2020年01月11日

フェラーリ456Mのヘッドライト修理その2

スーパーカーのアイコン、ポップアップするヘッドライトがあがらない456の修理の続き
モーターが外れたので見ていきますと
ボッシュの商品です。
これがまた特殊と言うより他にないものでして。
MR2とかは違うと思うんだけど
この部品がレアな様子で、当然のように新品はありません。

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イギリスから中古の商品が1つ来ているので、それを生かして古いほうは分解して原因を探り、調子が悪く部品探しも難航している左側に情報を生かそうと思います。
きったない中古のモーターでもかるーく6万円以上するところがらしいところ。

モーターのカンの部分は簡単にペロッと剥がれましたので、こりゃ他もいけるかな?と思ったのもつかの間

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それ以外はぜんぜん取れません。
セメントみたいに見えるこれは、どうやらシリコンシーラーのようです。
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それがべっちょり、しこたま塗りこんでいるのではがすのは超大変。

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また部分的に配線が出てくるのでカッターなど鋭利な刃物が使えません。

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半日以上かけてはがしました

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肩透かしをくらったのがここに基盤があるだろうと思った場所になんと全く基盤などありません。

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5極なので、これで配線の特定はできました。

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見た感じ茶色と緑色はアースで間違いなし

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さらにほじっていくと何か電子部品が見えます。と言うことはこの奥に基盤??

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どうもそんな感じじゃありません、でも通常パワーウインドウなどはスタート地点(ウインドウの全閉全開位置)は電気的に信号を持たせてモーターはそれを元にON/OFFをしているので、このフェラーリだってモダンな方ですから同じ制御方法でしょうと思っていました

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この部品がなんであろうか調べると

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一般的なシリコンダイオードです。ダイオードは一方に電気が流れる仕組みのために逆電流防止や、サージ電圧を整流したりと役割が分かれています。またLEDなどに使うバラバラの電圧(流)入力に対して一定の電圧電流を一方方向に出す定電圧(電流)ダイオードなんていうのもあります。

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実際に接続してどのように電圧が流れるのか見てみます。
そもそも、先にヒューズ、リレーを点検するのは大前提で、エマージェンシーハンドルをクルクル回すと、突然動き始めるモーターなので、モーター本体のトラブル(ブラシなどの)ではないことは解っていました。ですから繋げば電圧を見ることができます。

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するとこうです。

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ライトを点けると

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青の配線に12Vが流れて白いコードに12Vが流れて、ライトが上がります。
ライトを消すと赤い配線に12Vが流れて、その先の白いコードに12Vが流れてライトが閉まります。

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でもライトONで青い配線に12Vがずーっと流れっぱなし 白い配線には5秒くらい12Vが流れるだけ
ライトOFFというかキーをONにした瞬間から赤い配線に12Vが流れっぱなし。ライトをOFFにした瞬間5秒くらい白い配線に12Vが流れます。
これはこの先にマイコンチップがあるに違いないと

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するとダイオードで逆電流の防止も理解しやすいです。
先がモーターなので、相手はコイルですから条件が重なると逆に発電して電装品を攻撃する場合もあります。
おそらくはその部分が壊れてライトは開かないのではないかと思っていました。
しかし、しかし5Vで作動させることが多い小さな基盤なのに1sqを超える太さの線使うかなあ?

この後に分解をするまでは少なくとも思っていたのですよ....


posted by admin at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | フェラーリ
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