2019年11月29日

続・マセラティクアトロポルテの修理

先日より集中審議中のクアトロポルテ

RIMG4386.JPG

ドアミラースイッチがモゲてしまったので直してほしいとのことで
さっそくドアを分解します。

RIMG4324.JPG

このクルマはイタ車にしては巧妙にボルトを隠しておりまして、まずはウッドパネルから外していきます。
この手の化粧板は簡単にひびや欠けが発生するので新調に作業をしてください。

RIMG4328.JPG

この次にインサイドハンドル前のドアグリップを外します。

RIMG4329.JPG

もうベトベトの度が過ぎて何か液体のようなテカリが見えますね。恐ろしいことです。
今回このまま捨て置けないので、ベトベトの除去も一緒に行います。
なぜイタリア車はこうなることが判っていたであろう後もこの製品を使い続けるのか甚だ疑問です。
このグリップカバーの下に2本ボルトがあります。

RIMG4331.JPG

続いてドアリフレクター

RIMG4332.JPG

すぽんと取れたところに1本。

RIMG4333.JPG

先のウッドパネルの下に1本。

RIMG4336.JPG

ねちょねちょの下に1本。

RIMG4337.JPG

都合5本でドアトリムが外れます。

RIMG4340.JPG

ドアオープナーロッドとコネクター3本を外します。

RIMG4341.JPG

ポルシェ964のバンパーの下側のカバーのごとくたくさんのボルトで内装部品が止まっています。
世界的に鉄のボルトを減らして燃費をよくする工夫をしているのに、そんなのお構いなしなのが伊太利亜らしい。

RIMG4344.JPG

まず、アームレスト、その次に真ん中のトリムと外して行き

RIMG4349.JPG

続いてパワーウインドウスイッチ、ドアインサイドハンドルベゼルと外して行きます。

RIMG4352.JPG

どーですか?このねちょねちょ具合、ハンドルの下なんかねちょねちょがパンに塗ったくったジャムのようです

RIMG4353.JPG

スイッチもこのようになかなかベトベト具合です。まだ手に黒いコールタール状のものが付かないので、マシな方かもしれません

RIMG4354.JPG

除去のため、さらに分解します。

RIMG4356.JPG

エンジンを止めたときに暗闇でもわかるようにカーテシランプがエスカッションにも付いています。それを外して

RIMG4357.JPG

ドアインサイドハンドルのスプリングは1本のピンで突き抜けて下はEリングで止まっています。

RIMG4360.JPG

ピンもベトベトに侵食されて抜けづらいので根性が必要です。ベトベト地獄は根性無くして掃除できません。

RIMG4363.JPG

塗装屋が途中までベトベトをたくさんのウエスでシンナーを付けながら拭いていますが、びーびー泣きが入っています。
このべとべとは
界面活性剤及びアルカリ洗剤では溶けず
ラッカーシンナーや塗装用シンナーではある程度溶けるもののいまいち、キモチよくは取れません。

RIMG4364.JPG

見かねて僕が、
そんなチマチマやっていたら再来年になっちまう
MPIはそんなケチなマネはしねえ、ドブ漬けだ!

大量のアセトンのオフロに叩き込み行水させました。

RIMG4370.JPG

するとどうでしょう。


なんと出土した土偶みたくなってしまいました....

RIMG4372.JPG

ああ、これはしたり。ジャミラか水を抜いた後の田んぼのようだ。
きっとアセトンのオフロに置き去りにしたことを恨んでいるに違いない。

RIMG4373.JPG

後編に続く。
この記事へのコメント
こんにちは。
うちのQPもベトベトがひどい状態です。手に触れなくても済むパネルとかはまだしも、パワーウィンドーやエアコンの操作スイッチはベトベトだからといって操作しないわけにもいかないですし、ほんと困ります。エタノールをクロスに染み込ませて拭くと多少マシにはなりますが、少しすると液体のようなものがにじみ出てきて、樹液みたいです。やはりこの劣悪な塗装を剥離しないとダメですね。次回の車検の時にでもお願いしたいです。
Posted by 池田 at 2019年11月30日 20:03
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/186860727

この記事へのトラックバック