アルファロメオのV6で多い冷却水漏れ
サーモスタッドケース周りのトラブルが多いです。
昨年の暮れに修理した156フェーズ1
昨年の暮れに修理した156フェーズ1
昨年末になんだか冷却水が減るという事でオイル交換の際に加圧テストから、ラジエターロアホースに問題が発覚
ストップリークを入れたらとりあえず止まったとの事で後日入庫となったのでした
ストップリークを入れたらとりあえず止まったとの事で後日入庫となったのでした
なにしろ156のロアホース、あまり良いのが国内にないので海外から取り寄せました
ところが入庫の際にユーザーからサーモケース付近からも漏れがあるようだと。
確認すると確かにパイプ付近に乾いたLLCの跡がありました。
確認すると確かにパイプ付近に乾いたLLCの跡がありました。
じゃあ、それも含めて作業します
インテークチューブを外します。
なんちゅースロットルボディだ!!
外して清掃したのかな??
各種水温センサーやノックセンサーのコネクターを外しまして
これがサーモケース。アルファロメオはサーモスタッドはこのやかんのようなケースアッパーごとの支給です
ちなみにこれも交換します。どうも走行中に水温が下がるとの事で
ちなみにこれも交換します。どうも走行中に水温が下がるとの事で
確か、タイミングベルト交換時に交換したような...
このサーモケース、ちょっとやそっとじゃ外れません。
ツープラトンでウンウン言いながら外します。
ケースが外れました。このように書くと一瞬ですが結構大変
おそらくは新車として世に出て初めての状態
もはやOリングは完全に役目を終えてゴムとはとても思えない状態です。
外すというというより、パリパリしたのをはがしている感覚
外すというというより、パリパリしたのをはがしている感覚
ここのOリングは特注で作りました。もちろん日本製。
20年以上の時を超えて交代するOリング
もう平らになったまま戻りません。ちなみにラジエターストップリークはこういったカッチカチになったOリングをふやかして、再び右のOリングのようになってもらうお薬です
とはいえ、ここまで劣化が進むと逆に漏れがなくなって圧力が上がった際に損壊してしまうことが度々あります。
漏れ止めには、あくまで応急処置で早めに整備工場で修理してください。なんて文言が踊ります。
漏れ止めには、あくまで応急処置で早めに整備工場で修理してください。なんて文言が踊ります。
取り付け部分はキレに清掃します
サーモケースもサンドペーパーで整えます
新しいOリングを装着。黒いパイプはウオーターポンプからきているパイプです。
反対側はタイミングベルト交換時にOリングも交換しています。
反対側はタイミングベルト交換時にOリングも交換しています。
166はウオーターポンプを外すとこのパイプも外れるので、その際に交換しますが156は太いサイドメンバーに阻まれて簡単には交換できないのです。
長くパイプがくっついてたところには段差のような水垢があったので、それもキレイに削ってOリングの当たり面を整えます
作業はさらに続きます。今度はラジエターロアホースを交換します
リレーやらバッテリートレイなど
クラッチのレリーズシリンダー丸見え
左が純正、右が輸入した社外
これがかなり心配。手はいるものがほとんどないのでやむなしか。
純正もこの接合部分から漏れました
ラジエター側は例のワンタッチカプラーになっています。
ぱちっと入ったのでラジエターは純正か!?
まずは水漏れ修理でした