2020年01月03日

マセラティの水漏れ修理 その1

去年の末に仕事したマセラティの顛末を連載でまいります
意外に大変だったカウル周りは既に記事にしていますので、その続きです。

基本的に今、シリンダヘッドの上にあるもの片っ端から外していきます。
外さなくていい物外さないといけない物、わかりにくいので基本的にはぜんぶ外し。

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エアフロー周り、ブローバイ周り、フューエルデリバリー周りなどを外して行きます

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マニホールドを跨ぐようにブローバイチューブとフュエルラインがあります。

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左側にはバキュームラインがあります。

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ハーネス類を外してフューエルデリバリパイプを外していきます。かなりプラスチック類が風邪をひいていますので、割らないように注意します。
当然ですが、バッテリーからマイナス端子外してからの作業です。

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インジェクターのコネクターを外して行きます。

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インジェクターが外れました。連になっているので作業性は良いです。
がっちりくっついていますが、根性で車体から引きはがします。

RIMG4845.JPG

反対側も同じく外します。

RIMG4841.JPG

どんどん分解を進めます。

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EGRのホースなどを外します。いちいちこのカシメのホースバンドが作業の行く手を阻みます。
しかもこのカシメのバンドに後に苦しめられるのです。それは後述

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マニホールドのボルトを緩めにかかります。

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5mmのヘックスで16本+2本で止まっています。しかも手の入りにくい場所が殆どなので、磁石と一緒に作業する感じです。

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最後にブローバイガスのオイルセパレーターを外していよいよフェラーリエンジンのアイコンでもあるマニホールドが外れます

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ぱーっくり。フェラーリ製F136エンジンが見えてきました。
真ん中にあるのはATフルードクーラー

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しかし嫌なところにオルタネーターがありますねえ。可能ならこれもリビルド品か何かに交換したいですが、予算が青空天井になってしまうので、これは見送り。ちなみにDENSO製でした

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ここにもラバーホースの短いのがありますね。今回の主原因はこのホースから冷却水漏れでした。オイル系統はバンジョーボルトなのですがなーんでここだけラバーホースを使うのでしょうか? 国産車やドイツ車では考えられない構造です

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ちなみに画像左端の複数のコネクターの中に真ん中に向きの違うコネクターがあるのに注目してください
これはオイルプレッシャースイッチです。のちに出てきます

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さらに奥のホースを交換するために分解を進めます。
例のVバンク同士を繋げるホースをフリーにするには周りの部品をはずしてスペースを作らねばなりません

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外したコネクターを間違えないようにテープで番号を振って引き抜いていきます
続きは次回に。
この記事へのコメント
こんばんは。
QPの修理ブログを楽しく拝見しております(笑)すみません。修理している小河さんとしては楽しいどころか辛いことしかないですよね。
ところで本当はリビルト品にでも交換した方がいいと書かれていたオルタネータですが、今ついているのは決して新車時からのものではなく、4年前、車を購入して1週間もたたないうちに故障し、新品に交換してもらったはずです。今となってはそのオルタが新品だったのかは知る由もありませんが、リビルト品が欠品していて新品になりますと言われ、修理代の半額ということで12万ほど払ったので、新品に交換してくれたんだと思っていました。まぁ胡散臭い中古車屋の言うことなので怪しいですが、4年はもっているわけで、次にいつダメになるのかは分からないですよね。
Posted by 池田 at 2020年01月10日 22:45
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