2021年04月30日

カングーがこまっちゃう3

カングー修理の3部作の最終編
コントロールバルブを交換して

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いよいよきれいになったバルブボディをクルマに戻します

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コネクターをパチパチ入れて

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フェードイン

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たちまち溢れる神秘のチカラ

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もちろん、オイルパンだって清掃しないといけません
きゅきゅきゅ

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キレイなオイルパンに戻りました。

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用意したパッキンをはめて

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合体します。123が合体なら4,5出撃だ
大地を揺るがす超DPO

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急ピッチで作業をします。

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ラジエターとコンデンサーを戻す作業は

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ファンシュラウドと同時に取り付けるのでここが難しい

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だから画像がありませんが、できましたよ
さらに例の金属の塊を取り付けます

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一気にクルマらしくなってきました

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クルマを水平にするために後側を上げます
タレ関係を入れるのでなるべく水平にするのです。

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まずタレその1、LLCを入れましょう。そしてエア抜き。

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タレその2は秘伝のタレ。ATFはリキモリトップテック1200

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端折って書きますが、まずATFを入れて、エンジンをかけてATFを吸わせて
ドレンから出てくるまで入れます。40℃を過ぎたらドレンを締めて出来上がり

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逆のヒンジのフードを付けて

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ルノーは独特のシールワッシャーを使います。
一部にゴムが使われているのです。
上のATFを入れるボルトにもワッシャーを使います

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ついに完成してお客さんにお返しします。
するーっと走る本来のDP0のATを堪能できます。
すっごい変わりますよ

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納車前に再度故障履歴をクリアさせて出来上がり。

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長らくお預かりしてご迷惑をおかけしましたー


posted by admin at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | ルノーカングー

2021年04月28日

MPIの入り口が美しくなります。

ついに、ついに念願かなってMPIの入り口の工事が始まりました。

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越してきた当初は砂利引きでしたが、それから1-2年くらい経って、目の前の道路の舗装工事の際に一緒に舗装してもらったのです。
当時は道路と同じアスファルト敷きで、出来上がった時の嬉しさは何事にも代えがたい物でした。
しかし、アスファルトはガソリンやエンジンオイルで溶けるのです。
それから10年後に部分的にコンクリートを流して補修したのですが、もう限界で今回ついに大掛かりな工事となったのです

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そのアスファルトとコンクリートをはぐって、土の部分まで剥がします

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そして部分的に削ったりで滑らかなスロープになるようにします。

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徐々に均した後は転圧していきます。

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今日の作業は転圧まで。

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しっかしあまりに大きな音で一日いたから、なんだか終わった後も耳鳴りがします。
連休があけるともうシャコタンなクルマでも心配いらなくなります。
うれしー!
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2021年04月27日

サーバーが悪いのか?

ブログをご覧の皆さん、今日は障害が原因なのか更新できません。

もうぼちぼち付き合いの長いさくらインターネット
ブログのサービスは、新規の募集を打ち切るなど縮小傾向が強いです

さらに、サポート体制は最悪で、MS社のエッジやクローム上では画像をサムネイル化することができなくなって
カスタマーサービスに問い合わせると、社内でも事象は確認しているが、今のところ直せないという返答
違うブラウザで書いてくれと、信じられない返信が来ました。
やむなくIEで続けてきましたが、書き込み時に不安定な事が多く、時には書いていた内容を飛ばしてしまうことすらありました

そして今日、ついにサーバーの障害情報と共にIEでの編集ができなくなってしまいました。
障害が元で一時的に接続ができなければ良いのですが...
うーん、次はFire fox?


ブログ難民にならなければいいけどなあ...

もし急に更新が止まったら、そこの問題です
そしてらなるべく早く更新できるように努力しますね。

いったいどこのブログが良いのでしょうかね


2021年04月26日

暑い日本の夏

やはり日本の風土気候には国産車が一番精通しているなあって思う瞬間があります
今回、フロント周りを修理したセレナのコンデンサー周りを組み付けていて思ったのがこれです

コンデンサーで受ける外気を余すところなくコンデンサーに充てようという努力です

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エアコンの仕組み上、圧縮したクーラーガスを風で冷やすと液化する都合で、走行中前から当たる風、電動ファンで引き込む風がクーラーを効かす唯一の物です。
輸入車、特にアルファロメオなど、日本の夏をなめきった状態で販売している言っても過言ではありません。
雑誌などでも触れている通りもっと徹底しないと車内が寒くなりません。
最近でこそ彼らもそれなりに対策してますが、166とかまではまるでハナシになりません
166も後期最終になるとあれこれシュラウド部品を足して、かなり対策が進んでいた印象はありましたが

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ラジエターの4隅には分厚いウレタンスポンジの壁があります。
ピタットコアサポートにくっついています

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コンデンサーの下側もぬかりません

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横はこれまたウレタンスポンジのサポート部品でぴったり合わさります。

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この徹底具合が日本の馬鹿げた暑さでも一気に涼しい空気を作れるのだと思います

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ラジエターとコンデンサーの隙間までしっかりふさいでいる徹底さ加減

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画像下側が見切れていますが、バンパーリーンフォースはもちろん、エネルギーアブソーバーまでキレイに避けているのです。
これって今後の参考になりますよ。

写っていませんが電動ファンもかなり考えられています
ラジエターをしっかり覆うカタチで、2つの電動ファンが付いています。

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写りませんでしたが電動ファンに行く配線も小指より少し細いくらいの極太配線。

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やっぱり日本の気候には日本のメーカーが一番知っているのでしょう
posted by admin at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 国産車

2021年04月25日

ミトを救え

いろいろな作業をおまたせしているのに塗装作業をちょっとしちゃうミト
せがれの147を売却したので、その代役で手に入れました
しかし、あまりにもかわいそうな状態をほおっておけなくて...

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赤い塗装の弱さはもうどうにもならず
このクルマ、既に1度塗装されているようなのですが、さらにそれもどうにもならない状態に
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もちろん、水平面のパネルは
すべてダメで、どうなっていたかと言うと
このようになってます。ハゲてしまって何かしらを自家製塗装
乱暴に塗られてミト
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作業の谷間にコメダのジャムパン。

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白いジャムパン。結構高い値段なのに内容はフツーのジャムパンだったなあ
あ、かじった後ではありませんぜ

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何時間もかけて下地まで研いだフード。
そのままにはできないので、サフェーサーを塗装します
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スプレーはJET1000

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ずいぶん変わった色のサフェーサー。と思ったら、これは劣化した下地と新しく塗装するサフェーサーを隔絶するために
エポキシプライマーサフェーサーを塗装しました。
これは乾燥後にすごく硬くなるので、そのままにすると作業者が苦労するので

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2:1のサフェーサーを上から塗ります。ウエットオンウエットでです

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乾いたら完全な下地ができあがりました。

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今は塗装する時間がないので、これはこのまま戻しておきます。
posted by admin at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオミト

2021年04月24日

It's really hard to find

輸入車の整備で泣かされるが右ハンドルによる弊害かもしれません
日本に正規輸入された希少な6速マニュアル車
修理作業が過去のブログにありますが、早くも4年経つんだなあ

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クラッチがイってしまったっきりペダルが戻ってこないと、レッカーで入庫しました
クラッチペダルをダブると戻ってくるから、マスターシリンダーでは?とEくん
早速外して手配しますが

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インタースペアーズに何の迷いもなく、見積もりを飛ばして、いきなり発注すると
珍しく電話がかかってきました
「これはありません。世界中でありません。あったらウチが欲しいくらい」と
どうせネットでクロスリファレンスすれば見つかるだろうとタカをくくっておりましたが

本当にない

左ハン用のはいくらでも出てきますが、右用のは全くでてきません。
マーチンさんにメールすると
こう言われたのです

 It's really hard to find
(これは見つからないよ)

今まで扱った事そのものがないそうです
そりゃ左ハンの国なら無理もない

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本体の新品は難しくリペアキットでの対応が可能か模索します
バレルは健全だと言う前提で...

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片方のシールがガタガタで、さすがにこれじゃうまく油圧が作れないです

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脱着も強烈に大変。

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部品が見つかる事を祈るばかりです
posted by admin at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ166

2021年04月23日

カングーが困っちゃう 2

先日、ATの不良を訴えて入庫したカングーの続き
取り外したバルブボディASSYを清掃します

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どんどんボルトを外して分解していきます

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ひさしぶりに見るバルブボディ

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さらに分解

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プレートを外して大きな迷路出現

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反対側にもあります。
昔、学研の科学で、アリ捕まえてきてアリの巣を作らせるセットがあったような?
それを横から見ることができるというシュールなやつ

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途中ちっさなストレーナーや

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チェックバルブがあって

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ひとつひとつ丁寧に清掃します

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パーツクリーナーで隅々まできれいにします

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全部きれいにするのです
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みんなキレいにして

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組み付ける部品が用意できたら

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次回は組付け編です

posted by admin at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ルノーカングー

2021年04月22日

特殊な塗装

マセラティのドアミラー、汚れかと思ってこすったらぺりっとはがれてしまいました。
つや消しの塗装で、ざらざらした感じ、これをストラクチャペイントと言うのですが、それを再現sいないといけなくなりました

ドアミラーと言ってもベースの方
アルミ合金製のベース。そのままでは塗装してもすぐにはがれてしまいます。
そこで専用の下地を整えていきます

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はがれた付近はエッジを取って金属素地まで露出させます

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アドヘイシブプライマーを塗装します

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素地が透けていますが染める事が目的ではないのでこれでOK
ちょっと長めのフラッシュオフを置いて、ウエットオンウエットでサフェーサーを塗装します

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2:1のノンストップサフェーサーは先に吹いたプライマーで密着が担保され、安心して上に塗装膜を積み重ねていけます

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これも2-3回ほど吹いて、再びガンを洗います。
ちなみにこのような小さな物は下地用のイワタのワイダー100で塗装します

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小さいガンなので取り回しは楽ではありますが、プラモデル用みたい

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ここですでに2回目のガン洗浄
今度はプラスチック用の塗料です。
ストラクチャーファインです

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レディミックスのラリーブラックに1:1でストラクチャを混ぜて、VOCハードナー50%、シンナー20%
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これを2度ほど塗りますが、ガンの距離を通常より離し気味でドライに塗装します
再び長いフラッシュオフタイムを置いて
最後の塗装をします

この前の塗装で終わらせてもOKなのですが、雰囲気を強く出すために
黒を塗装します。
ここにも20%くらいのハードナーを混ぜます

それもドライに吹いたら
この通り!

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きれいなテクスチャーが出ました。

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これで純正の塗装そのものになるのです

都合4回スプレーガンを清掃しますが、どれ一つとして飛ばすことができないプロセスで純正そっくりになります。
というかおそらく純正も全く同じプロセス、下手すれば同じマテリアルかもしれません。

posted by admin at 23:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 塗料

2021年04月21日

テスタの壺の蓋


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悲しい事にクラックが入っていましたが、修理をジュンオートメカニックで有名な田中工業株式会社にお願いいたしました
関係する部品、つまり温度センサー、ドレンボルトです。

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今回画像右下の「壷」の底の蓋を交換するのですが、シール類は全て交換します。
画像85番のドレンボルトも81番の温度センサーも例外ではありません

預けて数日後、早速電話が。
それは思っても見ない話でした。
ドレンは1.5mmピッチですが、センサーはPTネジだと!

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確かに渡す時に2つのどちらの穴にもドレンはクルクル入っていくのですが、センサーは途中で止まってしまうのでした。
PTネジというのは簡単に言えば、ネジがテーパーになっていて、それ自体がシールの役割も果たしています
自動車の世界では滅多に使わないのですが、フェラーリには出てくるのですね。
だから、センサーにはシールワッシャーがないのか!

すると、この部品のクラックにも合点がいきます。
アメリカはペンシルバニアから旅をしてきたこのふたは、もとは言えば、このPTネジを締めすぎて割ってしまったと考えると辻褄が合います
アメリカの人は、ふつうのネジと勘違いして、一番奥までがっちり渾身の力を込めて締めてしまったのでしょう

それこそ、今回修理に出さなかったら、僕もそこまでは考えなかったかもしれません。
PTネジにタップはあり得ませんから、作戦変更して、一度埋め戻して、新たにネジ穴を作る形にしました

そして帰ってきたのがこれです。

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完璧に修理されています。漏れてくるかのテストを専用の液剤を使って確認してあるそうです

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裏側もしっかり溶接してあります。
裏側にもクラックは広がっていたのですね。

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どこに修理を出そうか思案中にアイディアをくれたのはMSの小河さんでした。ナイスですね〜
1月から修理と車検にあずかっていたテス太郎さんもついに動き出すかな?
posted by admin at 19:46| Comment(3) | TrackBack(0) | フェラーリ

2021年04月19日

カングーが困っちゃう

ご家族で神奈川県からお越しのカングーさま御一行
ATの警告灯の点灯で、3速ホールドになっちゃうという以前、どこかで作業したような内容...

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早速診断機を当てます。距離もそれなり

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そしてやっぱりな内容のエラーコード
トランスミッションの油圧をコントロールできていない様子

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トランスミッション内のバルブボディのソレノイドバルブをやっつける旅に出るのです。そう天竺までの旅...
いやイスカンダルまでの... もういいか。
これを作業するにはまず、いろいろ分解が伴います

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もうおなじみなエンジンですね

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ジャイアントロボの手みたいなブロックを外して

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ラジエターとファンシュラウドは完全に、コンデンサーは一部だけ外します

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するとトランスミッションのアクセスが可能になり

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オイルパンを外す事ができます

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バルブボディASSYが出てきます。
そこそこ汚れているのが解ります。

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コネクターを外して
取り付けボルトをかたっぱしから外します

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外します

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バルブボディです。
長きに渡り真っ暗で高熱なトランスミッションの中で働き続けた縁の下の力持ち

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各ギアやリバース、ニュートラル、パーキングをこれひとつで受け持っていると考えるといかに重要な部品かわかります
尤も、変速の指示はコントロールユニットが受け持つのですけどね

バルブボディが無くなって単なるギアボックスになりました

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では続きは次回
posted by admin at 20:04| Comment(0) | TrackBack(0) | ルノーカングー

2021年04月18日

家電修理

で、修理ですが、もちろんコンプレッサー交換。
プリウスとて作業の方法は同じ

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ただ大きく違うのは電源の管理です
車内の起動用バッテリーを外して

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メインインバーターの電源をシャットダウンするプラグを引き抜きます

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作業には絶縁手袋、絶縁工具を用います。
絶縁の手で引っこ抜いたプラグ。

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修理手順は動画丁寧に説明されています


ああ、間違えた
こんなに丁寧に作業しないや
コンプレッサーは上から下から見えます

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外したコネクター。コネクターの色からして200Vなのでしょうか?
まあ、常時エアコンは使うでしょうからそうなんでしょう

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コンプレッサーらしくない形です。

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さっぱりとしました

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今回は中古品です。
なぜ?それはオーナーさんのご希望だからです

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そしたら後は来た道を戻るだけ

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なあんだ、簡単じゃんと思う事なかれ
高電圧の扱いはちゃんと資格を持った人が行わないといけないのですよ

こうして家電は元の生活に戻るのでした
posted by admin at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 国産車

2021年04月17日

家電故障す

かつてプロレスであまりに猪木が強いと、誰か猪木からフォール勝ちしてくれと強く思ったものでした
新人で売込み中のハルクホーガンは場外でのアックスボンバーなどで実に楽しませてもらいましたが
やはり天龍源一郎を置いて他にありません。

いやそれはどうでも良くて、スタンハンセン、アンドレアジャイアント、ザ・ロードウオリアーズ
すごい強い人が負けるのを見ると「まさか!」と思って楽しめるのですが、
今回は楽しめはしませんが無敵のメンテナンスフリーさを誇るイメージの30プリウスの故障のお話

昨年12月の終わりに販売したプリウス

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そう、文字通り無敵のトヨタ帝国の看板家電車
しかし、早くも里帰り

聞けばエアコンが全く効かず困っているそうです
結構遠方に納車している関係で、近くの自動車関連でちょっと様子を見てもらおうと

ゲージさえあればどんな状況なのか察しは付きます
しかし、現実はなかなか厳しく、電装修理の難しさというか 
まず行ったのがガソリンスタンド
ここにはガスを入れる道具はあるがガスの流れは見えないと

そこではラチがあかないので用品の量販店ならもう少しはわかるんじゃないの?と行ってもらうと
ガスを抜いて規定量のガスを入れることならできると、なんだか的を得ない答え

尤も、ガスの入れすぎによるトラブルは結構あるので、あながち間違えじゃないですが
原因を特定せずただガスを入れ替えるのはあまりにムダすぎます

しょうがないのでディーラーに行ってもらうと、いきなり来ても何もできませんと取り付く島もない
どうやら修理は外注作業で預かって専門の人に見てもらうような事を...

ただ、ペンでサービスバルブの虫を押すとしゅーと勢いよく空気が出てきたと
低圧から風しか出ず、高圧から水っぽいガスが出てきたとの事で、どうやらガス抜けではない様子

結局、後日茨城県との県境の五霞で待ち合わせて引き取ることに
早速マニホールドゲージを取り付けてガスの流れを見ることに


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やはりばっちりガスは入っています。
車内の設定温度をLow
しかし、何をしても全く針が動くことはありません。

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エアコンの仕組みはクーラーガスをコンプレッサーで圧縮してコンデンサーで冷やし、エキパンを通ってエバポレーターで気化したガスをコンプレッサーが吸い込んでいく。これを繰り返すのですが
コンプレッサーが入らないと圧縮が始まらないのです

ただ、大きく普通のクルマと違うのはファンベルトで回すガソリンエンジンと違って、いつもエンジンが回っていないハイブリッド車は、別体のモーターがその役目を担っているのです

そこで、診断機を当ててみるとA/Cの項目があるのですね
しかもまんまとエラーコードをくわえています

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インバーターの負荷の故障が入っています。
消しても消えません

先にも書いた通りモーターが役割を果たしていますが、ベルトで回すコンプレッサーならマグネットクラッチがつながってなければ、コンプレッサーが圧縮をしたり吸い込んだりというサイクルをせず、クルクルとプーリーが回るだけですが
モーターに問題があれば大きな電流が流れようとしたり、モーターが部品の破損などで回ろうとしても回れないトラブルが出て、以上な電流値が検出されて、このようなメッセージを出しているのでしょう

長くなってしまったので、修理の内容は次回に
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2021年04月14日

メルセデスベンツE240ワゴン エンジン不動2

先日、レッカーで運ばれてきたW210ワゴン。S210って言うべき??

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診断機の情報に基づいて、クランクポジションセンサーを交換しました。
するとたちどころにV6エンジンの咆哮を再び聞いて、納車に向かう手はずでした。

でした?

センサーを交換してキーをひねると1度ブォーン!とふけ上がったと思うと、間もなくエンジンが止まってしまいました。
むむ?何?
緊張が走ります。

その後再びエンジンがかかることはありませんでした。
キーオンで耳を澄ますと、燃料ポンプの音が聞こえません
一難去ってまた一難
まるで二つの嵐に翻弄されるアンドレア・ゲイル号のようです。

メルセデスは電子キーの異常やクランク信号が無かったりすると燃料ポンプが動かなかったりするようなので、はっきりとは言えませんが、その後の診断機には異常を示すコードが出てこないので、状況証拠からポンプではないかと踏みました
つまり偶然にも2つの故障が存在した。もしくはクランクセンサーの故障の直後にポンプが壊れた
または逆に、ポンプが壊れていたのに、s尾ノ後クランクセンサーが壊れたか....

さすがメルセデス。部品は頼めばすぐにやってきます。

本当にアンドレアゲイル号にさせない為に全力で作業に当たります

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メルセデスの燃料ポンプはアルファ系とは違い、車両下部にあります。
ジャッキでしか、MPIでは対応できません。Eくんの所に持って行ってもらえばよかった

バッテリーのマイナス端子を外します

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ちなみに現地で取り換えたバッテリー。約7年前に交換のようです。
よく持ったなあ。さすが純正品。いや、まぐれか

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下にもぐってカバーを外すと出てきます。ポンプの故障も定番ですが、このクルマは履歴が無いようです。
カシメのホースバンドですし。

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もう一人に運転席にすわってもらって、キーオンにしてもらい、端子のカバーをめくって電圧を確認すると12Vばっちり来てます。
すると、ウイーンと言うモーターの作動音もします。
試しにエンジンをかけると普通にかかります。

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しかし古いポンプに用はありません。
たとえ、この場で動いていても容赦なく切り捨てます。

フューエルキャップを外してタンクの圧力を抜いて作業を始めます。
タンク側のホースをピンチオフツールで挟んで、ガソリンの漏洩を防ぎますが、ちっとも止まらないので
やむなくバイスグリップで挟みながら作業しました。
ホースが傷んで燃料漏れになりかねないので、あまり推奨できる方法ではありませんが...

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全ての作業がスムーズに行って、エンジンを始動させると元気に一発始動でした。
他のバッテリー交換が起因したエラーコードを消したり、ステアリングアングルセンサーを一通りクリアしたら出来上がり

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昨日も今日も問題なく始動できたので、修理は完了とします。

しかし、ちょい古欧州車、良く壊れますなあ


posted by admin at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | メルセデス

2021年04月13日

修理の値段を決める指数

国産車の修理をしていると本当に出来の良さを痛感します

今、C27セレナの修理をしています

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一見どこが壊れているかわかりにくいですが、このクルマ、追突しちゃったんですねえ。
しかし、思うでしょ? 衝突被害軽減装置、すなわち自動ブレーキが付いているのでは?と

はい、付いています。今はやりのドライブレコーダーまで付いていて
ばっちりぶつかる瞬間もみちゃいました。

ではなんでぶつかったの? それはここでは言えませんが
なるほど、こうすれば普通にぶつかっちゃうのねって感じで、今後、僕も気を付けようと思いました

この状態からそれほど時間を要さずこんな感じに分解できます。

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普段、ちょい古イタフラ車で慣れていると、恐ろしく簡単です。

こういった作業は実はすべて工数が決められていて、その作業時間に従って見積もりを立てるのです。

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何を交換したらいくつと言った感じに指数なる物があって、それに対応単価をかけて費用を計算するのです。

日本ではアウダ指数と呼ばれる、保険会社が独自に作成する指数があって、基本的には他に理由がない限りその指数に従います。古くから商慣習とでも言いましょうか....

それは経験5年の技術者が3回連続で同じクルマの同じ部品の作業をして、3回の平均ではなく、最も早かった時間が指数として採用されます。
だれだって3度連続で組んだりばらしたりすれば最後には早くできるでしょう

こんなの時間通りなんて無理だとばっかり思っていましたが、イタリア車の修理に比べれば楽ちんだわ。
と、思える自分がなさけない。

セレナは勝手に手が動くというか、考えずにほいほい分解できます。
基本的に指数と言うのは、乱暴な言い方をすれば部品に付いている小部品、つまりクリップとかシールなどは再利用する前提になく 端から同時に交換するものと言う考えがある為に、あまり気にせず作業を進めます。

ところがちょい古欧州車はクリップすら手に入らないなんて日常的で、分解にもすごく気を使います。
また、壊れた部品の手配など本来作業には反映されない手間がたくさんあって、作業者を苦しめるのです

自動車の修理は、意外に気が付かない所に時間がかかる物だと認識していただけると、僕らも少し助かります....

2021年04月12日

ボルボ480

今日のオークション、JU東京で、ボルボの480と言うクルマが出品されていてました
みなさん、ボルボ480って言う自動車ご存知でした?
僕は知りませんでした、ある事をするまではですが

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だっさいクルマだなーなんて思っていましたが、

世の中、シャコタンにしてホイール入れればあら不思議

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なんかかっこよく見えてきました

なんかホンダのアコードエアロデッキみたい

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しゃれにならないくらい似ているように感じますよ

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いやいやロータスエリートだ

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そんな事はないわ!

それは置いといて
このボルボ480、ヘッドライトのモーターがフェラーリ456のモーターと全く同じなのですよ

そのときの模様はこんな感じ


しかし本物を見ることが出来る日が来るとは....

300台輸入されたうちの1台みたいですよ
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2021年04月11日

あれ?この部品

天下のマセラティでも意外に他からの部品流用していたりして

作業の開始からなーんか見覚えあるなーって思っていたドアアウターハンドル
これ見て何のドアハンドルと同じかわかったらスゴイですよ。

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答えはコレ

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カッパですね!

もしできれば拡大してみてください。

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もっともカッパにはないマイクロスイッチはありますが...

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続いてドアスピーカーグリル。
これも見覚えある人、多いんじゃないでしょうか?

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これはアルファロメオ147のものと全く同じ物

続いてドアミラー。

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これは166と全く同じ。ちなみにガンディーニデザインのクアトロポルテもこのミラー使っていました。

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ただ、マセラティのは外気温センサーの付く穴がありません。
マレリのマークは同じですが、ここにアルファロメオのマークが付きます。

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ドライブユニットのベースは全く同じで

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ドライブユニットもかなり似ています

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しかしコネクタは全く違います

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もちろん極数も。似て非なるものなのでした、

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このドライブユニットはいろんなクルマで見ます。
156も同じような物が付いていました

ちなみにオランダ製品です。

やっぱりグループ内でいろいろ都合するのですね
日本のかのNSXだって、ビート同じウインカーレンズが付いていた時代がありますし

ロータスなんてトヨタのテールランプ大好きでしたしね

あ、でも最大の部品流用はエンジンでしたね。フェラーリと同じ?
結構違うみたいではありますが....
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2021年04月10日

メルセデスベンツE240ワゴン エンジンが不動

金曜の朝にお客さんからエンジンがかからなくなりました、と電話を頂きました
「たぶんバッテリーだと思います、
ちょっと前からかかりにくい時が、何回かあって近いうちにMPIに行かないとなあ
と話していたんですよ」
との事。ありがたいですねえ。

土曜日にどうしても外せない仕事があって、可能なら何とかできますか?とのこと

僕は「承知しました。多少予定は詰まっていますが、行きますね」
工場には常に何種類かの輸入車用バッテリーを在庫していますから、早速、数種類の工具をそろえてクルマに積み込み、工場から小一時間の現場に向かいました。

現場についてバッテリーを開けて、リアシートを立ち上げてバッテリーを交換しました。
さ、エンジンをかけてみましょう

キュンキュンキュン....

あの、エンジンがかからないって言うのはこういう状態の事ですか?とユーザーに聞いてみると
「ええ、これってバッテリーじゃないんですか?」 
ああ、思い込んで大して確認もせず出てしまった自分が憎い....

なにしろバッテリーだと思い込んでいますから診断機も持って来ず
エンジンがかからない原因は、この次点で考えられるのは以下の3つ

1.クランク及びカム角センサー
2.燃料ポンプ
3.電子キーの故障

しかし、どれもユーザーの元では作業できません。
しょうがないので、ここで出来る事はない事を説明して、レッカーを依頼してもらうことに

先に次の予定をこなすために先に出発した僕は、車内からICSにクランク角センサーを発注していました
金曜日の3時までに部品を発注すれば土曜日には作業が可能です
W210でクランクセンサーの故障は比較的多く、僕もそれで軽井沢からレンタカーで買えるハメに遇ったことがあります。

保険会社のレッカーは比較的早く、3時にはMPIに運ばれてきました
すぐに診断機を繋げてみます

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予想通りでしたね。ヤマが当たりました。
ちなみにW210は前期、後期があるのと同じくクランクセンサーも2種類あるそうです

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では部品が来るのを待ちます

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土曜日になりました。今日ですね(笑)
部品が来る前に先にセンサーを外します

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センサーは8mmのボルトで止まっている

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と思ったらなんかもっとかなり小さい。直接目で見ることのできないところにあるので、鏡で見てみると
トルクスじゃああーりませんか

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ところがトルクスもうまく入らない。E8ではなくE7かと思ったら、E7でも入らない
何でかなー?と思っていたら
どうもセンサーの取り付け方法に問題があるみたい
スタンダードソケットだと斜に入ってしっかりかまないのです。

すると、ロングソケットが必要...

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ボルトにためらい傷があります。これ、なめちゃうとどえらい事になってしまうので
近所のA工具店に走ります

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やっすい工具やん。スナップオンも売れなくなるわ
クオリティは天と地の差がありそうだけど

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ロングソケット、でも1/4.メルセデスは細いボルトでも高トルクだからなあ

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まっすぐかかるんですよ。これなら

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と言う事で外れました。
新しい部品を組んで、はいエンジン始動!

お疲れ様でしたー


とならないのがちょい古欧州車なんですねぇ


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2021年04月09日

機械化応援団

いやあ、僕好きなんですよ、こういうの

いやー、毎日あまりに帰りが遅くて、書きたいネタはいっぱいあるのにとても体が追いつきませんのよ
僕も疲れ知らずのペッパーくんみたいになりたい

そういえば東村山のはま寿司のペッパーくん、リニューアルと同時にいなくなっちゃった
クビになっちゃったのかなあ?

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カクカク動きながらしゃべられると、なんか小突いちゃうんだよなあ

2021年04月07日

恐怖の高額査定

先に言っておきますが、べつに驚愕の金額で買い取りされた話じゃないですよ

先日、古くからお世話になっているお客さんから電話があって車検が切れるのと同時に買い替えをしたそうです
で、今まで乗っていた平成27年のスズキハスラーを手放して新車を乗り換えたそうです

その方、ディーラーで買い替え、下取りをずっとしてきた方だったのですが、今回に限ってCMでおなじみ買い取りの一括査定に申し込もうとなったそうです。
後述しますが、以前にも一度申し込んだことがあるそうですが....

今回のクルマはハスラーの4WDターボ。ワインレッドの1オーナー車、距離も若くて条件は最高です

僕が「それは大変だったでしょう?」と言うと

そうなんだよ〜と。
申し込みから間もなく電話が鳴り始め、ひっきりなしに電話が来るようになり、これは仕事にならないと思い、電話をマナーモードにしてしばらく放置したら、電話が壊れるんじゃないか?と思うほど殺到し

なんと、着信が240件近くあったそうです
よくぞ仕事の電話番号を教えなかったと、番号を教えて大変な事になっていたかと思うと戦慄したそうです

山のような留守番電話の中から、比較的対応の良い数社をピックアップして電話したそうです
やはり一般的に大手(たとえそれがフランチャイズでも)と言われている会社はどこも比較的対応がしっかりしていたそうです

そして実車を目前にして査定をしてもらい、数社のうち一番高値を付けた買取店と交渉すると
今、契約してもらえればこの値段です。だから明日になったらどうかわかりません。となったそうで

それは構わないけど、お金はいつもらえるの?と聞くと「3週間後です」とのこと
そのお客さんは「全く書類のいらない軽自動車を先に渡して3週間後は絶対ありえない」と一蹴したそうです
すると営業の子は「うちはホームページもあるから安心です!」と
「そんなもの指針になるか!」と断ったそうです

大手はどこも値段はそこそこですが、支払いはしっかりしているそうで、長くても木曜日締めの翌木曜日とか
3日後とかだそうです

一括査定の仕組みは登録した一括査定の会社に、これまた契約している買取店が、そのクルマの情報を1件いくらで買うのです
それは買い取るクルマなどの内容によって1件あたりの値段が違っているのです

僕に相談してきたのはまさにここで、どこに売った方が良いの?という事でした。
僕もやはり支払いまでの日数が短くて、かつ有名どころが良いでしょうと返しました。
やはりクルマを取り上げてられてから、難癖つけてさらに値下げ交渉されたら、どうしようもありません。

また看板に偽りがあれば、しっかりした窓口があるところの方が良いでしょう

多少の金額を得る為に危険な橋を渡るより、安全でストレスを感じない方が、僕は良いと思います。

テレビやラジオで宣伝しているのは、一括査定という方法であって、買い取りの安全性を担保しているわけではありません
結局最後は、何があっても言うところの自己責任という言い方でくくられてしまうのでした

ちなみにその前に一括査定で売却したのは14年落ちのマツダのミニバンで、その時はほとんど電話が来なかったそうですよ。みんなちゃっかりしてますね

結局、やっぱりディーラーで下取りしてもらったそうですよ(笑)

2021年04月06日

カングーの修理その2

先日行われたカングーの修理
ここに至る経緯は3/28の記事を参照してください。

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今度は小河さんが見つけたタペットカバーパッキンからのオイル漏れの修理です
自分で自分の名前に「さん」を付けているようで実に書きにくい

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カングーと言うクルマは実に変わっていて、タペットカバーにガスケットは使っておらず、液体ガスケットだけを使っています。マニホールドなどには全部ガスケットが入っているのですけどね

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で、タペットカバーからのオイル漏れは結構な大作業になるのがこのクルマなのです

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それはユーザーの方も知っていて、このクルマの大変さのヒミツは後々説明します

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分解は進み、タイミングベルトが見えます。でも何やら汚れが....

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テンショナーから出たグリスでしょうか? いやいや

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クランクプーリー側から見てもなんだか汚れています

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タイミングベルトケース内も汚れています。実はこれは、タペットカバーからのオイル漏れがタイミングベルトケースに行ってしまい汚れたものです

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テンショナーもアイドラーも黒いオイルがたくさん付着しています

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さてここからが先ほどの大変な理由。
カムが丸見えですね

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タペットカバーがカムの上側のホルダーと一体型になっているのです。
なんていう無精な造り!

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タイミングベルトを外せばカムはフリーな状態になってしまうので外してあります。
ロッカーアームが丸見えですね

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隠れたところにあるウオーターポンプ

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ウオポンも必ず、この際に交換しておきましょう

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きれいに清掃されたシリンダヘッド。美しいです

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今度は来た道を戻って組み付けです

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ATFはニューテック。この銘柄がいかにもMPIらしくないというか
僕らはリキモリのトップテック1200を使いますが、外注先ではそこのオイルを使います

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新旧タイベル対決

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 カムのアッパーシールも交換して美しい出来上がり

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どんどん組み上げていきます

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カングー人気ですねえ。

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2021年04月05日

美しい内装の為に

作業中のマセラティクーペ
やはりイタリアのクルマだけあって、実に美しいデザイン
またそれを下支えするのはイタリアならでは自動車関連産業ではないでしょうか?

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ピニンファリーナやベルトーネ、イデアにイタルデザイン
有名なカロッツエリアの名前がぱっと浮かびます。

また、ディーゼル、MOMO、ポルトローナフラウのようにそれ自体が独自のブランドでありながら、自動車とコラボ
するのもイタリア車では比較的よく目にします。

今回のマセラティの内装はフラウのレザー仕上げかと思ったら

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DieSse ディッセって読むのでしょうか?
ヤホーで調べてみると
DieSse Stuffed Dreaming と言うのが正式名称みたいです。


すいません、僕はこの手に疎いのですが有名なのでしょうか?

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しかし、なんちゅー家具だ。調度品と呼ぶべきなの?
他にも船の艤装品などもあつらえている、超高級嗜好品の会社なようです。

イタリアってこういうところはニクイですねえ

やはり、購入層の心をうまく理解してのコラボなのでしょう。
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2021年04月04日

マセラティクーペのドア

現在作業中のマセラティクーペの修理

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塗装作業の為にドアを分解します。
なーんて言ってもどこからどうばらすのか?なんてわかりっこないので、わかるところから順番に行きます

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イタリア車の大定番、リフレクターの中に1個めっけ。

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インサイドハンドルエスカッションはここにボルトがありますと言わんばかり。

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そしてエスカッションの下に1個めーっけ

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こういった大きなドアの


スピーカーネットを外して、スピーカーを外すと

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ここにも上下に2個めーっけ

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そこにあるという事は? おおこれはまさしく166と同じドア下に何個かめーっけ

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 妙に怪しいツイーター
外してみたら

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やっぱりここにも1個めっけ

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それでも外れないトリムパッドを少し動かして確認すると
どうも上側にボルトがあるようです。
ボルトの場合は全く外れようせず、クリップの場合は少し伸びるので、取り付けている違いが分かります

今回はためらいキズがあるので判り易いですね

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QPにも使われる返しの付いたチ〇コみたいな形のクリップで止まっています

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ここに何個もボルトが付いています

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これでようやく外れました。

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丁寧にウオーターシールドを外しまして

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続きは次回
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2021年04月03日

ある愛の詩

お客さんから166を一台仕入れしました
それは僕にとってとても思い出深い1台で、僕のブログの初期からの読者さんでもあります

大変多くのオプチューニティを僕にくれた思い出深い愛すべき1台でもあります。
しかし時間の流れは残酷で、地球の中心に向かって引っ張られ、様々な消耗品の劣化など
大きなメンテナンスポイントが近い事は必至で、オーナーの元に残された時間が少ない事が伝わってきました。

よく、自分の自動車を擬人化し「子」とか「ちゃん」で呼ぶ人が一般の人だけでなく、まれにこの業界にもいるのですが
僕は自動車にそういった全く感情はないので、ヘタすればキモチ悪って思ったりします
しかし、自動車がかわいがられているか? と言うのは理解できます。
出来るがゆえにトラブルの多い個体などは、こちらも気の毒になります。

しかし、今回、このクルマを買い取って思ったことはかわいがられていたんだな。と言う事でした

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その日、このクルマは家族総出で古巣を後にしてきました。
それはまさしく愛着で、大事にされてきたんだなあと言う事がひしひしと感じる瞬間でした

正直なところ、それなりに手のかかったクルマなので、ご主人はお好きで乗っていた車種なので理解できますが
ご家族は内心、ホッとされていたのではないかと思っていました。

ところが僕の考えは間違いでした。
ご家族でお好きなクルマだったことを、家族総出で見送る姿に何ともいたたまれない気持ちになりました。

同じ時間なのに撮影方向を変えるだけで色彩が変化するヌヴォラブルー
その御家族の愛を継承して整備に当たりたいと思います。

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ナンバーも抹消して入間の置き場の仲間入りです
しばらく眠りにつくようです。

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僕は基本的にクルマを、欲しい人であれば誰にでも売るようなスタンスで商売をしたくありません
ぼったくるわけでもなければ、殿様商売をするつもりもありません
でも、本当にかわいがってもらえる人の元に販売したいと思っています。

166はどんどん台数が減ってますから、あまり無駄にしたくないのです。

今回も置き場を確保するために、1台犠牲にしました

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これはこれで少ない6速のグランデプント。
最近、この時代のイタリア車全般が価値が見直されて高値傾向ありますね
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2021年04月01日

アルファロメオ156のクロスオーバー

4月に入りました。暖かい日が連続して、春を実感する日が続いていますね。
心も新たに新年度も頑張っていきましょう。

先日、輸入する部品をe-perで選んでいる最中にCrosswagonと言う表記の部品が出てきました。
そんなの聞いたことが無いので、調べてみるとありました!

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いやあ、知りませんでしたわあ。後期のみの設定
ヨーロッパはこの手のクルマ好きなんですねえ
スチールアンダーカバー付きバンパーが泣かせます

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横から見た絵は色も相まってボルボのXC70みたい

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調べてみると、このクロスワゴン、150馬力1.9Lのディーゼルエンジン一択で、モノグレードみたいです。
トルセンセンターデフ付きの4駆でかなり楽しい走りができるようです


おーっ! 日本の156からは想像もつかないトルクフルな印象
他にもジムニーのように使う動画いっぱい出てきました。


日本でみるとそうは思わないのに、ヨーロッパで走っている画像見るとかっこよく思えてしまうのはなぜ?

おそらくはライバルであろう方々

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スバルのアウトバック
日本にはなかなかあんな走りさせるところないもんなあ

大本命のボルボXC70

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僕はこれも乗りたいとは思わないなあ...

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もうなんでもクロスオーバーにしちゃう感のあるポロクロスオーバー

いや、実際の所、乗ったことが無いので乗ったらスゴイ良いのかもしれませんが。
しかし、156。レースカーからオフロード四駆までなんと幅広いラインナップ。
機会あらば1度本物見たいですね

posted by admin at 23:04| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ156