2020年06月19日

アルファロメオのV6のサーモケースからの冷却水漏れ


最近、部品商にアルファロメオの部品の在庫を確認すると、ラスト1個と言う返事をとても多く見ます。
エンジンやシャシ、主だった部品は社外部品でリプロダクトされている事が多いのですが、専用部品などは純正を頼らざるを得ません。
155や145はもはや入手不可なんて部品だらけで、滅多に問い合わせすらしませんが、147、156、166を問い合わせると結構な頻度で国内ラス1と返信が来ます。

最近では147のフロントガラスとウインドウモール。
ガラスなんて社外があるから全然平気だよとおっしゃる方、モールが無いと付かないですよ。
いや、付くけどかなりおかしな仕上がりになりますぜ

147のパワーウインドウスイッチ 左ハンドル用がラスイチ 右ハンドル用は既に製造廃止かもしれません

156のカウルトップベンチレーター
左側は既に製造廃止、右はラスイチ

166のリアオーナメント ラスイチと言われて、どうせそんなの買うやついないだろ?とタカをくくっていたら2週間後に売り切れて入手不可になった苦い覚えがあります。

このままいくと、まーたまた、困ったことに入庫=部品探し からスタートするハメになります。

そんなある日、お客さんから寄せられたこんな困りごと。
冷却水漏れが治らず、ディーラーに診てもらったら、サーモケースからにじみがあると

emaps.jpg

しかし既に部品は製造廃止で修理不可との事。
確かに2番のサーモスタッドは消耗品で、いろいろなメーカーから部品が出ていますが下側のケースとなると難しい。
しかも、仮に交換となれば、ウオーターポンプから来るパイプや図中9番のパイプから抜くことがかなりな仕事になることに加えて、無理に抜くとウオーターポンプからくるパイプがタイミングベルトケース内から抜けてしまうかもしれず
リスクのかなり高い修理になります。

ではこのケースのどこから漏るかと言うと図中4番のプラグなのですよ。
下の画像のサーモケースの中で黒光りするデカイ6角の部品です。

RIMG9569.JPG

あくまでおそらく、この部品、プラスチックでできているために劣化するのだと思います。
プラと言っても合金のような半プラ、半金属みたいな合成樹脂なのですが
ここからにじんでくるのです。
これは17mmのヘックスで止まっているので、回せば外せるかもしれませんが、漏れているような物であればクラックや経年による変質などがあるかもしれません。
すると、レンチをかけたら木っ端みじんになる可能性も高く、扱いが難しいというか、木っ端みじんになったら取り返しのつかない部品ゆえに、怖くて無理になんか外せません。

でもうまく外せたのがありましたので

RIMG9567.JPG

作りました。17mmのヘックスの部分は作るのが難しかったので、17mmのボルト形状にしました。
材質はブラスです。

RIMG9564.JPG

厚さも同じです。シールテープか液体ガスケットでシールするのがおすすめです。
1個税別6800円です。業販も可能です。お困りの方いかがですか?

RIMG9568.JPG

アルファの156、147、GT、166すべての排気量のV6に対応します。
部品の購入をご希望の方はこの問い合わせフォームをクリックして、必要事項を記入の上、送信してください。
posted by admin at 23:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 部品
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