2020年06月23日

クアトロポルテのべとべとの場合。

マセラティクアトロポルテのベトベトを退治しました。

このベトベト、強アルカリの界面活性剤でキレイになる物と何に対しても耐性を持つものなど、意外に種類があります
たまたうまく行ったからと言う理由で、アセトンなど溶剤で拭いてしまったら、母材が溶解してどえらいことになった
なーんて事になった某所沢のMなる鈑金屋を僕は知っています(笑)

失敗は成功の元。全知全能の人はいません。失敗から学び工夫するのです。
前回土器のようになってしまった教訓を元に、今回はうまく立ち回ろうと

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ブログ読者の諸兄には記憶に新しいかもしれませんが、前回アセトンにドブ漬けしたら土器みたいになってしまったドアハンドルエスカッション。
今回はもう少しスマートにまいります。
ちょっと子細あって、ミラーコントロールスイッチが外せません

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今回は完全な剥離は行わず、ある程度のところでストップし、この後、2:1のサフェーサーで
下の軟弱な黒い塗装ごと、がっちり硬化させる作戦です。

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サフェーサーを塗ったら、通常なら水研ぎですが、スイッチがあるためにドライな空研ぎで整えて
つや消しのレディミックスの黒で塗装します。

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同じくベットベトのパワーウインドウスイッチベゼルも

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こちらは2:1のサフェーサーの上から、ウエットオンウエットで一気に黒まで塗りました。
どちらも縮れることなく上手くできました。とはいえ、軟弱な下地なので塗装膜の強度は多少心配です。
車内のものだから、このクルマが地上にあるくらいは平気かな

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艶の感じも良い具合です。

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スイッチ類はうまくベトベトが解決できました。

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しかしこのサンルーフスイッチとベゼルは完全に除去できず、多少のしっとり感が残りました。
手に色が戻ることはありませんが、決して気持ちいい物ではありません。
これを本気で直すなら塗装が必要です。

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このベトベト退治はなかなか奥が深いですね。
この記事へのコメント
こんにちは。
ベタベタ除去作業お疲れ様でした。これだけ手をかけて、改善してもらった部品を交換してしまうのは気が引けますが、見た目の状態がよくなっても、ちゃんと機能しなくては困る部分なので、PWスイッチは交換でお願いします。ただ、せっかく塗っていただいているので元の部品ももらっておきます。
入庫の準備ができましたらご連絡ください。
Posted by 池田 at 2020年06月25日 17:43
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