2019年08月30日

サンバーのエアコン修理

赤ボーさんのエアコン修理です。

Rimg1997

今は無きスバルオリジナルのサンバー。リアエンジン、4WDで4独、スーパーチャージャー付5速とここだけ聞けばトミマキネンが乗っていそう。
実はこのオーナーさんは本当はすごいエンスー。

Rimg1987

ここにその片鱗が

Rimg1998

エンジンはこの荷室の下にあるので、コンパネを外します。

Rimg1988

すると出てくる4気筒の660ccユニット。

Rimg1989

さっそくゲージを取り付けるとガスは問題なく入っています。しかし全くエアコンが効きません

Rimg1992 

エンジンをかけるとクラッチが入りコンプレッサーが圧縮を始めますが・・・
高圧がどんどん上がります。ある程度上がるのは結構ですが、度を越えると破裂します。
しかし、破裂すると大変危険なので圧力スイッチが働き強制的にクラッチを切り離すのです。

Rimg1996

つまり、冷媒が回っていかないのです。
ここでエアコンの仕組みをおさらい。コンプレッサー圧縮し高圧となったエアコンガスは、コンデンサーで冷やされ液化します。その先のエキステンションバルブでシュッと霧吹かれ、液化からガス化します。そのガスになるときの気化熱をエバポレーターでファンがさらって、車室内に冷たい空気を届けます。ガス化したエアコンガスは冷え冷えの状態のまま、すっかり低圧になり再びコンプレッサーに吸い込まれていきます。そしてコンプレッサーそのものを冷やすのです。

このサイクルがどこかで遮断されて、サイクルが回らなくなってしまっているのです。
この場合の原因はかなり高い確率でエキステンションバルブです。その間にあるレシーバータンクと呼ばれるフィルターもセットで交換します。

ガスを抜きます。

Rimg2000

エキスパンションバルブは助手席からアクセス可能です

Rimg2001

ええ、アルファのエキパンと殆ど同じです。用途が同じなので、形も似てくるのですが、全く同じかと聞かれれば、それはわかりません。(笑)
ああ、必ずパッキンの類はすべて交換しますよ。

Rimg2003

一通り交換したらまず真空引きして置きっぱなしにします。

Rimg2018

45分くらい引いてそのまま翌朝まで置いておきます。

Rimg2019

翌朝、当たり前ですが圧力変化が無かったのでガス注入します。

Rimg2020

冷媒量が0.35から0.45kg ですから

Rimg2024

この200g缶2本でちょうどいい計算になります。
前から後ろまでユニットがあるのに意外に量が少ないのですね。多ければいいというわけではありませんが、メルセデスは1kg以上軽く入れます。

Rimg2025

異音もなく軽く回り続けるコンプレッサー

Rimg2022

フィルターはセットで換えたいものですね。

Rimg2026

寒いほど冷えるようになりました 

posted by admin at 00:12| Comment(0) | 国産車
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。