バンパーの塗装は一見簡単そうに見えて、意外に難しい局面があります
ひとつの塗装対象物を塗るのは特段、スプレーガンを握ればだれでも塗れそうに見えますが
現実はなかなかそうもいきません。
現実はなかなかそうもいきません。
順を追って見ていきます
まず、カラーチャートを見て塗料を準備します
カラーコードに基づいてカラーチャートを出します。この場合805Aです
塗料メーカーによってミックスチャートが変わります。
そのクルマが発売されたカラーデータが自動車メーカーから発出されて、そのデーターに基づいて作成されるミックスチャートを基本配合と呼ばれます。
それに対して実物のクルマのパーツを持ち込んで、塗料メーカーが独自に調色したのが実車配合です。
そのクルマが発売されたカラーデータが自動車メーカーから発出されて、そのデーターに基づいて作成されるミックスチャートを基本配合と呼ばれます。
それに対して実物のクルマのパーツを持ち込んで、塗料メーカーが独自に調色したのが実車配合です。
今回は、このミトと同じ年に配合した実車配合を使って塗装します
図画工作で絵の具を混ぜて色を塗った記憶ってありませんか?
あれとおんなじです。友達の顔を書いて絵の具を塗るときにやたら顔色が悪くなってしまったりした経験もあろうかと思います。
沢山原色がある中から、指示通りに混ぜていきます
するとこのように出来上がります
塗装物を脱脂します。バンパーはプラスチック専用の静電気防止機能の付いたものを使います。
脱脂は丁寧に、また同時にホコリをエアブローして塗装物から遠ざけます
シンナーは50%
塗装服に着替えてマスクをしたら
イオン発生機付きのエアダスターでエアブローします
イオン発生機付きのエアダスターでエアブローします
塗装します。1回目の塗装
2回目は10分から時間を置いて塗装します
今回は合計3回ほどベースを塗装しました
もちろん、バンパーの小部品も塗装しないといけません
ベースカラーの塗装が終わったら、クリアーを塗ります。
ミディアムソリッドシステムを使います。
プラスチック部品なので、軟化剤を添加して塗装するのです
主剤+軟化剤10%+硬化剤50%+シンナー5%です
ちなみに硬化するとこのようにクリスタル(笑)
再び静電気を防止するイオン発生器でエアブローした後、クリアーを塗装します
要は同じような事を繰り返すのです
要は同じような事を繰り返すのです
1回目のクリアーです
2コートシステムなので間を置いてもう一度塗装します
1回目は軽く載せるのが決まりなので、このように明らかにクリアーが薄くても良いのです
2度目クリアーを塗った後です
2度目はがっちりクリアーを塗装します。流れない程度にしかしガンスピードは遅く3/4の重ね合わせで塗装するのです
赤いパールが美しく光ります
まずまずの出来です。濃い色なので周りが美しく映えます。
これを65℃で25分ほど焼いたら出来上がりです。
このミトのようにデザインが優先され凹凸やグリルの穴が大きく開いている物は塗装しにくいです。
1度目は軽く全体に入れて、穴の中や通常のガンの動きでは塗れない部分を2度目の塗装する前にがっちり色を入れます。
1度目は軽く全体に入れて、穴の中や通常のガンの動きでは塗れない部分を2度目の塗装する前にがっちり色を入れます。
かくして塗装は出来上がり、みなさんが目にするいつもの状態になるのです。