2020年12月20日

急患のハイエース

お客さんの中には輸入車や趣味車ばかりではなく、いわゆるフリート、仕事で乗られているバンなどのお客さんもいます
働くクルマは休ませることで会社に損害を与えてしまいます。
つまり時間がないのです。

昼前にバッテリーのマークの警告灯が点灯したと電話が来ました。
聞けば前日に警告灯が点灯したので、夜からバッテリーに充電器を接続して翌日まで充電したが今日になっても消えないと

電話で「それはチャージランプでバッテリーが悪いのではなく、発電機の故障です。レッカーを呼んで移動するか、最も近いトヨタに入庫させるかです」 
保険会社に確認を取って折り返すとのことで、間もなくレッカーで入庫させる旨の連絡がきました

さてあまりに急だったので、大した写真を撮ることができませんでしたが何となくイメージしてください

運転席シートを外し、メンテナンスカバーを外して作業を開始します、さらに反対側のフードも外してバッテリーを外します。

RIMG4202.JPG


作業の順番は
ベルトを外して
タービンチューブを外して
エアコンコンプレッサーを外して
そしてオルタネーターを交換しますが
大がかりなメンテナンスを施すことができないクルマなので、この際、他も少しいじります

RIMG4204.JPG


しかし、ライトバンで重労働に供されるクルマだけあってボルトは大きく、硬く締まっています。
普段あまり使わない1/2の工具を多く投入して作業に当たります。
ボンネット付きの乗用車と違い作業性が悪く、また車体上下からの作業で作業者の疲労も蓄積されます

分解した状態にしてこの日は終わります


RIMG4210.JPG


翌日部品がそろい組み立てていきます。
ファンベルトテンショナー

RIMG4211.JPG


オルタネーター

RIMG4206.JPG


そして、ターボチューブ

RIMG4212.JPG


外したチューブとちょっと違いますね
これにはワケがあります

RIMG4222.JPG


ハイエースのディーゼルターボはこのチューブがどういうわけか亀裂が入ったり割れてしまったりする事象が多く
普段、こういったクルマをあまり扱わないMPIでも、既に交換事例があります
いわゆる対策部品ってやつですね

RIMG4214.JPG


テンショナーを組んで、オルタネーターを組んで

RIMG4216.JPG


出来上がるころにはあたりは暗くなってしまいました。
コンプレッサーを取らないでもできるとか、タイヤを外して横からできるとか、いろいろネットにもありましたが
こういった生産期間の長い車種には様々なバリエーションがありますので、必ずしも拗ねて当てはまるとは限りません。

RIMG4220.JPG


しかし、徹底した積載量です。
常に数百キロの荷物を積んでいるクルマの負荷は想像以上だと思います。
今回も最低限の休車で済みました

RIMG4221.JPG

その分、日曜も仕事になってしまいましたが....
posted by admin at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 国産車
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