2021年07月14日

愛を取り戻せ

外されたドナーのエンジン。
載せる前に可能な限り準備をします。

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エンジンの載せ替えは降ろしたり載せたりするのが全てではない事が分かってもらえると思います。
まずエンジンのちょうど裏側(後ろ側)にあるスターターとオルタネーター。
147は特にエンジン後側の整備性が極端に悪いので、こんな時に交換すべきです。

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再びチェーンを張ってクレーンで釣り上げます。

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トランスミッションを外してクラッチなどの交換をするためです
昔なら人力だけでミッションを外したり、移動させたりとしましたが、今やスキルは高いものの、ロートルばかりなので健康に配慮しながら作業します。

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トランスミッションのボルトを外しましたら

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エンジンからメインシャフトを抜いてクラッチが出てきます。
それほど古い印象の無いクラッチカバーです。過去に一度クラッチ交換をしていたのかもしれません。

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そしてこれがスラストベアリングとレリーズシリンダーが一体になった油圧クラッチレリーズ。

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クラッチを外していきます。

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なんだか哀愁漂うEくんのたたずまい

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クラッチもさようなら

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フライホイールがむき出しになりました。
これも取り外します。

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これが今回のエンジンのトランスミッション側の到達点、クランクのリアシールです。
自動車でエンジンの真ん中らへんからオイル漏れしてる場合は、まずこれを疑って間違いない部品です。
あ、N井さん、156のオイル漏れもこれが原因です。

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値段はそれほど高くないのですが、交換するには非常に金額の大きい整備になり、多くの場合においてそのままにされるケースの多い部品です。
当然こんな機会でないと交換できませんので交換します。

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これがリアシールの外れた状態。エンジンオイルが入っていれば当然漏れてきます。
回転するクランクシャフトをリップシールで漏れてこないようにする大事な部品です

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ふつうはリアシールはこんなカタチしていないのですが、丁寧な造りと言いますか、プラスチックのセッターごと取り付けます。
液体ガスケットを塗って取り付けます。

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ボルトを締めたらセッターを外すとクランクにきれいにリップシールが張り付くことになります。

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フライホイールを取り付けてボルトを規定トルクで締めたらここの作業は終了です。

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続きはまた次回


posted by admin at 23:08| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ147