もうずいぶん前にレッカー車で入庫したボルボV70
それまで何でもなかったのに、突然キーを咥えて話さなくなり、インフォメーションディスプレーにはPに入れろ的なメッセージが出て、エンジンがかけられない状態。困ったことにこのクルマ、インテリジェントキーを自動車の「真実の口」みたいな所に入れると、ONの状態になり、startボタンを押すことによりスターターが回りエンジンがかかる仕組みです。余談ですがエンジンがかからないとサイドブレーキも解除できず完全なる不動車になってしまうのです。
↓真実の口...のニセモノ
ところが、Pに入っているにも関わらずPに入れろというのですから、エンジンがかけられようはずがありません。
レッカー車で運ばれ様子を見ていましたが、症状は典型的なシフトポジションセンサーの不良です。
ちょうどエンジンの横、トランスミッションの上にまんまそのような部品があります。
これが悪いのだろうと部品商のICSに見積もりを取ると
なんと17万円、納期2週間、割引0円、定価販売と、まさにテリーファンクにぐるぐる回されてローリングクレイドルをかけられたような衝撃です。
ebayにはきったなくてぼろい中古でも6万円近くで売られていました。
これはもうほかの中古が出るのを待ちましょうと思っていたら、1週間ほど放置したら、何の問題もなく普通にエンジンがかかるようになってしまったのです。それ以来今のところかからなくなる気配なし。
ラッキーと思ったのもつかの間、まだグロッキーな状態なのに、テリーファンクのナックルパートのような追い打ちをかけてくるヤツがいます。
この暑いのにエアコンが全く効きません。熱風が出てくるのみです。
ゲージを取り付けてガスの流れを見ようと思い、サービスバルブを探しますが、高圧側のバルブしか見つかりません。
ここでランチブレイクに突入します。
とても食事をする温度ではありませんが.... 頑張って食べます。食べないと参ってしまう、と言うより死んでしまいます。
相変わらず味の薄い寝たきり老人弁当ですが、完食します。
さて気を取り直して、カウルトップの中をのぞいてみると
ありました、低圧側のバルブが。さっそくワイパーを外してゲージを取り付けると
一定量のガスはあるようです。すわコンプレッサーのコントロールバルブかと焦りましたが
スイッチを入れて低圧が吸い込み始めると、原因はどうやらガス量の不足のようです。どこか漏れてるんだなあ...
でもここはコンプレッサー交換よりはるかにマシです。
ガスを補充します。
圧縮もまずますのようです。高圧は低圧の5倍くらいが目安かと思います。
今日のような温度だと圧力も高めですが、コンデンサーファンが回り、低圧が大きく下がるとき高圧がぐんぐん充填されて車内は強烈な冷気に包まれるのです。はあ、良かった。
と言うことで、テリーファンクをどうぞよろしくお願いいたします。