2019年09月02日

パブリカのライトが点かなかったら

昨年の暮れに販売して今年引き渡したパブリカが、早くも車検の為に戻ってきました

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所沢58ナンバーも凛々しく、言われないと昭和42年型とは思えないほどよくできていて、現代の交通事情においても、全く遜色ありません。

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その引き取るときにタイミングよくヘッドライトが点かなくなったという訴えがありまして、見てみるとヘッドライトどころかスモールランプも点灯しません。
まずはスイッチを疑います。

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昔のクルマは実に簡単に外れます。ノブを外したら

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この丸い穴に工具を入れて回します。これ自体がボタンナットになっているのです

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このクルマはありがたいことにマニュアルがありまして、そこに電装関係の記述もありますので、それを参考に整備していきます。
バッテリー直から、I/Gキーに来て、ヒューズブロックに入ります。
ヒューズはなんと3本しかありません。

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その一番端のヒューズから下にライト類のほとんどがぶら下がります。
ヘッドライトは3wayスイッチの下にすべて下がります。なんと、リレーを使わずバッテリーに直付けです。

ヘッドライトが点かないのはヒューズさえ点検すればアースか12Vかしか原因が無いのです。なんと原始的な。

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さっそくスイッチを確認してみましょう 

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ヒューズが生きているのに12vが来ていません

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0vです。

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なにかの間違いもあるといけないので、スイッチも点検します。
4極のスイッチで3wayですから、OFF、スモール、ヘッドライトです。バッテリーからの12V1本、1段階で1本、Hライトで1本、アースで1本です。

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すると各ポジションの端子間で導通を測り、導通のあるなしを調べます。

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スイッチのピンアサインはマニュアルにかいてあります。
順調に導通を確認していきます。
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すべて正常でした。

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唯一の無導通はアース。スイッチには全く問題なさそうです。

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バッテリーからの12vの配線を追いかけます。

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あちらこちら配線を確認しますがずーっと12vがきません。

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ところがヒューズより向こう、バッテリー側には12Vが確認できます。

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このくされたヒューズボックスがよくないようです。

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普通につないでも通電しません。

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もう配線もかちかちですからね。可能なら全部とっかえたいところですが、なかなかそうもいかないので端子をサンドペーパーでこすりました

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これでやっとどうにかできました。

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ところが、ライトが治ったらこんどはウインカーが点きっ放しになってしまいました。
これにはまいりました。

再びこの絵、ウインカーはライトとは別回線で、真ん中のヒューズを通ってフラッシャーを通って前後のウインカーを光らせる仕組み

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右のウインカーは普通に点滅するのですが、左のウインカーがうまく点きません
ちなみにフラッシャーは2極でそのままさせた点滅させたものをウインカースイッチで左右に振り分ける仕組みです。フラッシャーリレーではなく、電磁スイッチを定期的に付けたり離したりするなんとも古代的な発想の装置です。

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うーん、と困っていると、Eくんがライトの下のランプが点いてないよ、と教えてくれました。
ライトの復旧と共に点かなくなったので、ライトの関連かとばかり思いこんだ末の遠回りでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

posted by admin at 23:05| Comment(0) | 未分類
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