2021年04月17日

家電故障す

かつてプロレスであまりに猪木が強いと、誰か猪木からフォール勝ちしてくれと強く思ったものでした
新人で売込み中のハルクホーガンは場外でのアックスボンバーなどで実に楽しませてもらいましたが
やはり天龍源一郎を置いて他にありません。

いやそれはどうでも良くて、スタンハンセン、アンドレアジャイアント、ザ・ロードウオリアーズ
すごい強い人が負けるのを見ると「まさか!」と思って楽しめるのですが、
今回は楽しめはしませんが無敵のメンテナンスフリーさを誇るイメージの30プリウスの故障のお話

昨年12月の終わりに販売したプリウス

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そう、文字通り無敵のトヨタ帝国の看板家電車
しかし、早くも里帰り

聞けばエアコンが全く効かず困っているそうです
結構遠方に納車している関係で、近くの自動車関連でちょっと様子を見てもらおうと

ゲージさえあればどんな状況なのか察しは付きます
しかし、現実はなかなか厳しく、電装修理の難しさというか 
まず行ったのがガソリンスタンド
ここにはガスを入れる道具はあるがガスの流れは見えないと

そこではラチがあかないので用品の量販店ならもう少しはわかるんじゃないの?と行ってもらうと
ガスを抜いて規定量のガスを入れることならできると、なんだか的を得ない答え

尤も、ガスの入れすぎによるトラブルは結構あるので、あながち間違えじゃないですが
原因を特定せずただガスを入れ替えるのはあまりにムダすぎます

しょうがないのでディーラーに行ってもらうと、いきなり来ても何もできませんと取り付く島もない
どうやら修理は外注作業で預かって専門の人に見てもらうような事を...

ただ、ペンでサービスバルブの虫を押すとしゅーと勢いよく空気が出てきたと
低圧から風しか出ず、高圧から水っぽいガスが出てきたとの事で、どうやらガス抜けではない様子

結局、後日茨城県との県境の五霞で待ち合わせて引き取ることに
早速マニホールドゲージを取り付けてガスの流れを見ることに


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やはりばっちりガスは入っています。
車内の設定温度をLow
しかし、何をしても全く針が動くことはありません。

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エアコンの仕組みはクーラーガスをコンプレッサーで圧縮してコンデンサーで冷やし、エキパンを通ってエバポレーターで気化したガスをコンプレッサーが吸い込んでいく。これを繰り返すのですが
コンプレッサーが入らないと圧縮が始まらないのです

ただ、大きく普通のクルマと違うのはファンベルトで回すガソリンエンジンと違って、いつもエンジンが回っていないハイブリッド車は、別体のモーターがその役目を担っているのです

そこで、診断機を当ててみるとA/Cの項目があるのですね
しかもまんまとエラーコードをくわえています

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インバーターの負荷の故障が入っています。
消しても消えません

先にも書いた通りモーターが役割を果たしていますが、ベルトで回すコンプレッサーならマグネットクラッチがつながってなければ、コンプレッサーが圧縮をしたり吸い込んだりというサイクルをせず、クルクルとプーリーが回るだけですが
モーターに問題があれば大きな電流が流れようとしたり、モーターが部品の破損などで回ろうとしても回れないトラブルが出て、以上な電流値が検出されて、このようなメッセージを出しているのでしょう

長くなってしまったので、修理の内容は次回に
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posted by admin at 23:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 国産車