2020年09月16日

重病感の高い修理

先日、長くお付き合いいただいてる大工さんのお客さんから
「クルマの調子が激悪でとても乗れないので、見てください。もうエンジンがダメかもしれません」と連絡ありました。

翌日話を聞いた話を要約すると、
1.スゴイ振動で、アクセルペダルを踏んでもぜんぜん加速しない。
2.何かクルマの後ろの方からヘンなにおいがする
3.エンジン音もめちゃくちゃでかなり変な音がする
4.とても走って工場まで行けない感じだったが、翌日になったら普通に走れた
との訴え

早速、引き取りに向かいます。自走で帰って来る気マンマンです。
それはどこが悪いか見当がついたからです。

まず1番はとりあえず置いといて
2.は不完全燃焼の生ガスが出ている証拠で、硫黄や温泉っぽいにおいがします。
3.明らかに1つのシリンダーが点火していない。それゆえ1.の症状が出るのです
4.これも明らかにエンジン電装系のトラブルです。機械的であれば、良くなったり悪くなったりしません。

との事から点火系の故障、すなわちイグニッションコイルの故障と断定しました。
引き取りに行くと、確かにむちゃくちゃ調子悪い。工場まで帰れるかしら

それでもどうにか帰ってきてエンジンフードを開けます。

RIMG1493.JPG

車両前方にイグニッションコイルがあります。

RIMG1494.JPG

どうやら2番が悪かったようです。
僕やEくんの間では、1発 火が飛んでない状態を
スダダダーンと呼んでいます。

RIMG1496.JPG
スパークプラグと日立製イグニッションコイルの新品。
何やら紙が入っております

RIMG1497.JPG

こういった啓蒙活動は重要ですね。当該コイルだけでなく全交換がお勧めです。

RIMG1498.JPG

やはりこういったトラブルは真冬と真夏に出やすいです。特に今年は暑かったから余計です。

RIMG1500.JPG


今回の修理、どちらかと言うと荷物の載せ降ろしが一番大変だったかな?

RIMG1501.JPG

嘘のように調子良くなりました。

このトラブルは国産車やアルファロメオに限らず、すべての車において発生しやすいトラブルです。
マルチシリンダーのクルマは1気筒点火しなくても走れないほどひどくはなりませんが
軽自動車は3気筒なので、1気筒壊れると2発でエンジンの工程を繰り返さざるを得ず、振動などが顕著です。
それゆえ、強烈な不調はものすごい重病感が漂います。
でも原因は意外に簡単で、ほぼ完全に調子よくなります。

原因は割と簡単な事かもしれないので、お気軽にご相談ください。



posted by admin at 23:07| Comment(1) | TrackBack(0) | 国産車
この記事へのコメント
プロですね。
素人の私でもわかる良い仕事ですね。
Posted by Nobu at 2020年09月17日 19:10
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