国産車の修理をしていると本当に出来の良さを痛感します
今、C27セレナの修理をしています
一見どこが壊れているかわかりにくいですが、このクルマ、追突しちゃったんですねえ。
しかし、思うでしょ? 衝突被害軽減装置、すなわち自動ブレーキが付いているのでは?と
しかし、思うでしょ? 衝突被害軽減装置、すなわち自動ブレーキが付いているのでは?と
はい、付いています。今はやりのドライブレコーダーまで付いていて
ばっちりぶつかる瞬間もみちゃいました。
ではなんでぶつかったの? それはここでは言えませんが
なるほど、こうすれば普通にぶつかっちゃうのねって感じで、今後、僕も気を付けようと思いました
なるほど、こうすれば普通にぶつかっちゃうのねって感じで、今後、僕も気を付けようと思いました
この状態からそれほど時間を要さずこんな感じに分解できます。
普段、ちょい古イタフラ車で慣れていると、恐ろしく簡単です。
こういった作業は実はすべて工数が決められていて、その作業時間に従って見積もりを立てるのです。
何を交換したらいくつと言った感じに指数なる物があって、それに対応単価をかけて費用を計算するのです。
日本ではアウダ指数と呼ばれる、保険会社が独自に作成する指数があって、基本的には他に理由がない限りその指数に従います。古くから商慣習とでも言いましょうか....
それは経験5年の技術者が3回連続で同じクルマの同じ部品の作業をして、3回の平均ではなく、最も早かった時間が指数として採用されます。
だれだって3度連続で組んだりばらしたりすれば最後には早くできるでしょう
だれだって3度連続で組んだりばらしたりすれば最後には早くできるでしょう
こんなの時間通りなんて無理だとばっかり思っていましたが、イタリア車の修理に比べれば楽ちんだわ。
と、思える自分がなさけない。
と、思える自分がなさけない。
セレナは勝手に手が動くというか、考えずにほいほい分解できます。
基本的に指数と言うのは、乱暴な言い方をすれば部品に付いている小部品、つまりクリップとかシールなどは再利用する前提になく 端から同時に交換するものと言う考えがある為に、あまり気にせず作業を進めます。
ところがちょい古欧州車はクリップすら手に入らないなんて日常的で、分解にもすごく気を使います。
また、壊れた部品の手配など本来作業には反映されない手間がたくさんあって、作業者を苦しめるのです
また、壊れた部品の手配など本来作業には反映されない手間がたくさんあって、作業者を苦しめるのです
自動車の修理は、意外に気が付かない所に時間がかかる物だと認識していただけると、僕らも少し助かります....