エアバッグがボルトで止まっていないのです。
シボレーアストロがこれに近いタイプでしたね
何故か何をやってもうまくいかない日ってありませんか?
僕にはたまにそんな日が訪れるのですが、久しぶりに今日はハマった
まず朝から、洗濯物を外に干すか室内に干すか天気予報を見て考えたりするのですが、今朝は依田さんのお天気検定の「夕方か夜から雨」を信じて、外に干す方を選択したら昼前から雨、しかもかなりしっかり降ってしまいました
雨が長いとツナギ服が乾きません。
朝から土曜日にマセラティの部品が土曜に間に合うように手配しようとしたのに、結局どこも今週末に発送できない、なんてレベルで週末に間に合うように作業の予定を考えていたのですが、残念ながら作業が間に合わず。
すると、来週はかなりハードスケジュールなので、すごい心配。
でも昼にジャガーランドローバーから、XKRのヘッドライトがイギリス本国から来たとの連絡があって、夕方に取りに行きます
土曜の夜から車内のクリーニングに出るので、うまく間に合ってよかった[E:#x266A]
雨のそぼ降る圏央道
しかし、待っていたのは無情にも違うライト。
全部メッキのハロゲンライト。
実車のものは中がブラックのHIDのタイプ。
部品の特定は難しいので、日本のジャガーの部品を一手に引き受ける正規部品の大元で特定してもらって
本国から輸入したのに、誠に残念。
ヘッドライトは実に種類があって特定はなかなか難しいのです。ライトレンズはよほどその車に精通していない限り、僕は直輸入はしません。
仕向け地によっていろいろな仕様があって本当に難しいです。ライトだけは正規の品を買った方が無難です。
高い上に返品が効かないリスクは何者にも代えがたい。
このリスト、全てヘッドライトです。仕向け地や仕様の違いでこれだけあるのです。
ちなみに、XKRの部品は既にクラシックパーツに分類されているそうです。
既に辺りは真っ暗。暗くなるのも早くなりましたね。
そんな中、一台のレンジローバーが佇んでいます。
レンジローバーバイオグラフィーのロング! 言うところのLWB
LWB、うーん、響きがかっこいい。
せっかくのLWBなのに、なんと4人乗り。贅沢の限りを尽くした仕様です。
テールゲートをあけて、ローラーベアリング付きの引き出しを引っ張ると、椅子になっております。
しかもこれ、SVオートバイオグラフィで5Lスーパーチャージャーで565馬力のトンデモナイやつなんですねえ。
ノーマルのレンジローバーがなんでもなく見えますが、こちら1500万円しますの
ああ、いろいろ良いクルマ見ましたが、仕事は全く進まないのですねえ。
帰ってから工場で仕事しますが、それもすれ違いだらけで、いやあ参った。
もー、今日はふて寝しる!
さて、預かる時にライトの雨漏りを訴えているので、原因を追います。
ヘッドライトに水滴が多くあると車検に通りません。もちろん、「オレのクルマも漏るけど、車検の前に拭いておけば全然平気だぜ」と言う方もおられるとは思いますが、どうぞ皆さまに合った方法で気の済むようにやってください。
方法はいたって簡単。
じゃーじゃー水をかければいいのですが、水の侵入は、意外にいろいろな方向からでないと再現性が難しい場合があります。
また、再現出来たとしても流入経路の判断が付きにくかったりもします。論より証拠でとりあえず、ぶっかけてみましょう
景気よくやります。まずは裏面
さらには表面。ライトのシーリングはなかなかうまくできていて正常なものならこの程度では水漏れはしません。
しばらく放水して一定量の浸水が見られます。どこかに必ず穴かクラックが開いているはずです。
この手でよくあるのが事故歴です。衝突した際に修理を担当した人がひびを見落とし浸水ケース。
しかし、分解の途中、事故の形跡は全く見えませんでしたので、この線はハイ消えた。
続いて怪しそうなところに石鹸水をかけて、中から圧縮エアで穴を探します。ピンホールでもあれば必ず浸水します。またシーリングの剥離などでも穴があればあぶくがたくさんぶわぶわ出てきます。
ところがどこをどれだけ吹いても一向にあぶくが出ません。全くです。
しかし石鹸水を洗い流すと少し濁った水が浸入してきます。今洗い流した水が浸入している模様ですね
確実に穴があるはずなのに何回やっても何故かあぶくは出ません
エアを入れる位置を変えますが変わりません
怪しいところを変えてやってみますが一向に変わりません
ちなみにValeo製のライトです、銀色に見えるのはHIDのアンプです。バラストはこの程度の水濡れはぜんぜん平気ですが、社外のバラストは全く信用できません。ハロゲンからHIDにコンバートする場合は、国産や一部信頼性の高い部品でないと水をじゃーじゃーかけると壊れます。
と、その時見つけてしまったのです。
犯人はコイツだ〜! 確保!!
長い時間水分に晒されるとメッキ部品がダメになります。
今回は残念ながら交換と相成りました。でもなんで穴があったのでしょう? 事故? 経年変化?
でも、穴を見るとどうも人的な加工跡のように見えます
改めてユーザーに話を伺ってみると、X100型にはレンズ内に結露が発生するために穴開け加工が必要だと言われたと。その加工はしてあるとの情報はあったと
でもこんなところに穴などあければ無加工であればどんどん水が入るのは明白。何か情報を鵜呑みにしたか? まー、ネットの文化が進んでいるので分からないでもないけど。
一方、この話を探ると、確かに古いモデルの一部では加工したあと、ちょっとした潜望鏡のような形の部品を付ける時期があったと判明しました
しかしそれはX39〜までのモデルでこのクルマはX42〜なのでそれにも該当しない。つまり間違えた情報を元に加工してしまったようです。
ヘッドライトの中身はかなりな高温になり外気温との差などで結露する場合もありますが、多くのヘッドライトには湿気を抜くためのホースがライトの上向きについていたりします。
温まったライト内の空気は上昇気流となってそれらのチューブから勝手に抜けていきます。
ちなみに空冷のビートルなどは水冷ではない為に温まった冷却水をヒーターに回すことが出来ない為に、エンジン排気熱で温めた空気を足元に出す仕組みですが、モーターファンなど使わず、温かい空気が上に行こうとする力だけで足元を温める仕組みになっています。
今回、車検や修理で預かっている最後のX100系XK-R。ユーザーの方からヘッドライトの不良を強く訴えられていて
まずはライトの状態からスタートします。
美しいクーペはたいがいバンパー外すだけでも結構大変なものです
でも落ち着いて考えれば、調べなくても外し方など見えてくるものです。
下回りもキレイですねえ。オイル漏れもなく、泥汚れもなく都内のクルマのようです。
まずライナーの脇をめくりますが、そのためにライナーのボルトやクリップを外します。
鈑金関係をかじった人なら良くわかると思いますが、こんな懐かしいカタチのクリップを使ってます。
下側、バンパー奥川の3本のビスを外します。
フェンダーライナーをめくるとアタマ8mm呼び6mmのボルトが片側に3本づつ止まっています。
どこでどのように止めるのは、長いウレタン系バンパーではほぼ必殺技で、引き取り先で一目見て、脱着プランが浮かびます。
このクルマは逆アリゲーター型にボンネットフードが開きますので、前回りのボルトが外しづらいったらありゃしない
ここで合計6本のボルトを外しますが注意点があります。手作りのクルマにありがちなアレが入っている場合があります。
前から後ろからどうぞ〜[E:#x266A]
この長ーいボルトもジャガーの伝統では?(笑) 怒られちゃうか
そのアレとはこれです。シムという名前のワッシャー、僕らの間では「かいもの」と呼んであまり使うことを良しとしない風潮のあるものです。手作りのクルマだとよくあるもので、昔NSXのバンパーを取り外したら、ザラーっといっぱいシムが出てきて、もとにもどせなくなった苦い過去があります。今回はバンパーの隙間から見えていたので、地雷を踏まずに済みました。
どこに何枚入っていたかを記録して次に進みます。
真ん中だけぶっといクリップが入っています。段差をうまく利用してクリップをこじるのですが、古いいらないカードなどを使って座布団にしています。
バンパーフェシアが取れました。なんっと、真ん中のグリルの網だけが車体残るのです。
バンパーさえ外れれば、ライトの取り外しなど飛んで火にいる夏の虫。
まず上側、コアサポートに1つ。
真ん中よりにスライドさせるレールに13mmのナットが一つ。
ヘッドライトウオッシャーノズルは嵌っているだけ。
つまみを持ち上げて後ろに下げるだけで外れます。これは素晴らしい、ぜひアルファやフィアットもこうなってほしい。
そしてその下、2個。
あとはコネクターを縁切りして、外すだけです。
次回ライトASSY点検編
今日は早起きして、引き取りに向かいます
電車です。しかもシンカンセン。
こちらとき131号。明日私が旅に出るのはあずさ2号。あれは信濃路か
向かうはグンマ県。旅のお供はWPB。対して読むところなくなったね。
高崎〜 高崎〜 最近じゃ新幹線の車内販売ってお弁当とかないのね。お菓子や飲み物あけみたい。風情が無いですね。
いきなりよく見る電車になりました。
向かいのホームの電車はなんと小田原行。僕が乗ってきた東京を挟んでさらに西に行くのね。最近はどの路線も長距離になってきまして、西武線も横浜中華街までいきますし、東武東上線にも乗り入れたりしています。便利な反面、何かトラブルがあると弱いですよねー
ヘタすりゃ、熱海行とか来ちゃうの? そういえば、八高線乗り場を見たとき、八王子方面なんて書いてあって、自分がグンマ県に来た感じしなかったものなあ。
なんと駅に人はおらず、いらないキップ入れだけ。
お客さんからお預かりして、そこからびゅーんと150kmくらい走って置き場の駐車場。
うちのカッパさんと一枚パチリ。
クーペかっこいいなあ。こちらジャガーXKR。後期型というより最終の限定車。4.2-Sというそうです。
インパネ周りの出来も良いです。高級車の雰囲気満点。ベントレーにどこか似ているのはやはりイギリスのなせる技?
白いパワーシートはレカロ製。オーディオには元はアルパインだったのか、ドアスピーカーカバーにアルパインのマークがありました。
欧州車の高級車の定番ですね。
燦然と輝く限定車のマーク。
さあてがんばって整備していきまっしょい
今日もよくがんばりました
同じような時期に車検のジャガーXタイプ エグゼクティブ
これはH18年(06年)でありながら2万数千キロの実に若い個体です。
だから下回りも全く無問題。パッドもまだまだ残りがあります。
古くなると材質が古くなって音やジャダーが出ることもありますので、乗ったフィーリングがよくなければ交換するのもアリですよ
ずっとディーラー整備だったようで、本当に状態が良いです
エアコンフィルターはカウルトップの中にあるようです。
カウルトップは結構取り外しの際に破損のリスクがあります。
長らく日光の紫外線にさらされてプラスチックが炭化してツメなどが折れてしまうのです。
エアコンフィルターは夏場の冷却効果に大きな影響を与えるので、これも定期的な交換が望ましいです
家電もそうですがフィルターって重要ですね。
しかしこのクルマ、乗ると本当に新車のよう。
先月の終わりに成約をいただきました。
今度はジャガーです。
アルペンホワイトのボディ色。状態もかなり良いです。
不幸にして2100CCのエンジンに1520Kgの車体重という完全に日本の税体系を無視したクルマ。
しかし恐ろしくキレイなのはヒミツがあります。
なんと距離が22560Km。これ、本物です。
ダッシュボードのシボやウッドパネル
ルーフライニングも恐ろしいまでにきれいというか使用感が無いです。
もちろん運転席はそれなりに使用感がありますが、それでも相当キレイです。
これだけ走行距離が若いと、足回りからのゴトゴトやカタカタ音もなく、また、オーディオの感じなどもまるで新車のようです。
でもイタフラのクルマだとこのようにはいかないかなあ、ウチのプジョーも21000kmだけど、ぼろいもんなー
ヘッドライトにはリコールが出ているそうです。過去に一度リコールが出てヘッドライトとフュエルポンプにリコールが出ているのに、なんとさらに同じ部品が再リコールなのだそうです。
アルファなんかあんなに燃料漏れが頻発するのにリコールにならないのになあ。
良いクルマが手に入りよかったデス。頑張ってメンテしていきまっしょい
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