2019年04月16日

ニュービートルのATF交換

車検で入庫のニュービートル。

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いろいろ作業がありましたが、今回はATFの交換をピックアップします。
予算の都合もありますので、ATFのみの交換でフィルターの交換は見送り
全くレベルゲージや、ルノーのAL4のように上から注ぎ入れるようなところもないので、下から抜き入れするオーバーフロータイプという風に判断して作業始めます。

いつも入れるところは確認するのですが、オーバーフロータイプなら今までいくらでも経験がありますから、これもどうとでもなるだろうと…

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さっそく1個しかないドレンを外します。ちーっと少量のATFが出てきて、オーバーフローチューブの取り外しを行います。

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ドレンとチューブ。細っそいねーと笑いながら抜きました。イタリア車からは考えられない太さです。

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まあまあの量が出てきましたね。

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チェンジャーに吸わせて量を測ります。

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どれだけ抜いたかは入れる目安になりますから、何かしらのカタチで記すのが好ましいですね。

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最後まで抜いて、基本的に抜いた量の新油を圧送します。

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でもここで大問題が発生しました。
抜いたドレンが、というかオーバーフローチューブが細すぎて、トルコンチェンジャーのアタッチメントが入らないのです。
今までは、細くてもビニールチューブなどで代用しましたが、今回は細すぎて、到底入るような代用品が見つかりません。

どうにか手でしっかり持って注入しようと試みましたが、送る側のチューブが太くて 細いチューブを通る際に圧力が高くなり、チェンジャー側が異常圧力を検知して作業を止めてしまうのです。

困ったので、ちょっと探したらこのようなサイトが出てまいりました。便利なりインターネット。
恐るべし、youtube。今更かっ!

こんなの当たり前に知っている? いやいや僕ら神様じゃないから知らないもんは知りませんよ。

しかし、この1台のために何万もする専用工具を買うわけにはいかず、一生懸命探しているとこんなものが見つかりました。

輸入車用アタッチメント付き圧送ポンプー!

待つこと2日。ついに来ました、最新鋭機。またこれが安っぽい(笑)
当たり前か安いんだから

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圧縮エアの力で注入する恐ろしいアイテムです。
なにが恐ろしいって、ドレンのボルト穴を利用してワンタッチカプラーで取り付けするので、圧力が逃げることは一切ありません。

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ツボをあけて

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チェンジャーからATFをツボに移します。オートチェンジャーを持っていながら、なんともアナログなツボにATFを入れるのです。

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準備が進みますが、僕もEくんも内心 不安がいっぱい。

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だって考えてもみなさいな、容器の中に流体を入れるときは、同じ体積の分だけ中の空気を抜かなければならないはず。
風船ならそれ自体が膨張して、どうにかなりますが圧縮エアで入れて、もし、もしボンなんて音がしてサイドシールが爆発したら、僕らはミッション修理を余儀なくされるわけですから。

本当に慎重におそるおそるトリガーを握っていきます。

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ゆっくりと、あせらずゆっくりと圧送していきます。

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するとタンクに入れたATFが順調に減っていくのがわかります。
息を飲み込みながら、減っていくATFを無言のまま見つめます。

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2Lを超えたあたりで、エンジンを始動してポンプにフルードを吸わせます。

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ATをPからD、Rと各ポジションを動かしたりおまじないを送ります。
さらに500ccほどオイルを足して
そして、ちっちゃいドレンを用意して、圧送ポンプを外します。

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40℃くらいになったらアタッチメントを外してドレンで蓋をします。

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そして試乗して、状態を確認します。
実に滑らかな走りを披露してできあがりとなりました。
では圧送したエアは? どこかに絶対にワンウエイか何かで抜けるようになっているのでしょう。そうでなければ、確実にどこかのシールが吹き飛んでどえらい騒ぎになるはずだからです。
でもこの工具、使い方を誤るととんでもないことになるのでは?と

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まだまだ知らない事っていっぱいありますね。
日々是勉強です。

 

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この記事へのコメント
<p>こんにちは〜!<br />
オートマが01Mとかでしたら注入口があるので、エアはそこから出ると思います。<br />
https://ameblo.jp/sammotors/image-12413287537-14287786947.html</p>

<p>と書いた後で、そう言えば注入口のキャップにはOリングがあったなぁと思いだし・・<br />
はて、どうだったか?となりましたが何れにしろエアは何処からか抜けるというか入りますよね。<br />
普通に落下ドレインできる訳ですから・・<br />
余談ですみません 。。</p>
Posted by keioku at 2019年04月16日 06:31
<p>keiokuさん、こんちは。<br />
いつもありがとうございます。</p>

<p>下回りを見た限りでは作業できるような場所には入れるところ無かったように見えるけどなあ。<br />
ATFが抜けるの出るときに空気を吸い込むので出ては来るのですが、入れるときは完全にふたをする形になるので、恐怖しかありませんでしたよ。</p>

<p>>keiokuさん<br />
><br />
>こんにちは〜!<br />
>オートマが01Mとかでしたら注入口があるので、エアはそこから出ると思います。<br />
>https://ameblo.jp/sammotors/image-12413287537-14287786947.html<br />
><br />
>と書いた後で、そう言えば注入口のキャップにはOリングがあったなぁと思いだし・・<br />
>はて、どうだったか?となりましたが何れにしろエアは何処からか抜けるというか入りますよね。<br />
>普通に落下ドレインできる訳ですから・・<br />
>余談ですみません 。。</p>
Posted by admin at 2019年04月18日 12:40
<p>はい了解です。</p>

<p>フロント側の鉄板カバー(アンダーガード)を外せば見えると思います。<br />
https://minkara.carview.co.jp/userid/680663/car/1055286/1857522/note.aspx</p>
Posted by keioku at 2019年04月18日 12:52
<p>ほんとだ! やってもた</p>

<p><br />
>keiokuさん<br />
><br />
>はい了解です。<br />
><br />
>フロント側の鉄板カバー(アンダーガード)を外せば見えると思います。<br />
>https://minkara.carview.co.jp/userid/680663/car/1055286/1857522/note.aspx</p>
Posted by admin at 2019年04月18日 13:04
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