2019年12月21日

アルファロメオ155のクラッチ不良

アルファロメオもいろいろ入りますが、155はもはや完全に旧車です。
そりゃ23年も経てば立派な旧車か。


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そのDTMを席捲したモデルもかなりくたびれてまいりました。
今回はクラッチペダルを踏んだらペダルが戻って来なくなって、足で強引に戻すと
ベコンと戻るそう。油圧オペレーティング型のクラッチにはよくあるトラブルです。

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やはりと言うかなんというかマスターシリンダーから油漏れ
これは僕も何回か見たり触ったり経験があります。僕が昔乗っていたテーマもこの症状に遭遇しました
マスターシリンダーはちょうど注射器を思い出してもらえれば解りやすく
注射器のシリンジを言ってみれば足で踏むわけですよ
ぎゅーっと中身のブレーキフルードが圧力を持って、チューブの先の相手を動かすのです。

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動きのイメージで近いのはこちら

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で、その注射器の内壁にサビが発生したりすると、そのすごい圧力がかかっている中身はかなりの圧力なので、サビているようなところがあれば、そこから逃げたり、シリンダーの押す側のパッキンが傷んでしまったりします

で、上の画でいうところのカエルの部分がこの下にあります

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でもまずはマスター側から。シリンダーの後(前?)端のチューブは満足なスペースが無くタイロッドを外してパイプを脱着します。

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皆さんが足を突っ込むところに上半身をねじ込んで作業するので楽に作業できようはずがありません。
フロアに頭をくっつけて腕を折りたたみながら力仕事&繊細な仕事です

ちなみにクラッチコントロールの横にはブレーキスイッチが見えます。これも壊れるので有名です。
AT車はよくこれが壊れてシフトレバーが動かせなくなったりします。

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シリンダーがさようなら。フレアナットパイプがこんにちは

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新旧マスターシリンダー

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上へ延びるホースはブレーキリザーバータンクに行きます。ブレーキフルードを共有しているのです

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今度はカエル側です。レリーズシリンダーです。
欧米ではスレイブシリンダーとも呼ばれます。masterに対してslaveと言うのが正しいのかもしれませんが
日本でのレリーズとはreleaseの日本語読みだと思います。
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これもだいぶお疲れのようなので、この機会に交換します。

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このレリーズシリンダーからエア抜きをします。ニップルがおしりに見えます。

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新しいシリンダーを取り付けてエア抜きしたら出来上がり

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さらにオイル交換もします。

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本来なら10W-40のMos2を入れますが、冬の到来もあり5W-40のロングドライブハイテックを使います。

IMG_0785.JPG

こういった趣味色の強いクルマは大事にされる傾向がありますね
posted by admin at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ155
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