2021年07月18日

愛を取り戻せ チャーリー

エンジンを整備中の147TS用、2Lエンジン
今回からタイミングベルトなどの整備に取り掛かります。
今回は分解からシール交換編

テーマのランプレディユニットと同じくバランスシャフトが付いています。

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バランスベルトは2つのシャフトを互いに逆回転させて振動を打ち消す仕組みです。
それにしても表も裏にも歯が付いているコグドベルト。なんだか気持ち悪いです

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しかし、このエンジン僕らが差御油する前に既に複数回、タイミングベルトが交換されているのか、今回の分も含めていっぱい合わせマークがマーキングしてあります。

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しかし、気になるのはインテーク側のマーキングです。EX用のカムスプロケットの方は真上を向いた状態でマーキングされていますが、IN用は1-2コマ分ずれています。
ってことは?以前交換した人がやらかしたか??

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バランサーベルトを外しました。テンショナー裏側からナットを緩めてベルトを抜き取りました。

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次はタイミングベルトです。同じくテンショナーのボルトを緩めて取り外します。

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テンショナーは新しい物に交換しますので取り外しました。どのようにシャフトが動くが分かります。
斜め上に穴があるのはテンショナーを調整するときに工具をひっかけるサービスホールです

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エキゾースト側のスプロケットが外れました。
カムシャフトにスプロケットの位置決め用のキーが見えます。

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もちろんスプロケットにもキー溝があります。
このあたりがTSのタイミングベルト交換が特殊工具なしでもできるとか、楽とか思われる理由です。
しかし、実際には部品点数が多く、それなりにスキルを求められる難しい作業です。
スプロケットの内側にある、ヘンな形の金属はカムセンサーの歯のようです。

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インテークのスプロケットを外します。

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こちらはバカ穴です。昔、4Aなんかのエンジンはよりカリカリなセッティングにするためにカムにバカ穴をあけて、バルブタイミングをよりシビアに取るチューニングは定番でした。

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かなりすっきりしました。

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この頃には、既に1番圧縮上死点をきっちり出しておいてカムをロックしています。

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吸気側可変バルタイのバリエーター。

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エキゾーストはいたって普通

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カムシャフトシールを交換するためにカムホルダーを外しました

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通常、タイミングベルトでカムシールはMPIでは交換しない場合が多いです。クランクに比べてオイル漏れが発生するリスクが少ないのです。ブロックには通常大量のエンジンオイルが溜まっているわけですし、シリンダーからのブローバイの直撃も受けづらい
でも、今回のユーザーのように長ーきに渡り乗り続ける人の場合は交換が必要になります。

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先の画像にもありますが、ウオーターポンプも交換します。水路もキレイですねえ

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まあ見た目で判断してはいけませんが、サーモはかなり真新しいのでこれを使います。

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クランクのフロントシールも交換します。

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カムのホルダーにベンガラ色を塗って

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取り付けました。
これでカム、クランクのオイルシール、ウオーターポンプ
リアのクランクシールを交換しましたから、もう当分オイル漏れとはおさらばできるでしょう

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デルタに続く

posted by admin at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ147
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