2020年12月01日

ルノーメガーヌエステートの事故修理 実践編その4

やっと塗装編
といっても11月半ばの話です

以前は3ステージ塗装など国産の自動車にほぼ限られていました。
例外的にアルファのヌヴォラ塗装やアルピーヌなどでもありましたが、圧倒的に日本の自動車に多く
輸入車にはありませんでした。
ちなみにその例外的な3コートパールも、実際の所はほぼ2コートパールで、隠蔽性能を上げるためにグランドコートを塗る
みたいなイメージでした。

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しかしこのクルマは国産のそれに近いです。

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下地の白の上にうっすらパールカラーが入り、日の光に当てると僅かに黄色く輝く様を見て楽しむ塗装です。
そのためにまず、下地を白で塗装する必要があります

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白で塗装したらニゴリ吹きと呼ばれる下地の白をパールにわずかに入れて、隣のパネルにぼかす技法です

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これがパールベース

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こうしてみると絹のような乳白色ですが、この塗料に何か違う色を隠すような隠蔽性は殆どなく
これに12%ほどのグランドカラーを入れて塗装するのです

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塗装する前です。白い色がそれほど違和感なく乗っております

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ちなみに鉄板の温度はなんと22℃
これだと夏用のシンナーを一定量使わないと塗料の蒸発スピードが速すぎて
あまりいい結果になりません

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そこで2種類のシンナーを割って使います。

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どんどん塗っていきます。

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グラウンドカラーはJET4000HVLPで塗装しますが

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パールコートはJET5000HVLPで行います。

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隣のパネルと違和感が無くなれば出来上がり

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ここでようやくパールコートに行くのです

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3コートパール塗装は使う材料の量も通常の塗装の倍以上かかります。
手の込んだ塗装です。
日本の自動車はさらに踏み込んだキャンディーカラークリアーを纏う塗装が人気です。
マツダのソウルレッドなどがそうです。

次回は塗装の仕上げ編です



posted by admin at 22:34| Comment(0) | TrackBack(0) | ルノーメガーヌ
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