先週の土曜日にお預かりした156GTAセレ
美しいブルーを纏う素晴らしいコンディション。今回はエアコンの修理です。
訴えによりますと〜
以前からエアコンの調子が悪いそうで、ガスを足して凌いでいたそうですが、もはや1か月でエアコンが機能しなくなったそうで
暑くなる時期を前に入庫となった様子です。
真っ先にゲージを取り付けて様子を見ます。
直前にいつものゲージが壊れてしまったので、いにしえのゲージが登場です。
単位もMpaとPsiなので、長ーく(19年)使ったとはいえ、久しぶり(3年)に見るとずっこけそうです。
エンジンをかけるとクラッチが繋がり、圧縮し始めます。充填が進み高圧が上がってくると電動ファンが回って冷却しシステムが稼働します。
しかし、車内はちっとも涼しくなくないのです。
一見エアコンのサイクルは正常に稼働している為に、ヒーターフラップが壊れて、温度調整ができていない方を疑いましたが
ごく基本的な低圧パイプを触るのを確認し忘れました。
なんと、低圧パイプが冷たくありません。冷媒がしっかり噴霧化されていないか、冷媒量不足かでしょうか?
試しに1本ガスを入れると、強烈に冷たい風が出てくるじゃあーりませんか。
そもそも、この気温(15℃くらい)でありながらそんなに高圧に(ガス入れ)しないと冷たい空気が作れないとなると、日本の暑い夏に正常に圧縮できるとは思えないような・・・ しかし、こればかりは気温が上がって、エンジンルームが熱くなってくれないとわかりません。
でもたぶんコンプレッサーはダメだろうなあ、ワンウエイバルブではなく圧縮能力の低下かもしれません。ここは宿題。
とはいえ、圧縮とガス漏れは違いますから、まずはガス漏れを探します。
なにしろ長患いしているようですから、目視で漏れているところがわかるでしょう
コンデンサー
配管
コンプレッサー
しかしどこにも漏れている形跡を見つけることはできません。
カウルトップを外して内視鏡でエバポレーター周りを見ようとしましたが、
網が貼ってあって無理でした。
かくなるは消去法で考えれば、エアコンケース内での漏れしか残っていません。
このトリムの向こうがエアコンのケースです。
ケースの中にエキパン、エバポレーター、ヒーターコアと核になるものが全てと、それをコントロールするアクチュエーターやバルブが入っています。つまり、このケースがあれば理論的にはどんなクルマでもエアコンを取り付けできます。
逆を言えば、マセラティなんかもそうですが、イタ車はいろいろなコンポーネントで組まれて完成するイメージが強いのです
その為、エアコンケ−スがデカイ。
1番がエアコンケースASSYです
1番がエバポレーターで2番がエキスパンションバルブです。
1番がヒーターコアで、これらの発生させる高温、低音をうまく混ぜて温度調整をするのです。
ああ、これはダッシュボード外しですね。まあ、暑くなる前でよかったかな?
現在部品が揃うか問い合わせ中。
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