2020年01月21日

フェラーリ456Mのヘッドライト修理その3

まずいなあ、クルマの台数が多くなって身動きが取れないのでーす
時間がかかるのが多いのだ。
これもその1台ですが、少し時間がかかってしまいましたが今回は前回の続き

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カシメ部分を削り落としてモーターの中をご開帳。
さて基盤はどこにどのように??

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なんだこれは

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まさかこれで開閉してたのお?

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なんと超アナログ。昔のタミヤのリモコン車の仕組みと同じです



2つのスティックで、様々な動きができる仕組みです。
ちょっときれいにしてみると

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ギアの中に金属のコンダクタプレートがあって、その金属プレートに一部切り欠きがあるのがわかります。
文字にすると分かりにくいですが、あえて書きますと

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青、赤、白そしてグランドのグリーンとブラウン。
赤か青の線のどちらかには常に12Vが流れていて、たとえばライトが閉まっている時は赤に12Vが流れていますが、電極がプラスチックのところにあるので、白のモーター線に電気は来ずモーターは動きません。すごろくの1回休みみたいな感じ

ライトスイッチをONにすると赤が0Vになって青の線に12Vが流れて、青の電極はギアの上の金属板にあるので、通電して白線のライトモーターに通電してライトがポップアップするのです。
ライトが一番上の位置に来る頃、青の電極はプラスチックの上に来て、青の線に12Vは来ますが絶縁されてモーターが止まります。

パワーウインドウやワイパーはモーターが始まりと終わりの位置を電磁的に覚えていて止まったり動いたりするのですが、そんな高級な仕組みではなく
70年代の電動で動くゲームや、タミヤの工作シリーズの仕組みに良く似ています

ところが長く使っていたら、電極とコンダクタプレートの間にカーボンのような抵抗物質が蓄積されてしまい最後には通電しなくなったというのが事の顛末のようです

そこで、端子の先をサンドペーパーで研磨してバネを少しよいしょっと起こしてあげて

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汚れていたコンダクタプレートを磨いて

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通電可能なグリスを塗って

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元に戻します。削ってしまったカシメのリベットの代わりに3mmのボルトナットに置き換えますが
直接コンダクターがプレートに接触して給電している仕組み上、水分の親友は大敵です。
錆びたら通電しなくなるし、電極が錆びて朽ち落ちてショートさせたり、通電しっぱなしになったら大変です。
建売りみたいな値段のクルマを燃やしかねません

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だからこんなにユニット全部をシーラーで防水していたのですねえ
じゃあ、僕もそのように。みっともない出来ですが、防水することが重要でしょう。

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べっちょり仕込みました
これだけじゃ見苦しいので、ちょうどNV200を塗っていたので

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なんかやりすぎちゃった感がありありですがまあ、可動ファーストで

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でっきるかな、でっきるかな はてさてうっうー♪

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ナイスですね〜

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動かなかったライトが動くようになりました

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でも既に中古のモーターが日本を目指しているようです。

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まだまだ続きます

posted by admin at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フェラーリ
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