もうこれまたずいぶんお預かりのXKR
今回は下回り編。
ジャガーXKRに限らず車体重の重いクルマは、足回りもデカイので、その分傷みやすい傾向があります。
今回はかっさかさになってスポンジが分解されて出てきているアッパーマウントを交換します。不快なコトコト音の温床でもあります。
美しいサスペンションです。華奢なアッパーアームを突き抜けてロアアームに至るストラットを外します。
今回はかっさかさになってスポンジが分解されて出てきているアッパーマウントを交換します。不快なコトコト音の温床でもあります。
美しいサスペンションです。華奢なアッパーアームを突き抜けてロアアームに至るストラットを外します。
サスペンションはダブルウイッシュボーン式なので調整はシムで行います。そのためアライメント調整はかなり大変で、シムは基本的に元あった通りに戻します。それゆえ、分解時にはどこにどのようにシムが入っていたかを記録する必要があります。
スタビリンクも消耗品なので交換します。
取り外したストラット。アッパーマウントのスポンジががっさがさなのが判ります。
昔のXJで300だったか?はフロントサスが古風なダブルウイッシュボーンのコイルオーバー式で、ロアアームに立派なコイルスプリングが嵌っていて、事故などでそのスプリングがロアアームの薄い鉄板を突き破ってスプリングを発射してしまったのを修理したことがあります。大昔です。
それからすると、ある意味XKRはフツーと言うか現代的なフロントサスペンション形状です。
まあ、あっちはセダンだしなー
まあ、あっちはセダンだしなー
分解している間もビスケットの中のオレンジ色のクリームがポロポロ出てきてしまいます。
りっぱなアッパーマウントですね。値段も高いし
スタビリンク。どんどん作業を進めていきます。
おー、キレイ。kireimo〜
アッパーアームにフルクラムボルトが突き抜けます。かつてのスーパーカーのようです。
ナックルのところにABSのコンダクタプレートが見えます。
今回直接関係ありませんが、リアサスペンションも見てみます。
なかなか見る機会もありませんからね。リアにもかわいいスタビが付いています。
なかなか見る機会もありませんからね。リアにもかわいいスタビが付いています。
リアはかなり頑丈そうなクロスメンバーにすべての具材が載っています。
デフから出ているユニバーサルジョイントが丸見えです。
デフから出ているユニバーサルジョイントが丸見えです。
サイドメンバーにはバンプラバーが付いています。
面白いのが上の画像のリアストラットの取り付けは、車内の造作を一切触ることなくリアサスのアッパー側が縁切りできることです。そしてもっと面白いのがロアアームが直接スプリングシートになっているところです。
知らずに外してしまうとバネを発射してしまいます。ですからショックアブソーバーなどを交換する場合はこの仰々しいサスペンションをユニットごと外して、クロスメンバーに付けたまま、スプリングコンプレッサーを付けて分解していくのですね。
しかしトラックのようなユニバーサルジョイントむき出し。
デフサイドにABSのコンダクタホイールがあります。
新しくもあり、古さも感じさせる、モダンレトロとでも言いましょうか、よくできたリアサスペンションですね。
新しくもあり、古さも感じさせる、モダンレトロとでも言いましょうか、よくできたリアサスペンションですね。