2021年07月06日

アルファロメオ159 2.2セレスピードの修理 スゴイ症状編

先日、お客さんから159のトランスミッションの調子が悪く見てもらいたいという趣旨の連絡をいただき入庫と相成りました

RIMG8732-1.jpg


959は久しぶりです。しかも159の2.2は初めてです。この頃になるとセレスピードもかなり出来が良くなり昔よりはるかにスムーズです。
訴えによると、Rや1速からギアが抜けなくなるなる事があると、ポンプかシフトポジションではないの?なんて当たりを付けていましたが、一向に症状が出ず煮え切れません。

診断機をつなげて

RIMG8725.JPG

現段階での故障コードを消します。
かつて修理された後に、消し忘れて入っていたり、うまく通信できないCAN信号をあやまって入力した可能性もあります。

RIMG8727.JPG

その後とりあえず近くのオークション会場まで、試乗かたがた向かうと突然、その時がきました

ピ〜と言う警告音と共にTransmission check とか言う黄色い表示が出て1-2秒後
突然、アクセルを踏んでもいないのに5000回転までエンジン回転が上がり、1速からギアが抜けません。
恐怖以外の何物でもありません。クラッチペダルが無いのに左足がこわばります。
シフトを何度もガチャガチャガチャとN方向に倒しますがいう事を聞きません

突然元に戻りギアがNになり回転数も下がりました
果たしてその時間、何秒もありませんでしたが、恐怖のあまり呆然としてしまいました。

今まで見たセレでこんな症状見たことがありません。
その後しばらく乗りましたが、特に同じ症状にはなりませんでした

工場に戻り再び診断機を取り付けます

RIMG8722.JPG


159はハンドル右下にOBDのリンクコネクターがあります。

RIMG8721.JPG


同じくトランスミッションを選択して

RIMG8725.JPG


RIMG8726.JPG

やはり同じコードが入っています。

RIMG8735.JPG


係合センサーってなんじゃら??
英語表記に換えると
Engaged sensor 
と入っています。

なるほどクラッチとフライホイールの接合を監視しているセンサーです。
結局、トランスミッションのメインシャフトの回転をクラッチ接合時のギクシャクを抑える為に、自動的にエンジン回転数を合わせて接合させる仕組みなのですが、回転数が良く見えないのか、クラッチが離れているか、くっついているかが見えないのか、アクセルから端を離しても5000回転になってしまうのは、あきらかにセンサーが分かってない様子なのです。

という事で、このセンサーを交換します



posted by admin at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ159
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