電装は目に見えない「電気」を相手するためにしばしば間違いが起こりショートをしたり、違う部分が誤作動したりします。
特に逆接続、つまりショートは取り返しのつかない結果になることもあるので注意が必要です。
ここに取り出したるコネクター2つ。ミトと166後期のものです。どちらも同じ形状なので、どちらもヘッドライトに挿すことができます。
しかし反対側から見てみると線の入っている場所が違ったり、本数が違ったり、線の色が違ったりしています。
これをピンアサインといいます
つまり配線の行き先や用途が違っていたりします。太いものはだいたい駆動用電源で12Vの+が着ていると考えます。
しかし線の細い0.5sqは5vで作用する信号線など低電流のものだったりします。太い配線でも、中がシールド線だったりすることもあります。
入るから、なんて単純な理由で互換を信じたら大変なことになりかねません。自動車は仕様やグレード、年式などで実に細かく分かれており、素人の方で軽く考えて適当に差し込んでケガをする方をまれに見ます。
しかし誰しも神様ではないので、見ただけで何の配線かはわからないので、可能な限りテスターなどで可視化したり、配線図や回路図が必要になります。
今日、マニュアルもすごく進化して診断機とセットになっていて、診断機でエラーコードが出ると、どことどこの部分の間の抵抗値を測れとかで、そのロケーションなども具体的にイラストが出てきて説明してくれたりします。
さらに進むと、メーカーのホストコンピューターにログインして各種修理情報やパーツの発注までできるシステムが構築されていたりするようです。逆を言えば一般には整備マニュアルが出回りにくくなり、そうでなくても難しい仕組みのクルマなのに情報が手に入らないなんてこともあります。
ちなみにこんな本が手元に1冊あると便利です。輸入車も多く載っています。でも今じゃ高いんですね。