先日、166のエアコンの風が出ないという訴えの修理をしました
車内の風が出ない、となると原因は比較的絞られてくるのですが、そこは数多く166を扱うMPIですから簡単
なはずでした...
なはずでした...
まずはエアコン関連のヒューズとリレーから探します。
輸入車の多くは結構詳しくトリセツにロケーションが書いてあるのでそれに従い点検します。
エアコン関連のヒューズはカウルトップの真名kにあるようです
しかし指定通りの場所を点検してもそこに問題はなく、さらに車内のヒューズボックスも点検
問題が無いので、ははあ、ICSのエアコンのコントロールユニット部分に不具合があるのだなと、ICSをテスト用の中古に交換しましたが全く改善せず...
これはこれで外すのが意外と大変なのですが、当てが外れてココロのキズがうずきます
いよいよ勘とか経験などと言う非化学的なモノを捨てて、マニュアルと言う論理的なものを手にしないと解決できません。
しょせん、勘とか経験なんてそんなものです。
まずはカウルトップを外して点検します
配線図をちゃんと最初から見ていれば簡単でした、J35リレーのの2つのプラス。片方はバッテリーからヒューズに入って来るバツ直、もう一つはヒューズボックスから直です。
ここの電圧を測ればすぐに答えが出ます。
両方とも12Vが来ていればファンモーターの不良、片方しか来ていなければヒューズもしくはそこまでの配線、両方法来ていなければリレーと考えられます。
するとどうでしょう?コネクターを見ればわかりますが、太い配線は動力です。配線図を見ると、R=ロッソ、N=ネロとなっていて、片方には12Vが来ていますが、片方にはきていません。
アルファロメオの配線図というかマニュアルはかなり親切な作りなので、比較的簡単に故障診断ができます。
アルファロメオの配線図というかマニュアルはかなり親切な作りなので、比較的簡単に故障診断ができます。
今回は赤い方に12Vが来ていませんでした
この時点でヒューズが切れているのが確定なのですが裏を取ります。
J35リレーの電極をそれぞれ測ります
J35リレーの電極をそれぞれ測ります
86と87それぞれの電極を測りますと86には12Vが来ているのに、87には12Vが来ていません
となると悪いのはB65のヒューズです!
それはどこにあるのやら?
なんかこの画像にヒントがありませんか?
ヒューズが見慣れぬカタチになっています
ヒューズが見慣れぬカタチになっています
これ、一番最初に点検したヒューズ群の一部なのですが、トリセツを見ると、エアコンのファンは違うヒューズを指しているのです。簡単に言えば、トリセツに騙されてしまったというわけです。
このブロアファンモーターはいわゆるブラシレスモーターでブラシモーターより電気的負荷が低いので、レジスターを使わずコントロールユニットの中のパワートランジスタかなんかで風量=回転数をコントロールしています。
そのために、よく壊れるわざと負荷をかけて回転数をコントロールするレジスターが付いていないので、モーターやその取り巻きが壊れることは殆どありません。
ですが、日本の夏は大変暑いのでファンが全開になる事が多いのか、電流値の高い状態が続くのか、ヒューズが焼損してしまったようです。
そのために、よく壊れるわざと負荷をかけて回転数をコントロールするレジスターが付いていないので、モーターやその取り巻きが壊れることは殆どありません。
ですが、日本の夏は大変暑いのでファンが全開になる事が多いのか、電流値の高い状態が続くのか、ヒューズが焼損してしまったようです。
あれ?また経験則でモノ言っちゃった
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