もう少し見た目を何とかしたいランチアイプシロンを少し味付け
水平三枚パネルと、日が差す方向の側面は退色していて、特にフードの退色は激しく、2トーンカラーのようになっていました
しっかりサンディングしてフードだけ塗装します。
傷んだ下地と新しい塗装面を分ける隔壁の役目を持つ2Kノンストップフィラー。
2:1のシール性の高いプライマーサフェーサーです
2:1のシール性の高いプライマーサフェーサーです
これを2層くらい塗って焼いて、研いで
メタリックパールのオレンジ色を塗装してクリアーを入れます。
そりゃあ、がっちり日焼けした面とは整合が取れませんが、あくまでピンチヒッターですからね
こうしてみると、やはりY10の雰囲気を色濃く残しますね
素晴らしいデザインですね。
泥沼にはまりませんように...
当時の国産車を代表するコンパクトカーの中には走りでは評価を得ているホットハッチもありましたが、デザインで語られる車は殆どありませんでしたからね。
なんか、小さいながらも高級輸入車にあるような独特のオーラを持った車でしたね。
でもこのクラスの車は実用性や耐久性が最優先されますし、実用車をデザインで選ぶ文化が育っていなかった日本では受け入れられなかったでしょうね。
デザイナーさんはエンリコ・フミアさんだそうです。ピニンファリーナにも在籍されアルファ164や90年代のGTV、スパイダーのデザインもした人みたいですね。
ちなみに155から166初期までのアルファのデザインはワルテルデシルヴァさん、後のワーゲングループのデザイン統括ですね。
166後期とか159、ブレラはジウジアーロ巨匠の作だそうです。
アルファGTだけ、なぜかベルトーネのデザイン。ベルトーネって70年代はカウンタックをデザインしたことで有名な、マルチェロガンディーニが在籍して、名車を何台も送り出し、ピニンファリーナ同様、名だたるカロッツェリアでしたが10年ほど前に既に無くなっちゃったんですね。
自動車メーカーが優秀なデザイナーをカロッツェリアから引き抜き、フェラーリのような超高級車でも自前でデザインすることが当たり前になっちゃったんで、ピニンファリーナも今や空前の灯火なんですかね。