補修中のアルファード
国産車では本当に一般的な3コートパール。
一般的にはパール、パールと呼ばれる塗装色。
しかし、補修には大変に手間がかかり、費用も通常の塗装よりかなり高額になるのです
その名前から塗装の方法が容易に想像がつきますが、一応説明まで
塗装物に一番下のグランドカラーの白色を塗装し、その後、半透明なパールベースを塗装し、クリアーを塗装し、塗装膜を安定させる仕組み。
理論的には3色を塗装すればいいのですが、補修となるとそうはいかないのです
真ん中のパールベースには、下地を隠蔽する力がなく、ニゴリ塗装と言う方法でぼかしていくのです。
まず、サフェーサーを隠す為に白いグランドカラーを塗装します。
その上から隠蔽力を上げるために、グランドカラーにパールを混ぜた物を塗装するのですが、
パール3:グランド7の割合の塗料を塗って、次にそれぞれの割合がパールが4.5:グランドが5.5、7:3、9:1と、次第にパールベースが多くなるように塗っていきます。
そうして、最後にパールだけの2ndコートを2-3回塗装して、カラーベースは終了となります。シルキーな塗色具合が何とも言えません
つまりカラーベースだけで7-8回は塗装し、その後クリアーを塗装したりするのです。
国産車など、補修する機会が多いのに、この塗装色を選ぶ傾向が強く、塗装が傷んだ時に塗装の相談を受けてびっくりするケースが多いのですね。
日本以外には、例のヌヴォラのアルファロメオや、アルピーヌ、一部のアメ車などで見ることができますが、ドイツの自動車などは、ほとんどありません。