実はひん死であった155も、絶望の淵から先に進みつつあります。
前回、ウオーターポンプやタイミングベルトを交換しましたが、今回のがヤマです
ウオータポンプからの水漏れを退治して、エンジンをかけて様子を見ました。冷却水は減ることなく無事にそこは乗り越えましたが、今度は明らかに点火が悪くクルマが全体的にチカラがありません。
もともと、この155は、オーバーヒートで入庫した背景があります。
しかし、トランスミッションからの異音も激しく満身創痍
しかし、トランスミッションからの異音も激しく満身創痍
しかし、ウオーターポンプを交換して、冷却水が減らなくなったのは大きな一歩でしたが、急に点火が悪くなるのは、恐怖の一言に尽きます。
ヘッドガスケットなど、エンジンに深刻なダメージがある場合が多いからです。
それでもクルマを信じて部品を用意します。
それでもクルマを信じて部品を用意します。
今回はプラグ、I/Gコイル、プラグコードの3点です
既に前オーナーの元から僕の名義に変わった155
この一見、何でもないようなエンジンですが果たしてどうなのでしょうか?
ちなみに155も完全なるクラシックカーで部品に苦労します。
この入り口と出口の大きさが異なる短いホースも、もう手に入りません
この入り口と出口の大きさが異なる短いホースも、もう手に入りません
この辺のブローバイホースももう手に入りません。
どちらも、この155を仕上げた時に交換した部品だったと思います
と言っても7年以上前の話なのですが...
どちらも、この155を仕上げた時に交換した部品だったと思います
と言っても7年以上前の話なのですが...
奥に見えるマスターバッグから来るバキュームパイプも触るなと言わんばかりの
状態
155は海外であまり人気が無かったために、海外のルートからV6の部品を探すのはなかなか難しいのです。
その上でなるべく外す部品を少なく、リスクの高い部品は極力触らずに作業が完遂できるようプランを考えます
少し分解が進んだ状態。スロットルボディを外す前です
ある程度分解が進んだら、ここで各シリンダーのコンプレッションを測ります。
全部の画像はありませんが
6つすべてのシリンダーが175〜200psiです。
最も心配していたヘッドガスケット抜けの心配から解放された瞬間です。
最も心配していたヘッドガスケット抜けの心配から解放された瞬間です。
安心して作業を進めます。
今回はNGKのプラグ
今回はNGKのプラグ
そしてウルトラの赤コード
IGコイルも交換します。
ひどくスムーズではないアイドリングの元を一掃します。
長さを合わせてみます。
でかいIGコイル登場。今のような各シリンダーごとのIGコイルでないところが、いかにも古い感じを漂わせます。
追加で分解して作業をしやすいようにしておきます。
スロットルボディも外しました。
そうは思えないかもしれませんが、しっかり洗浄しました(笑)
デロルトのスロットルボディ。モーターコントロールのスロットルボディではありません。
ワイヤーでひっぱる、スロットル バイ マッスルと呼ばれる仕組みです。
自動車はスロットル開度センサーとフラップ式エアフローメーターで吐出量を決めるパパ モトロニック
ワイヤーでひっぱる、スロットル バイ マッスルと呼ばれる仕組みです。
自動車はスロットル開度センサーとフラップ式エアフローメーターで吐出量を決めるパパ モトロニック
後のバンクはブローバイのオイルセパレーターとアイドルバイパスバルブ(ISCV)を自由にしないとプラグコードをうまくくっつけられません。
一通り全部取り付けました
ウオッシャーフルードの警告灯が点灯していたので足します。
ウルトの定番品。桃の香りがします。
ウルトの定番品。桃の香りがします。
全て元通りになりました。エンジンをかけてみましょう
大変にスムーズになりました。
155本来のV6らしさを完全に取り戻しました。
もう僕の元にはいられないのか心配しましたが、商品化に向けて大きく前進した修理でした。
しかし、まだまだ重整備が続きます。
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