2019年12月30日

プジョー106ラリーの車検整備 後編

年末で時間的にけつかっちんな中、かなり一生懸命整備した106

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結論から言いましょうか?

落ちたんです。検査に。
やはりライトですよ。

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灯火類、クラクション、ウオッシャー、近接騒音、サイドスリップ、スピードメーター、ヘッドライト(ハイビーム)、フットブレーキ、パーキングブレーキ、排気ガス、下回り検査
全てOK
ただ、ロービームの右エルボー(カットオフライン)で引っかかり再度検査です。あの手この手と知恵を絞りましたがうまく行かず
右エルボーを消して来てください、となりました

最も懸案だったことが現実となりました。
さすがに残り1日。もはや万事休す。尽くす手はないかと
上の受かった一連の検査項目は2週間しか猶予がありません。
つまり、1月9日までに直して再検ですが、6日からの仕事でどうにかなる訳ないかと
絶体絶命です。

その時ランチアカッパのライト修理の時に偶然見つけたサイトで、右側通行用ライトを加工して車検を通せるようにする業者を思い出しました。

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もはや藁にもすがる思いで連絡を取ると、
「大丈夫ですよ、車検通ります。」
いや、ヘッドライト見てないやん。
「今日1時までの注文で代引きで送ります。」
え?送ってくるのですか? 
「はい、ウチのアタッチメントを使えば大丈夫です、ライトバルブの形状を教えてください」
なんとも自信ありげな回答でした。

迎えた翌27日。クロネコヤマトの代引きでソレが来ました。

しかもなんとも頼りないペラペラの封筒で。
ペラペラと言えば・・・・

ジョニーくんを思い出します。知ってる?ジョニーくん。
素晴らしい技術の売り逃げ屋です
僕は秋葉原で買いました・・・・

ジョニーくんの画像


ね? すごいでしょ? いや、そんなことどうでもいいや

心配極まりないペラペラの封筒の中にはジョニーくんと同じように説明書と部品が入っているだけでした。
うーん、う−ん、これで良いのか? これで良いのだ。

手順書通りに加工を進めます。日産部販から取り寄せたH4のハロゲンバルブ

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こいつはすげえ。こいつは考えなかったアイディ商品だわ

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パテントや商品の性質上ここでは書けませんが実に面白いです。
これならいけそう

救世主を救う救世主の出現で、年内最終日の車検に行くEくんに全てを託します。

結果、合格しました。

それでも簡単には行かず
今の車検ではライト検査で、並行輸入車はみんな配光を見ます。右側通行用のクルマはみんな右上がりの配光になるので、検査場のテスターでもはっきり出ちゃうのです。
ロービームはすれ違い灯と呼ばれ、左側通行用であれば左側の先を照らし、左エルボーと呼ばれる所以です

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ロービームを見られるという事は、ロービームでの検査と同等の検査内容になり、ロービームは検査基準線より下に光軸が来ないとハイビーム検査に進めません。つまり、並行輸入車は何年の登録だろうと平成10年以降のクルマよろしく、同じ内容の検査になるという事です。H4の場合はハイロー同じリフレクターなので、ローを下げればハイ側もつられて下がり、場合によっては検査に合格できなくなるかもしれないのです。

今回の場合、幸いにしてハイが基準内に入って見事合格しました。
ちなみにこの日の午前中、僕は代車のエッセを車検に行ったのですが、こちらは事前にロアボールジョイントのブーツが破れていたので、ロアアームだけ外して、事前に交換して、そのまま何の点検もせずコースに入ったら、サイドスリップテスターに載った時に計測できないくらい動いて、見事検査に落ちました(笑)

車検恐るべしですよ。されど何かしらの手助けもあるかもしれません
前回は問題なかったなんて免罪符にならないのです。そこにあるのは合法だけです。
この日、27日にお客さんは喜んで乗って帰って行きましたとさ
posted by admin at 19:19| Comment(0) | TrackBack(0) | プジョー
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