2021年05月11日

155の整備 前編

これももうずいぶん前から預かっていた155
しかし、ついにユーザーの方に限界が来て手放されてしまいました。
最初、入庫時は冷却水が少なくなることによるオーバーヒートでしたが、納車直前になって、ウオポンからじゃあじゃあ漏って、ついにお別れとなってしまったのです。

しかしそのままでは運転すらままならないので、とりあえずポンプ及びタイミングベルトを交換します。

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やはり完全なる旧車です。
155は特に手がかかる印象です。おまじない無しで維持するのが本当に難しい。

今回は手放す遠因にもなった
ウオーターポンプの水漏れを修理します。

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見た目は美しいクルマです。しかしやはり25年前のクルマなのです。
部品も維持も難しい。

既にタイミングベルトが外れていますが、155はOHCで合わせマークだけでタイミングベルトが交換可能です。
それを楽だとか簡単だとか言ったり、思ったりする人が覆いのですが、いやいやそんなに簡単な物ではないのですぜ、特に旧車だと

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まだベルトはそれほど傷んでいません。しかし、ウオーターポンプを交換するのに使いまわしするわけにもいきません。

問題なのはテンショナーなど付随する機器の傷みです。
タイミングベルトテンショナーですが、動きにスムーズさが全くありません。
見ればスプリングが一部はみ出したりしています。

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これが直接の原因かはわかりませんが、以前に張り替えてから8年弱の月日と33000kmの時間が経っています。

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そして問題のウオーターポンプ。
少し水が漏れています。また過去に漏ったであろう跡も見受けられます。

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ウオーターポンプのボツルトを緩めてエンジン内の冷却水を出します。
ちなみに多くのアルファロメオのラジエターにドレンがありません。

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クランクプーリー側から見た感じ

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ドリフのコントのようにバケツを並べて

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最後はどばーッと大胆に出します。

ウオポンを取り外した後のブロック。

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この水路が着色されているのを見るのはあまり良い気がしないのですが、先に進めます。

IMG_2390.JPG

新しいポンプです。
え?155が欲しい?
おやめになられた方が良いと思いますよ。もう皆さんが思い描いている155はここにありませんぜ。
25年前のイタリアの旧車がここにあるのです。

次回は取り付けからまいりましょう。

posted by admin at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ155
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