2021年04月10日

メルセデスベンツE240ワゴン エンジンが不動

金曜の朝にお客さんからエンジンがかからなくなりました、と電話を頂きました
「たぶんバッテリーだと思います、
ちょっと前からかかりにくい時が、何回かあって近いうちにMPIに行かないとなあ
と話していたんですよ」
との事。ありがたいですねえ。

土曜日にどうしても外せない仕事があって、可能なら何とかできますか?とのこと

僕は「承知しました。多少予定は詰まっていますが、行きますね」
工場には常に何種類かの輸入車用バッテリーを在庫していますから、早速、数種類の工具をそろえてクルマに積み込み、工場から小一時間の現場に向かいました。

現場についてバッテリーを開けて、リアシートを立ち上げてバッテリーを交換しました。
さ、エンジンをかけてみましょう

キュンキュンキュン....

あの、エンジンがかからないって言うのはこういう状態の事ですか?とユーザーに聞いてみると
「ええ、これってバッテリーじゃないんですか?」 
ああ、思い込んで大して確認もせず出てしまった自分が憎い....

なにしろバッテリーだと思い込んでいますから診断機も持って来ず
エンジンがかからない原因は、この次点で考えられるのは以下の3つ

1.クランク及びカム角センサー
2.燃料ポンプ
3.電子キーの故障

しかし、どれもユーザーの元では作業できません。
しょうがないので、ここで出来る事はない事を説明して、レッカーを依頼してもらうことに

先に次の予定をこなすために先に出発した僕は、車内からICSにクランク角センサーを発注していました
金曜日の3時までに部品を発注すれば土曜日には作業が可能です
W210でクランクセンサーの故障は比較的多く、僕もそれで軽井沢からレンタカーで買えるハメに遇ったことがあります。

保険会社のレッカーは比較的早く、3時にはMPIに運ばれてきました
すぐに診断機を繋げてみます

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予想通りでしたね。ヤマが当たりました。
ちなみにW210は前期、後期があるのと同じくクランクセンサーも2種類あるそうです

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では部品が来るのを待ちます

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土曜日になりました。今日ですね(笑)
部品が来る前に先にセンサーを外します

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センサーは8mmのボルトで止まっている

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と思ったらなんかもっとかなり小さい。直接目で見ることのできないところにあるので、鏡で見てみると
トルクスじゃああーりませんか

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ところがトルクスもうまく入らない。E8ではなくE7かと思ったら、E7でも入らない
何でかなー?と思っていたら
どうもセンサーの取り付け方法に問題があるみたい
スタンダードソケットだと斜に入ってしっかりかまないのです。

すると、ロングソケットが必要...

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ボルトにためらい傷があります。これ、なめちゃうとどえらい事になってしまうので
近所のA工具店に走ります

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やっすい工具やん。スナップオンも売れなくなるわ
クオリティは天と地の差がありそうだけど

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ロングソケット、でも1/4.メルセデスは細いボルトでも高トルクだからなあ

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まっすぐかかるんですよ。これなら

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と言う事で外れました。
新しい部品を組んで、はいエンジン始動!

お疲れ様でしたー


とならないのがちょい古欧州車なんですねぇ


posted by admin at 22:53| Comment(0) | TrackBack(0) | メルセデス