の通り

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電磁ロックで開く位置からのもう一段

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さらに左に強く回します。するとリンクロッドが直接ロックを押して開錠できる仕組みです

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昨晩に撮影したので、暗いのでフラッシュを焚いて写しました
ここまで回ります。
しかしすごく固いのでカギがバラバラにならぬようにしっかり手で押さえて回してください。抑える力が弱いと、カギが真っ二つになってバラバラなってしまいます

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ちなみに特定の誰かに宛てて言うわけではわけではありませんが、僕は知りうる限りであれば、問い合わせがあれば可能な限り問い合わせ内容などにお答えしています。
しかし、人に物を尋ねたら礼を言うのが世の常だと思います。少なからず仕事の手を止めて調べたりする事もあります。
にも関わらず、問い合わせに返信すると全く返信の無い事の多いこと...

皆さん、礼節は大切にしましょう。
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2021年07月26日

直らぬクルマたち 166編

しかし、166。
難しいクルマですねえ。

Goo-netを契約したので、掲載するクルマを作る為に、商品車の置き場に久しぶりに行きました。
未だ梅雨明け前の雨上がりの置き場

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すごい放置感漂う入間の置き場。

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安心してください。商品なのですよ。

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来るのも久しぶりなら動かすのも久しぶり。
しかしむちゃくちゃ調子悪く、近くのEくんの作業場で、スパークプラグを6本、中古のよさそうなイグニッションコイルを6本交換したら、かつての輝きを取り戻しました。
しかし、いくつか問題が...

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一方、工場では内装部品の準備が進んでいます
かつての僕の166から外したセンターコンソールを塗装します。

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一部の車種の外装色にあったライトグレーの内装色。
新品などないので、塗装するのです。

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アームレストも同じく塗装します。

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車体はしっかり洗車すれば、塗装した後の輝きを簡単に取り戻せます。
スタンドックスのクリアーは大変に硬度が高く、キズが入りにくく輝きを失いにくいのです。

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美しいヌヴォラホワイトのイエローのブルーのパールは健在です。

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しかし、どんなに立派な塗装でも何か硬い物が衝突するとひとたまりもありません。
よく見ると....

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あちゃーキズが... 思えば置き場のオーナーさんがオーナーさんが快く雑草を


的な物でぎゅわーんとやってくれてたんだよなあー。石、拾うからなあ
でも意外に安いのね、便利なコレ。いやいやそんなこと言っている場合じゃない

もう一度塗装が必要になってしまいました(涙)

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もっと問題なのが、エアコン

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ガスがぜんぜんはいっていません。ほぼ大気圧です。

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エキパンのOリングか?
それは大した問題じゃなくて

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ICSを仮り付けして動かすと

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風がデフロスタからしか出ないの

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それで、オラオラオラーって風向の切り替えボタンを連打したら

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怒ってしまいました

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エアコンのコントロールユニットを交換しても効果なし

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やべえ、エアコンのユニット横のアクチュエーターの不良1択になってしまった

悪あがきでグローブボックスからアクセスできないかと必死に作業するも

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どうしても無理でした。左ハンドルだったらメーターユニットを外してアクセスできるとフォーラムで読みました。
いつでも右ハンドルは苦労する運命にあるのですね
こんな温度でダッシュボード脱着などできるかーい!!

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このクルマについての詳しい内容は2年近く前のこの記事からどうぞ


完成しそうで完成しないこのクルマ。
もう少しの所で逃げられてしまった

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2021年07月11日

何の役にも立たなかった勘

先日、166のエアコンの風が出ないという訴えの修理をしました

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車内の風が出ない、となると原因は比較的絞られてくるのですが、そこは数多く166を扱うMPIですから簡単
なはずでした...

まずはエアコン関連のヒューズとリレーから探します。
輸入車の多くは結構詳しくトリセツにロケーションが書いてあるのでそれに従い点検します。
エアコン関連のヒューズはカウルトップの真名kにあるようです

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しかし指定通りの場所を点検してもそこに問題はなく、さらに車内のヒューズボックスも点検

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問題が無いので、ははあ、ICSのエアコンのコントロールユニット部分に不具合があるのだなと、ICSをテスト用の中古に交換しましたが全く改善せず...

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これはこれで外すのが意外と大変なのですが、当てが外れてココロのキズがうずきます

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いよいよ勘とか経験などと言う非化学的なモノを捨てて、マニュアルと言う論理的なものを手にしないと解決できません。
しょせん、勘とか経験なんてそんなものです。
まずはカウルトップを外して点検します

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配線図をちゃんと最初から見ていれば簡単でした、J35リレーのの2つのプラス。片方はバッテリーからヒューズに入って来るバツ直、もう一つはヒューズボックスから直です。
ここの電圧を測ればすぐに答えが出ます。


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両方とも12Vが来ていればファンモーターの不良、片方しか来ていなければヒューズもしくはそこまでの配線、両方法来ていなければリレーと考えられます。
するとどうでしょう?コネクターを見ればわかりますが、太い配線は動力です。配線図を見ると、R=ロッソ、N=ネロとなっていて、片方には12Vが来ていますが、片方にはきていません。
アルファロメオの配線図というかマニュアルはかなり親切な作りなので、比較的簡単に故障診断ができます。
今回は赤い方に12Vが来ていませんでした

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この時点でヒューズが切れているのが確定なのですが裏を取ります。
J35リレーの電極をそれぞれ測ります

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86と87それぞれの電極を測りますと86には12Vが来ているのに、87には12Vが来ていません
となると悪いのはB65のヒューズです!
それはどこにあるのやら?
なんかこの画像にヒントがありませんか?
ヒューズが見慣れぬカタチになっています

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これ、一番最初に点検したヒューズ群の一部なのですが、トリセツを見ると、エアコンのファンは違うヒューズを指しているのです。簡単に言えば、トリセツに騙されてしまったというわけです。


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このブロアファンモーターはいわゆるブラシレスモーターでブラシモーターより電気的負荷が低いので、レジスターを使わずコントロールユニットの中のパワートランジスタかなんかで風量=回転数をコントロールしています。
そのために、よく壊れるわざと負荷をかけて回転数をコントロールするレジスターが付いていないので、モーターやその取り巻きが壊れることは殆どありません。
ですが、日本の夏は大変暑いのでファンが全開になる事が多いのか、電流値の高い状態が続くのか、ヒューズが焼損してしまったようです。

あれ?また経験則でモノ言っちゃった




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2021年06月07日

これからアルファロメオ166を買いたい人へ 外装偏

バイヤーズガイドです
今回は外装編です

もしあなたがアルファロメオ166を買いたいと思ったら?

まず、探してくれと頼まれてももう選ぶほど世の中に商材がありません。
出たら買う、くらいの勢いで行くべきですが...

距離10万km以下のまともな物での話しです。

車体の色あせ、焼け、キズなど
これはリペアで対応できますが、サイドの黒いサイドシルカバー。これが傷んでいると換えがありません。
ガリガリにこすっていたり、ぼっこり凹んでいたりすると交換できません。
また、問題なかったとしても、塗装などで外すときに、クリップが割れると手に入りません

前後ガラスの取り外しに伴う、モールは国内で無くてもまだ海外では手に入るのではないかと思います。
これも、そう遠くない未来、手に入らなくなることにはなるでしょうが
新車時の塗装(OEM塗装)はかなり脆弱で、クリア表面に無数の洗車キズのようなものが見つかった場合
かなりな確率で、その後塗装のトラブルに発展します。

ドアロックはほぼ例外なく壊れます。ドアロックがかからない、キーレスが利かないとなるものの多くはドアロックの問題です。
放置すると2度と開かなくなる恐れがあるので、基本的に交換前提ですが、確か全部のドア分は手に入らないと思います。
10万キロ未満だろうと壊れる物は壊れます。中身のモーターに問題があるようですね

ワイパーが止まらなくなるまたは動かなくなるトラブルが結構な割合であります。
これはスイッチではなく、モーター側に問題がある事が多いです。
もちろん、スイッチ側が壊れる事もあります。

ヘッドライトの不調が見られるようになりました。
前期後期共にヘッドライトは自動的に調整するアダプティブヘッドライトですが、光軸調整のモーターが外れていたり、取り付けが砕けている場合があります。
ライトを点灯させた際に、ライトが上下に動くか確認しないといけません。

ドアのベルトラインモールやルーフのドリップモールなど装飾品類は全く新品は手に入りません。

しかし、このクルマに払う半分以上のお金は、このデザインに支払うような物です。
いつ見ても、何年経っても色あせない、恐ろしいまでの優れたデザインに惚れ惚れしましょう


次回は内装類について書いてみます




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2021年05月06日

アルファロメオ166探しています

今回は久しぶりの登場の日本全国166探しの旅。
1月に中間のデータを公表しましたが、それ以来の記事になります。
なんで4か月近くも間が空いてしまったかと言うと? 
かんたんです。あんまり情報が集まらなかったからです....

初めてこのサイトに来た方は、企画の概要をご覧ください。

で、前回の中間報告ではこちら

ここまで調子よく行ったのですが、ここからメールをいただくスピードが極端に落ちまして
でも、その中でも時々メールいただいた方もいらっしゃって、メールいただいた方々、大変恐縮ですが、この場から御礼申し上げます。

では第二回の中間発表です
A=AT M=MT 左=LHD=並行車

カラー前期中期後期備考台数
 ヌヴォラブルー東京都 
 栃木県、神奈川県
  A,A,A3
 ヌヴォラホワイト
   山形県AT?1
 ボルケーノブラック
 岐阜県、兵庫県  左M,左M 2
 オデッセイブルー     
 プロテオレッド
 東京都 静岡県 
千葉県、東京都、愛知県
  
M,M,M,AT,M
5
 オルトマーレブルー  
石川県
AT 1
 コスモシルバー   埼玉県 1
 ミルトグリーン   兵庫県 AT1
 ドルチェアクアグレー   東京都左MT 1
ブラック 群馬県 AT1
メタリックブラック  静岡県AT1

現在メールでいただいているのは17台です。

ここにある以外に僕のところに前期2台、中期2台、後期2台 お客さんの預かりのアルゴグリーン1台
あとは僕のお客さんで、埼玉にボルケーノブラックが1台、富山にアルゴグリーンの中期が1台
千葉県にミルトグリーン、プロテオ
都内のレースカーのボルケーノブラックのMTが1台

17台+6台+5台=38台

あくまで僕の印象ですが、たぶん今、現存するちゃんと走るベースは100台はないと思います。
問い合わせの数などを勘案しても、オークションに出て来る物を見ても
もう、思ったほど残存していない模様です。
少しずつですが、メールも頂けるので、もう少し続けてみたいと思います

と言う事で皆様からの情報、お待ちしております!!



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2021年04月24日

It's really hard to find

輸入車の整備で泣かされるが右ハンドルによる弊害かもしれません
日本に正規輸入された希少な6速マニュアル車
修理作業が過去のブログにありますが、早くも4年経つんだなあ

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クラッチがイってしまったっきりペダルが戻ってこないと、レッカーで入庫しました
クラッチペダルをダブると戻ってくるから、マスターシリンダーでは?とEくん
早速外して手配しますが

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インタースペアーズに何の迷いもなく、見積もりを飛ばして、いきなり発注すると
珍しく電話がかかってきました
「これはありません。世界中でありません。あったらウチが欲しいくらい」と
どうせネットでクロスリファレンスすれば見つかるだろうとタカをくくっておりましたが

本当にない

左ハン用のはいくらでも出てきますが、右用のは全くでてきません。
マーチンさんにメールすると
こう言われたのです

 It's really hard to find
(これは見つからないよ)

今まで扱った事そのものがないそうです
そりゃ左ハンの国なら無理もない

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本体の新品は難しくリペアキットでの対応が可能か模索します
バレルは健全だと言う前提で...

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片方のシールがガタガタで、さすがにこれじゃうまく油圧が作れないです

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脱着も強烈に大変。

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部品が見つかる事を祈るばかりです
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2021年04月03日

ある愛の詩

お客さんから166を一台仕入れしました
それは僕にとってとても思い出深い1台で、僕のブログの初期からの読者さんでもあります

大変多くのオプチューニティを僕にくれた思い出深い愛すべき1台でもあります。
しかし時間の流れは残酷で、地球の中心に向かって引っ張られ、様々な消耗品の劣化など
大きなメンテナンスポイントが近い事は必至で、オーナーの元に残された時間が少ない事が伝わってきました。

よく、自分の自動車を擬人化し「子」とか「ちゃん」で呼ぶ人が一般の人だけでなく、まれにこの業界にもいるのですが
僕は自動車にそういった全く感情はないので、ヘタすればキモチ悪って思ったりします
しかし、自動車がかわいがられているか? と言うのは理解できます。
出来るがゆえにトラブルの多い個体などは、こちらも気の毒になります。

しかし、今回、このクルマを買い取って思ったことはかわいがられていたんだな。と言う事でした

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その日、このクルマは家族総出で古巣を後にしてきました。
それはまさしく愛着で、大事にされてきたんだなあと言う事がひしひしと感じる瞬間でした

正直なところ、それなりに手のかかったクルマなので、ご主人はお好きで乗っていた車種なので理解できますが
ご家族は内心、ホッとされていたのではないかと思っていました。

ところが僕の考えは間違いでした。
ご家族でお好きなクルマだったことを、家族総出で見送る姿に何ともいたたまれない気持ちになりました。

同じ時間なのに撮影方向を変えるだけで色彩が変化するヌヴォラブルー
その御家族の愛を継承して整備に当たりたいと思います。

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ナンバーも抹消して入間の置き場の仲間入りです
しばらく眠りにつくようです。

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僕は基本的にクルマを、欲しい人であれば誰にでも売るようなスタンスで商売をしたくありません
ぼったくるわけでもなければ、殿様商売をするつもりもありません
でも、本当にかわいがってもらえる人の元に販売したいと思っています。

166はどんどん台数が減ってますから、あまり無駄にしたくないのです。

今回も置き場を確保するために、1台犠牲にしました

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これはこれで少ない6速のグランデプント。
最近、この時代のイタリア車全般が価値が見直されて高値傾向ありますね
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2021年02月24日

たどり着いたらいつも166 その2

その引き取ってきた166
まあ、なんと言いますか、想定どおりなのですよ
今まで戦ってきたさまざまなトラブルが全部ここにあるみたいな感じ

久しぶりの置き場もついにいっぱいになりました。

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細かいところではこの端子が割れてます

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とりあえずバッテリーを一回り小さいのをつけてエンジンをかけます

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クランキングにも応えてくれず

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一見きれいですがなんだかいろいろぶら下がっています

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なんでこんなところが外れているんだろう??

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美しい車体は健在

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フードを開けるといかにもな感じ。唯一の救いはパワステフルードが漏れていない事
海が近かったせいかサビが結構あります

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フューエルポンプがやられていてガス欠なので少々足します
点検するのもラクじゃありません。

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再びエンジン始動!

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今度はうまくいきました。
しかしATのウオーニングが出ています。冷却水のシャワーを浴びてしまったようです
出たり消えたりしますが、ATが3速ホールドのままです

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ライトのアジャストは動いているようです

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リアのパワーウインドウは右も左も既にストッパーがダメになっています。少し動かすとちゃりちゃりとヤバい音がして、少し斜に動きます。

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ドアロックが全くと言うか1つも動きません。
またウインカーが点灯してもメーター内のインジケーターが点滅しません。そんなのいいじゃんとか思うでしょ?
これ、車検のときに検査官がクルマに乗り込んで点灯をチェックしますから、車検に落ちるのです。

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ICSのコードカードがなくて動かす事ができません。とりあえず温度の調整ボタンを最低と最高にします。
エアコンのクラッチが入らず、ヒーターにすると甘い臭いがするのでその辺、全部アウトです


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でも、だいたいそこを直すと、既にエアコンガスが抜けて大気圧になったシステム内に水分が入り込み、コンプレッサーやレシーバーがダメになり、コンプレッサーがよくなったらオルタネーターが死ぬという
次々攻撃になってユーザーのお財布に攻撃をかけるのです。
だったら最初からリセットしてしまえ、となると果たしていくら必要になることか....

残酷な話ですが、そんなに簡単にはすまないのがちょい古輸入車です。
一応166も当時のフラッグシップですから、手加減なしです。



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2021年01月31日

続・166修理の旅 final

只今、日本全国166探しを実施中。
詳しくはこちらの記事からどうぞ

是非、お乗りの皆様のご参加お待ちしております

ついに166のエンジ交換も最終回
前回、エンジンが乗っかって始動までいきました。
今回は付随する作業等です

エンジンのマウントの車体側、例のドッグボーンの車体側のブッシュが切れてエンジンがグラグラしていたので交換します
交換はブッシュのみ。プレスでおっぺして外します

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そして新しいブッシュ。

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ハスコーの油圧プレスのアタッチメント、これが非常に便利なのです。

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できあがり〜

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バンパーを取り付けて、ライナーを戻す前に再度点検。

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どこにも緩みや無理が無いか

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くまなく見てみます。

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サイレンサーの方は関係ないか

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下側のエンジンマウントは既に交換していますから実にキレイです。
昨年は名古屋だか関西のTIのお客さんに最後の1セットを販売しました。

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パワステ周りやエキゾースト、さらには冷却水周りなどを確認して見納め

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エンジンアンダーカバーを取り付け。

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完成まであと少しです

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前日の夜にエアコンの真空引きをして、朝方確認してエアコンガスを入れました。
全くマニホールドゲージの針は動かず、エアコンのシステムも問題ありません
エンジンアッパーカバーのメモは何でしょう?

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各シリンダーの圧縮を書いた紙でしたね。
こちらもさようなら

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完全に復活した3.2LのV6は実にスムーズ

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さて、E君の元を離れる時がきました。ああ、僕らの正月が終わろうとしています。

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そして次のお客さんいらっしゃーい。
出ていくクルマと入って来るクルマが交差します。

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MPIに帰ってもまだ少々作業はありまして、わずかにハンドルセンターが狂ったのでセンターを出します。

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タイロッドとエンドの固定ナットを緩めてタイロッドを回して、センターを出します。
少し回しては試乗してハンドルセンターが出るまで繰り返します。

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これが終わればいよいよ納車です。

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長く預かってホコリだらけになった166も、切れにしてオーナーの元に帰っていく時間がきました。

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大喜びのオーナー。もう何もありませんように。

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長くつらかった大整備が終了しました。
いかがでしたか?
僕も私もやってみたい方は、ご自身で頑張ってください(笑)
もー、しばらくはやりたくないかなー?
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2021年01月26日

続・166修理の旅 E

只今、日本全国166探しを実施中。
詳しくはこちらの記事からどうぞ

是非、お乗りの皆様のご参加お待ちしております

166の修理も大詰めです。この日は1月10日成人の日
寒い朝でした

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もう残りの部品もかなり少なくなってきました。
ギアを上げて組み付けにいそしみます。

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以前から足回りの異音に悩まされていましたが、アッパーアームの交換でおさらばです。

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おそらくは166のこういった修理で肝になる、パワーステアリング系の組み付け

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ラックのボルトナット

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力いっぱい締め付けます。この言い方正しくない??
これはエンジンメンバーのボルトの締め付け中です。このときに下回りの大きなボルトを全て増し締めするのです
二人で締め忘れや異常がないか確認しながらです

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トランスミッションのシフトチェンジロッドを入れて、取り付けプレートを締め付けます。

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上側を組みます。点火や制御系のエンジン電装関係は僕が作業します
E君には足回りを任せて車上でずっと作業します

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サージタンクの取り付け

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サージタンクは完全に固定してしまうとインテークパイプが入れにくいのでフローティングの状態で組んでいきます

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このエンジンのアイコンでもあるメッキパイプが揃うとぐっとそれっぽくなります

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まだまだ続きます。次はエアコンコンデンサー、ラジエター類

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ここの作業は結構キツイので画像がなく一気に進んでしまいましたが
ここはシュラウドの入り方など作業から時間が経って忘れてしまいがちなところなので、時間がかかります

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おそらく、前期、中期、後期で最も違うところのひとつでもあります

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やはり休みの日は作業がはかどるのです。
さらにやっぱり今回も先に入れるのを忘れてしまったトランスミッションオイル....
僕ら学習しないなあ...

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午前からはじめた仕事もあっと言う間に夕方です。恐ろしく入れにくいトランスミッションを注ぐラッパが哀愁を誘います

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次は下回り。エキゾーストパイプを取り付け

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関係ないですが、トランスミッションとエンジンの間の黒いパネルと銀の四角っぽい形のカバー。
この下にモトロニックの肝のクランク角センサーが入っています。

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この辺のボルトは錆がひどく痩せているので締め付けには特に注意が必要です

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アッパーホースやヒーターホースを繋げてホースバンドを締め付けます。

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スロットルボディやエアフローメーターのコネクターを繋げてインテークパイプをはめ込みます。
何気にこの下のエアクリーナーケースのエア取り入れチューブの脱着が面倒だったりします

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再度忘れ物が無いか二人で確認します

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久しぶりに見るエンジンが覗く右側の画像

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エンジンオイルを入れます。おなじみリキモリMos2 10W-40

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前日まで白日の下だったシリンダヘッドに吸い込まれていきます。

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LLCを入れます。これも昔と違ってスーパーLLC。

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バッテリー端子を繋いでいよいよエンジン始動です。ブルルン

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実に素晴らしいです。エンジンは何の問題も無く回転していきます。

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当たり前ですがオイルの漏れや不穏な振動、不調を示すサインなどは一切ありません。
約1週間。二人でほぼかかりっきりで作業した166もついにリーチですよ
いやあ、長かったねえ

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2021年01月24日

続・166修理の旅 伍

只今、日本全国166探しを実施中。
詳しくはこちらの記事からどうぞ

是非、お乗りの皆様のご参加お待ちしております

この日は午前中は別の作業をしていて、Eくんが作業を進めてくれました

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一気にバックプレートやスプロケットがくっついて、かなりそれっぽくなりました
昨夜の様子はこれでした

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ウオーターポンプなども今まで使っていたエンジンから移設します。
まだ新品のようです。

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シリンダーヘッドにはダイヤルゲージを取り付けてタイミングベルトの固定を待ちます

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ゆっくりクランクを動かして完全なトップを出します。

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だいたいのトップを予め出しておくことは前回のブログにて確認しました

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これがほぼ完全なトップ。1メモリの前後で位置を確定します。1メモリが1/100ミリですから本当にわずかな差を調整してロックするのです

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これでベルトを張ってスプロケットのボルトを締め付けて固定します。

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まずはタイミングベルトテンショナーの位置決め

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これも完全な位置で固定。上に見える6mmのヘックスボルトで、上下2本で固定しています。

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かつて誰かが付けたであろう合いマークは完全に過去の物になり完全なバルブタイミングが調整できました

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そうしたらフタを閉めます

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まず片方

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もう片方。液体ガスケット、しかもベンガラ色です。ベンガラって何??

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こちらもフタをします。

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出来ました。タイミングベルトケースや補器類を組んでいきます

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点火制御系のメインハーネスも166についていた方から外します

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一方でドライブシャフトを取り付け

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どんどん部品が付いて行って出来上がりが近くなってきました

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前も後もO2センサーを外してあります

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奥に佇むいらないエンジン。

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このエキマニの下の遮熱板の下にスターターモーターがあるのです。
すぐ後ろはエアコンのメカニズム類が入る場所の隔壁ですからスターターはエンジンが載っていたら絶対交換できないのです

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しかもこのエキマニに隠れるようにオイルフィルターがあるのが分かります。
長い距離を乗ってきてフィルター交換をさせるのは酷ってやつです

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ベルトは張りますがパワステのタンクは付けません。車両側に残るパワステパイプ類とここで交差するからです

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いよいよ再婚の時がきました

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合体です❣ きゃっ♡

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ま、作業する側は大変なんですけどね

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少し上げたり下げたりをして、パワステパイプやラックのギアボックスを固定したりと
再婚もラクじゃありませんね。

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もうすぐ僕らの正月も終わろうとしています。
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2021年01月22日

新・166修理の旅W

まだまだ続く166のエンジン交換
今回は古い部品の取り外しなどの日です。

スターターモーターのリビルド品。
もうだいぶ数が少ないみたいです。国内調達はもう無理なのかな?
もっと他に電装屋さんの付き合いを広げてみるとか?
高価なうえに数が少ない。しかし、あんまり信頼性の低い部品は使いたくない。

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なにしろ交換しにくい場所にあるのです。交換にはエキマニがあって、エンジンを外した時でもないかぎり交換などできません
信頼のおける出自を求めたいです。

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とはいえ、今回のモーター。少し加工が必要でしたが....

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面倒くさいので有名なエンジンオイルフィルターもこの際だからくっつけちゃう

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これまたとても作業がしにくいのですよ。
やった人ならわかるきっついやつやん。

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見るからに古そうなタイミングベルトに手をかけます。ウオーターポンププーリーをはじめ、どんどんカバーなどを外していきます

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こちらは今までついていたエンジン。まだ数千キロしか乗っていないので、そっくり移植します
2基同時に分解します。


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片方はタイミングがどうなろうとも関係ないので、バリバリ外すだけですが、これからを担うエンジンはそうはいきません

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ウオーターポンプのパイプも登場

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なんかごちゃごちゃ書いてあります。ドライバーが上の方に見えるのはだいたいの上死点を出しておくためです

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軽くカムのロックをかぶせます。

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カムは4本、ロックもそれぞれのカムに合計4本使います。

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準備ができたらカムシャフトスプロケットを緩めます。

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次にロックのボルトを締めたらできあがり。

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そしたら、テンショナーを緩めて端からばらしていきます

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ピストンは1番が上死点。カムは完全にロック。
そして交換作業が鉄則です

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物理的には合いマークだけで交換はできるかもしれませんが、ちょっとでもずれたら大変な事になるので、しっかりセオリー通りに作業するのが良いと思います。

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カムのスプロケットまで外す背景には後ろのエンジンアッパーマウントの取り付け部分の形状が156と166では全く違うからです。違う部品は本当に多岐に及びます。

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ウオーターポンプも外れました。

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見た目と裏腹に中身はかなりきれいなエンジンです。
出来上がりが楽しみになってまいりました。

ところで、クランクのシールは交換しましたが、カムシャフトシールは交換しないのですか?と言う御指摘をよく聞きます
答えは、交換しません。
まずここから漏っているのを見たことがなく、ここが傷むほどレーシーな走りをするわけでもないので見送ります。
ただ、今後は必ずしもその通りになるとは限りませんね
166とてもう十分旧車です。いかなることがあっても不思議ではありません。
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2021年01月21日

日本全国アルファ166探しの旅

只今、日本全国166探しを実施中。
詳しくはこちらの記事からどうぞ

是非、お乗りの皆様のご参加お待ちしております

と、宣伝してきて早2週間弱
ここまでの情報をお知らせいたします。

皆さん、どうなっていると思います?

ではここまでの結果から

皆さんから寄せられた情報、全12台!
たったこれだけ? いやいや、こんなに?

カラー
前期
中期後期
ヌヴォラブルー東京都栃木県 神奈川県 
ヌボラホワイト  山形県
ヴォルケーノブラック岐阜県   
オデッセイブルー  東京都
プロテオレッド東京都 千葉県 静岡県  
オルトマーレ ドルチェアクアグレイ  石川県 東京都
コスモシルバー  埼玉県
ミルトグリーン 兵庫県 
 4台3台5台

ちなみになんとこの中の5台がMT...

ここにある以外に僕のところに前期1台、中期2台、後期2台 お客さんの預かりのアルゴグリーン1台
あとは僕のお客さんで、埼玉にボルケーノブラックが1台、富山にアルゴグリーンの中期が1台
これから入庫するであろう愛知県に行くプロテオの前期が1台 千葉県にミルトグリーン、プロテオ
都内のレースカーのボルケーノブラックのMTが1台

12台+6台+6台=24台

僕の見込みは47都道府県に2.5台くらいではないかと
沖縄など0台のところもあれば東京や大阪、名古屋など複数台あるであろう県の平均を考えて3台はないだろうと
平均2台なら94台。
平均2.5台なら117台
平均3台なら141台

おそらく売っている中古車やごく最近買ったという166を足しても20台あるかないかくらいでしょう
感覚的にはとても国内に120台もあるようには思えなくなってきました。

すると限定100台ってフェラーリの限定車並みという事になりますぜ。

引き続き皆様からの情報、お待ちしております!!




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2021年01月20日

新・166修理の旅3

只今、日本全国166探しを実施中。
詳しくはこちらの記事からどうぞ

是非、お乗りの皆様のご参加お待ちしております

エンジン交換中の166

移植されるエンジンの準備が続きます。
こちらは移植されるエンジン。
元々は156GTAに載っていたエンジンで、エンジン型式そのものは同じでも付属している部品は結構違っています

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一見同じに見えるサーモケースですが、そのケースの後ろ、ヒーターパイプに注目。

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これは今まで積んでいた166のサーモケース。その上のヒーターホースをつける部分はダミーで、穴が開いていません。
これを取り替えるにはボルトは一緒でサーモケースの下にありますので、サーモケースを外すとこのダミーを外す事ができるのです。逆を言えば外さないといけないわけです。必要ないウオーターパイプなのに... 

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サーモケースは性質上、密閉度の精密製を求められているので、ガッチガチにくっついています。
だから外すのもそれなりに大変。
外したら汚れやサビを落としてきれいにしてからOリングを入れます
画像は超高速でEくんがワイヤーブラシを動かしている画

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何度も言いますが右のパイプは使わないのでいらないのですよ。
いらないけどぞんざいにすると、ここから冷却水漏れするのできっちりやらないと。
人間で言うところの盲腸みたいなもの?

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Oリングが入った3つのパイプ。本当はここにもう一本ウオーターポンプから来るパイプが1本あるのですが、それは今はまだ取り付けません

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クランクのリアシールも交換します。
クランクシャフトはご存知の通り、内燃機関でシリンダー内で爆発を出力に変える重要な部品です。しかし通常はトランスミッションとエンジンの間に挟まれているので、見る事すらできません。
しかし、当然、シャフトが外部に露出する部分はシールが無いと中身がダダ漏れになるので、こんな機会でないと交換できませんから
ここで遇ったが100年目、千載一遇のチャンスなのです

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クルマが古くなると、 エンジンオイルの管理不良などで、エンジンオイルの品質が下がり、シリンダー内で圧縮した混合気がピストンリングの隙間からエンジンブロックに逃げて、エンジン圧力が高くなり、こういったシールを攻撃するのです。
もちろん経年劣化によるものも避けては通れません。

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新しいシールを圧入します。

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これで当分はオイル漏れから開放されるでしょう

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とりあえずここまで出来て遅い目のお昼ご飯。

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食後はトランスミッションです。
まず、フライホイールからです。
奥の大きいフライホイールは166用で、横の薄い方が156GTAの。
166のはミッションダンパーと呼ばれる、クラッチを繋いだ時にガツンとつながっても ここでぎゅっと1回バウンドしてからクラッチがつながるので
ガクガクならないのです。つまりコンフォートに走れるのです。その代わり大きくなる分、慣性が強く働きエンジン回転のレスポンスが悪くなります。
これも走行距離が長くなるとダンパーがへたり、ほぼダイレクトでつながるようになってしまうのですけどね。

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さっきのクランクに強力なクロモリ鋼のボルトで締め付けたらクラッチを取り付け

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動力をトランスミッションに伝えるクラッチ板、それを上のフライホイールに押し付けるクラッチカバーを取り付けました。
この際にメインドシャフトが入る真ん中の穴がトランスミッションと一直線になるためのセンタリング作業して

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ボルトを全部締め付けます。ここをいい加減に作業するとトランスミッションを入れる際に苦労します

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ここのボルトはリブCVボルトなので、トルクスで作業したら大変な事になります。

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用済みのエンジンから外したトランスミッション

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これがTミッションのメインシャフト。ちなみにこれと対を成して変速するのがカウンターシャフトです
それはもちろんトランスミッションの中

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メインシャフトには特殊な形のベアリングが付きます。レリーズベアリングです。このベアリングの動きが渋くなったり、クラッチカバーのダイアフラムスプリングが傷んでくるとクラッチペダルが重くなるのです。ちなみにGTAではこのベアリングを動かすレリーズフォークそのものの動きが渋かったのを見た事もあります

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ここからはあまりに大変なので、画像が無いのですが、トランスミッションが無事にくっつきました

上のレリーズベアリングをクラッチカバーに飲み込ませて、レリーズベアリングの鍔が引っかかると、フライホイールとクラッチとメインシャフトはいつもくっついて、メインシャフトはクランクが回っている限り、メインシャフトも一緒に回るのです。
クラッチペダルを踏むと油圧でレリーズフォークを動かしてレリーズベアリングをクラッチカバーごと引っ張るのです。
すると、フライホイールからクラッチディスクが離れて動力が分断されて、その間にギアを変える仕組みです。
わかったかなー?

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ここから先はエンジンマウントなど下回りの吊り上げて作業しないと交換できない部品ばかり

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おっと、こんな所にセンサーが

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油温センサーのようです。156には付いていませんでした。グロメット代わりのボルトだけ

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吊り上げて昨日外したエンジンマウント類を取り付け

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意外にこれが大変なのよ。

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サブフレームに移しました。

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やっとここまで。でもまだまだこれからなのですよ。

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移す部品がまだまだ満載です

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次回に続く
なんか長編すぎかなあ?
長すぎるのはいかがなもんかと指摘された事もあるんですわあ
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2021年01月12日

続・166修理の旅

只今、日本全国166探しを実施中。
詳しくはこちらの記事からどうぞ


前日に持って帰って分解しておいたエアコン関連部品を清掃します。

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出来るところは全てばらばらにします。

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ファンケースはモーターを外して、エバポレーターも外して清掃しました

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エバポレーターは市販のエアコン洗浄剤で

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一通り丸洗いした部品たち。エバポレーターは泡だらけにしてあるけど

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乾いたら組んでいきます。いろいろなビスが使われているので注意が必要です。

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サーキュレーターアームは新品にします。

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エバポレーターケースはしっかり洗浄しましょう。エアコンがクサいのはここが原因になることが多いですから。
そしてここで発生した結露は下に落ちて例のダストシューターに落ちていくのですねえ

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エバポレーターをど真ん中に

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もちろんエアコンフィルターも交換。

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組み立ては進みます

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最後にスポンジテープで回ったら出来上がり

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クルマ側のヒーターケースも洗浄します。

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もちろん新品のヒーターコアを入れて、上からヒーターの熱風を混ぜるミクスチャードアを取り付けます
ここから先は作業に没頭して画像がありません

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合計8か所のOリングを交換します。

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隔壁も付けてワイパーリンクも取り付けて出来上がり間近

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これでエアコン関係はOK。
いやあ、実に実に作業しやすい。

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なんかお風呂に浸かっているみたい。

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いやあ、エンジンが無いって本当にいい物ですね
と言ったのは淀川長治ですね

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2021年01月11日

166修理の旅

只今、166探しを実施中。
詳しくはこちらの記事からどうぞ

さて、作業中の166
エンジンがお留守なので、ほかの作業もこの際に行います

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最終型になると結構違います。エンジンルームを分ける隔壁も金属の骨が付いてしっかりしています。
また あるはずのヒューズボックスがありません。
左ハンドルなのでワイパーリンク形状も全く違います


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毎度おなじみヒーターコア交換。エアコンをオーバーホールします。

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この位置から撮影できる喜び!

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それでも決して作業しやすいユニットだとは思えません。左ハンドルなので、エアコンの車内の空気取り込み口は、中が丸見えです。
右ハンドルは当然、いろいろなものがあるので、中側は伺いしれません

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ヒーターコアを引っこ抜くとやはり少量の漏れた跡があります。

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ことごとく壊れます。

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交換したであろうヒーターコアさえ漏れているのを見ました
匂いでわかりますから、匂ったらすぐに修理の計画を立てるべきです

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バルクヘッドにある穴、これはエバポレーターから発生した結露というか水を車外に捨てるための穴で
水はこの穴の直下にあるエキゾーストパイプにボタボタ落ちてじゅうじゅうと音を立てます
僕らはこの穴をダストシューターと呼んでいます。

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空気取り入れ口からグローブボックスの向こうが見えます。

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エンジンもなければエアコンのユニットもない
がらんどうな166。

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分解するのって一見簡単ですが、意外に大変なのですよ。
こおうして2日目の夜も更けていくのでした

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取り外したエバポレーター。分解して清掃します

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ファンユニットも分解

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エバポレーターもこの際きれいにしましょう。

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お正月とは思えない大胆な仕事です
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2021年01月09日

166修理の旅

いやー、昨日の166探しの旅、早速延べ5件のメール頂きました。
いやあ、うれしいですねえ。さらに写真まで添付頂いたり本当にありがとうございます。
只今 東京都1件、神奈川県1件、栃木県1件、石川県1件、岐阜県1件です。
大変恐れ入りますが、この場から熱く御礼申し上げます。

ぜひ皆様、奮ってご参加ください。

さて、僕はEくんとともに正月返上で作業しています。
それはこちら

記事の最後の方、恐ろしいですねえ。なぜかこのクルマ何事もうまくいきません。
この悪い流れを断ち切る為に呪文を唱えながら作業します、ああなんまんだー

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勝手知ったる何とかで、エンジン下ろしもかなり慣れてまいりました
バッテリーを外すために先にトランクやフュエルリッドなどを開けておきます。

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こちらは今回、移植を待つ中古のエンジン。

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補機類やトランスミッションはありません。しかしまぎれもない3.2Lブッソユニットの最高峰

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どんなに慣れてもボルトを回すスピードは限界があります。
恐ろしいまでの数のボルトナットを外していくのです
みんな恐ろしいまでのトルクで締まっていますからね、大変なのですよ

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バンパーやボンネットフードを外します。

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ブレーキキャリパー、ナックルも外します。どこまで残してどこまで外すかが秘訣です

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二人でどんどん外します。

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分解は進みます。Eくんは燃料、配線周り
僕はラジエター、コンデンサー周りを分解します

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配線は車体からくるハーネスとエンジンからくるハーネスとECUで交差しますので、そこから縁切り
他にクラッチのオペレーティング、ヒーターホース、ラジエターアッパー、ロアホース、トランスミッションのコントロールロッドなどなどを外していけば、やがてはずれます。

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ラジエターは中期以降、ロアホースがクロスメンバーの上を通ってエンジンに入ります

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走行距離が若いので、下回りもキレイです
下回りはエキゾーストパイプ、パワーステアリングのパイプなど

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だんだん、エンジンを下す瞬間がやってきました
離婚です!

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引っ掛かりがないかゆっくり車体を上げます。毎回苦労するのはパワステのラックです。

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もうすっかり暮れてしまいました。
無事にエンジンが泣き別れました

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166はメンバーごと下せるので、147、156よりも作業しやすいです

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補機類が全部ついた状態です。皆さんこのエンジンにほだされているのです
エキゾースト音が良いとか、スムーズな回転が良いとか

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でもね。このメーカーはアホかと言いたくなるような作りしてますのよ

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まー、これから何となくシリーズで展開しますからお楽しみに

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左サイドメンバー。ABSユニットが見えます

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右サイドメンバー。エンジンサブメンバーを外すと貧弱なサイドメンバーです。
決して剛性が良いとは思えません。当然、事故による衝撃を受けた時の損傷度も容易に想像が付きます

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では、がんばって次回もエンジンを交換していきましょう


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2021年01月08日

日本全国アルファロメオ166探しの旅 本当は何台あるの?

突然ですが今、このブログをご覧の皆様で、166を現在お持ちの方
果たして現存数がどれくらいあるのか知りたいと思いませんか?

コロナウイルスが猛威を振るう中、どこか遠くの知らない土地で暮らす166に思いを馳せるのもいいかなあと(笑)

そこで全国調査の協力をお願いしたいと思います。

現在お持ちの方で、車検がある方もしくは動態保存の状態に限ります。部品取りは含みません
お住いの県、年式 前期 中期 後期 ボディカラー
それを下記の、今回使う専用アドレスに送ってください。
ご協力いただける方、こちらのメールアドレスから是非どうぞ


頂いた個人情報を何かに利用したり、外部に漏らすことはありません。
また、一定期間が過ぎましたら車両の種類を除いた個人が特定できる情報は完全に、安全に削除いたします。
1-2か月後を目途に情報が集まれば、何県に何台くらいは、全部で何台なんて公表できたらいいなあなんて

気取らず気負いせず適当に書いていただければ結構です。でもウソは書かないでくださいね
お名前や住所などは書かないでください。でもMPIをご利用経験のある方は、判別の為にお名前をいただけると助かります。


記入例としては
埼玉県 銀 中期 7万キロ  13年とか
東京都 ヌヴォラ 前期 左ハンドル M/T 12年 なんて特殊な情報があると楽しめます

よろしくお願いいたします。
また、ご意見ご希望のある方は


までどうぞ

来るといいなあ〜


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2020年12月23日

異音のタネ

車内からコトコト、ガタガタ音がするとのことで修理します

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さっそく乗り込んで確認するとヘッドレストからする音が大きいようです
尤もそれ以外にも音はするのですが、消せない音もあります。
とりあえずヘッドレストを引っこ抜きましょう

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キャップを外して

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ピンを引き抜きます

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はい、取れました

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骨になるまで脱がせます

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革の下はウレタンフォーム

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これが骨。芯、しゃれこうべ

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すでに割れています。後部座席の人が下りる際にここをつかんだりして割れるのでしょうか??

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ナットを外します

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取り付け部分がばらばらになってしまいました

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割れて外れてしまった部分を仮押さえするために瞬着を使います

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あくまで位置決めです。

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HDPE=高密度ポリエチレン製。この材料を接着できるボンドは無いようですが
プラスチックの接着には定評のあるボンドを使います。

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脱脂します。

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グラスプを使いますが、メーカーからはその素材の接着はできないとクギを刺されましたが
現況を優先します。

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無理はしないでね。ナットごと接着しちゃいます。
トルクスのボルトの締めこむ強さでヘッドレストの前後の動きが軽くなります

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焼き付けてガッチガチ

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戻して革を着せたら出来上がり
予後はかなり改善しました。

でも優しく扱ってくださいな


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2020年11月06日

慎重にいきまっしょい

いろいろな修理と車検で入庫していた166スーパー

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まずは全く機能しないドアロックと、下がらないときがあるパワーウインドウ
見るとドアロクが左右とも動かないので分解を進めていきます

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スピーカーを外すとなんと
ボンドで止めて..いや止めようとした形跡が

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思うに何らかの理由でドアトリムを外そうとして国産車のようにスピーカーはドア側にくっついていると判断して力一杯外してしまったか
スピーカー裏の取り付けボルトの建込ナットが共回りしてしまい、どうにもできないから、もうどうにでもなれと力一杯外してしまったか

答えは外した本人のみぞ知る....

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分解を進めているとなるほど突然パワーウインドウが下がりはするけど上がらないという事象が発生
早速テスターを持ってきてモーターのコネクターの通電状態を見ます。

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あ、ボンド... まあ、硬いコネクターではありますからねえ...
でもまだ接着してあるだけマシか

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外しました。
早速テスターを取り付けて...
と思ったら通電します。あれモーターの不良?
刺激を与えたからか、常に普通に通電する様になってしまいました

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念の為にスイッチを代えて動かすも、実に普通に動きます。

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結局、はっきりした原因は断定できず、ABIユニットの可能性も排除できず...

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かと言って割れたコネクターは放置できず部品取りのクルマから切り取ってきて挿げ替えます

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ハンダ付けしまして熱伸縮チューブで絶縁します

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これ以降、ウインドウの不具合は発生しませんでした。
この後ドアロックを交換して右は終わり

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続いて左

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こちらは既にスピーカー裏の建込ナットが両方とも外れてしまって満足に外す事すらできません

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どうにか外しました。

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ドアロックを交換します。
必ず壊れるドアロックアクチュエーター。もうフロントのロック左は国内の在庫は終売で手に入らないそうです。右は最後の1個があるそうです。困っちゃうなあ

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外れてしまった建込みナット

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ナッターで作ります

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ナットインサーター、欧州車を修理するなら手元に一つ置いておくべき工具です

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ガラスランチャンネルも外れかけていたので接着しておきましょう

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スピーカーカバーのモールも粉々なのをボンドでくっつけてあったので、これも取り替えます。
もう少し丁寧に作業すべきですよ、前任の方。工場によっては怒鳴られるか、ハンマー投げられるパターンですから

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あとボルトも、なくなっちゃったのか、1本違うのが混入していたので、リブCVのボルトに代えておきました

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でも、多くの工場において、イタリア車で壊した時の部品がリカバーできるところは少ないです
ウチにはたまたまアルファロメオの部品がいっぱいあるので対応はできますが、ショートパーツで苦労するのは知ってますので、作業者の気持ちは分からないでもありません

そもそも、壊さぬように外すのが大前提ではありますが...

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2020年10月20日

ヌヴォラの補修 その3

本体は塗装し終わって、磨いている間に僕がバンパーを塗ります。
サフェーサーを研磨し終わっているバンパーは石のよう

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静電気の防止と脱脂を兼ねた専用のクリーナーで塗装面をクリーニングします

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しっかりクリーナーを含ませたウエスとふき取り用の乾いたウエス2枚で回ります。

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ソリッドの塗装はJet4000です。
メタリック/パール用のガンとソリッドカラー用のスプレーガンは使い分ける鉄則があります。
ソリッドのガンとメタリックのガンを供用すると、濃い色(黒、紺、深緑)などのソリッドカラーを吹くときに必ずメタリックが混じります。
黒い塗装面によく見るとメタリックが入っていた日には...

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なんだかポリバケツカラー。

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続いてパールカラーを塗装します。

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すごい色。

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こちらはJet5000

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乾いてしっとりとした塗装面にパールを吹きます。

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うわー、それっぽい。

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そしてクリアーを入れると

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はい出来上がり。65℃で20分焼きました

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バンパーを待つ車体に取り付けます。

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いやあ、良い感じ。

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バンパーの色の変わり方を見てみると

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陰になるところの変色具合わかります。?

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青い所は決して塗ってないわけではなく、パールのが寝て反射が変わり、濃い青色が出ているのです。

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組み付けて最終検査を終えて納車に向かう道すがら撮りました
あいにくの雨模様

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いやあ、どうしても写らない色味が残念です

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あー、僕はやっぱり166が好き。ごはんのおかわりできちゃう

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しかし、なんだかブレーキを踏む足になんだか不穏な振動が....
う、うーん、これは....
壊れウイルスがこんなところにも

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2020年10月17日

ヌヴォラの補修 その2

下地を作った166ですが、早くも塗装です。
もちろん、いろいろ作業はありますが、割愛して一気に塗装編

3コートと言ってもこのヌヴォラカラーは2コートに近い3コート。
通常の3コートは中塗りの色と下塗りの色をうまく融合させて色彩を出すのですが、ヌヴォラは単純に隠蔽性を上げる為にした色を入れている感じです。

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だからグランドコートは全然違う色。パールカラーは僕が吹いて、グランドコートは本家に任せます。

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すんごい色。これをわからなくするためににごり吹きと呼ばれる方法で塗装します

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パール塗装はJet5000HVLP 

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その前に塗装ミストを処理するためにカラーレスクリアーを塗装します

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パールの塗料に10%程のグランドカラーを混ぜたものを塗装します。

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なんか変な感じでしょ? これが徐々に変わっていきます

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一度塗った濁りにさらにパール塗料を足してグランドカラー分を少なくなった塗料を吹き重ねます。

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まだ結構、グランドカラーが透けていますね

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さらにパール塗料を濃くして塗装します。このあたりになってくるとだいぶ判り辛くなってきました

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ここからはパール塗装だけになります。

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パールはもっと大きく塗装面を取ります。

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これで2ndカラーも終了。次はクリアーで閉めます。

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スタンドックスのMSシステム、エクスプレスプレミアムクリアーで塗装しています。

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2度塗り仕上げの美しいクリアーです

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ただMSシステムは環境的にはオールドファッションなので、そう遠くない未来、無くなるかもしれません。
世の中は常に進んでいるのです。

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ボディはこれで終了です

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72℃で25分焼いた後です。黄色の発色具合がキレイです。

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でも3コートは手間暇がかかるので、作業者としては敬遠したいですねえ。

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2020年10月07日

ヌヴォラ再び

8月9月と2台のヌヴォラブルーの166をやっつけてきましたが、

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ここに来てもう一台おかわり

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今回はバンパーについたキズ直し。

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一口にきず直しと言っても、3コートは簡単には終わりませんぜ

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もう難題もバンパー外しているから、手順も何もないです。

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はい、外れましたー

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でもここで終わりじゃありまっせん。ライトから

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グリルまではずしちゃいます。なんで?それは3コートのしかも特殊カラーだからなのですねえ。

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3コートは大変だべぇ

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2020年09月26日

ウオーニングのヒミツ

昨日お伝えした通り、ATのウオーニングが点灯しっぱなしの166ヌヴォラ。

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ここまでいろいろ作業してきたのにどうしても解決できない。
このZFの何の変哲もない4ATのダイアグは、なぜか僕の持っているいかなる診断機でもアクセスできず、結局安全策を取ってディーラーに連絡して、診断機を当ててもらう予約を午後2時にしました。

要点をまとめると
エンジンをかけると間もなくしてATの警告灯が点灯。
スポルトロニックに入れてもDの表示のまま
3速ホールドにはならない

何か原因になる物をと考えながら通勤中に自分の166を見て、ふとひらめきました

ATはECUとATミッション内のコントロール基板と通信が遮断されたり、電気的な不具合や重大なトラブルがレコードされると3速ホールドになり、Pに入れた時に大きなショックを出して運転者に知らせる仕組みです。

しかし今回、なぜかランプが点灯しているにも関わらずどちらの症状も出ません。普通に変速して普通に乗れます。
それなのにスポーツモードに入らない
という事は、何かスイッチの問題では?と考えセンターコンソールを外します

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マイクロスイッチが3つあるのが見えます。
一番上というか真ん中に見えるスイッチが、スポーツモードに切り替えた時にシフトレバーが左に傾きスポーツモードに入り同時にシフトレバーでスイッチを押します。

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画像が無いのが残念ですが、真っ先に抵抗値を測ると、なんとスイッチを押さなければ抵抗値は無限になり押すと導通が出ます。見立て違いかとエンジンをかけると、警告灯が点かず普通にスポーツモードに入りました。

しかし、その直後、ATの警告灯が点灯したので再度抵抗を測ると、なんとスイッチを押していないのに導通が出ました。
もうこれでしっぽを掴みました。
マイクロスイッチが悪いのです。

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部品取りから剥がしてきたマイクロスイッチ

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正常ならスイッチを押さないと断絶。

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押すと導通が出ます。

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ね、この通り。

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つまりこうです。ATがPだろうとRだろうと、シフトの位置をシフトポジショセンサーは理解しているにも関わらず
スポーツモードの信号がONの為に、ECUがおかしいと判断して警告灯をONにしていた
こんな感じだと思います。

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早速交換していきます。一番手前にあるので作業は楽です。

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外したところ。

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中古ですが新しいスイッチを取り付けました。
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これが問題のマイクロスイッチ。
この手のスイッチ、トラブル多いなあ、フェラーリもそうだったしなあとか感慨ひとしお。

ちなみにこのスイッチ、側面のもう一つの端子に結線すると、スイッチを離していると導通で、スイッチを押すと断絶となっています。逆になるのです。

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そしたらなんと、今度は家の掃除機のモーターヘッドが突然不動になりまして
分解してみるとやはり問題はマイクロスイッチでした。

そしてらこんなの売っているんですねえ。三木谷商店で。

便利な世の中です。マイクロスイッッチ!

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このヘッドです。これ、分解方法が判らなくて悩んだわあ。
そしてら後ろ側に返しがあるところが隠してありやんの

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ギリギリのところで、ディーラーにお世話になるのを回避しましたー

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2020年09月25日

ヒーターコア交換 Day2.

迎えた翌日。朝日がまぶしいです。
もうここまでコマを進めればもらったも同然です。

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エアコンのシステム内を真空引きして完全に水分や空気を排出します。

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ガスを注入してエンジンをかけてさらにガスを追加していきます

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規定量は650gなので3本とちょっと。まるまる4本入れると800gと完全にオーバーしてしまいますんで少しだけね
あ、そういえばクツを変えたのです。オニツカタイガーのクツは手に入らなくなってアディダスで買いました。
近所の三井アウトレットパークで5500円が半値でした。やっすーい!

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良い感じで冷えます。しかし、ユーザーが本当に暑かった日にLowでも冷えない時があったと話していたところを見ると
外気温が極端に暑くなるとシステム内の圧力が上がり、圧力スイッチが働いたか、コンプレッサーのコントロールバルブの故障が予想されます。しかし、30℃台では普通に効くので、40℃のシーズンが来ないと計り知れません。
サンデンのコンプレッサーはコントロールバルブが弱いのであります。

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もう一つの故障の訴えにワイパーが止まらないというのがあったので、それもやっつけます。
一度ワイパーを動かすと5分ぐらい動きっぱなしになる症状。
これも166あるあるで、モーターの不良です。
交換します。

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冷却水も入り、エアコンガスも入り、基本的なメンテナンスに移ります。

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それにしても美しいエンジンですね。

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さらにもう一つの故障がこれです。ATのウオーニングです。
ユーザーがターンパイクでスポルトマチックを操作していたところ、帰りしなに点灯したそうです。
ATFの温度が上がりすぎて点灯したのかもと、ATFの交換も行います。

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ランチアの塗装やら引き取りやらをしてE君の元に向かうと既に作業は殆ど終わっていて

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ちょうどATFの交換でした。キレイなATFです。特にATFの劣化などは見られないようです。

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それにしても恐ろしいまでにきれいな下回り

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家の中に置いているのでは?なーんちゃって
ハンドルの位置が左に一杯向いているそのワケは...

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それではATFを注入していきましょう

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ATFチェンジャーです。優れた機械なので高価です(笑)

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ラブ注入。

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一片に抜いた量を入れると溢れてしまうのでちょっとちょっと入れていきます。
ちょっと、ちょっとちょっと。

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エンジンの方はティータイムです

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抹茶味のオイルを入れます。もちろんリキモリ製

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乗り込んだらエンジンをかけてクルマごと、上にあげてもらい、ATF温度が40℃の時にドレンを閉めます

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結局、ATのランプは消えず...
さて困った。次回ATランプの消去編
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2020年09月24日

ヒーターコア交換 Day1.

古いクルマは手がかかる。触れば触った分、仕事が増える。と唱えたのはフリーで旧車を直す村田くんの言葉です。
正にその通りで、アルファロメオもすごく手間がかかります。先のテーマ832はさらに手がかかります。

166も既に18年以上経過している個体が多く、もはや十分旧車の仲間入りです。
旧車は手をかけて愛を持って接しないと壊れてしまいます。
いや、ほっといても壊れます。
どっちに転んでも壊れるんかーい

先のヌヴォラの166とテーマ、さらには仮ナンバーの年次更新などに追われ、すっかり他の作業が遅れています。
その余波を食らったかたちで、2番目のヌヴォラ166も遅れて整備入りです。

まずはヒーターコア交換から

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156のように殆どヒーターコアが悪くならない車種もあるのに、例外なく壊れる166とはどこが違うのでしょう?
でもとにかく、ヒーターコアはなるべく早く対応しないと下にある大事な部品たちが壊れます。

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まずはエアコンガスを回収

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まずはエンジンルームとエアコン類を分ける隔壁を取り外すことに専念します。
こればかりは何度作業しても鳴れることはなく、つらい作業の連続です

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また様々な配線配管があって、作業の行く手を阻みます

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やっと隔壁が外れました。

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続いてどんどん配線を外したりと進めていきます

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その作業があまりに大変なので撮影どころではなくて、一気にエアコンユニット全部が外れたところで、やっと一息。

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続いてヒーターをエアコンの風と混ぜるミクスチャーフラップを外します。

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これが外れてヒーターコアが見えるようになります。

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結構漏れた跡がありますねえ。この熱湯と化したLLCが下にあるATコントロールユニットたちを攻撃するのですね。

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これがにっくきヒーターコア。純正品です。ここまで1度も交換することなく
おぎゃあと生まれた子供が高校の卒業の歌を歌っているくらいの時間を孤軍奮闘してきたのです。
ここらでお暇を取らせてあげましょう

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ヒーターケース内は結構な洪水状態。

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最近は掃除にこれを使っています。アルコールが主の成分なようで、ニオイも取れてE感じ

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きれいになったら新しいヒーターコアを入れて今来た道を帰ります。
マチャアキの西遊記は天竺に行くまでの道中を描いた作品だし、宇宙戦艦ヤマトもイスカンダルからの帰り道はガミラスとの総力戦だけをクローズアップします。
しかし、自動車は分解するのも大変ですが、元に戻していくのもそれ以上に時間がかかる場合が多いのです。

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あ、なんかピンボケ。ちなみに今や2-3個常備してたりします。それくらい多い故障なのです

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さてどんどん戻します。

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しかしこのクルマ、ここに来るまで1度も分解していないなんて思えないくらいファンやエバポレーターがキレイだったので、その作業は割愛しました。
でもこのレバーやトラブルの多いコンポーネントは交換していきます。

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それとフラップのシャフト類はドライグリスを使って動きを軽くしてやります

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エキスパンションバルブは交換します。コンプレッサーと並んでエアコンが冷える原理の最重要な部品です。

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関連するすべてのシールパッキンを交換します

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どんどん組み付けていきます

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もう辺りは真っ暗になってきました。
気が付くと陽が短くなってきましたね。
帰り道でまず、時間がかかるのはこのエバポレーターケースとブロアファンユニットの取り付けです。
上手く作業しないと取り付けができない所で、スペースが非常にタイトです。
特に距離を走った166などはエンジンマウントが劣化して、エンジンが後方に少し傾きます。
するとさらにスペースが無くなり、困難を極めます。
幸いこのクルマは距離が短く、マウントの傷みもそれほどではなかった為に楽に作業できました。

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さらに最大の懸念の隔壁を元に戻してかなりカタチになってきます

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かなり組み付けが進みました。エンジンECUには新たにアース配線を新設してやります。
今夜はこれで終わりです。

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ああ、腰が痛い。次回はこの続きです。

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2020年08月31日

珍しい光景

本当に美しい光景
ヌヴォラブルーの166の重連

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その美しさたるや、表現できません。
ああ、僕の166もキレイにしたい

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見る角度によってはとても青く。時には黄色く。

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大人げなく並べて写真とってしまいました。

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なかなか作業の様子が書けませんが、かなり珍しいクルマ入っているんですよ

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2020年08月28日

アルファロメオ166スーパー

やっぱり圧倒的な存在感の166スーパー

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相変わらずキレイに乗って頂いております。

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久しぶりにオイル交換で里帰り

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まー、まるで別のクルマような走りをします

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空中でドリフトしてますの

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すごいシチュエーションのオイルフィルター

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そして今日もMos2 10W-40

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おやすみなさーい
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2020年08月23日

進化しても弱い物

このところ、比較的昭和のアルファロメオ関係の方と話しする機会が多かったのですが、古いアルファロメオでの電装の困りごとはあまりなさそうです。うらやましいですねえ。

今日のクルマでは+−など極性は大した問題ではなく、CAN信号やパルスなど微弱な電気を応用するケースが多いです

大衆車の黎明期は電気系統は殆ど存在せず、ボディ電装などエクステリアライトとエンジン電装くらいで、ヒューズは4つくらい、リレーなど存在しないレベルです。
やがて、パワーウインドウやクーラーなどが普及し始めた昭和50年代から、バッテリーから直接電装品に通電させると、スイッチが耐えられず、リレーが珍重されるようになりました。

やがて、リレーはパワートランジスタに姿を変えて、完全な無接点を達成し、よりメンテナンスフリーになりました
同時に自動車はノイズの塊なので、リレーを使わず電子部品に頼るとノイズで壊れたり、誤作動を起こすのでコンデンサーやダイオードが増えて行きました。

さらにクルマは進歩してスイッチなどの部品の作動情報は信号に変わってCPUに入り、配線内をコマンドになって駆け巡り情報をBCM(ボディコントロールモジュール)が一元化して管理して電装品を動かす仕組みです。
最近ではBCMと各種ECUが情報を共有化して、ネットワークを車内で構築したシステムで自動車が動いています。
ギアをDに入れて走り出すときにパーキングブレーキが自動的に解除される仕組みや、自動ブレーキシステムや先行車追尾のシステムなどはまさにエンジン、AT、ボディ、シャシ全ての電装の情報が一体となって通信できるから成せる事です。
人間の脳に近いです。

それゆえ、ノイズ対策は表裏一体で自動車開発と共にある陰の立役者と言えるでしょう。

しかし...
進歩すればするほど弱くなる物が一方で存在します。

水です。

大人になって虫が嫌いになった人も多くいるでしょう?
それと違いますがやはり水と油、サルとイヌ、相容れないものは必ず存在するのです

前置きが長くなりましたが、予備検査に行こうとした166ですが、パワーウインドウが上がるが、下がらないとEくんから連絡があって、P/Wスイッチと踏んで部品を準備しました

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自動車を止めてスイッチを交換しても全く症状は変わりません。ドアトリムを外してモーターに直接12Vを入れると、上下に全く問題ありません。
パワーウインドウスイッチもOK、モーターもOKなら?
配線図を見るとコントロールユニットが存在しているのが解ります。
ロケーションから探すとセンターコンソールのよう。
先日交換したATコントローラも凛々しいですね
そこの上にあるのですよ。

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なんと、LLCをかぶった跡があります。
なんだかユニット全体がスミ入れしたみたい

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ヒーターコアのLLC漏れを放置するとこんなところにも影響がでるのですね。
これは初めてのケース。

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コネクター内にも侵入しています

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こんな状態。

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ところが、こんなにいろいろ部品取りがあるのに1つもこの部品に合うのがありません。
前期は緑色で全くコネクターの違うタイプのもの 後期は全く違う制御方法。
同じような年式の中期でもこのコントロールユニットを使っていません

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結局、Eくんが機転をきかせてどうにかしました。どうにか?
そんな簡単なものではありませんでしたが....

しかしこの後、電装の困りごとの究極のようなクルマが入庫したのですよ
posted by admin at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ166

2020年08月19日

レジスタンス

もう完成まで間もなく。

思い起こせば昨年の1月に仕入れたこのクルマ。ウチに来た時の状態と言ったら...

これを仕上げて販売するつもりが、販売してから仕上げるというケースに打って出てみたら


まあ、後は大変ですよ結局1年近くかかっちゃった。
それでもここまでたどり着けたのはひとえに、あなたの....... 読んでいるブログを書いているワタシたちの努力の賜物です。

あれから40年!いや1年か。


それでも小さな抵抗に遭います。どこまでも一筋縄では行かないのです。

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突然エンジンチェックランプが点灯しました。実はこれこの前々日には確認していて

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診断機で消しても消えません。しかし、故障コードが出てこない。OBDで見るとATコネクターの不良を訴えます。
実に面白いトラブル。
さらに、さらにブレーキを踏むと

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消えるのです。

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ちなみにこの前日はエンジンをかけると警告灯は点灯せず、ブレーキを踏むと警告灯が点くという
前日は真逆の症状。ありうる??

まぼろし〜!

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原因はこれでしょう。ATコントロールユニット。
このクルマ、恐ろしいまでにLLCが漏れた跡があるので、アース不良かなあ?とも思いましたが念には念を入れて違うATコントロールユニットにします
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もちろん、ここまで来るまで1度交換しているので、ユニットに罪はないかと思いますけどね

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もう新品では手に入らないユニットなので大事にしたいですね

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さて晴れて予備検査に行く時が迫ってまいりました

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どこか誇らしげなグリル。

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でもねえ、まだまだ波乱はあるのですよ。
この頃のアルファ、そう簡単には許してくれませんのよ〜
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2020年08月18日

ヌヴォラカラーの166 タイミングベルト交換その3 組み付け編

ヒーターコアなのです。
これが全ての元凶なのです。先のヒーターコアが漏っていた通り、うまく商品選びををしないと、作業が大変な割にじきに漏ってきて再修理になったりします

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ここがヒーターコアの入り場所。つまりこのケースの真下にATコントロールユニットやエアバッグECUなどがあるのです

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ヒーターとエバポレーターを分けるミクスチャーフラップ。

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そのフラップをコントロールするアクチュエーター。これが壊れていた物も見たことがあります。

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ヒーターコアの上にフラップをつけて、最後にエバポレーターケースで蓋をします。
エアコン関連はここから写真など悠長に撮影している場合ではないのでちょっと割愛。

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エアコン類が終われば再びタイミングベルトの交換が再開されます。
テンショナーを合わせて

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完全なるタイミング出し

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もうこれで当分、タイミングベルトは心配ないでしょう

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シャフトブーツの破れがあったのでそれも作業します

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左側。結局足回り分解するのね

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タペットカバーを戻します。

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アルファのV6はこのタペットカバーからのオイル漏れが非常に高い確率で発生します。

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I/Gコイルも

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遂にフタが閉まりました。組み付けが加速します

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いつ見ても美しいV6

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完成も間近です。

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サーモスタッドも交換しました。サーモの下のでっかいプラグも交換しました。

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完成までもう一息。
しかし、なんでこんな大変なんだろ?アルファロメオ
毎日、毎日つぎつぎに難題を持ってきます。

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2020年08月13日

アルファロメオ166 エアコン関連の清掃その1 ブロアファン編

今回はエバポレーターのオーバーホール編
エバポレーターと言われてもピンとこない人も多いと思いますが、エアコンで車内を冷やす中核になる部品です。
エアコンの仕組みは難しいように感じますが、それほど難しい仕組みではなく、恐ろしくアナログな物です。
仕組みは後で説明するとして、まずはケースを分解して清掃します。


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まずはきったいないフィルターを外します

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その後ケースを割ってどんどん分解します

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これがエバポレーター本体です。

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ここで仕組みを説明します。エットでなるべく簡単な図を探してきました。ちょっとお借りします。
出展 http://yurugadge-channel.com/article/176225737.html

unnamed.png

エバポレーターを探してください。最終的に冷たい風を創る元になる部品です。
このサイクルを繰り返すのがエアコンの仕組みです。

少し難しく説明すると下記のよう
昨日ブロアファンの清掃を書きましたが、その上の部品です。冷風を作る元であるのが解ります。

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エアコンガスをコンプレッサーが圧縮して、温度が熱々になったところでコンデンサーで風を吹きかけると魔法のように液体になります。液体のエアコンガスをエキスパンションバルブからぴゅーっと霧吹いた時に起こる気化熱をエバポレーター内に入れて、車内を冷やすのです。
強烈に冷たい冷気となったエアコンガスはエバポレータの上を通って再びコンプレッサーに吸い込まれていくのです。
その冷たい状態のガスがこのエバポレーターの上側に入り冷気だけがエバポレーターのフィンを伝っていきます。
半分白く凍りかけたような状態のエバポレーターをファンの起こした風で車内に冷気をもたらすのです。

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キンキンに冷えたエバポレーターを、暑い空気の風であぶるのですごい勢いで結露します。
だから自動車から滝のように水が落ちているクルマほど車内は涼しいのです。

エバポレーターは直接汚れなくてもかびたりホコリで汚れますから、専用の薬剤で流します。

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強烈なアルコール成分にむせ返ります。ゴホンゴホン。はっ、マスクしないと白い目で見られる....

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エバポレーターを洗浄したらケースを洗浄します。

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古いスポンジをはがします。きれいにはがさないと冷気が漏ってしまいますから根気の勝負です

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ケースの下側にはスノコ状の板があり、結露した水はケース下側から社外に放出される仕組みです

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どんどん組付けます

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新しいエアコンフィルターを取り付けます。

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マレリの商品だからなのか、なんなのかフィルターのヒダと空気の流れる矢印が反対なのには困りました。
印字ミスかと思います。知らない人が見たら笑われますが、矢印とは反対に組みました

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続いてエキパンのガスケットを交換します。

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エキスパンションバルブを新調します。これこそがエアコンの冷たい空気を作る核となる部品です。
これが詰まると高圧が高くなり、圧力スイッチが働き、コンプレッサーが圧縮を中止するのです。
エアコンのスイッチを入れて、エンジンルームからカチっというクラッチの繋がる音がしたのに、じきにコンプレッサーが止まってしまい、車内が冷やせないときはこれが良くないケースが多いです。

関連するOリングは全て交換します。HBNRで作ったMPIのオリジナル品です。

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車体に密着する麺にシールスポンジを張り巡らせて完成です。

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先にオーバーホールしたブロアファンと共に水色の166に戻します。

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2020年08月10日

非情のスロットルボディ

夏休みを謳歌しているであろう諸兄には関係ないかもしれませんが、トラブルはある日突然襲ってくるものです。

祭日の朝、直売の野菜を買いに7時なにがしに出かけると、最初はそれほど思わなかったのですが、なにかハンチングがひどい

今になって思えば... 
朝、仕事に行く時にエンジンをかけるとブオーンとそれまでになかったファストアイドリングするようになって、あれ?こんな事するクルマだっけかな?と思いながら数日。
なんとなくおかしいなあ、と思いながら過ごしていましたが、そいつは突然やってきました

走行状態から信号などで停止する際、停止するとアイドリングを保つことを放棄してしまいストールしそうな状態が数回。
「しそう」とはすでにメーターパネル内に一瞬ウオーニングランプ類が点灯するのに どうにか持ち直すような状態。

電子スロットルは、昔のスロットルと違い、スロットルASSYがアイドリングの吸気まで行うので、アイドリングが保てないのは電子スロットルの故障一択です。
そうこうしている間にアイドリングどころか、アクセルを踏んでもアイドリングのまま、反応しなくなり家からそれほど離れていないにも関わらずレッカーのお世話かと、冷や汗が背筋に流れます。

キーのON/OFFを繰り返してどうにか家に帰ってきました。

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チェックランプも点灯して救いようのない事態。
工場に147で工具や部品を取りに行きまます。

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何回かスロットルの初期化を繰り返しても消えないウオーニング。
工場から診断機を持ってきて見てみると

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まー、やっぱりね的な。P0159が少々気になりますが、修理以前のエラーコードかと
P1690が特徴的ですね。
Fuel shut-off control - malfunction こんな内容です
電子スロットルは故障すると絶対に「閉じる」方向に向かうというのは本当なのかもしれませんね

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さて、暑い祭日、ドクターペッパーをおともに作業します

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インテークチューブを外すと意外なほどにきれいなスロットルが見えますね

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なにが電子スロットルに起きたのでしょう??

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割と簡単に外れました

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右が外したスロットル、左が工場から持ってきた中古品。

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そのみるからにインチキな中古品を取り付けます

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家族から不満の多い冬場にヒーターの出ないサーモを傍目で見ながら

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どんどん取り付けていきます

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全くこのECUも疑惑が無いわけでもないのですが、今回はスロットルとみて良さそうです

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交換後、数時間以上運転しましたが、全く問題はありませんでした
トラブルシュートはこれにてOKです。
久しぶりにユーザー側に立った気分でした。

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2020年08月09日

ヌヴォラカラーの166 タイミングベルト交換その2 ヒーターコア編

タイミングベルト交換中の166、ここは千載一遇のヒーターコア交換のチャンスなのです。

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交換するために邪魔な隔壁やサージタンクなどが一切ないので実に交換しやすいのです。
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だから、ブロアファンケース、エバポレーターケースなどなど恐ろしいまでにらくちんなのであります!

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だからもう次の写真でヒーターコアに手をかけています。

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実はこのヒーターコアも既に交換されているようで、ここにも液体パッキンが入っていました。

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それにしてもよく壊れるヒーターコア。他のモデルはそれほどヒーターコアのトラブル聞いた事無いのですがね

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マレリのシールが貼ってあります。前に作業した方がメーカーに戒めを求めるためのリビドーがこうさせたか??
消して古い感じはしません。でも漏ってしまっています。どんだけ品質悪いの??

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がらんどうになってしまったエアコンスペース。

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全体的にはこんな感じ。大量の部品を外していることがわかります。

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ちなみにバルクヘッドとシリンダヘッドの隙間。エキゾーストマニホールドが見えます。
マニホールドにはO2センサーが刺さっているのが見えますな。
これが触媒の下にも1本、O2センサーが付いています。
おそらくこの状態でもO2センサーは交換できないかもしれません。
これでも作業スペースが無いのです。このスパンではO2センサーに工具がかけることができません。
すると、あとはエンジンを車上から外して交換するのです。

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Eくんがダストシューターと呼ぶエアコンのエバポレーター。
エバから出る結露の水を外に排出するドレンなのです。

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軽く掃除しておきましょう。

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取り外した部品は持って帰ってきれいに洗浄します。

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ウエスをどかすと現れる妖艶な世界。

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少しめくれば元通り、あの美しいメカ部品が出てきます。

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今回、このためにタイベル作業止めているのですよ。

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2020年08月07日

ヌヴォラカラーの166 タイミングベルト交換その1

ああ、買ってもらったクルマなのにずーっと作業中のヌヴォラ166
もうデッドラインまで時間がないので一気に作業を進めます。このクルマは栃木県に行くのですが、やっとここまでたどり着いた感じ。申し訳ない事をしました。
出来上がった物を販売するのは簡単ですが、何もする前に販売して、そのリクエスト通りに作業する販売方法はよろしくないですな(笑) 時間がかかりすぎです。

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と言ってもその分、様々なことを作業するので、きれいさでは今までの販売したクルマでは突出した出来です。

このクルマ、全般的に何もかもが硬く締まっています。ボルトが硬いとプーリーも硬い。
166はフェンダーライナーを外すと、ごっそり中身が見れますから作業はし易い部類。
とはいえ、馬力自慢のEくんが孤軍奮闘して、ひーひー言ってました。
このところ重整備ばかりですからねえ。

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しかし螺旋の前にはいかなる物でも屈服します。ま、ナットが締まっていれば壊れちゃいますけどね。
やがてこのダンパー付きフライホイールもこわれちゃう陽が来るのかなあ?

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見通しの良いエンジンブロック

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どういうわけだかプーリーがサビサビ

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エンジンルームが汚いのはボディの作業があったからです。サージタンク後ろ側はECUとO2センサーのコネクターを入れているケース。前期型はここに僕らが「きゅうす」と呼んでいるオイルセパレーターなどがあります。中期以降はそのきゅうすが無いのです。

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一方、サーモの上にあるケースにはクランク角センサーやノックセンサーなどのコネクターが入っています。

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外側は粉で汚れていますが、エンジンルームの中はビューティフォー

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サビて汚いアイドラー達。この後交換します。

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今回のナゾにこの液体パッキンがあります。本来紙などのパッキンがある場合、わざわざ液体パッキンを塗る必要はなく
むしろトラブルのもとになる場合が結構あります。必要な部分には塗らないと漏れますが、必要以上に塗りたくる必要はありません

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取り外したウオーターポンプとOリング。

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手間暇かけて切れになったウオーターポンプの水路部分。

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サーモスタッドから来るパイプにも2本Oリングが入り

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サーモスタッドハウジングの方にも2本入ります。
余談ですが156はなかなかこうは作業できない事情があります。このパイプが車上では抜けないのです。
もし、こちら側から水漏れしたらサーモハウジング外しが待っています。それはそれで結構たいへん

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カムのスプロケット側。

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実にきれいなカム山部分。

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新品のウオーターポンプ。

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新しいベルトをかけた状態

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驚異的に隙間が無い、奥側のバンクのカムスプロケットに注目

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新しいテンショナ、アイドラープーリー、ウオーターポンプ、それを止める新しいボルト。

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このV6では完全なる消耗品のサーモスタッドも交換します。

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こんなところにも液体パッキン塗っています。液体パッキンマニアなのでしょうか?

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今回はここまで。ほかにもやることがあるのです。
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2020年07月20日

僕の166

ウチの166です。ぜんぜん洗車しなかったら放置感満載になってしまったので、洗車しました。
せがれがしょっちゅう使う割に、なんだかんだ言い訳つけてぜんぜん洗車もしてくれません。
業を煮やして自分で洗いました。

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このシルバーの良い所は、洗うとそこそこきれいに見えるところです。
思えばこれが3代目の166ですが、3台すべてこのシルバーです

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そして実に洗いやすいのです。T字型の洗車スポンジだけでかなり洗えます。

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一見程度良く見えますが、そこかしこに時間の経過を感じさせる跡があります。

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チェッキングと呼ばれるクリアーのキズです。
これはボンネットフード。
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ルーフも結構ヒドイです。おそらく焼けが原因かと思いますが、車内があまり焼けていないところを見ると洗車方法に問題があったのかも。いや、単に塗装の傷みかな

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そしてさらには自分に記憶の無いキズが増えてます。ミラーでしょ

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フロントバンパーも

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リアバンパーなどヒドイことになっています。

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クラックが入っているのはぶつかった衝撃でしょう。

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オーディオも作業したいのですよ。
だからパーシャルシェルフは外しっぱなし。再び2DINのオーディオを前に載せたいのです。

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あとこれも恐ろしいことになっています。
70年代レーシングカーよろしくタイミングベルトやカムスプロケットがむき出しです。

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だからパワステのタンクもぶらぶら。本来ベルトカバーに付いていますからね。
他にもヒーターコアからの水漏れもあるので、全部直したいところですが、なかなか時間がねー

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なんだかやりたいところ一杯で作業したいけどできるかなー?
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2020年07月08日

成約御礼 アルファロメオ166 on アルゴグリーン

実はこれもそこそこ前にご成約いただいたのですが、何か作業が多く、6月の初めに渡そうとしていたのに7月の上旬になってしまいました
画像はなんだか寒々しい以前に撮影したものです。

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正直なところ、このクルマがなぜ売れないのか本当に悩むところでして、悪くなるところの殆どに手を入れた物です。

しかし、今回、かなりエンスーなお客さんの許に行くことになりました。さっすが見る目ある〜
ウチの殆どの166乗りのお客さんが、以前に166を所有していたのと同じく、このお客さんも複数台166に乗った方で
安心です。ただちょっとだけ違うのが殆ど業販に近い販売方法で
基本的に登録をせず、そのまま渡します。
とはいえ、先回りして整備が必要なところだけ修理します。

修理は必要ないかと思っていましたが、いつのころからなんとなくガソリン臭いのが気になって
これは例のヤツかと思っていましたが
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その通り。
まあ、どうしてこんなに約束を守るのでしょうか。実に律儀なクルマです。

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これではよろしくないので作業します。
166の燃料ポンプの交換はいくつか種類があって、かなりやりにくいものと、意外にそうでもないのもあります。

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これもスペースが無く、難儀します。ひょっとしたら作業しにくいのはタンクの位置が悪いのかなあ?
鬼のように固く締まったリングナットを専用工具で外します。

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外れました。

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これがまた出すのが大変なくらいギリギリの寸法でして。
でもやがて説明しますが、出てこないやつも存在するのですよ(笑)

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個人的にはこのグリーンのガスケットの物は脱着が大変なイメージがあります。

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毎度おなじみボッシュ箱。ティッシュ箱じゃないですよ


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当然ですが新品でーす。FCAはほんとに何とかしてほしい物ですね。
とにかくチェコで作られたポンプは例外なく壊れます。

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苦労したところが画像に無いからさも簡単に嵌ったように見えますが、実はかなり大変。
もうこれで安心ですね。

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以前はフタもガスケットも変えていましたが、今はどちらも使いまわしです。
どちらも劣化による破断などが見られない限りは、最近は使いまわしても大丈夫だという事が判明しました。

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ちょっと休憩。気化したガソリンは健康に害を及ぼします。暑い時期にはきつい仕事です。

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外したポンプは水をかけてガソリンの無力化を確認します。

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跡は外した部品を元に戻して行きます。

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長尺物トンネルのベゼル。

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シートを取り付けたら出来上がり。

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遂にこのクルマも、間もなくMPIを出て行きます。

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いやあ、やっぱり166は美しいですね。
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2020年07月07日

釣った魚にオイルをやらんと!

普段、乗りっぱなしで、なかなか美味しい思いをさせていない、ウチの166のオイル交換をします

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このクルマ、いろいろやりたいことはあるのですが、なかなか作業する時間がありません。
昔、思えば「俺が何とかしたる!!」と意気込んで買ったランチアカッパも車検を取るのに2年かかりましたから
自分のクルマと言うのはいつも後回しになってしまいます。

もっぱらせがれが乗っていて、なんだかキズも増えているような気が...

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サブフレームの前側が油で汚れているのはパワステポンプかなー?
ま、この程度なら看過できますな。

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サイドメンバーにオイルのしずくのようなものが見えるのはオイル漏れではなく、エンジンオイルを抜くためにドレンを外して、勢いよく出てきたオイルがサイドメンバーにぶつかって濡れた跡です

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入れるのはもちろん、リキモリMos2 10W-40
大変にスムーズです。エンジンが喜んでいるのを体感できます

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やはりモリブデンのチカラは偉大なのでしょう。尤もそのブレンドにヒミツがあるのでしょうが

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タイミングベルトも交換したいしなあ。でも今、タイベル交換、何台か待っているから年内はムリだあよなあ。

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あとヒーターコアもね。交換しないと。

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オイルフィルター? ソレハナンノハナシデスカ??
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2020年06月24日

アルファロメオ166ウルトラリッチ

ウルトラリッチと言っても超お金持ちって意味じゃありませんで。
自動車の空燃比にはリーンとリッチとありまして、排気ガスの度合い、すなわち燃料の濃い薄いのことであります。
それが今回、O2センサーで調整するとかしないとかじゃなくて、近くに裸火があったら爆発しそうなくらい濃い。
目が痛いとかかのレベルではありません。

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まずは空気の入り口、エアフローメーターを疑いましたが、まんまとビンゴ。
試験用の在庫のエアフロを使って試したところ、たちどころに燃調がよくなりました。
問題はここに至るまで酷使されたO2センサーをはじめ、触媒、プラグ、シリンダーの中まで大丈夫かと言う事でした。
最初は負荷をかけると黒煙が出たりしましたが
試乗を重ねたり、エンジンをかけっぱなしにしたりで放置したらかなりクリーンになってきました。

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エアフロがボッシュから来ましたので交換します。これこそ本物のボッシュジャパンの正規品

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一方、こちら問題の中国製とおぼしきエアフローセンサー

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見た目はそれほど差異はありませんが、中身はクソでしょう。
いかにも大陸から来た商品です。外身は大変良いのですが、中身は腐っている
Rotten to the core。

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テスト用のボッシュの在庫品と比べても、一見して違いはわかりません。
ボッシュの箱に入ったいんちき品も見たことがあります。信頼できる部品販売店から買いましょう。
以前にも書きましたが、センサー部の止めているボルトがいじり止めの付いたトルクスとそうで無いビスの違いが判り易いです。本物はいじり止め付きです。

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元通りにしていきます。

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この166、世にも貴重な正規で日本に入った6速マニュアルのスーパーです。

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そして本日ユーザーの元に戻されました。

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エンジンのアイドリング時。

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エンジン停止状態で、キーオン時。

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エアフローセンサーのホットワイアーに通る電圧に注目です。
1000mv、つまり1Vです。アイドリング時で1.7Vです。
そんな微弱な電圧をワイアーに流して、風が当たって温度が下がろうとする事で通過量を読む仕組みです。
ホットワイヤーか髪の毛みたいな細い電線ですから、汚れたり劣化すると抵抗値が大きくなったり、異常に高温になったりする実にデリケートな部品です。
それを小学生の図工の課題のような出来の悪いハンダの基板や、ホームセンターで売られている川砂の一粒と同じくらいの値段の電子部品で作られた部品が細かく制御できるはずがないと、僕は思っています。
プライベーターにありがちな話ですが、一杯選択肢があると、どうしても最安値の商品に手を伸ばしがちです。
しかしそこには大きなリスクがあるのを考えないといけません。
逆電防止のダイオードなど準備が無い所にヘタにインチキ部品が回り込むとECUを壊しかねません。
部品を買う前に一回立ち止まって、よく考えてから買いましょう。

ついでに、ちょくちょく書いていますが、MPIではまかり間違えても、ヨソで買った部品を取り付けるような業務は一切しておりませんので、あらかじめご了承ください。
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2020年06月18日

変わった 変わった166登場

今日は面白い166がMPIに来てくれました。
166 2.4JTDです。ディーゼルターボですよ、初めて見ました。

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5気筒 20バルブのコモンレールディーゼルです。
やっぱりエンジンが長い印象をうけますね。

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おなじみボッシュのECUですが姿カタチもかなり違います。隣にあるのはこりゃフューエルフィルターかな?

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横側のエンジンマウントも見たこともないぜんぜん違う形状をしています。

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全体的にキレイです。まだまだ真新しさを感じるのです。

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筒内噴射のマルチジェット方式をコントロールするECU。結構な大きさですね。

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こちらは見慣れたメーターパネル。

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実際に運転させていただきました。
これが思ったより相当スピードが出ます。いつも乗り慣れているあの166の操作感ですが音は完全にディーゼル。
しかし相当スピード出ます。トルクでぐいぐい引っ張る様はV6 3.0より速いんじゃないかと思わせるほど。
それを6速マニュアルギアで運転するのでかなり楽しいです。

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いやあ、ドルチェグレイもまぶしい楽しい166でした。

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2020年05月10日

なかなか変わった造りのアルファロメオ

欧州車はなぜかウエザーストリップを組むのが実に硬かったします。
W126や124も、210もみんなドアのウエザーストリップを組むのが結構しんどいのです

件の166も結構面倒で、組付ける順番が割と1本道で順番に作業しないとうまく組めません

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まず、端からウエザーストリップを置いて位置を決めて上側から嵌めていきます

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このウエザーストリップの変わっている所は、1本でアウター部分もウインドウチャンネルも兼ねているところです。
それゆえなかなか難しいのです

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ドアアウターにあたる上側を入れたら、ここが最も変わっているところで
あろうことかまずベルトモール(水切りモール)を先にくっつけます。
前端と後端には両面テープがあり、この取り付け位置をうまくやらないと、この後の作業に大きな影響が出ます

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そうしたら次にアウターハンドルを取り付け。これは塗装するために外してあるので、一般的な作業では関係ないかな?

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変わった構造なのはアウターハンドルも同じ

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アウターハンドルが付きました
なぜ先にベルトモールを取り付けるかと言うと、ベルトモールとウエザーストリップに小さなタブがあって、そのタブは黒いピラーカバーの下に行くのです

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つまり順番的にはこの黒いカバーが最後になるのですが、先のブログにもあった通り、ビスを入れるのはランチャンネルがジャマになり付けづらい事この上ないのです

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そのカバーが付くとこのようにモールもウエザーストリップもきれいに収まります。
この後ガラスランチャンネルを入れてとりあえず整います。

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ちなみにウエザーストリップ周りのクリップは手に入らず、いつも苦労しています。

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ガラスを入れるのもちょっとしたTIPSが必要で面白いんです。
何をするにもちょっと変わっているアルファロメオなのでした
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2020年05月06日

はるかなるエンジン不調の整備

突然ですが、ゴールデンウイークも終わる本日、少し前の今年の3月の中頃、3.2の166のエンジンは正に瀕死の状態にいました。
思い起こせば昨年のちょうど同じ時期、1年前のゴールデンウイークの最中にこの後期166はエンジンの整備の為にエンジンを降ろして作業していました。


そしてその後ユーザーさんは約束の地に向かったのでした。


めでたしめでたし。と、なるはずだったのですが実はこの話、この後に大きなドラマがあったのです。
この後、長野で行われたイベントに参加して帰る途中からチェックエンジンが点灯したとの話を受けて、
翌日MPIに再入庫したのです。なるほどコイルと言うか点火系の悪いクルマの独特な臭いがしています。

一緒に166に乗って圏央道の入間から乗って、運転しているとやはり警告灯が点滅して
失火するようになりました。
入間から鶴ヶ島を受け、川越、と走行して所沢ICに到着したころには完全に1発火が飛んでない感じになり、警告灯が付きっぱなしになりました

I/Gコイルが不良品か、スパークプラグの熱価違いなどか、はたまたガソリンの不良か、リビルドしたエンジンECUが不良か?など心配しながら一応、I/Gコイルとスパークプラグを取り寄せます。

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もちろん、各所取り付けやタイミングから確認しますが、特に問題は見当たりません

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外すとコイルもIGコイルも間違いありませんでした。ただ、プラグは全て黒くかぶっていてよろしくありません

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少々違和感を感じながら一通り交換しクルマの調子を見ますと、再び調子よくなったので、再びユーザーにお渡しします。
クルマの回送のついでに、自宅まで送ってもらって、乗り換えて工場に向かいました。

するとなんと、工場に戻るあたりで、全く同じ症状が発生していると電話がかかってきました。
背筋が凍りそうです。わずか小一時間で元に戻ってしまったのです。

そこで再び考えました。初期の調子の悪い頃は必ず2-4番の点火不良を訴えます。何かそこに問題があるのだろうと
するともはやIGコイルやプラグを交換しても変わりがないのであればECUしかないだろうと
取り寄せました。3.2のECU。強烈な値段でしたが背に腹は代えられないのです。
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あれこれ作業して再びプラグを掃除して元に戻して組付けて様子を見ます。

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しばらく試乗すると結果は恐ろしいものでした。
この頃になると白煙が激しくエンジンオイルの減り方も尋常ならざる状態になり

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10km走るのに1Lくらい消費するようになりました
そこで考えたのはブローバイのチェックバルブです。

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これが悪く、どんどんインテーク側にオイルを運んでしまう原因になったのでは?などと

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でもあまり変わらず...

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さらにもう一度確認します
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分解も4回か5回を数えます

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ついにコンプレッションを確認するまでになりました。

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高い場所と低い場所の差は350khpそれほど極端な落ち込みは見られませんでしたが
そのコンプレッションの低いシリンダーの点火不良を訴えるようで、

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もはや残された道はエンジンオーバーホールか交換かと言う選択になりました

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しかし、なぜこうなってしまったのか皆目見当がつきません

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一度分解して洗浄したサージタンクはそれほど汚れているようには思えませんが

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この頃には既に、エンジンをかけると消防車を呼ばれるようなレベルになってきました。
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約1年くらい前の話なのです。

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次回に続く
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2020年05月02日

麗しのヌヴォラブルー

作業が急ピッチで進むヌヴォラの166。
バンパーを塗装します。

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3コートカラーなのでグランドコートはこんな色

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カラーの深みと言うより下地の隠蔽のグランドカラーです。

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パールで着色する感じです。

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結局、この自動車に最初に付いていたバンパーは再塗装の出来が極端に悪く、前後共交換となりました。
フロントは元僕の166、リアはフロントが壊れていた後期166のから外して直しました

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もちろんヘッドライトウオッシャーも3コート塗装。光の当たり方でこんなに色が変わるのが解ります

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欧州車の特徴ですが構成部品が多いです。

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網にフォグにウオッシャー。

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程度の良いフロントバンパーが無くなってきました。あるのは後期ばかりです

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取り付けを待つ車体の方にはエネルギーアブソーバーを付けてウオッシャーの接続を準備します

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一通り取り付け完了。さっそく地面に降ろして撮影してみましょう

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美しいですねえ

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ま〜、1台作るのに恐ろしく時間がかかります。

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本当に大事にしている自動車おお持ちの方、費用は掛かりますが思い切って直したい方、ご相談ください。
再び輝きを取り戻せます。

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僕は166のこの角度から見るのが1番好きです。

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ナンバープレートどころかステーすらついていないのも何かいい感じですね。

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昨年の11月から作業を始めて、やっとカタチになってきました。
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2020年04月27日

リアエンブレムとトランクオープナー

アルファロメオの145、155、166に使われているオーナメントをずらすとカギ穴が出てくるギミック系オーナメント
今回は塗装の為に取り外した状態で組付けるので楽ちんです。

既に廃盤になってしまったエンブレム付きのフタ
これを廃止にしたらアカンような....

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今回は大胆にも新品を使って、古い方は例の純正メタルプレートでリビルドして取っておきましょう

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スプリングを取り付けてキーシリンダーに差し込みます

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ちょうどこのようになります。

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この状態ならフタの後ろのCクリップやスプリングを入れるのは実に簡単。

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実車に取り付けます。

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構造は至って簡単で

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キーを挿してひねれば出っ張りがマイクロスイッチを押す仕組み。イタリア車はこのマイクロスイッチが大好きで、フェラーリなんかでも出てきますがよく壊れます。166のこのスイッチは未だ壊れたのを修理した経験はありません。
もし、バッテリーが上がってしまった時はさらにキーを引くと、リンクロッドがロックのリリースロッドを引いてトランクが開きます
結構硬いですが 

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取り付けはスペシャルボルトです。これは純正品でしか存在しないようです

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いきなり締めこまず、よく位置やオーナメント自体の隙間などミスが無いか確認してから締めこみます

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ボルトのアタマは11mmです。

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規定のトルクで締まると自壊して取れなくなる仕組みです。

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はい出来上がり。

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しかし純正部品、すごく出にくいです。今回のコロナウイルス禍を超えた後はいったいどうなるのでしょう


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2020年04月23日

こだわらない仕上げ?やらないといけないワークアウト

部品取り車があると便利なもので、MPIのフレーム修正機の上には部品取りの後期166が乗っかったままになっています。
今や、滅多にフレーム修正など行わない為に、166の部品スペースになっています。

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結構微に入り細に入りいろいろ部品が必要になるので、なかなか重宝します。
今回はこのフェンダースティフナーが必要になり現車から外して交換します

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当然スポット溶接されていますので溶接部分を切り取って外します。
決して精度の良いスポットとは言えず、旧車のスポット溶接痕を見るようです。
接着具合は悪くはありませんでしたが

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国産車と違い鋼板が柔らかく、ドリルも大して歯を研いでなくてもするする喰いつきます

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一方溶接される側はと言いますと

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誰かジャッキかけたのかなあ? 思いっきりつぶれています。擦過傷がなくただ突き上げてられていますからジャッキだろうなあ。しろうとさんがウマかけたか?(笑)

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ということで、ジャッキをかけていいところにあててジャッキアップします

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こちらもドリルで揉みまして

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持ってきたスティフナーを溶接します。これ自体は躯体や性能への影響はなくフェンダーのボルトと下側のサイドステップの取り付けクレイドルなので、交換しなくても特に問題はありませんが、これが原因で、わずかにこの周りの部品の取り付け状態が悪くなるというか、少しだけ立体的なチリ(隙間)への影響がありますので交換しました。

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こういうの国産車では見たことないなあ。なんだかシャシも何かと共用で、166の為に何か長けたみたい

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最期に亜鉛を塗ったくって防錆にそなえて完了です。

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 え? 塗装しないのかって?? はい。ここは塗装しません(キッパリ)
コストの都合上見えないので....

あ、こだわりがない?
こらまた失礼しました




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2020年04月22日

細かいこだわり その2

166のドアの黒い部分が傷んでいる個体をよく見ます
しかし、意外に、意外に脱着するのが大変な部品でなのです。
特にリアドアです。ガラスを外さないと脱着できないのです。
しかもアルミ製なので、普通に上から塗装ができないので、プライマーから塗装します

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つや消し一色にするのはオリジナル通りではなく、本当はストラクチャーのようです。でもそれは後期からかもしれません

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今回はつや消しにしました

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取り付けは決してよくないのはなんともアルファロメオらしいところで

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まっすぐドライバーをさすとせっかく塗装した部分にキズを入れてしまうのです。
なんでこんな造りなんだろ??

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左右のドリップモールを止めているクリップ。新品を結構な数、仕入れしたから安心していたらなんと。
取り付けの穴が開いてないではないですか!

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しょうがないので、採寸して穴を開けます

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横長にはエアやすりを使います

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だいたいこんな感じ

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モールは使いまわし

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だいぶそれっぽくなってきました。

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2020年04月21日

細かいこだわり

塗装も終わり組み立てを加速させているヌヴォラカラーの166
苦労して塗装したにも関わらず、再びフロントドアを外してラバーシールを取り付けます

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とはいえ、なにしろ簡単には外れません。すごくリスクが高いです。
ドアにギリギリまでフェンダーが張り出してきています。もしカチンと接触したら再塗装が待ってます
まして3コートですから、その手間たるや... しかもまた同じことを繰り返しますから、取り付け時にまた殺めてしまうと?
永遠ループです。
チェックロッドを外してドアハーネスのカプラーを外して、ヒンジを外します。
一見、外しやすいBMWのようなタイプなのですが、ドアは重いので結構外れないのです。

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こんなところなのに7本もビスを使っています。例のあのポジドライブのネジです

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ビスを入れたら再び車両に戻します。たったこれだけなのにとてつもないリスクです。
でも、これは塗装するときには上手にマスキングできないものの一つです

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こうした作業を繰り返して美しいボディを纏うのです。
手間がかかるなんて次元ではありません。造りがアホとしか言いようがありません

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ゆっくりですが、着実に完成に向かっております
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2020年04月13日

アルファロメオ166のリアウインドウレギュレーター

現在作業中アルファロメオ166
パワーウインドウのウインドウレギュレーターがよろしくありません
作業しているうちに バキッ と音がしてバラバラになってしまいました。

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見ればスライダーが割れてワイヤーが外れています。
ちなみにグリーンのラベルは純正部品の証。ま、オーターは確かブラウズだったような??

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反対側は生きているので使かおうかと

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しかしこちらもよーく見てみると?

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既に割れているのです。圧倒的にプラスチックの強度が不足しています。
ちなみに工場内の部品取りの後期の右も左も壊れていました。
ここはみんな割れてしまいます。もちろん、プラスチックの強度不足もありますが

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ガラスランチャンネルが痩せて本来まっすぐ降りるのが斜になったり、あるいはそもそものクリアランスが悪くガラスの上げ下げが重いという事が想像できます。それが証拠に、前期型の多くはドア後端の黒い三角のガラスランのカバーがどれも変形するのです。
構造的な問題なのかもしれません

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これでも使えますが、間も無く砕けてガラスの正常な上下が出来なくなるので、交換しようと思います。
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2020年04月10日

アルファロメオ166 3.2 V6 24V 乗ってみませんか?

表題だけだと試乗会みたいですが、商品です。お客さんから販売を委託されています。
マニュアルの3.2Lを欲しい方、いかがですか?
乗り味? そりゃもう強烈ですよ。ちなみにおとなしく乗れるモードと強烈モードとスイッチで切り替えられます

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車体価格は消費税込み240万円です。

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超貴重な3.2L、泣く子も黙るGTAの心臓を積む後期166
弊社で全塗装済み、タイミングベルトからクラッチまで全て手を入れた極上の1台
保証しても良いです、この状態の物はもう2度は出ないでしょう

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まずは軽く画像を見てください。僕らが丹精込めて作った1台です

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並行輸入車ですが、ヘッドライトは左側通行用に換装されていますから、すぐに車検が取れます。

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リビルドした前期用ウッドステアリングを使用

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使用感も非常に少なく傷みも少ないです

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ブルートゥースアダプターが付いているので、CDチェンジャーは使えませんが、CDチェンジャーよりも多く再生可能ですね

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新車で並行輸入されてまだ36000km弱しか走っていません

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エンジンは? 完璧な状態です。
そこは後日に詳しく話しましょう

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近いうちにGoo netにアップしようと思いますが、ブログをご覧の皆様には先にお見せしちゃいます
試乗可能です。ローン支払い可能です。遠方の名義変更可能です。
但し、購入を真剣に検討している方に限って内覧、試乗は可能です。
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2020年04月02日

アルファロメオ166 水濡れATコントローラ

166の持病の一つ、ヒーターコアのLLC漏れ。放置するとその真下にあるATのコントロールユニットが破壊されるのは有名な話
僕のところでもいっぱい事例があります。
処置が早ければ大丈夫なのですが、なにせ166は当時の会社フラッグシップでありながら、その中古車市場での扱いは惨憺たるもので、タダ同然で取引されることが決して珍しくありません。
1度でもそのような不遇な時代を過ごすとクルマは価値通りの扱いをされて、メンテナンスへのお金のかけ方もとても冷遇されるのです。
僕は好きで166を触っているのでそういった扱いをされる166が不憫でなりません
そこでおもちゃの病院よろしく、166をいろいろ直しているのですが、今回はATのコントロールユニットを直してみようと思いました

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何はともあれ、ケースをあけて中身を確認します

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ATのコントロールユニットは主に車速やスロットル開度などの情報を元に適切な変速を管理する判断部門と、変速をするためのソレノイドに電気を流すパワーユニットからなります。
上から垂れてきたLLCはケースの左右を伝って両方の脇から侵入したようです

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大きな電源供給用とおぼしきのトランジスタが2つ 変速ソレノイド用のアンプが4つづつ見えます。またスルーホールを伝ってLLCが流れて行っているのが解ります。
これでも被害は少ない方の様子です

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部品の特定は比較的簡単で、実装部品に書いてある型番を元に探していくのです。
便利な時代ですからネットで型番を調べれば簡単にわかります

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しかし、↓この小さなトランジスタ、何か特定できません。
書いてあるのは117 710と会社のロゴらしきもの
よく見るとONと書いてあるようです。ONって何よって調べると

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ON Semiconductorなる会社だとググれました。便利なり。
オン・セミコンダクターなる会社ご存知? 有名すぎて知らない僕がアホ?
すいません、知りませんでした。日本法人もあるのね

三洋半導体(三洋電機の半導体部門)の成れの果てなんて言ったら怒られますが、かつての超巨大電気メーカーだったサンヨー、僕の工場の塗装ブースのリースも三洋電機の子会社のリース会社で契約したんです。
その三洋を引き継いだ会社だったとは、お釈迦様でも知らぬ仏。いやそんなことないか

そこにこのトランジスタについて教えてください、とメールをしたら以下のように丁寧に来ました

Hello Yukio Ogawa,

Thank you for contacting ON Semiconductor.

This marking points to the SJD1030-001 in our systems. But this part was designed for a specific customer and we do not have or provide any information regarding custom-made specific parts. I am sorry for that.

If you have any further questions, please do not hesitate to contact us back.

Regards,
Marek M
ON Semiconductor
Technical Support Center

Subject: Unknown transistor type

自動車のECUには良くメーカーが発注して作らせた部品が多く存在すると、尊敬してやまない鈴木パパさんが僕に教えてくれたことがありましたが、こんなシチュエーションで目にするとは
さらに自動車メーカーが作らせた電子部品は手に入らないことが多いとも。まだ部品に何か書いてあるウチは優しいもんで日本の自動車メーカーなど真っ黒で何も書いてなかったり、何かで塗って消してあることもあるほどの念の入れよう

しかしそこは頑張って食い下がり、他の世界の電子部品屋さんを当たります
香港でもかように

Dear Yukio, 
Good morning ,
very regretful . After checked , SJD1030-001 this are not available  :( 
if you need any help , please let me know . 

他の部品(アンプ)は
UK564-60H BUK564-60H

LM2937ES-5.0
でそれぞれ1つ2ドルで購入可能というところまでは簡単でした
いくつかのユニットを直すだろう前提で据えて30個単位での見積もりです

それからしばらくしてずーっと、空振り続きだった時に突然ドイツからこのようなメールが来ました

Hello Yukio,
Yes we do have them in stock. 
We can supply you 30pcs minimum with the price of 29.11 euro ea. Please let us know if you need them.

Mit freundlichen Grüßen/Best Regards,


Rohit Zutshi

Managing Director

どこにもなかったのについに見つけました!!
しかし、ちょっと引っかかるのが価格です。
他のトランジスタが2ドルなのにドルより単価の高いユーロで29.11とは??

そこで少し聞いてみました
Hi again

Good news.
But which does it mean below?
Is it a total amount of 29 euros if I order 30 pieces?
Is it the price per a piece when I order 30 pieces?

Best

Yukio

そうか全部で30ドルの間違いじゃね?(eachって書いてありますけどね)と脳内変換
すると驚愕の返信が!

Hello Yukio,

Price is 29.11 euro ea.
29.11x30 : 873,30 euros total.

な、なんと小指の先ほどの単なるパワートランジスタが1個3300円以上??
30個でもう10万円じゃん
そんなの買えるかっての

この後、一応最低販売ロットが20個だという事を聞いてから丁重にお断りのメールを入れて今も修理できないでいます。

僕、夜な夜な、ブログの傍らこのような事で忙しくしていますの

ちなみにこの香港の販売店は今回のやり取りのメールの中でこんな事を言ってくれています
他国も決して捨てたもんじゃあないなと思いました。We are united nation.

In case of virus, it is necessary to minimize going out and wear a mask at the same time.

I guess it's hard to buy masks at this time. If you need FACE masks, i can apply our company sends several for free to you, and you just pay the shipping cost .

I can understand that we need to unite and help each other when the disease is around us.Because now China's condition has improved, and our supplies are relatively sufficient, so if you need help, Please let me know .Please keep health at all times .  

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2020年03月29日

166のベトベト退治

オーロラの塗装が進む166は、内装も同時に進めます
もうべっとべとになると手の施しようがなく、再塗装以外の選択肢はありません
もちろん、車内で塗装することはできないので外します

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センターアームレストも外します

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さすがにこれは使えないので交換します

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あれこれ外してセンターコンソールを外します

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外したセンターコンソール。これは使わず事前に外してある他のセンターコンソールを使います

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ICSも外します。昔はずいぶん外すのに時間がかかっていましたが、今では数分で外れます

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ダッシュロアの塗装をするついでに、ブルートゥースユニットを取り付けます

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左が元々ついていたもの、右は塗られる後期用のセンターコンソール。後期用は後部座席用のシガーライターの差込がありません。前期のものは次の物の為にリビルドします

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塗装はどんどん進みます。

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左からセンターコンソールの両脇のグロメット、センターコンソール後ろ側両脇のグロメット、運転席近くの室内温度センサーのカバー

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そして黒かったセンターコンソール

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アームレスト

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合体するとこんな感じ

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分解したグローブボックスのフタを組み立て

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取っ手も塗装したので

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キーシリンダーも外してあります。

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このようにして組付けるのです。

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ヒーターコアの漏水によるATコントロールユニットの不良も、中古で手当てし対策します。

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どこまでも作業する仕事があるのですねえ
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2020年03月15日

ヌヴォラの塗装にトラブル

先日より塗装中のヌヴォラの166。
クリアーまで塗装しまして72℃で23分焼きました。

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すると不穏な兆候が出てきました。3コートパールはその塗装方法から大量の塗料と手間を費やすのですが、何故か一番最後の最後の焼き付けた後にトラブルが出ます。ここで出るのは本当につらい。
どういうわけかぼこっと出っ張りが10mmx10mmくらいでうっすら出てきました。写真には写りませんがしっかり確認できます。

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鈑金跡があったのはわかっていましたが、まさかこんな事になろうとは思ってもみませんでした
このクルマを修理した人間のポテンシャルがここで怨念のとなって現れた感じです
でも、でもですよ、僕はこの自動車の修理がどのような背景で行われたかあでは知りません。
ひょっとしたら、発注者が「いかなる結果になっても良いから安ければいい」なんて言っていたかもしれません
そこは中古車なりの計り知れない理由があるのかもしれません

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しかし、僕もいけなかった。11月の終わりにこの塗装の問題をとらえていたのです。
ウチの塗装技術者から塗装の不良を示すマーキングの画像が残っていました。

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この下地作業をしていた時は、僕はマセラティとプジョー106で手いっぱいだった昨年末に並行して行われた作業だったのです。
もっとしっかり内容についてコミットするべきでした。
忙しいというのはエクスキューズにはなりません。完全に僕の判断ミスです。

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サンドペーパーで研いでも下地からやられていると手の施しようがありません。

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思い切ってめくってみます

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塗装が浮いていた部分はそれなりに密着していましたが、不自然に剥がれます。
やはり金属素地や途中の塗装層に問題があると思います

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そこに何があるかまでは図り知れません。完全硬化しない1液のラッカーパテやラッカーサフェなどを入れられるとよくありません。金属素地に直接入れられたパテを水研ぎで仕上げて水分が残った状態で中塗りをしたとか、作業した人間だけが知り得る今となっては完全に分からない中古車のミステリーです。

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もはや、もはやこのドアを使う事はできません。なぜなら上から塗ってしまった今、この下の塗装膜や金属素地までの中に何が埋まっているのか分からないのです。

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そうと決まれば次のアクションです。幸いにしてMPIには部品取りの166があります
今回は僕が乗っていた166です。このドアは一番最初に僕が大阪で買った2.5のドアでした。
その2.5はタイミングベルト交換済みのクルマを買ったのですが、3週間経たずにタイミングベルトが切れて廃車になったのです。
中古車などそんなものです。買ったらもう自分の管理下なのです。
ま、もちろん廃車になりましたよ。しかし悲しみを力にかえて3Lを買って、きれいなドアだった2.5Lのを載せ替えたのでした

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そのドアも3台目に移植されるのです。面白いですねえ

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ドアを外しました。
作業中にいらしたオー〇カーのS藤さんからお菓子をいただいちゃいました。いつもありがとうございます。

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部品取りの元僕の号は外にあるのでドアを外したら、雨風入り放題になってしまうので、さらに屋内の部品取りの後期からドアを外してリレー移植です。

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このドアも、解体に行った前がぶつかっていた後期から外したドアです。元々のドアは近所の166乗りのS木さんちに移植されています。なんだかドアが行ったり来たりで面白いですね。

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これで移植作業は終了です。
外した元僕の号からのドアは修理して、再びヌヴォラカラーになって長く可愛がられるでしょう
続く...

posted by admin at 22:07| Comment(1) | TrackBack(0) | アルファロメオ166

2020年03月04日

ちょっと昔の記事。

昔のブログは検索しにくいようで、たまに後期を前期顔にできないかと言うお問い合わせがたまにあるので、今回リバイバルの記事にしようとしたら、うまく内容が移せないので、リンクからどうぞ

2018年6月25日 (月)

なんでも出来るわけじゃない?






posted by admin at 18:49| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ166

2020年02月27日

ヌヴォラカラーの塗装

先日フードとトランクを先に塗ったヌヴォラの166を、今度は側面を塗装します

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3コートパールではありますがグランドコートはこんな色。しかしこの色を入れないと発色が変わるのです

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パールコートを入れると不思議な雰囲気になります。

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見る角度によって大きく色彩が変わるので塗っていても何色を塗っているのかと思うような感じ

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すごい色ですね

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実際の色彩は写真には写らないのです。

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2人で作業を分けながら進めていくのです。

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ところがここで塗料が足らなくなりサドンデス、いやサドンデスとは言わなくなったんだ。
イエローパールを97%近く入るので塗料を1L作るのにほぼ1缶いれるので今回2本使い切りもう1本もらおうと思ったら
営業所に在庫がなく、他営業所から直送でもらうことになりました。

1本1万円の塗料を乱発します。月末の請求が恐ろしい
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2020年02月22日

ヌヴォラの塗装 まだ下地

塗装の一歩手前、マスキングまできました

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このマスキング作業は実に置くが深い。塗装作業の中で最も経験がないとできない作業かもしれません。
極端な話、スプレー作業はガンのトリガーを引けば塗料が噴射されますから、ラッキーでうまく行く場合だってあります
しかしマスキングだけはできないです。
簡単だよあんなの、とか思われがちですが経験の無い人なら、たぶん一枚も満足に貼れないと思います。

ボディのほとんどを塗装するのですが手間が大変にかかります

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アルファロメオあるあるですがよく見てください。

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右側はルーフサイドのドリップモールの取り付けクリップは外してあるのですが

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左側は付きっぱなし。なんで?

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実はガラスがギリギリまで寄っているのです。おそらく作っている時に左によってくっつけちゃったのでしょう。
dからクリップを外すにはガラスを外さないとできないのです。
これ結構アルファロメオで経験があるのですが、ここまで寄っているのは初めて見たなあ

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僕は午後から納車に出るので塗装室を後にしようとしたその時、ふっと気になってよく見たのです

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塗装に何かシミがあったので研いで溶剤テストをするよう指示して、結果良好と報告を受けていたのですが大間違い

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指先の中心5mmくらいの場所

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おおきなルーペで見ると

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リフティングしています。シリコンリムーバーを5分浸して溶解は無いと言われていたのですが、実は溶けていたのですね
予後をちゃんと確認しなかったのが原因です。

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下地をシールさせるために2:1のプライマーサフェーサーを打って塗装は延期となりました

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塗装って塗るだけが仕事ではないのですねえ

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マスキングの見切りにはだんだん見えなくなっていろいろなアイテムを投入します

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あせらず丁寧にいきましょう

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2020年02月21日

ヌヴォラの塗装 下地準備編

うう、連日遅くて更新がつらい...
そうこうしていたらEくんの腰が故障し、塗装屋の右手も壊れ気味
奥は先日の下水管清掃の影響で下水口が非常に調子悪い
これから最も忙しい時期にさしかかるのにピンチじゃん

こちら集中審議中のヌヴォラ。さらに塗装の為に分解を進めています

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ドアハンドルやウエザーストリップを外しました。そしてサフェーサーを研ぐのと一緒に清掃します

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最後に一番面倒なのを外します

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それはドア内側のシールです。フェンダー内というかAピラーポストに土の侵入を阻止する目的だと思いますが
それを取るのが非常にやっかいです

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ドアを外さないと取れないヤツです。166は比較的外しやすい構造なのでちょっぴり楽なような...

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取っちゃってますが6mmの長いボルトで止まっています

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チェックロッドも5mmのボルト2本

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そして集中カプラー

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そしてドアを上にずらせば外れます。しかし、がっちり嵌っていますから取るのが大変。
またドアとフェンダーの隙間が狭く、ドアを強打すれば塗装の下地を一からやり直す事になります

外れたドア

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こんなところにビスがあります。

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しかも7個も止まっています

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この時にドアのヒンジ付け根とフェンダー裏側をしっかり洗います

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こういった場所は全く清掃できないので、塗装する際にゴミを出しやすい場所です。

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やっと準備ができました。非情に寒い中、冷水だけで手のひら大のサンドペーパーで研いで研いで研ぎまくって下地は完成するのです。後述しますが心無い手抜き仕上げに翻弄されて左側はずいぶん手間取りました。
鈑金塗装なんてどこも同じと思ったら大違いです。

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塗装屋の右腕が調子よくないので、復調を待って塗装です。休み明けからできるかな?
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2020年02月13日

ヌヴォラのアルファロメオ166の外装修理

昨年販売したヌヴォラの166、販売条件のひとつ、外装の修理を作業しています。
先日、ラジエターの修理をした前期ヌヴォラと記念撮影から

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まずは、ここ、過去の鈑金跡の修正から。
こういった場所の修理は大変に難しく、何度もバンパーを付けながらカーブを確認しながら作業するので、作業は面倒です
まずはトランク側からカゲタガネと呼ばれる道具で叩きだします。エンドパネルのフレーム絡みなので、むちゃくちゃ硬いです

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パテを何度も付けてカーブを合わせます。

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この面倒な作業をないがしろにしてあまり出来が良くなくなってしまったのでしょう?

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最終の面出しまで果たして何回バンパーを付けことか

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ポリエステルフィラーを良しとしない見方がありますが、今日のパテの性能はかつての物よりはるかに高性能です。
使い方や温度のかけ方を間違えなければ決して悪いものではありません

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日本はチューニングの方法や整備の方法を記したハウツー本は結構な数が出ていますが、鈑金塗装のフアクターを解説した本はほとんどなかったので、多くの人が何をどうするか分からないと思います。塗装作業は実に多岐に及ぶ作業の積み重ねで成り立つので手間と時間がかかります。手間と時間は工賃に反映されますので、どうしても費用がかかるのです。

前周りは飛び石の洗礼を受けるためにキズだらけです。そこで、劣化塗装膜ごと削り下地を再構成します

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両横は既にキズをひろってサフェーサーで止めてあります。

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傷やへこみのあった場所も直していきまして塗装に備えます。リアのオーナメントを外してオープナーベースも外します

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このリベットを打ち抜くのはとても丁寧に行わないと後で泣きを見ます

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非常に大きなフードなので、作業は大変です。

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その飛び石の中でも協力なものはフードの表面の亜鉛メッキを打ち破ってサビを発生させるので、サビを見つけた場合は除去しないといけません。錆は表面だけにできるものと、裏側から突き抜けてくるものとありますが、表面から出た物は比較的簡単に除去できます。

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それでも掘削力の無いサンダーで取れなければ

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ベルトサンダーで強引に削り取ります
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サフェーサーを塗装します。

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70°cで20分焼きつけて次の工程に進みます
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パワーウインドウスイッチの修理

アルファ166の部品や修理の問い合わせの中で意外に多いのが、パワーウインドウのスイッチ不良です。

スイッチがパカパカ、グラグラになってスイッチが効かなくなったり、取れてしまったりした場合が多いようです
今回は販売した166のスイッチがあまり良くなかったので見てみます

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この4つのスイッチのうち、右の席、つまり運転席のスイッチがグラグラです

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スイッチ裏側のビスを外して
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カバーを外して基盤を露出させます。
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基盤をうまく外します

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するとこのように外れます。既に1つありません。簡単に脱落してしまうのです

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運転席ドアは天気を問わず開閉されて、時には雨水が、時にはホコリやゴミが入り込み、基盤はかなり汚れています。
メルセデスや国産車などはゴムのカバーで覆われていたりしますが、さすがアルファロメオ、そんなものは付いていません
この黒い枠の中の実装基板の白い四角いのがスイッチで、これじ体がカチカチとスプリングよろしく強い跳ね返り力を持っています。黒いスイッチレバーは、この枠の中にカチっと収まるのです。

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他のドアのガラスに比べて、押されたり引かれたりする回数が段違いに多いですから止むを得ないのですが
取り付け部分が折れています。この取り付け部分の片側だけが欠損した場合、グラグラになり
両方欠損するとボタンが押せなくなったり、スイッチが取れてしまったりします。

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修理方法は簡単です。
もう1セット中古を買って、他のドアのスイッチも同じ物ですから、他のドアのスイッチを外してここに付ければ出来上がりです
え?中古が手に入らない? 

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2020年02月09日

アルファロメオ166のリアサス分解

今日はダブルヘッダーで午前は車検の付いている妙に車高の高い166のリアサスペンションをやっつけます。
フロントは昨年の12月に作業済みですが、フロントと違ってリアはサスペンションクロスメンバーを外して作業するために
Eくんと二人での作業となります

トランクのトリムを外すのかと思いきや、そこには何もなくてリアシート側からストラットの取り付けを外します

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このボックスの中にあるストラットのトップマウントの取り付けナットを外すのですが既に普通の位置とちょっと違います

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もちろん、リアシート、シートバック、パーシャルシェルフも外します。

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ナットを全部取ったら、車体を持ち上げて下回りを外していきます

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下回りはキレイです

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非常に独創的なリアサスペンション。基本的にメンバーごと外します

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トレーリングアームのフロント側取り付け

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リアサブフレーム取り付けボルト片側2本を外して

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簡単そうに地面に降りていますが、かなり大変です。写真が無いときは大体大変な作業が伴っています。
それは一つ間違ったら生命に影響を及ぼすような内容の作業....

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どういう訳かこんなものが挟まっています。果たしてこのクルマはどうしてこんなのまでつけて車高を上げたかったのか?
下回りのサビの無さから雪国での使用はなさそうですし

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ふつう、FFのリアショックアブソーバーってそれほど大変でなく外せるイメージなのですがね

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リアのビームごとってどれだけ大変なんだよー

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このクルマ、相当手間がかかりますねえ。

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お皿の上に乗っかっているUFOは元のアッパーマウントのボルトを利用しているのですが、車体側の向きと変わっていますので、一度スプリングを縮めて向きを合わせます

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向きを合わせるのはスプリングシートも同じことで、アッパーマウントの切り欠きとシートの切り欠きが一致するところが正規な位置

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根性で上側の取り付けを合わせて、残りの部分のボルトを入れていきます

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取り外したリアブレーキキャリパーなどを元に戻して出来上がり

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やっと普通の高さになりました。

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ぼよよーんと後ろが上がって恐ろしくみっともない状態でしたが、

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やっと元に戻りました

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次はどうしようかなあ? この塗装をなんとかしないとみっともないかなあ?
よくこれだけ色違いの状態のまま納車できるなあ。
別にひとんちのボディショップをディスるつもりはないのですが、シルバーをぼかせなかったのかもしれません。
一応は塗装屋のはしくれですからここは直したい

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あと、サイドステップカバーも取り付けないと。でもクリップ調達しないと
右のサイドステップのクリップは今や超貴重品。
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2020年02月05日

新しい166の在庫

また166を1台手に入れてしまいました
今度は後期。

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後期?一台あるのに? こちらはドルチェグレーなるかなり明るいグレーです。

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それよりは結構濃いグレー。見る角度ではゴールドっぽい感じも出るのですがフォーミュラを見るとシルバーが7割、ブラックが3割という割とシンプルな内容。

しかし今回はなかなかいいですよ
こちら出自が良いのですよ、出自が。

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ワンオーナーです。正真正銘のワンオーナー車。でもね、でもね残念ながら保証書類が無いのです。
でもね、これはオークションからの仕入れではなく、どことは言いませんがそれを裏付け出来る場所から持ってきました。

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やっぱりクルマがウブいですよ。

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距離なんと37000km。メーーター巻き戻しなしの逸材。僕は間違いなく声を大にして、このクルマはワンオーナーですよ〜って言えるのですが、オークションなんかでは裏付けが無いと言えないのですねえ

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とはいえ166、そのままで何もなく乗れるワケがありません。

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ATの警告灯が点いています。時々シフトの表示が消えたりもします。
そーねえ、シフトポジションセンサーかなあ? このクルマシフトポジションセンサーってどこにあるのかなあ?

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さらに面白いのがカラーコード。なんと手書き。なんとまたぞんざいな?

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カラーコード739、GRIGIO SPOLETOなる色。
GRGIOって良く見るのでわかりやすいコトバですね。グレーを意味するイタリー語です
じゃ、 SPOLETOって何? 辞書を引いても分からないので、ネットで見てみると
説明するのが難しいですが街というか古い時代の国の名前だそうです。

その街があるのが?ペルージャだそうですよ。

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ああ、全然商品化などできそうにないです。
でも乗ると素晴らしい。やはり乗り心地は後期に限ります。
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2020年01月27日

麗しの166 非日常編

痛恨の再修理の166
事の流れはこの記事を読んでください
気が付いたら2カ月過ぎていました
部品取りの後期166から外します

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06年の最終だからミラーも悪くないかと思われ

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こんなところにRibe CVボルトが使ってあります

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最終型にはソケットをまとめるケースがありません

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そしてお客さんの愛車、スーパーですが、かなりの曲者

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とりあえず外します。

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どーんとさようなら

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さて、ミラーですが、ドナーから外したミラーはぱっと見明らかにハーネスが短いです

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この後期も少しカタカタと緩みがあるので、締め付けてしっかり感が出るか確認します
どういう訳かここが緩んでいる166はものすごい多さで目にします

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ドライブユニットが外れました

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続いてお客さんの166の、僕が取り換えたミラーを外してばらします

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分解しました。結構違いがあります

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配線がピボットの真ん中から出ています。古い方は外側に出ています
取り立てて種類の違いがいきなり問題には直面しなさそうなので、そのまま組付ける事にしました

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ギア部分にグリスを詰めて取り付けます。右側なので外気温センサーが付きます。

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ドライブユニットが上に乗っかるような形となり、外気温センサーはネジを使うことなく固定されています
上手くできていますがと取り付ける時に配線がうっとうしいです。

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ドライブユニットはしっかり締締め込みます。でもボルトがなめると厄介なので気を付けて作業しないといけません

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一通り出来上がりました。この時点で一度配線を繋げて動作テストをします

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問題無ければ完全に組付けて出来上がり

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今度は満足いただけるでしょう

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しかしこのクルマ、実に素晴らしいのですが、乗っているオーナーもかなり造詣が深い方です。
どこをどのように改造したかよくご存じで、ああ、こういった方が速いのだろうなあと思わせる人でした。

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僕らは一生懸命、不具合や経年劣化を修理することが仕事で、最初にある状態を目指すのが仕事ですが、レース屋さんはそのクルマのポテンシャルを最大限に引き出す改造を施す仕事です。
それは速く走ることももちろんですが、レースの途中で壊れる事はあってはならなくて、なおかつコーナーでの剛性も必要で、自動車の全てに携わらないといけないのです

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今回も15kmほど運転させてもらいましたが、とんでもない速さのクルマです。
全てが166の次元をはるかに超えたセッティングで、段違いのレベルの高さを見せつけてくれました

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いやあ、楽しいぞブッソV6
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2020年01月26日

麗しの166 オーナーのクルマは違う編

作業中のヌヴォラ166
続きをお伝えします

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朝一番、暖機運転せず走り出して、加速するときなどエンジン負荷がかかる際に
「ゴホッ」
と咳込むように1度だけ失火するような感じになる時がありました。
僕の前の166もそうだったのですが、O2センサーの不良かと思いきや
調べるとエアフロセンサーの不良というケースが多いです。
さらに症状が進むと、診断機上にミクスチャーの不良なんてメッセージが出ます

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今回、分解するのを機に交換します。

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あと、バンパーを外すと自動的にヘッドライトが丸出しになりますから、こんな千載一遇のチャンスを逃すわけにはいきません
ポジションランプを交換します
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このバルブを交換するのにどれだけ辛い思いをすることか

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ついでにソケットの電極もちょっぴりひっぱって接触を良くします

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もう一つ、片方のヘッドライトのモールがあまりよくので交換しました
これがまた両面テープだとばかり思っていたらボンドでくっついていました
まー、硬っいったらありゃしない

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結構取れるケースが多いのですが、取ろうとすると大変なのを知りました

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取り付けは両面テープ、K500は欠かせませんが、逆に取ることが大変になります

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テールランプのバルブも一つ交換
ウインカーはLEDなんですね。前期はブラケットにセメント抵抗が挟まっているのですが、不思議と中期から忽然と消えます。

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続いてオイル交換

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走ると少々ギコギコいう原因、ロアアームブッシュ
やはり少々ヒビが目立ちます

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リフトで上げると分かる、都心の自動車の特徴

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下回りがキレイです。全く泥汚れがありません。

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166とブリジストンのアドレナリンの相性は大変良いです。
グリップ、静粛性、安全性共に★x5です。
すごいブロックパターンですが、信じられないほど静か

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オイルはMos2。

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そしてオーナーの元に戻って行くのでした。
恵まれたユーザーの元にあるクルマは本当に素晴らしいですよ

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2020年01月23日

ラジエター交換の166 その2

さて外れたラジエター。2つありますが166に2つくっついてはいません
右は今回外したラジエター
左は後期のラジエター
どこが違うかよく見てください。ファンの形状も違いますね〜。はい、一つみっけ。

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こちら古い方は同じサイドにアッパー、ロア両方の差込口が来ていますが

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後期にはアッパーホースの入り口はありますがロアホースの差込口がありません

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反対側に全く違う方向に出ています。ここからUの字のホースで向きを変えて再び金属のパイプに入り

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パイプは薄っぺらなクロスメンバーの上を通って、なんと前期と同じ向きなってエンジンブロックに向かいます

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そして何と言っても違うのがファンシュラウドのカタチです。
前期はかなりスケルトンですが

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後期は殆どの部分を覆っています。これによりかなり冷却効率が変わります。

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そしてこちら。

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純正のラジエターとロアホース。

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古い方から必要な部品を外します。

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部品と言ってもこのようなプレートナット。

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ラバーシール

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新しいラジエターに移して行きますが、何しろ純正品。ボルト穴が実に正確。

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そしてロアホース登場

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見るからに長期在庫な感じです。

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カビてるわけではないんだろうけど、ウツボの肌みたいです。

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で、何と言っても気になるのがロアホースの取り付け。BMWなんかでも流行ったカセットタイプです。

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ここの寸法がいい加減で毎回取り付けに苦労するのですが

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恐ろしいまでに、心配になるくらいスムーズに嵌りました。まさに純正品質。素晴らしい

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しかし、アッパーホースは既に絶版。ラジエター、ロアホース共に国内最後の1個。
ラジエターは本国にももうないそうです。

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部品をよく取るインタースペアーズの話だと、社外のラジエターも国内に在庫ないそうで
イタ車に強いイメージのインタースペアーズでも、「年間に1件だけ166の部品の問い合わせをしてくる会社があるんですよ、いやこれ本当に」っていうくらい問い合わせが少ない166.
もはや、やってる所なんて存在しないんだろうなあ。


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