2021年04月21日

テスタの壺の蓋


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悲しい事にクラックが入っていましたが、修理をジュンオートメカニックで有名な田中工業株式会社にお願いいたしました
関係する部品、つまり温度センサー、ドレンボルトです。

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今回画像右下の「壷」の底の蓋を交換するのですが、シール類は全て交換します。
画像85番のドレンボルトも81番の温度センサーも例外ではありません

預けて数日後、早速電話が。
それは思っても見ない話でした。
ドレンは1.5mmピッチですが、センサーはPTネジだと!

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確かに渡す時に2つのどちらの穴にもドレンはクルクル入っていくのですが、センサーは途中で止まってしまうのでした。
PTネジというのは簡単に言えば、ネジがテーパーになっていて、それ自体がシールの役割も果たしています
自動車の世界では滅多に使わないのですが、フェラーリには出てくるのですね。
だから、センサーにはシールワッシャーがないのか!

すると、この部品のクラックにも合点がいきます。
アメリカはペンシルバニアから旅をしてきたこのふたは、もとは言えば、このPTネジを締めすぎて割ってしまったと考えると辻褄が合います
アメリカの人は、ふつうのネジと勘違いして、一番奥までがっちり渾身の力を込めて締めてしまったのでしょう

それこそ、今回修理に出さなかったら、僕もそこまでは考えなかったかもしれません。
PTネジにタップはあり得ませんから、作戦変更して、一度埋め戻して、新たにネジ穴を作る形にしました

そして帰ってきたのがこれです。

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完璧に修理されています。漏れてくるかのテストを専用の液剤を使って確認してあるそうです

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裏側もしっかり溶接してあります。
裏側にもクラックは広がっていたのですね。

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どこに修理を出そうか思案中にアイディアをくれたのはMSの小河さんでした。ナイスですね〜
1月から修理と車検にあずかっていたテス太郎さんもついに動き出すかな?
posted by admin at 19:46| Comment(3) | TrackBack(0) | フェラーリ