2021年10月28日

アルファロメオ147 セレスピードの修理 前編

ちょっと前の話ですが、147の修理の入庫の打診が、付き合いのない保険会社のレッカーサービスから連絡ありました。
保険会社の提携工場ではみんな断られたとのことで、ネットで探してMPIにたどり着いたようです。

今や当たり前のように見るアルファロメオですが、修理ができるところは意外に少ないんです。
イタリア車は工具もノウハウも独特で、メルセデスやBMWなどドイツ車は結構な確率で修理できても、イタフラ車は少々嫌がられます。

内容はトランスミッションが壊れてギアが抜けなくなって、そのうちエンジンもかからなくなったそうです。
まあ、なんとなく見当がつきますが見てみないと解らないので引き受ける事にしました。
翌日さっそく、と言っても夕方に運ばれてきました

RIMG1859.JPG

普通にエンジンがかかり変速も可能です。
電気的な故障はいつもこうです。しばらく置くとウソみたいにトラブルが無くなります

RIMG1861.JPG


故障者リスト入りです。

RIMG1863.JPG


さて翌日、まずは原因を探ります。キレイなアルファレッドですねえ

RIMG1864.JPG


しばらく乗ったものの、特に症状がでません。

RIMG1866.JPG


診断機を取り付ける為にパネルを外すとなんだかすごい事になっています。
もう少しなんとかならなかったものでしょうか?

RIMG1868.JPG


まあ、距離も距離だしどこがやられてもおかしくはありません。

RIMG1869.JPG

今回は新しく導入した診断機を使います。
新しいと言っても型は古いですが。
ある目的の為に買ったものではあるのですが...

RIMG1875.JPG


システム異常あり!なんて書いてありますが、ご覧の通りトランスミッションにはエラーは無いのです。

RIMG1876.JPG


イモビの異常を訴えてます。おそらくさっきこぼれたお蕎麦のようになっている配線の盗難防止のヤツが原因でしょうか?

RIMG1877.JPG


あとはエアバッグ

RIMG1878.JPG


これはなんだろう? バッテリーを交換か何かしたときに噛んだエラーコードかな?
特にチェックランプは付いていませんが、一応全部消しておきましょう

RIMG1879.JPG


RIMG1880.JPG

RIMG1881.JPG


はい、全部消えました。

RIMG1882.JPG

あくまで状況証拠から推察しかないのですが、
ギアが抜けなくなることがあった。
試乗の時に変速に問題はなかった
センサー類のエラーコードなし。

これらの事から
セレポンプの作動不良による油圧不足が原因ではないかと考えました。

特にエラーコードが無かったのがこの判断の一番の原因です。

でも年式的にも走行距離的にも、センサー類やアクチュエーター、さらにはアキムレーターが壊れてもなんらおかしくありません。どうか2次的な故障がありませんように...

セレポンプは左のフェンダー内にあります。
交換の為にはバンパーとヘッドライトの脱着が必須です

RIMG1968.JPG

バンパーサイドは166や156のようにボルト3本で止まるタイプではなく、2本で止めます。

RIMG1969.JPG


これがそうです。

RIMG1970.JPG


では分解していきましょう

RIMG1971.JPG

と言うところで、続きは次回

posted by admin at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ147
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189095940

この記事へのトラックバック