2021年03月20日

ディープな塗料の世界

自動車にさまざまなブランドがあるとおり、塗料の世界にも多くのブランドが存在しています。
意外に知られていないブランドの数々を見てみます

スタンドックス

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僕らは古くからスタンドックスと関係が深く、長く使っていますが元はヘキストと呼ばれるドイツの化学薬品会社の一部門でした
今も一応ドイツの会社となるのかな??
後にアメリカの大資本、デュポンに買収されてしまいます
古いGTVのカラーコードラベルで、ハーバーツの文字が見えますが、スタンドックスのことです

RIMG6469.JPG



DuPont.svg.png

現在は塗料としてのデュポン センタリは存在せず、スタンドックスと同じグループ内でクロマックスというブランド名になりました
後述のシッケンズと共に古くから日本の外資系自動車補修塗料の古参です

その後さらに塗料ブランドのデュポンごと身売りされてしまい、投資会社カーライルグループを数年暖められてから現在のアクサルタになった背景があります。
ちなみに、スタンドックスは他にスピスヘッカーと呼ばれるブランドも国によって提供しています。

SpiesHecker_480x320.jpg


おそらく世界の自動車メーカーでのOEM塗料としては最大なのではないかと思います。
そのアクサルタの中でも最高品位塗料に位置するのがスタンドックスです

RM
日本を始めアジアで展開しているイメージのあるRM ダイヤモントと呼ばれシリーズの塗料をラインナップしています

unnamed.jpg
RMの商品を知らなくても同じグループ内にあるグラスリッドの名はご存知の方も多いのではないでしょうか?

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フェラーリの純正塗料でもおなじみのグラスリッドです。
テスタロッサの物です。

RIMG6483.JPG

かつては錦糸町の小さな塗料販売会社で輸入されていたのですが、2000年前後に消滅してしまいました。
親会社はやはりドイツの化学薬品会社BASFです
美しい赤色の発色は並べてしまえばスタンドックスより上だと思います。



シッケンズ
おそらく日本における外資系塗料のさきがけと言えば、このシッケンズではないでしょうか?

Akzo-Nobel-Coatings-SIKKENS-6d7912ee-log1.jpg

当時すごくデザインコンシャスなミキサーで一世を風靡した、かつて日本での外資系高級塗料の名をほしいままにした塗料です
このメーカーの3:1のサフェーサーは超ハイビルドで昔、良く使ったなー
オランダの化学薬品会社アクゾノーベルと言う会社が親会社です


2018年9月13のブログになんとなく書いてあります。
最近はあまりその名を聞く事がなくなりました。
日本のボディショップの勢力図がずいぶん変わったからかなー?


PPG

PPG_Logo.svg.png

アメリカはピッツバーグの化学会社で、自動車のウインドウガラスで有名です。
ちなみにピッツバーグ・プレート・ガラスの略です。

このメーカーのデルトロンと言う塗料は日本ではあまりなじみはありませんが
ヨーロッパでは人気のある塗料です。

やフェラーリをはじめ、様々なクルマに使われています。
メタリックの美しいイメージがあります。
ランチアテーマなど90年代のランチア、アルファロメオでよく見かけるように思います。

画像は155のペイントラベルです

RIMG6457.JPG

各社、特徴のある商品群で勝負しています。
でももちろん、外資系塗料なので、基本的にそれなりのお値段をすることを忘れてはなりません。

posted by admin at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 塗料
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