2021年08月31日

嗚呼タイミングベルト後編

さてすっかり長編になっているタイミングベルト交換ですが、今回は取り付け編です。

タイベル交換時には必須のアイドラーベアリングやテンショナーを取り付けます。

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タイベル短命説は、僕はベルト単体については短期間(3-5年)それほど傷む印象はありませんが、テンショナーやベアリング、ウオーターポンプが音を上げるイメージの方が強いです。
まずはベルトをかけて

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完全なる1番シリンダーのトップを出します。
カムのスプロケットはボルトが締まっていないのでクランクを完全に合わさるまで何度も調整します。

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ぴったりトップが出たら、テンショナーを張ってベルトを完全に張ります
テンショナーにはここで締めろと指図があります。

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テンショナーが所定の位置に来てベルトの張力が正しい事が確認できればカムスプロケットのボルトを締めます。
後に見切れているマイクロゲージの針の位置に注目

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全てのボルトを締めても全く狂いなくピストンが上死点にある事が分かります

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そしてカムロックホルダーとシリンダーヘッドに全く隙間が無い事が分かります。

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メーカーが推奨するベルト交換はこれにて終了
カムロックホルダーを外して、カムヤップを付けていきます。

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手前のバンクも同じく外して行きます

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ホルダーを外したカムにはオイルをかけていきます。

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デビルマンの血液風、モリゲン5W-40

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そして数回転エンジンを回して

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回して....

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再度テンショナーの位置を確認します
ぴったり所定の位置だったので次に進みます。

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タペットカバーです。かなり汚れているので、少しきれいにしてあげます。

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だいぶきれいになりました。

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新しいタペットカバーパッキンを取り付けていきます。

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ちょっぴりベンガラ色をのっけて

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フタをします。

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反対側も....

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フタをします。
しかしこのエンジン、16万キロオーバーとは思えない中身のきれいさですね。オイルメンテが行き届いていたのでしょう

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続いてスパークプラグ

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イグニッションコイル

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大量のボルト

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ずーーーっとカリカリとラチェットハンドルの音だけが工場にこだまします。
だいぶ疲れて口数も減ってきましたでしょうか

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大量のボルトを回し続けたタイベル交換大会も大詰めですね

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オルタネーターもスターターもクラッチもプラグもコイルもタイベルもウオポンもみんなみんな新品です。

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とはいえまだまだ続きます。
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2021年08月29日

嗚呼ウオーターポンプ、もといタイミングベルト 中編

今回はウオーターポンプやシール類の交換です。
画像を取り忘れちゃいましたが、ウオーターポンプは2分割になっていて、上側はフタのようになっていて、パイプがささり
そのパイプは一路エンジン反対側のサーモスタッドハウジングに向かう構造です。
余談ですが、この上のフタの形状が違うだけで、155も166も147もウオーターポンプそのものは同じです

各種シール類を先に交換します。

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カムシールを交換します。他にもくたびれたテンショナーなども同時交換。二人で作業していますので4本の腕が交錯します

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4つとも外しました。

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ウオーターポンプも外れて

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カムシールも新品になりました。

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逆も。貴重な純正品を使いました。
部品販売店の手違いで部品が届かなかったのです。こういう時に夏休みとかの長期休暇は困りますね。
たまたまセットで純正品を持っていたので、助かりました。

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お次はクランクフロントシール。
既に外れています。

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こちらも新しくなりました。
先にミッション側のリアシールを交換してありますので、これで当分オイル漏れの心配はなくなります。
FF車になり、エンジンは横置きでもこちら側はフロントシールとはこれ如何に

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くたびれて煤けたシリンダヘッドをきれいにしてアルミのきれいさを取り戻しました

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先に紹介したサーモを繋ぐパイプを取り付けます。そこにはOリングがそれぞれの端に2本ずつ入ります。
156はこのパイプの前すなわち、ウオーターポンプの間に太いサイドメンバーが来るために抜くことができず、W/P側は交換できてもサーモ側は交換できません。もし車上でこのOリングを交換する際にはサーモハウジングを取り外さねばなりません。
今回はエンジンが単体で作業できるので千載一遇の交換のチャンスです。

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こちらがW/Pの上側のフタの部分。先ほどのOリングのついたパイプが入る部分

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ウオーターポンプにガスケットを付けます。

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どちらもガスケットを軽く接着したら取り付けます。

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新品のウオーターポンプがまぶしいですね

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ウオーターポンプ周りが完成しました。
なんかプラモデル作っている番組のナレーションみたい。

続きは次回。おたのしみに!

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2021年08月28日

おのれ、叩き切ってくれるわ!

ダッシュボードを外して作業しているアルファロメオ166
もう何の車種かわかりませんが、外から見るとれっきとした166です

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そのセンターの大きな吹き出し口付近

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助手席から見た左脇

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こいつが今回の下手人、フラップコントロールアクチュエーターです

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e-perで言うところの16番の部品


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ダクトを外すとこのような感じに取り付けてあります。

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偶然と言いますか、在庫で新品を持っていました。
既に製造廃止の部品です。

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アクチュエーターを外したところ

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このようなロケーションです

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部品を交換してとりあえず吹き出し口を変える事ができるか試してみます。

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裸のままエアコン関連だけむりやり取り付けて生き返らせます。
その様子はさながら映画エイリアンで、ノストロモ号のアンドロイドのアッシュが壊されて、無理やり配線をつないでしゃべらせるシーンに似ています。

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はい、調子いいですよ。エラーメッセージもでません。ちゃんと切り替わります。

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でも本当はこの部品を交換したかったんですよ

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2つ使っています、冷やされた空気の温度を監視するセンサーです

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イラストの9と13。これはウチにも国内にももちろん在庫は無く、ことごとく製造廃止


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残念ですねえ
でも仕方ない、もういつでもダッシュボードは戻せる状態になりました。
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2021年08月27日

嗚呼タイミングベルト前編

今回は降ろしたV6エンジンのタイミングベルトの交換を追います

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毎度同じような画ですね
でも今回は様子が少しだけ違います。

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今の時点で1番のトップは殆ど出ています。

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しかし... ジグが合わないのです

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微妙ではなく

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前後のバンクそれぞれに結構ずれています

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特に奥のバンクのインテーク側はボルトが入りません。
今時珍しい盛大なずれ方ですが...
何か事情があったのかなあ?

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仕方ないのでなるべくボルトを入れて固定するだけ固定して、カムスプロケットのボルトを緩めてジグの示す正しい位置に調整します。

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テンショナーを緩めてベルトを外します

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それぞれが正しい位置に収まりました
僅かな狂いでも走りにはそれなりの影響があるでしょう

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V6はタイミングベルト神話があって、5年とかさまざまなうわさが飛び交いますが、まずは基本的なカムの位置や調整をしてもらえるよう考えないといけません

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ではベルトを外して、こちらも長年使った部品に別れを告げて新しい明日を迎えられよう整備してまいります

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4つのカムシャフトスプロケットを外しました

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そしてここまでストリップダウン

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黒いバックプレートを外しました。
これを外さないとウオーターポンプ上側のボルトが外れないのです。

つまり、ウオーターポンプを交換する際はここまで分解しないと交換できないのです
話は堂々巡りになりますが、この状態まで分解するにはカムをロックさせる工具が必要になります。
カムのロックには1番の上死点をしっかり見極める必要があります。
どれをないがしろにしてもいけないのです。

と言う事で続きはまた次回

posted by admin at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ156

2021年08月26日

鋼鉄の信念50年

ジューダスプリーストが結成50周年を迎えました

僕は既に発売されていたIn The Eastと言うライブ盤から聴き始めました
その後、ブリティッシュスティールやステンドクラス、キリングマシーンと夢中で集めたのをよーく覚えています。
特に、知らずに夜のヒットスタジオに出ていたのを覚えていたのも影響が大きいかもしれません

当時新譜として発売されたPoint of Entryが世の中でひどい評価を受けていましたが、個人的にはそれほどこき下ろされるようなものでは無いと思ったものでした。

で、その後、名盤「Screaming for vengence 復習の叫び」を発売して一気に時代を作るをわけですが
中学、高校といつも彼らはアイドルでした

しかし個人的には本当の問題作、ターボを発売、それ以降のジューダスを聴くことはしばらくなくなります。
世の中ではペインキラーやラムイットダウンを名作などとする声があるようですが、個人的にはひとつも興味なく
原因のひとつにドラマーのデイブホーランドの脱退も大きかったのかなあ?とも
元Racer Xのスコットトラヴィスは決して悪くないのですが、ジューダスには合わないように思います。
現に初期のRacer XはVicious Roumorsと並んで好きでした

時は流れて、ロブハルフォードが脱退し、リッパーオーエンスが加入して、ライブアルバムにはぶっ飛びました
久しぶりに聞いたジューダスは素晴らしかったのですが

その後、ロブが戻ってくるのですが、この頃からおじいちゃんの集まりになり始めて
最終的に現在、完全なるおじいちゃん同窓会になってしまいました。


もう今のジューダスには、正直なところ興味がありません。
中学校時代に小さな記事で狂気したBAM(=Bay Area Music タワレコで無料で配っていた英語標記の現地音楽情報誌)やIn rockなどに出てきたJudas Priestとは別のバンドと考えています。

しかし....
今回、50周年の記念ボックスセット

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なんと抽選で5名
なんとCD42枚組

申し込んでしまいました。

詳しい内容はHPで


未発表音源が100曲以上あるし
あの頃のジューダスがいっぱいあります。

明日、抽選結果がわかるようです。
当たってほしいなあ。

買えたあかつきには、NOBUさんに見せてあげようと思います(爆)
posted by admin at 18:10| Comment(2) | TrackBack(0) | ヘビーメタル

2021年08月25日

他の所もキレイにね

エンジン修理の合間に関連部品の整備を進めていきます
まずは曇りがひどかったヘッドライト
レンズ内部まで曇るとさすがにきれいにはなりませんがベストは尽くします

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サンドペーパー400番で水研ぎ

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その後600-800-1000番と番手を上げて
最後は1500-2000-3000番とペーパー目を消して

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塗装工程に進みます

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ディグリーサーは脱脂です。

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さらにアドヘッションプライマーで完全な密着を保証させます

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画像ではわかりにくいのですが、かなり白く濁ります

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そしてクリアー層に参ります


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2液型なので、缶の底のピンを完全に押し込んで主剤の中に硬化剤を入れます。
さらに長く振って各藩させてしゅーっとやります。
この2液混合の缶スプレー、スタンドックスでは古くからそのような商品を見たことがあります。
最大の難点は、硬化剤と反応させるために1回ミックスすると2度は使用できないので、使い切れない場合少々もったいないことですね

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塗装を強制乾燥させている間に、カエルを捕まえたので、しばしカエルと戯れて焼き上がり時間を待ちます

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焼きあがったレンズ。それなりにきれいになりました

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もう曇りは心配しなくて大丈夫でしょう

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さらにエアコンのフィルターも交換します。
エアコンフィルターと言っても車内のキャビンフィルターではなく、コンデンサー側のフィルターです。

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キャップを外しますと
サービス用のボルト穴が出てきますので、Cクリップを外して

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中身を引き抜きます。
このマテガイみたいのがフィルターです。

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かなり汚れています。おそらく、まず今日まで交換されなかったであろう部品です。
地球を3周するほどの距離の走行を支えてきた部品ですから、コンプレッサーが刷新されと共に新しいものに交換します

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新旧交代の時期。

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再びライトに戻って
ハイビームとロービームの色が違うと車検に受からないので、白いバルブに交換します

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もはや少数派になった感さえあるハロゲンバルブのH7

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折れていた取り付けの為のタブなどを修理して出来上がったヘッドライト。
さて無事に検査に受かると良いのですが

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2021年08月24日

恐怖のダッシュボード外し

7月の終わりの記事でオーロラカラーの166のエアコンの不良をお伝えしました


そのまま販売するわけにもいかず

お客さーん、エアコン効くんですけどね、デフロスタからしか出ないんですよー

と言うとたいていのお客さんは嫌がります。
でもダッシュボードの脱着はこの時期つらい。
何より、ガレージ33の千葉さんから聞いた話では、かつて164の時代は「ダッシュボード外し屋さん」なる商売がまことしやかにあったらしいと聞きました。
それを専門に生業にできるほど面倒臭い事の形容詞だと思います。
ドイツ車や国産車は比較的セオリー通りに降りるのですが、さすが166はなかなか大変そうです。

今回の166はセンターコンソールやICSなどがごっそり外れていたのが背中を押して、殺人的に暑いのに頑張ってやるか〜的な気合で作業に向き合いました。

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この作業の最大の焦点はごっちゃごちゃの配線軍団です。しかし一つずつ紐解いてまとめたりします

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通常はステアリングシャフトはダッシュボードのリーンフォースあたりで止まっている部分を抜けば、ステアリングシャフトは下にすとんと落ちるのですが、166はフル分解を要します。

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なんだかんだで166も殆どの部分を分解した経験がありますので、何がどこに付くかは比較的わかっています。
それでも周りを含めて、これは分解せんでもよかろうと思ったものまで最終的に分解しました

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メーターハウス内。

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助手席側エアバッグ類

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ステアリングホイールどころかウインカースイッチも外します。

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この後、ATのセレクターも邪魔になるので取り外し。
ちなみに166のマニュアルにはあまり詳細な方法が載っておらず、経験と勘で作業を進めます。

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外れました ダッシュボードは二人で出さないとかなり重いです

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車内は結構なお祭り状態です

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まあ、滅多に外す事は無いでしょうが結構大変です。これはプライベーターには向かない作業です。
費用はそれなりにかかるとは思いますが、プロに依頼すべきです

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問題はこれだけでなく、MPIは狭いので、自走できるようにしないといけません
あれこれ、重要な部品を取り付けてハンドルを取り付けてえんじんがかかるようにします

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このクルマの故障は実に多岐におよびます
しかし、これ商品なのであんまり費用かけたくないのになー
僕が乗ろうかな?
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2021年08月23日

Clutch dismantle from a fugitive engine 2

今年のルマン24時間レース
フェラーリAFコルセ強いですね。
まだよく見てないけど夜に入る前は2台で仲良く走っていました、GTE-Proクラスの。

そのDay2の後半戦

シール類を交換しないといけません
この回ではクランクリアシール

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前回に大写しになった古いリアシール。クルマが古くなるとどうしてもここからのオイル漏れが激しくなります。

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これが外したところ。エンジンオイルは抜いてありますので出てきませんが、入っていたら結構なことになってしまうでしょう

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シールを手で当てて

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ハンマーでたたき込みますが、これが意外に難しいです。
多少なりともテーパーになっていたりしまうから、真正面から入れると言うよりあえて斜と言うか飲み込ませる要領で打ち込みます。

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慣れている人はすんなり。
しっかり合わせるために、さらに打ち込みます。

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完成。

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早速フライホイールを取り付けます。

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デフのサイドシールは前回の通り

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ミッションを準備します。

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順風満帆に見えますがここからが大変でした。
メインシャフトはクラッチのスプラインにきっちり合って入ります。逆を言えばほんの少しでもずれていれば絶対入りません。

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何か日の傾き具合が大変さを物語るというか
ちゃんとしたクラッチのセンター出し工具買おうね
二人ともすっかり腰が痛くなってしまいました

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しかし、ミッションがくっついて、レリーズ(スラスト)ベアリングをプレッシャープレートに挿し込んだ時の爽快さは何とも形容しがたいものがあります。苦労すればことさらですね。
こうしてDay2の日の夜は更けていくのでした。

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2021年08月22日

Clutch dismantle from a fugitive engine

エンジンを外しての整備いろいろの156GTA
不滅のブッソV6ですが、お疲れをいやしてあげましょう

エンジンの取り外しの疲れも癒えぬ翌日からクラッチ交換です

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車両奥側のエキマニを外すのはその向こうのスターターモーターを外す為です

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外す理由はこのスターターモーターボルトがトランスミッションも止めているからです。
逆を言えばこのスターターモーターの車上での取り外しは絶望的に難しいのです
オルタネーターも何度も書いていますが、こんな時でないと交換することが大変だからです。

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この後ボルト各種とレリーズシリンダーを外してトランスミッションを取り外します。
レリーズシリンダーも消耗品で、フルード漏れの温床なのでこの際に交換してしまいます

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ここまでは、さも簡単に物事が進んでいるように見えますが、目もくらむような気温の中で作業をしています。
エンジンの汚れ方やクラッチのレリーズベアリングの汚れが時間の経過を物語っています。

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早速プレッシャープレートを外していきましょう

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外れたクラッチ

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クラッチ板はかなり摩耗しています。

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フライホイール。166はダンパー付きですが、156は漢のベタ付けです

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フライホイールを外すとクランクのリアシールです。

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下の方にオイルがにじんでいるのが見えます

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ね?暑そうでしょ

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続いてクラッチのレリーズ周り。トランスミッションのオイルシールを交換します。
長きにわたり愛されるクルマはできるだけオイル類の漏れが無いようにしたい一心です

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通称、天狗の鼻などと言われるミッションのシール
滅多に換えることはありません

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しかし新品が出ました。一時期入手できなかったと聞いた純正品でしたが...

しっかり取り付けて


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グリース類はワコーズを使っています。

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レリーズフォークとスラストベアリングそれぞれに違うグリスを塗ります

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この間までは汚れがあまりにスゴイのでキレイにしました
せっかくきれいにしたのになんでかクラッチ板を刺した状態の画像しかないのが悔やまれます。
一番見せたいところが隠れとるやん

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ミッションと合体する前にデフサイドシールの片方を交換します。

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なんか汚く見えますがこれ新品

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Day2の前編、後編に続く

posted by admin at 19:35| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ156

2021年08月21日

Is this love

今年の夏はエンジン降ろし祭りで、文字通りHotな夏になりました。
147に続いて156GTAを降ろします。

こちらも愛のあふれるユーザーさんの許でメンテナンスを受ける156GTA
今回は16万キロを過ぎて悪い所の総ざらい

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アンダーカバーも巨大な金属製
尤も入庫歴の多いクルマで過去にこのブログでご覧の読者さんもいるかもしれません

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バンパーを外してライト類を外して、どんどん分解が進みます。

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もう少し分解したところでお昼ご飯に出かけます。
この日、オリンピックの閉会式で本来平日だった日ですが、祭日になった日です

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再開します。ボルトオンのコアサポートを外してクラッチオペレーティングなどの側を担当します

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LLCを抜くEくん

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GTAはV6でしかも6速なので、サイドメンバーフレームの間だけでは収まらず

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ミッションのリアケースがはみ出ています。僕らのエンジン降ろしのトレンドで、サイドメンバーと足回りはそのままでエンジンを降ろすというのがあるのですが、今回はこのミッションのでっぱりに泣かされます。
真っ直ぐ下におろすとエンジンクロスメンバーに直撃してしまうので、一度エンジンミッションを前にずらしながら降ろすことになります。作業する前から激しい作業が予想されます。

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ラジエターやコンデンサーも外して

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改めて見るエンジン正面。タペットカバーからのオイル漏れが堆積してかなり激しい汚れとなって張り付いています

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またクランクのリアシールや上からのオイル漏れがこちらも汚します

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エキゾーストやパワステのパイプを外して行きます。

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オイルは走行風によって各所に運ばれますからあちこち汚れます。

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かなり見通しが良くなってきました

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基本的エンジンを外すのは、ラジエターやヒーターホースなどの水関係、配線配管関係、ガソリン配管、エアコン、パワステ、トランスミッションコントロール、クラッチオペレーションと順序だてて取り外せば最後にはマウントを外して降ろすことができます。

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メインイベントも近くなってきました

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一度持ち上げて外し忘れが無いか確認して見ます。

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よくよく確認します。ア−ス配線1本でも残れば降ろす際に危険をはらみます

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各所点検します。

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問題なければチェーンを張ってエンジンミッションを車体から外します。

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車体から外しながら、エンジンクレーンを車体前方向に動かします

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すごい画です。エンジンの位置に注目

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車体を上げたりして完全に分離させます。
この後、エンジンを台車に載せていきます

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完全に分離しました。

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ここは地獄1丁目、これから夏休みを賭して暑い気温の中で行うアツい仕事
この日からつきっきりで作業を行います。

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朝から作業してやっぱり8時近くまでの作業でした
このようにダイジェストにすると簡単そうですが、さすがにV6は思い通りに行かないですね
posted by admin at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ156

2021年08月19日

文明品ですよ

昨晩、お嫁さんから真空で(ビニールなどを)閉じれる機械が欲しいと言われ
百均で売っているシーラーでしょ? と思って、あれならよっぽどジップロックの方が完全に遮断できるよ
と大して聞く耳も持たずテレビを見ていました。
昔、少し流行った時に買ったけど、性能の悪さに閉口して、まったく使わなくなりました。

でも真空なんて言っています。真空? 布団とかの圧縮袋の事を言っているのかと思ったら、真空でパウチする機械が欲しいと
聞けば周りのご家庭で使っている人もちらほらいるようです
いやいやいや、お高いでしょ? そんな業務用的な商品は

と思いましたが、念のためにアマゾンで見るといっぱい出てきます!
その中で安い物から高額なものまでありましたが、普段から目にすることが多いメーカーのアイリスオーヤマ製の物を買うことにしました。それでも7000円です。




表題は7000円ですが、僕は6581円で購入しました。
なんと7000円弱でそんな業務用的な機械が買えるとは、まさに驚きです。

そして今日、さっそくやってきました。

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なんとこの箱に宛名ステッカーを直接貼り付けて送ってきました....

まあ、中身に罪はありません。
早速、解包して見てみます。
意外に重いです。

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説明書を見ないと使い方がさっぱりわかりません

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まず、袋の後端を作ります。これはまさに先のシーラーと同じで、焼き止めます

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後端が閉じたら、袋の中に真空パックしたい物を入れます。
とりあえず、マスキングテープの30mmを入れましたが、水分や水気の多い物はパックできないそうです。

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今回はやりませんが、これであとは機械が中の空気をどんどん吸って真空にして、シーラーで閉じたら出来上がるのです。
これを一回の作業でボタン一つ全部、全自動で行います。

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実際にパックしたキャットフード。かっちかちになっています。
これならしけらずに長持ちしそうです。
これは便利なり。

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便利な物が安く手に入る世の中になりました。

posted by admin at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 工具 展示会

2021年08月18日

あのクルマが再び....

みなさん、お盆って知っていますか?

僕はアンホーリーな人間なので、あまり詳しく知りませんし、何か火を焚いたりはしないのですが、ご先祖様があの世からこの世の生前を過ごした場所に戻って来る機関の事を言うようです

さて、ある日、こんなことが事があったのです

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見覚えのある後姿

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こ、これはもしや

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カッパさま

なんとお盆に2年ぶりにカッパが帰ってきました。
まさしく、僕が一生懸命整備したカッパ。

販売してしまったのを少し後悔したカッパ

その時の記事は2019年12月の14日に書かれています。


すごい事です。
また見ることができるとは....


posted by admin at 23:10| Comment(1) | TrackBack(0) | ランチア

2021年08月16日

ブート天国Amazon

今や、アマゾンでブートを買えるとは良い時代になったものです
金曜の夜に注文したCDが届きました

買ったのは4枚ですが、今日来たのは3枚だけ

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オジーオズボーンのカナダはモントリオールの1981年7月28日のライブです
いわずと知れたランディローズ在籍時のライブです


フライングハイアゲインから始まるセットなど存在せず、強烈に後付け感の強いオーディエンスの声が耳障りですが、ランディのプレイは過去のどの演奏より良いです。BOSSのCH-1のコーラスを踏んでいるかのサウンドです。曲中強烈に歪むギターとややマイルドなサウンドのギターがあるように思います。
収録曲は上の画像をクリックすれば見れます。買えます。

当日の本当のセットリストは下記の通り



そして83年のUSフェスティバルのライブ


これで、ここまでのライブはほぼグランドスラム達成で、ランディはトリビュートなどオフィシャルでもあります。
ブラッドギルス時期のはSpeak of devilの完全版や82年のメンフィスでのライブも買いました

そしてJake E Leeの加入直後のUSフェスティバル。
しかも全てFM音源などの高音質。80年代半ばとかなら、いったい幾ら払えば手に入ったであろう音源がわずか3000円弱で手に入ってしまうおそろしさ!
プレーはさすがに荒削りですが、大きい幅のビブラートや独特のトリッキーな6連符などさすがであります。
多少チューニングに苦しめられますが、素晴らしいパフォーマンスです。
ひょっとしてレギュラーチューニングかも。

続いてはホワイトスネイクのドイツはルートヴィフィスハーフェン


ルートヴィフィスハーフェンなんて絶対覚えられない街の名前ですが、調べてみるとBASFの本拠地のある場所なんですね。
尤も、スタンドックスの本拠地、ヴッパーダルもまず知っている人も少ないとは思いますが

83年のライブは初期のホワイトスネイクの終焉直前の年で、かろうじてミッキームーディーらブルース色の強いメンバーでのライブです。たぶん、レーザーディスクが出ていたとは思いますが、そんな物、見れるはずもなく購入にいたりました。

こちら2CDでかなり楽しめます。こちらも曲順は画像をクリックしてください
この年のあとからギターはジョンサイクス、リズム隊はコージーパウエル、ニールマーレイと一気にスーパーバンド化してしまいます。
それはそれで素晴らしいのですが、やはり昔のナンバーはミッキーやこのCDではプレイしていませんがバーニーマースデンのほうがいいです。
当時、ジョンサイクスがブルースなど弾けるのか?などとウワサされたのですが、まるでそのハナシを聞いてたかごとく、Slow an' easyでボトルネックを使ったプレイから始まりますね

ああ、また古い時代の音源を買ってしまった。
もう無いだろうと思っていた音源って、まだまだあるのですねえ
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2021年08月15日

急な坂道

今週の土日はMPIのつかの間の夏休み
でも、娘のワクチン接種会場の送迎に駆り出されて、多摩地域の中小企業ワクチン接種センターまでクルマを走らせました
その途中に突然見かけた坂道が面白かったので記事にしてみました

それがこの坂
道の先が見えずこのまま行ったら崖か何かから下に落ちてしまうのではないかと言う錯覚に陥ります


坂の途中の画像はそれほどでもなく感じますが


後を振り返ると空に向かって発射するカタパルトのようです
ちなみにこの坂、後から調べて知ったのですが、なんと「パンツの穴坂」と言うそうです。
菊池桃子を世に知らしめた映画のロケ地みたいですよ。


僕は急な坂と言って思い出すのが、世田谷区は岡本の坂です。
ここもまさしく崖のように見えるどころか、前を行くクルマがこの坂を下りる瞬間は、少し後ろを走っているとトランクフロアのスペアタイヤ収納部分が見えたりして、まさしく断崖絶壁から落ちていく感じです


場所は東名高速の下り線東京インター入り口、マクドナルド前の側道に行って、道なりに行けばここに行けます。
雪が降ると必ずスキーする人が現れる名所です


なかなかの極悪ぶりです


だんだん楽しくなってきたので、日本で一番急な坂はどこだろうとネットを叩いてみると
な、なんと以外にも住んでいる所の近くが出てきたのには驚きました
画像左側の傾斜を示す数値を見てください。


なんと28%です。おまけに急こう配 走行注意の看板が恐怖を感じさせます。
こちらも拡大すると途中から道が無くなっています。トワイライトゾーンです


ストリートビューで下りてみると、それほどでもなく感じますが


横からの傾斜を見れば極悪ぶりが見て取れます。ヘタをすると隣のプリウスのフロントガラスの傾斜と同じくらいでは?
でも実は日本一と言うのはここではなく、この急坂のちょうど1本向こう側なのです。


ご覧ください。なんと37%とか書いてあります。


残念ながら、あまりに急だからか、自動車の進入はできないようになっています。
こちらも道が途中から見えなくなっています。


これがそのスーサイダルな坂です! 一見すると普通の坂道ですが下の画像を見てください


クルマの侵入を遮るポールの角度!
強烈であります!
ヘタをすると、手前のフィットのフロントガラスの方が寝ているかもしれません。


今回のこの坂の出自はこちらのブログから拝借いたしました。


しかしこの記事、下の方の関連記事の所をよく見てみると
勾配42%と、もはや中級のスキー場クラスの勾配の記事があるのを見つけました。


この記事は実に面白かったです。
勝手に転載してしまったのでお礼を言おうかと思いましたが、TBやコメントが入れられなかったのでこの場を借りてお礼申し上げます。
posted by admin at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅行・地域

2021年08月14日

見たことのない装備のマセラティ

先日、バッテリー交換で川口からいらして頂いたマセラティクアトロポルテ
後期型のSです。

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黒いシートに赤いステッチも美しいですが、なんとこれ右ハンドルなんですね。
この型で右Hがあっただなんて...

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それもさることながら目に飛び込んでくるのはこのでっかいナビゲーションです。
なんとアルパインのフツーのナビがフツーにくっついています。

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バッテリー交換ついでに時計を合わせるために元のナビを探しますと

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トランクに埋め込んでありました。もちろん最低限の機能を残して
なんだか岩に閉じ込められた孫悟空みたいです。

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オーナーに伺うと、ナビ男なるキット?で有名なようですとのこと
調べると、なかなかスゴイ組織です。


全てにおいて珍しいクアトロポルテでした...
posted by admin at 00:49| Comment(1) | TrackBack(0) | マセラティ

2021年08月12日

エクスクルーシブライン

先日、ヤフーオークションにとても貴重な商品が出ていたので思わず買ってしまいました。

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僕の記憶が正しければ、各国サーキットの地名を入れたエクスクルーシブライン
シルバーストーンブルー、モンッツアレッド、インディアナポリスグリーン
モンテカルロマジック、インテルラゴスファイアー、キャラミフラッシュの前か後かと言う販売順でした

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1999年か1998年の発売品です!
まさか実物を目にする事ができるとは!!
腸がねじれるほどうれしいですよ

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エクスクルーシブラインと言うだけあって値段もエクスクルーシブで、1L、つまり1缶3から5万円したような記憶があります。
特に日本の鈴鹿サーキットの名前が付くスズカサンは全く目にする事はできずスタンドックスの宇都宮トレーニングセンターにミニカーがあったかどうか

トレセンに立ち寄ったのももう2年前かあ

僕の工場にはインディアナポリスグリーンのダッジバイパーのミニカーがあるくらいです

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アルファロメオのヌヴォラブルーも写真には写らないのですが、ものすごい色味です。
売ってくださった方にも本当に感謝しております

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塗料を買うと一緒についてきたミニカーもいつの間にか普通に販売されていたり

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でももっと驚いたのは、出品者の方が僕のブログの読者さんだった事でした!
ありがたや、ありがたや
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2021年08月11日

166のトランク

意外に知られていないバッテリーが死んでしまった時のトランクウの開け方
ちょうどメールで問い合わせがあったので図解付きで解説します

まずトランクオーナメントを回してキーシリンダーを露出させて

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キーを回すと、通常であればここでスイッチが押されて電磁ロックが開錠されてトランクが開きます

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ではバッテリーが死んでロックがうんともすんとも言わない場合は以下の通り

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電磁ロックで開く位置からのもう一段

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さらに左に強く回します。するとリンクロッドが直接ロックを押して開錠できる仕組みです

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昨晩に撮影したので、暗いのでフラッシュを焚いて写しました
ここまで回ります。
しかしすごく固いのでカギがバラバラにならぬようにしっかり手で押さえて回してください。抑える力が弱いと、カギが真っ二つになってバラバラなってしまいます

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ちなみに特定の誰かに宛てて言うわけではわけではありませんが、僕は知りうる限りであれば、問い合わせがあれば可能な限り問い合わせ内容などにお答えしています。
しかし、人に物を尋ねたら礼を言うのが世の常だと思います。少なからず仕事の手を止めて調べたりする事もあります。
にも関わらず、問い合わせに返信すると全く返信の無い事の多いこと...

皆さん、礼節は大切にしましょう。
posted by admin at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ166

2021年08月09日

愛の賛歌 九連宝燈

さあ、ついにエンジン交換も最終編
エンジンオイルやミッションオイル、LLCやクーラーガスを入れていきます
オイルはリキモリのMos2 10W-40 毎度おなじみのオイルですね。

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この後多少の紆余曲折がありましたが(詳細はヒミツ♡)エンジンも無事にかかりました

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すごい走行距離です。でもまたここからがスタートです。今度はお子さんと共に距離を重ねて行くことでしょう

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取り付けを依頼されていた部品?を取り付けます

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アドブルー? いやいやいそりゃディーゼルだ。水森?歳がばれますな

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何に効果があるのか説明書を読みませんでした

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残りの部品を取り付けて完成を急ぎます

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おお、完成か? かっこいいのだ

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長かったなあ、ここまで来るのに果たして延べ何日かかったのかしら?

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ボンネットのチリ調整はMPIの工場に戻ってから

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と、思ったら忘れ物が...

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今度こそ出来上がり

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素晴らしい状態になりました
今回は
エンジン本体
ミッション本体
クラッチとオペレーティング
タイミングベルトとウオーターポンプ類
各種シール類
エンジンマウント
オルタネーター
スターターモーター
ドライブシャフトブーツ

と徹底したメンテナンスを行いました。
高額な修理費用になりますが、新車を買うよりは安いです。
日本も自動車文化が成熟して、こうして一つのクルマを愛でる人も少ないながらも、依頼されるようになりました。
あなたもクルマの修理を見たくなったら、次回のクラシックカーディーラーズ ブログをお楽しみに

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2021年08月08日

愛の賛歌 伍萬

エンジンが乗っかったら、手分けして組み付けます。
それぞれのドライブシャフトを取り付けて

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エンジン上側の組み付け

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エキゾーストマニホールドと車体側の触媒及びフロントパイプを接合

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エンジン上部、画像左側、パワステタンク周りはEくん、僕はクラッチオペレーティング側を作業します

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この辺は黙々と作業が続きます。

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ここでお昼のタイムアウトを取ります。

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昼食後、温度はかなり高く湿度も高いので作業がきついのです

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シフトのチェンジロッドなどを組み付けて行きます。

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配線やヒーターパイプも元に戻りそれっぽくなってきました

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ユーザーからたってのお願いだったアーシングの線をつなぎます。

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ラジエーターを入れる間にシュラウドを割り込ませて

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ラジエターコンプリートを戻します

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ラジエーターファンや水温センサー、アッパーホースやロアホース、クーラーコンデンサーの配管類を接続していきます

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コアサポート類も取り付けてかなり出来てきました。

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再度、ボルトの締め忘れがないかお互いに下回りを点検します。

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続いて油圧プレスでエンジンのアッパーマウントブラケットのブッシュを交換します。

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これもめっぽう硬く、丸い部分のフチが薄く作業はなかなか大変です。
ここで、おや?と思った方はかなりの経験者。
そう、こんな部品供給していないのですFCAでは
MPIではこういう部品で対応しているのです。

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では新しい方をを圧入していきます。

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入れるのもなかなか大変。二人で作業していますからこんな時は楽です。

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取り外したブッシュ
はい、割れてます。グラグラです。
ここが悪いクルマ多いので注意してください。段差でガツンなんて不穏な音が出たらここを疑ってください。
尤も、車体側にもありますが

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クラッチオペレーティングはもっと面白い機構です。
これからエアブリーディングするのですがニップルが一体構造で緩めたり締めたりできません...

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でも安心してください。できるんです。

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上の2枚の画像を見比べてわかった方はエア抜きできます。

ヒントはホースの位置。
この仕組み考えた人、素晴らしいですね。

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これでかなりの作業が終わりました。
クラッチは不思議なくらい位軽いです。
アクセルペダルと同じくらいの踏力でクラッチ操作が可能です

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オリンピックが始まった7月の4連休を賭して作業した7/24の夜です。
これを書いている今は、図らずも閉会式が執り行われています。

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ついに作業も終盤を迎えました。
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2021年08月07日

愛の賛歌 四萬

いよいよ温めてきたエンジンを車体に戻します。
と、その前にフェイズバリエーターを移植。
最近交換したそうです

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ここは多くのスラッジで大変汚れている場合もあるので、きれいに掃除して取り付けます

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いよいよ合体させます


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車体も準備万端

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位置を確認しながら車両に載せます

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あちこちのチェーンを緩めたり張ったりさせながら位置を決めます

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完全に載りました

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下まわりを確認しながらマウントを固定していきます

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このような感じで僕らはエンジンを脱着していくのです
リアのエンジンマウント

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下から見ています。

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エンジン側のエンジンマウント

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ミッションマウント

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スタビライザーリンクも左右前後交換しました

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さて、ここからが不注意によるボルト類の締め忘れなどないか翌確認して
どんどん組み付けて行きます。

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さらに続きは次回
posted by admin at 23:25| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ147

2021年08月06日

Y&T

このところ、毎日帰りがすごく遅いので、ブログがアップしにくいのであります。

だから元気づける意味もこめてY&T特集
当時最も好きだったForever 1982年のレディングフェスティバルでのライブ



ギターソロの入り口のリフレインで、記憶が正しければGmのオクターブの後マイナースケールを巻弦で結構早い速度で弾くのが意外に難しかったのを思い出します。ちゃんとコピーしていないのですが、手の小さい日本人には難しいように思います。


同じ年のオランダのPink pop festivalでのI believe in you.

ペンタトニックで泣かせるのギターでは世界一ではなかろうかと




続いては1983年ライブ。Mean streakです。

レオナードヘイズのバスドラがごいすー




こんなのもありました!

1983年のBBCの番組でシャーウッドでのライブ。当然FM音源ですから文句なし。

若干シャープしてる?





1986年の渋谷公会堂でのライブ




ライブは「直火」でスタートします


しかしデイブメニケッティ以外みんな死んでしまったという....




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2021年08月04日

愛の賛歌 三萬

インナーがあればアウターもある
そう、ドライブシャフトブーツアウターの交換です。

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このような専用工具で外すのですが、そのままだとなかなか外れません。

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ブーツをめくれば出てきますが、サークリップを少し開いてやるとうまく外れます

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こちらもべっちょりグリスを入れます。

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グリスの聖火トーチです。

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ぶちゅっと挿し込みました。あ、バンド忘れたじゃん

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続いてエンジンマウント。右側のフロントはV6だけでなく4発でももう無いのですね。
今まで付いていた物は交換歴がありそうなので、こちらを使うことにしました

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どちらも高さ的には変わらないようです

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リア側のマウントは割れています。

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これは交換。

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こんなに高さが違います。しかも割れているのでぶよぶよに動きます。

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トランスミッション側も交換します。

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ファンベルトテンショナーも交換します。

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もうこれで心配ごとは無くなりました。

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次回に続く
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2021年08月03日

愛の賛歌 二萬

Day2はドナーを載せる準備です。

エンジンマウントを交換します。
エンジンの大きなブラケットと言うかブロックのマウントブッシュを交換します
画像こそうまくブッシュを抜いていますが、このプーラーをかける前に散って行ったプーラーもあります
とにかく硬い上に位置が難しいのです

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このようなブッシュを使います

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まだ使えない事はないかな?的な感じでしたが、それそうなりに傷んでいたので交換します。
なにより、車上だと交換作業は困難を極めます

外した跡を軽く整えます。

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今度は入れる番です。

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キレイに入りました。入れるのも硬いのです

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散って行ったプーラー

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折れてしまったツメです

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正常なツメ。かなり硬い合金なのですが、折れてしまう程硬いのです

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続いてドライブシャフト


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まずはインサイド側。古いブーツを外して

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CVジョイントにグリスを詰めます

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手で塗ったくります

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ボルトで位置をあわせたら出来上がり

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続きは次回
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2021年08月02日

愛の賛歌 一萬

暑い、暑すぎる
オリンピックの始まりを告げる連休と共にスタートした147TSの移植される側の作業
アスリートのキモチが良くわかる熱帯での作業です
それでは行ってみよ!

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20万キロを目前にあちこち悪くなってもはや看過できないところまで来た様子

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ヒートシールドもひび割れて麻宮サキの仮面のようです。
許しちゃおけねえ!

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じゃんじゃんばりばり分解に精を出します。
30年以上のキャリアの整備士が二人かかりきりで作業するので早いですよ

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147、156、166は早くなりましたね。ここまでいくらもかからず分解しています
あ、45分ほどかかっていますね(笑) 結構かかってますね

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分解は進み、クラッチオペレーティングとシフトチェンジロッドです

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少し時間が経って進捗を見ると

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多くの部品が外れています

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クラッチは全てが一体化になったアレですね。車上だとこのようにほとんど見ることができません

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エキゾーストを下から見上げます

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エキゾーストはかなり傷んで13mmのナットが12mmで入りそうです

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比較的キレイなO2センサーは前回1年前の車検で交換しました。今回は使いまわしです

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やはりくたびれた感が強いエンジンまわり

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リアエンジンマウント周りです。エンジンマウントは今回交換する対象です

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今回交換するドライブシャフト周り。ブーツが破れています

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こちら側のエンジンマウントも交換します

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全て車体とエンジンを結ぶホースや配線類は外しました

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チェーンをかけるように準備します

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エンジンマウントなど下回りを縁切りします

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どんどん持ち上げた後に、車体をリフトで下げます。

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完全に外れました。

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がらんどうです。おそらくこれが最も早いエンジン降ろしの手順だと思います

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捨てられ物とこれから生かされる物

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外されたものたち

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これは翼あるもの



Day1 午後7時 お疲れ様でした

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Day2はこのエンジンに必要な物を取り付けたり整備したりします

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2021年08月01日

フラットバルブ

先日ジャガーのお客さんから、タイヤ交換に行ったら、エアバルブも交換したいが特殊でないらしい。MPIで手に入るか?とのコンタクトがありました

なるほどばばっと調べただけでは出てきません。

これはBBSの一部のホイールで使われているアタッチメントで、フラットバルブと言うのは日本での呼称みたいです。
イギリスのBBSのディーラーが結構持っていたので、連絡して分けてもらうことにしました。

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こんな部品ですがタイヤと言う命を載せて走る、劣化すると事故に直結する部品を支える縁の下の力持ち。

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ちなみにバルブ、国内では到底手に入りにくそうなので海外を当たります。
バルブと言っても Bulbでは明かりを作る電球です。こちらはValveです。
え?そんなの知らない人はいない?
すいません、一番最初出てこないからおかしいなあ?と思ったらBulbって打ってました

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トリプルスクエアなのかな? 外す時になめさせないよう注意ってフォーラムに書いてありました。

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ちなみにこの手は数種類あって、ウチのお客さんだとフェラーリ456のNovitecのホイールがやはりこういったバルブを使っていました。空気を入れる時にもアタッチメントが必要になったりしますんで、少々やっかいですね
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