それでも普通のクルマに比べるととてつもないクルマだけど
そのアンダーカバーにはちょっとした秘密があるのですが、そこはまた今度
すべてこれといった部品を外さずにできるのです。
交換動作をダイジェストで
普通に見るとレベルゲージに全くつきません。エンジンを完全に暖気させてから見ると
暑い、というか蒸し焼きにされてる気分。ついに夏がやってきた感倍増。涼しい日々は贅沢だったなあ。
さて今回お預かりのフェラーリ456MGTA。依頼その2はワイパーブレードの取り換え
運転席側のブレードはどうにかできたが助手席はできなかったから、取り換えてというご依頼
それもそのはず、この456ってかなり変わったワイパーアームなんですよ。左側は比較的普通で、
国産のワイパーが普通につきますが助手席は↓のよう
良く見えなかった方の為にもう一度。手に持ってパンしていくと
Uフックが反対向きなのです
上に向かっているのです。
456はみんなそうみたいでパーツリストのイラストも上向いています
西武いやパドレスの牧田みたくサブマリン。
下側から上に向かってアームを差し込みます。
アームが下から入るのでブレードにぶつかってしまいます。
そこであたる部分を削り取ってしまいます。
サンダーやエアやすりで削ります。何度もフィッティングを確認しないといけません。
イレギュラーな内容なので、出来はあまり期待できませんが、取り付けることはできました。
なんかどこまで変わっている感じはちょうどベーゴマのペチャみたい。
いや、その中でも王様のペ王様だな
もはやフェラーリとは全然関係ないけどこんなの見つけてしまった
みんなが大好き、素晴らしいデザイン、素晴らしいエンジンを造る国イタリア。
同じく皆さんが口を揃えるのが、「エンジンは」あるいは「デザインは良いんだけどね〜」
このクルマもやはりそうです。なにしろ部品点数が多い。多いから壊れる可能性も高い〜
バイザーのプラスチックが欠けてしまったそうで、今回はその交換。
普通、バイザーの交換って、すごく簡単か、ちょっとしたテクニックを用いて外すのが通例ですが、このクルマに関してはそんな事通用しないようです。
バイザーについているバニティミラー用の照明のコネクターが長く、奥のほうで止まっている為にルーフライニングの取り外しが必要になるようです
そこでなるべく最小限の手間にするため、最小限の分解をします。まずAピラーのカバーをはずして、オーバーヘッドコンソールというか照明を外します。
ある程度隙間が出来ますから、そこからうまく手繰り寄せるのです。たったこのコネクターを外すのに結構な手間がかかります。
普通はバイザーを外してからルーフライニングを外すのですがね
下がいままで付いていたバイザー、上が交換する中古のバイザー。
もちろん既に新品なんかありやせん。あったとしても末恐ろしい値段。そこで今回はベルギーからおこしになった部品を使います。
ビスは例のポジドライブです。フェラーリにも使ってやんの
こう、完全な手作りのクルマって本当に大変でなかなか元に戻らないのですよ。全てバカ穴、全て調整用のシムが入っています。
だから、取り外すときに気をつけないとシムがバラバラになったら解らなくなるのです。一見入れなくても変わらないように見えるのですが組み上げ終わった後や時間が経った後にスキマなどに問題が出たりします
NSXなんかもそうです。お気をつけあれ。
少々前の話ですが、テスタロッサのブレーキ引きずり問題の件
左右のフロントブレーキとも引きずっていまして、なんとも剣もほろろ
その時の模様は↓
http://messiah208.cocolog-nifty.com/blog/2019/01/system-failure.html
結局、キャリパーの錆、ピストンのサビが原因。ピストンは交換し、キャリパーは研磨します
ピストンは8個。ピストンシールがあまり良くなかったようです。
さびてガジガジになっています。
これを全て手磨きで、研磨していくのです。
うーん、Eくんがひたすら研磨してこんなにきれいにクリーニングしてくれました。
手が取れちゃいそうなほど大変で、途中の苦労の画像は無いのです
シールが引っかかる溝の中も徹底して作業されています。対向ピストンなので、ホーニングブラシが入らないので、ひたすら手で研磨するわけです。
ピストンとシールを組んで出来上がったキャリパー。
すごいキレイですねえ。
ホイールは信じられないほど軽く回り、ペダルを踏めば4つのピストンががっちりローターをホールドします。すばらしいパフォーマンス
ついでにオイル交換の図。壺の底のドレン、もうドレンのねじ山がやばそうです。次回のオイル交換の際はここも交換するようではないかと
そしてオイルパンにも小さなドレンがあります。左のデカイドレンはM/Tオイル用
画像じゃわからないですがでっかいオイルフィルター。シフトコントロールロッドが見えます。
今回オイルはスーパードライブハイテック10W-40。
ライト、ブレーキ、排気ガス
こうして車検はクリアしていくのです。
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