今回、車検や修理で預かっている最後のX100系XK-R。ユーザーの方からヘッドライトの不良を強く訴えられていて
まずはライトの状態からスタートします。
美しいクーペはたいがいバンパー外すだけでも結構大変なものです
でも落ち着いて考えれば、調べなくても外し方など見えてくるものです。
下回りもキレイですねえ。オイル漏れもなく、泥汚れもなく都内のクルマのようです。
まずライナーの脇をめくりますが、そのためにライナーのボルトやクリップを外します。
鈑金関係をかじった人なら良くわかると思いますが、こんな懐かしいカタチのクリップを使ってます。
下側、バンパー奥川の3本のビスを外します。
フェンダーライナーをめくるとアタマ8mm呼び6mmのボルトが片側に3本づつ止まっています。
どこでどのように止めるのは、長いウレタン系バンパーではほぼ必殺技で、引き取り先で一目見て、脱着プランが浮かびます。
このクルマは逆アリゲーター型にボンネットフードが開きますので、前回りのボルトが外しづらいったらありゃしない
ここで合計6本のボルトを外しますが注意点があります。手作りのクルマにありがちなアレが入っている場合があります。
前から後ろからどうぞ〜[E:#x266A]
この長ーいボルトもジャガーの伝統では?(笑) 怒られちゃうか
そのアレとはこれです。シムという名前のワッシャー、僕らの間では「かいもの」と呼んであまり使うことを良しとしない風潮のあるものです。手作りのクルマだとよくあるもので、昔NSXのバンパーを取り外したら、ザラーっといっぱいシムが出てきて、もとにもどせなくなった苦い過去があります。今回はバンパーの隙間から見えていたので、地雷を踏まずに済みました。
どこに何枚入っていたかを記録して次に進みます。
真ん中だけぶっといクリップが入っています。段差をうまく利用してクリップをこじるのですが、古いいらないカードなどを使って座布団にしています。
バンパーフェシアが取れました。なんっと、真ん中のグリルの網だけが車体残るのです。
バンパーさえ外れれば、ライトの取り外しなど飛んで火にいる夏の虫。
まず上側、コアサポートに1つ。
真ん中よりにスライドさせるレールに13mmのナットが一つ。
ヘッドライトウオッシャーノズルは嵌っているだけ。
つまみを持ち上げて後ろに下げるだけで外れます。これは素晴らしい、ぜひアルファやフィアットもこうなってほしい。
そしてその下、2個。
あとはコネクターを縁切りして、外すだけです。
次回ライトASSY点検編