2020年12月29日

本年最後の更新

ついに令和2年も最後の営業日を迎えました
今年は最後までバタバタでしたが、どうにかこの日を終えました

お預かりしたまま年を跨ぐクルマや、いったんお手元に返したクルマ
何もできなかったクルマ、作業を作ってしまったクルマなど

また、お声がけいただいていたのに、お預かりすらできなかったクルマも多数ありまして
誠にご迷惑をおかけしました。

一年の計は元旦にあり
来年こそ場当たり的に予定をこなすことなく違う1年にしたいです。
ご愛顧頂いた皆様におきましても、来年も変わらぬご贔屓よろしくお願いいたします。

来年は4日からスタートします。
とはいえ、エンジン載せ替えからですのであまり他の作業はできませんが

ではよい年を!

2020年12月28日

Mr.モーターヘッドの命日

今日はレミーの命日
おなじみ速い、うるさい、きたないと完璧なバンドの要素ばかりのモーターヘッドのベース兼ボーカルです


昔、中学生の頃、衝撃を与えたこのアルバム。
音の悪さ、粗暴なサウンド、演奏のレベルどれを取ってもその時に好きだったレインボーやマイケルシェンカーとは全く異次元の内容。
自称、ハードロック少しかじってます的な同級生は、これだけは聴けないと、聞き手を選ぶ音楽でした


でも僕はそういった所こそ好きでした。
極めつけはIRON FISTでした。
Devil’s grip the iron fistでおなじみ


いやあ、強烈。
でもデビュー当時はまだまパンク全盛ですから影響が無いわけありません
いかにもな画像はいっぱい出てきます
顔つきからPILの頃ではないかと思います。ジョンライドンと

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ジョーイラモーンと

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シドとナンシーとレミー。コラじゃないよなあー

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英語圏ではない日本ではよくわかりませんが、欧米の人間に言わせると、シドなどクソ人間とかボウシッ(クズ)とか言います
ちなみに以前書いたことがあるかもしれませんが、オーストラリア人のバリーさんは、「俺は娘にニルバーナを聴かせていたんだぜ」なんて言いますが、こちらにはなぜなんて考えもしませんでした。

長くモーターヘッドの歴史は続きますがた、本当に素晴らしいのはやっぱりブロンズ時代でエディ’ファスト’クラークがいた時までです

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40年も続いたバンドなのに、たった5年がまぶしいまでに輝いて、ブライアンロバートソンから先の人たちが消火してしまった

レザー、デニム、スタッド、ガンベルト、そして缶バッジ。
ああ、永遠なれモーターヘッド








posted by admin at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘビーメタル

2020年12月27日

年末年始の営業につきまして

MPIは12月29日まで、新年は1月4日から営業します。
しかし、28日の午前は積載車で不動車の回送業務が続き、午後からはマセラティのATF交換
29日は先送りにしたスタッドレスタイヤの交換などがあります。
来店は必ず連絡の上でお願いいたします。

休み期間中のお問い合わせは


このフォームでどうぞ
メールは年中無休です。可能な限り返信します

急な故障、事故は08046646551へ直接電話してください。
深夜早朝など時間によっては出ませんので、常識的な時間帯にかけなおしてください


posted by admin at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 未分類

2020年12月26日

続・さよならekスポーツ

MPIの代車に長く君臨する車種ekスポーツ。
白いekスポーツからスタートした歴史はずいぶん前
しばらくすると売れてしまい、次に買おうとしたらNAだったり
やがてガンメタのekがやってきました

しかし先代のグレイは思わぬカタチで別れがやってきました


しかしそのちょうど2年後、しかも同じような時期に。

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その時は、朝の通勤時間に起こりました

前兆は前々日の帰りにありました
突然、4速に入らなくなってしまいました。

D4で4速に入るとニュートラルに入ったかのように、完全に出力を失ってしまいます
D3では普通に走るのでとりあえず帰ったのですが、いろんな音がATから聞こえてきます

今日の朝、明らかにおかしいのです。音もすごいし変速ショックが出たり、信号などで止まるときに、かかとを蹴っ飛ばすようなショックが出ます。
ATが不調を訴えています。

これはまずい、工場にたどり着けるか??
その願いははかなく散って、突然ガンというショックとともに完全に力を失いました

損保ジャパンのロードアシスタンスに電話をします
0120-365-110です。いつもお客さんに教えている番号です。ソラで言えます

ひさしぶりに運ばれる側になってしまいました。

今はロードアシスタンスもよくできたもので、まずは電話すると音声ガイダンスで、スマホにショートメールを送るというアナウンス
送られてきたメールの通りに進めていくとスマホの位置情報から業者を探すというアナウンス
続いて、ロードアシスタンスサポートデスクから電話がかかってきました

一通り、メールの内容の確認を受けた後、しばらーくしてレッカー会社から電話が来ました

30分ほどで到着するとのことで車内で待ちました。

しばらくするとクルマが動きそうな感じになってきました。
オイルポンプがちゃんとATフルードを送っていないか、どこか詰まっているようです

レッカー車が到着するころには動かせそうだったので、レッカー車には僕が運転して載せました
慣れてますねえ なんて言われてしまいました
そりゃそうだ。僕も損保ジャパンの協力工場だし

すべての契約ではありませんが
損保ジャパンの契約だとレッカー費用、2万円までの延までの移動の為のタクシー代、そして30日の日額5000円(7000円もあり)が付きます。
値段はダイレクト系に比べるとかなり高いですが、高いなりのサービスではありますね
ekは直されることなく僕の元から離れていきます

さよならekスポーツ...
がんばって鉄筋に生まれ変わってください(笑)



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2020年12月25日

茨城ツアー

もう年内も残り少なく、クリスマスも迎えていよいよ年末気分むんむん

でもそんな中、年内最後の自動車をお買い上げいただいて納車に向かいます
車種? それは後程
MPI近くのオートオークション場を12時40分に出発します。それでもこの到着時刻予想なのですね

一路、茨城自動車検査登録事務所、つまり茨城陸事を目指します

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入間インターから圏央道に乗って常盤道を目指します
時期も相まってかなり交通量が多く、トラックが多いです

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関越道を超えてどんどん北上します

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外環を通そうとするナビを無視して圏央道を行くと、このナビ上ではまだ圏央道はこの区間が開通していなかったようです
僕がMPI作ったときはまだ463バイパスもありませんでした

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まずは休憩...ではなくてトイレと給油です

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おーっ! スカニアトラック。
かっちょいいなあ


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またまた走ります。東北道を越えると東に向かいます。するとなんだか大きな倉庫が

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これ、工具屋さんの倉庫ですね。
むかーしから分厚い工具のカタログをくれていましたが、オートモーティブというよりは建築工具だったような気が

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もうすぐ県境で茨城県に入ります

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走って走ってコマを進めます

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だいぶ東に来ました

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常磐道が見えてきました

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やっと常磐道に入ります。ここで14時10分なので1時間半ほど走りました

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それでもまだ50kmくらいあります。

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電話などの用事をするためにいったん寄り道

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しばらく常磐道を走ると北関東道へ入ります

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どんどん東に行きます。

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これがいわゆる3環状高速なの?外環、圏央道、北関東道 うそうそ。首都高中央環状線と外環と圏央道でした(笑)

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やっと高速の終わりが来ました。もうすぐ3時です。入間ICから150km 4600円

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来たぜ茨城陸事

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ちゃっちゃと登録して、お客さんとの待ち合わせ場所に急ぎます。

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そうです。成約頂いたのは30系プリウスでした
お買い上げありがとうございました

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どっぷり日も暮れて、今度は一路自宅を目指します。直帰です

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水戸と言えば水戸黄門です。
この紋所が目に入らぬか銅像も説得力抜群で、悪い奴らがへへーっと膝まづいていました。いやそんな人いなかった

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しかし水戸黄門というのも、そのままドラマで定着しているから何とも思いませんが、よくよく考えてみると
ドラマのオープニングで、真っ先に「水戸光圀」と書いてありますが、徳川光圀とはクレジットされてないんですよ

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そもそも副将軍っていうのもなあ..

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お土産屋さんで見たゴイスーなお酒
助さん格さんが純米で悪代官が大吟醸っていうのが素晴らしい。
欲しいぞ悪代官。おぬしも悪よのお〜

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水戸って近いようでいようで結構遠いのです

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だから特急で帰ります

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かっこいいのだー
いくつになっても特急に乗るのはわくわくします

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おなかもすいたのでベッカーで買ったパンを食べます
以前はチーズホットドッグが超おいしかったのですが、10月にメニューが変わって無くなったそうです。
すげえ残念。

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上野までは1時間以上かかります

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いやあ、疲れたなあ

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お疲れちゃんでしたー


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2020年12月23日

異音のタネ

車内からコトコト、ガタガタ音がするとのことで修理します

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さっそく乗り込んで確認するとヘッドレストからする音が大きいようです
尤もそれ以外にも音はするのですが、消せない音もあります。
とりあえずヘッドレストを引っこ抜きましょう

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キャップを外して

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ピンを引き抜きます

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はい、取れました

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骨になるまで脱がせます

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革の下はウレタンフォーム

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これが骨。芯、しゃれこうべ

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すでに割れています。後部座席の人が下りる際にここをつかんだりして割れるのでしょうか??

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ナットを外します

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取り付け部分がばらばらになってしまいました

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割れて外れてしまった部分を仮押さえするために瞬着を使います

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あくまで位置決めです。

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HDPE=高密度ポリエチレン製。この材料を接着できるボンドは無いようですが
プラスチックの接着には定評のあるボンドを使います。

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脱脂します。

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グラスプを使いますが、メーカーからはその素材の接着はできないとクギを刺されましたが
現況を優先します。

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無理はしないでね。ナットごと接着しちゃいます。
トルクスのボルトの締めこむ強さでヘッドレストの前後の動きが軽くなります

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焼き付けてガッチガチ

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戻して革を着せたら出来上がり
予後はかなり改善しました。

でも優しく扱ってくださいな


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2020年12月22日

夢と現実のはざまの75

さて今回、超低走行のアルファ75の下回りを見て、特集の最終回としましょう
今回はちょっと厳しい現実の壁です。
この日本での中古車市場は明らかな走行距離偏重主義で、走行距離が短ければエライという傾向が強いです

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しかし、逆を言えば走行距離が短いというのはイコールで乗っていないというのに直結しますので、ここで二つの対応に分かれます
ナンバーが付いた状態で2年に1000kmにも満たないのにメンテナンスをし続ける動態保存型
倉庫や納屋に眠らせて全く何もせず時が過ぎるのを待つ幽閉型

今回の75は動態保存と幽閉の中間だったようです
お約束のほとんどを踏んでいます。
エンジンの後ろにトランスミッションが付いていないので、簡単なベルハウジングがあります。そこにはプロペラシャフトが後部のトランスミッションに向かっています。
ということはエンジン後端のクランクのリアシールがプロペラシャフトのすぐ前にあります。
そこからのオイル漏れ。どんな車でもここは傷むのですがむのですが、長く乗らないクルマは
同じ位置で地球の中心に向かって常に同じ場所が引っ張られますから傷みやすい傾向にあります。
もちろん、重力は自動車の内外に等しくかかりますから、ベアリングなどすべての部品に同じことが言えることになります。
一方、エンジンが全くかからないことによる振動による害や、熱による浸食などとは無縁になります。
一長一短があるのですね

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ああ、お約束の

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エンジンマウントリア。完全に死んでます。メンテナンスをした所もこれはわかっていたとは思いますが
エンジンの脱着が付いてまわりますから、さすがに難しいでしょう

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エンジンオイルを交換します

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6Lが入っています

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トランスアクスル+インボードブレーキ。
ブレーキはよく整備された印象を受けます

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雪のある地方で使われていたのか下回りは真っ黒く塗られています。
そして錆が見受けられます。まあ、この程度なら全く問題にはなりません
ところで、このクルマ、195/60-15なるタイヤが付いていますが、昔なら定番なタイヤでしたが、今は全然ないのですね
少なくともブリジストンではどちらかと言えばレアサイズのようです
RE71かプレズの古い方のモデルしか選択肢がありませんでした

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それからこの時代のお約束のラバーカップリングの傷み
これはそのうち対峙しないといけませんね。部品が心配ではありますが

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ブレーキホースはかなり新しい物が付いています。最近交換したのでしょう

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何から何までどノーマルの下回り

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ブレーキリザーバーの下にはサビありました。これはやむを得ないのかな

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どうです、ちょうど30年前のクルマです。なかなか難しいものですねえ。
面倒見の良いオーナーのもとに行ったのでこのクルマは安心です

でも、全く動かさないクルマに大金って投入する勇気ありますか?

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え?釣った魚をかわいがる? ホンマですの?

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とはいえ、まず普通の人が目にできるレベルの状態ではありません。修理すればサイコーなのが待っています
こんなクルマ、眠っているんですね。侮れませんね日本。

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2020年12月21日

オーディオ探し

先日修理した75
修理のリクエストの中にヘッドユニットの交換がありまして
Bluetooth付、ワイドFM対応の一般的なオーディオが条件。
そこでこのオーディオに白羽の矢が立ちました

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一般的なカーオーディオと言えばカロッツエリアも有名ですが、並み居るカロ勢を抑えてケンウッドになったのにはワケがあります。

仕入元にカロがなかったのです。
カロがない?

それは10月に遡りますのぼります。
まずはこちらをご覧ください。


なんとこの火災の影響が今も影を落としているようです


様々な企業に影響を及ぼし、あっちこちで生産中止や手に入らない事象が続いていて
入手が不安定みたいです

今回はたまたまケンウッドですが、いつまた変わるかわからない状況。

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いろんなことがあるものですね。
先日、N-VANを販売した際、カロのカーオーディオをつける予定だったのですが、販売した当初見積もったのですが、納車間際になったら何故か高騰していて、モデルを生産中止にするとしたためにすでに手に入らなくなっていたのです。
そのモデルを同じ仕入元から取り寄せたのですが、この火災の事が影響していると教えてくれました

仕入元はパイオニアと直接取引しているので、最後の1台を回してもらって事なきを得ましたが、あと少し遅かったらと思うとぞっとします

今や、アルパインとかも1DINのオーディオとか製造していないみたいですね
時代は変わりました

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時代と言えばオーディオの取り付け金具
なんと合うねじ穴がありません。
これも時代??

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海外では1DINがまだまだ現役だったりするので日本のメジャーメーカー各社選択肢があるのですがこの日本ではもはや...
売れるものを作らないと売れないし、売れるものだけを作ると画一的になってしまう
いかにも今の日本らしい感じがしませんか?
posted by admin at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 電装関係

2020年12月20日

急患のハイエース

お客さんの中には輸入車や趣味車ばかりではなく、いわゆるフリート、仕事で乗られているバンなどのお客さんもいます
働くクルマは休ませることで会社に損害を与えてしまいます。
つまり時間がないのです。

昼前にバッテリーのマークの警告灯が点灯したと電話が来ました。
聞けば前日に警告灯が点灯したので、夜からバッテリーに充電器を接続して翌日まで充電したが今日になっても消えないと

電話で「それはチャージランプでバッテリーが悪いのではなく、発電機の故障です。レッカーを呼んで移動するか、最も近いトヨタに入庫させるかです」 
保険会社に確認を取って折り返すとのことで、間もなくレッカーで入庫させる旨の連絡がきました

さてあまりに急だったので、大した写真を撮ることができませんでしたが何となくイメージしてください

運転席シートを外し、メンテナンスカバーを外して作業を開始します、さらに反対側のフードも外してバッテリーを外します。

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作業の順番は
ベルトを外して
タービンチューブを外して
エアコンコンプレッサーを外して
そしてオルタネーターを交換しますが
大がかりなメンテナンスを施すことができないクルマなので、この際、他も少しいじります

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しかし、ライトバンで重労働に供されるクルマだけあってボルトは大きく、硬く締まっています。
普段あまり使わない1/2の工具を多く投入して作業に当たります。
ボンネット付きの乗用車と違い作業性が悪く、また車体上下からの作業で作業者の疲労も蓄積されます

分解した状態にしてこの日は終わります


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翌日部品がそろい組み立てていきます。
ファンベルトテンショナー

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オルタネーター

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そして、ターボチューブ

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外したチューブとちょっと違いますね
これにはワケがあります

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ハイエースのディーゼルターボはこのチューブがどういうわけか亀裂が入ったり割れてしまったりする事象が多く
普段、こういったクルマをあまり扱わないMPIでも、既に交換事例があります
いわゆる対策部品ってやつですね

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テンショナーを組んで、オルタネーターを組んで

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出来上がるころにはあたりは暗くなってしまいました。
コンプレッサーを取らないでもできるとか、タイヤを外して横からできるとか、いろいろネットにもありましたが
こういった生産期間の長い車種には様々なバリエーションがありますので、必ずしも拗ねて当てはまるとは限りません。

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しかし、徹底した積載量です。
常に数百キロの荷物を積んでいるクルマの負荷は想像以上だと思います。
今回も最低限の休車で済みました

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その分、日曜も仕事になってしまいましたが....
posted by admin at 23:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 国産車

2020年12月18日

155も旧車

これも長く預かってしまった155LTD
オーバーヒートでレッカー入庫

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しかしその後オーバーヒートは起こらず
で、オーナーの証言から電動ファンが回っていなかったようで

電動ファンモーターとリレーの交換を画策していました

しっかし、電動ファンは世界中で欠品中。
全く手に入らず。もはやラジエターファンは違うクルマの物を作り変えるか、シュラウドごと移設するかしか方法がないみたい

でも、見ていると電動ファンは元気よく回っています。
案外リレーが原因なのかもしれません。
とにかくリレーを疑いますボンネットフードを開けると補助リレーケースがあると書いてあるので、見るとありますね

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取説にはこれがラジエターファンリレーとあります。

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蓋にも絵がいかにもそれらしく書いてあります。
その下に至ってはずばりプロペラの絵が描いてありますが、そこにヒューズはありません

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電流値を見てモーターの健康度を測ります。

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10.93アンペアとあります。起動は17アンペアまで上がりました。
安定後はこの10.93アンペアですが、1時間くらいかけっぱなしにすると電流値が徐々に上がります。
あまりモーターもよくないのかもしれません。
しかもこれ低速ですから高速で回ると20Aくらいかヘタすればそれ以上かもしれません。

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モーターはブラシ駆動なので、ブラシが減ってアーマチュアとギャップができると抵抗値が上がって電流値が上がるのです

ところが、ここで上のリレーを引っこ抜いても、なんとファンが止まりません。
魔界転生の天草四郎よろしく、首をはねられてもモーターが回り続ける様は奇怪です

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エロエムイッサエム...
おのれ妖怪変化め!と思って、違うリレーを指したら、なんとなんと、電装系のヒューズが切れているのにも関わらず、エンジンがかかり続けています!! ひいぃ〜! お、おのれ化け物

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しかし一度エンジンを切ったらかからなくなってしまいました。
電装系のヒューズを交換して復活させて検証します。

すると例の上の5極のリレー、よく見たらピンアサインが全然違います。
単なる5極のリレーではないのですね。

室内のリレーボックスを見ていると電動ファンが動くと、カチッという作動音が聞こえます。

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よく取説を見ると室内ヒューズボックスの上にリレーがあるよとE君に教わりました
あー、そうだずいぶん昔、ここ見たなあ。

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これを新品に交換します。30Aのフツーのリレー

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これで様子を見ます

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もうどうかオーバーヒートしないでください!

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最近全然会う機会の減った田中さんも敏腕のわんのメカニックでありながら、リレーたった1個が悪くてレッカーの世話になってしまったと話してくれた時がありました。サーブ900に乗っていた時代の話です。

同時期のクルマですが、やはり旧車なんですねアルファの155も
え?あたりまえ?
あたりまえ体操〜

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2020年12月17日

75のスペアキー作り

その75、スペアキーの製作のオーダーで、純正品での希望があってさっそくヴィンテージキーを取り寄せてカギを切ってもらいます。
今回もキーテックワン アイさんにお願いしています。

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切ってもらいました。
いかにもスペアキーっぽい色が良いですよ。
で、カギ屋さんが帰ってから気が付いたのです。

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エンジンキーが回らない。なんと助手席もエンジンキーも回らないどころか、キーシリンダーに入りません。
全く入らないのです

それじゃあさすがにまずい。しかし、先に持ち込みのキーは保証外ですよって言われたのもありますし
何がいけないのか、2本のキーを並べてずーっと考えます。

キーの溝に違いはなく、いったい何がわるくて全然入らないのか考えます
残る部分は最初から彫られているまっすぐな溝です

よくよく見ると、いや触ると何となく浅いのです。
最初はヤスリで一生懸命削ります。
するとほんの少し入るようになりました

残りは自分を信じて削ります。
しかし相手は固い金属なので効率的に作業するには

エアソーを使います

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これで真ん中の溝を深くしていきます。

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徐々に入るようになってきました。

先に言っておきますが、ここまで入るようになるまでに50回くらい削る、抜くを繰り返しています。
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このクルマのキーは当たり前ですが、ここまで入ります

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ずっと削り込んで、これ以上削ったら突き抜けちゃうんじゃない? 
ってくらい削ったときにその時が来ました

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やったー!
半日以上かけて回りました(笑)

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結局、純正品とおぼしきブランクキー、そのままでは使えませんでした。
残念〜ん

でも溝深く掘れば使えますぜぃ
posted by admin at 23:52| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ全般

2020年12月16日

夢の75

平成の初めのころのモデル、最後の純血アルファロメオ
一応、後期になるの?

もんのすごいキレイな75はオリジナルなようです

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ツインスパークだわ可変バルタイだわととても30年前のクルマとは思えません。そして何よりエンジンが若い

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それもそのはず、なんと35000キロ。距離は本物のようです

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全体的にプラスチックがうぶい。こいつは本物ですぜ

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このエアコンの操作パネル! これこそ距離の裏付け

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ね、全体的に若いでしょ?
乗り味も素晴らしい。うんと昔。まだこの業界に入ってそれほど経ってない頃、お客さんのアルフェッタで沼津まで運転した行ったことがあって、そのエンジンを思い出させるものでした。
自分で75触っている時は思いもしませんでしたが、このフルノーマルの状態だと、かなり鮮明に思い出します。
平成4年ころの話ではないかと思いますが...

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ALFA ROMEO JAPAN KKの文字が泣かせます

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PPGのロゴもキレイで誇らしげ。DOPPIO STRATOとはどうやらクリアコートの事みたいです。
辞書を引くと2層と言う意味なので、クリアオーバーベースと考えるべきでしょう

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今回いくつか作業を頂いたので次回からお伝えしていきます

posted by admin at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ全般

2020年12月14日

永遠なる試合

感動であります



テレビの演出があるとはいえ、目元が熱くなります



フルスクリーンでご覧ください。



がんばれ高山


posted by admin at 20:13| Comment(0) | TrackBack(0) | プロレス

2020年12月13日

犯人をさがせ!

エアコンの風か出ないW211

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心なしか元気がなさそうに見えますね。そんなことない? ああそーですか

一般的にエアコンの風が出なくなるという訴えがユーザーから出てきたら、疑う箇所は多くはありません
コントロールユニット本体がダメになるケースは稀で、ほとんどはモーターかレジスターです
ヒューズやリレーは多くの場合モーターに極端な負荷がかかり焼き切れるのです。

という事でモーターを見てみます
助手席の足元のパネルを外すとブロアモーターの蓋が見えます

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さらにカバーを外すとシロッコファンのモーターの下端が見えてきます。
そして横にあるメカメカしい物がレジスターです。
ギアダウンユニットと違ってブロアモーターは電圧や電流を調整して回転数を調整します

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これがレジスター。
その名の通り、抵抗が主な構成部品なのです

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裏側は放熱板になっています。レジスターはモーターの回転を落とすためにバッテリーからの電気を熱に変えて電力を落すために
ブロアモーターの風が直接当たる場所にあります。
それでもあまりに熱が加わりすぎて自壊してしまうことがほとんどです

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なんだかわかりづらい画ですが、バッテリーから線を直結させて
モーターに通電させて、動かない原因を探ります

コネクターに大きいプラグは入らないので、コネクターに細いプラグをつないで
その金属部分に太い線径の電線を付けます。
細い線で通電させると、線径を上回る電流が流れると発火します
モーターが悪い場合はブラシの摩耗が原因するケースが多く、ブラシのギャップが離れると大電流が流れて危険なので
太い線でも素手でやらない方がいいです。

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ファンが回り始めました。
全開で回ります。
その際の電流値を測ります

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起動は20A、安定値も14A ヒューズは20Aか25Aだと思いますので、ファンが動かない犯人はレジスターとなります
少し電流値が高いのが気になりますが....
普通モーターは10Aくらいだと思います
なんでもかんでも交換はできないので、これで様子を見ましょう。

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新しい部品を取り寄せました。結構な値段します

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なんか煙が移っているようですが、安心してください。動いてますよ!

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様子を見て問題なければ納車です
posted by admin at 22:26| Comment(0) | TrackBack(0) | メルセデス

2020年12月12日

なぜか見なくなった工具

もうどれくらい前かなあ?
整備工場には必ずと言っていいほどスナップオンやマックツールが来ていました。
かつてマックツールやスナップオンなど高級輸入工具は輸入車を扱う整備工場やオートバイ屋さんなんかに来るイメージがありました。
ところがいつのころからか、一般的な修理工場でも見るようになって裾野は広がっていきましたが
今や、完全な成熟市場になって、スナップオンの工具の多くはメイドイン台湾になってしまいました。

そのスナップオンの最盛期のころ、すごい人気の工具の一つにこれがありました

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杖ではありません。
つっかえ棒です。

フードアブソーバーがダメになって開けといたら、勝手に締まってくるクルマ
そういうのに使うのです

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伸び縮みするのでいろいろなクルマに合うのですうのです。
僕らは如意棒とか言ったり

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で、この工具が結構な確率で壊れるのですが、すごく安いので消耗品的な使い方でした。

それから時が流れて、もう全く工場の如意棒はダメになっていつかそのうち買おうと思ったのですが
なぜか買って帰ることはなく...

先日ファクトリーギア東京west店に行った際...
たまに近くのお客さんや帰りがけなどに行くんですよ

その際にそうだ今日こそつっかえ棒を花王と意気込んで行ったんですよ

お店の中をぐるぐる見るも見つけられず、お店の人に「つっかえ棒ありますか?」と聞いたら
「ありますよ〜」と店の一番端の方から持ってきてくれました。

昔はセブンスターのゴミ箱みたいな入れ物に、色とりどりカラフルに刺してしてあったのですが
なんと店の一番奥の目立たないところに1本だけありました

1本しかないのですか?と聞くと 「1年に2-3本くらいしか売れません。」とつれない返答
「昔はファクトリーギアでも台湾で作って大量に作って持っていたのですが、全く売れなくなって
とうに生産は終了して、今は外部で作ったものを仕入しています。」

え〜、なんで売れなくなったんですかね?
「さあ? もうアブソーバーが痛まなくなったんじゃないですかねえ?」

時代の変遷とともに人気の凋落もあるのですねえ。
あんなにどこの工場にもあったのに



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2020年12月11日

江の島 鎌倉ツアー

ちょっと前の話になりますが、先月出かけてきました。
しょっちゅう行っている江の島、鎌倉です。
今回はその中でもおいしい物特集でまいります

いつかは食べてみたかったタコせんべい。
あの機械でプレスして食べるやつです
サミユエルコッキング広場にて

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なんか大理石みたい

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以前タモリ倶楽部でいろんなものをタコせんべいにする特集が組まれていました
これなんで30分の番組なのに2時間になっているのだろう??


早めのお昼ご飯は
眺望抜群の富士見亭の屋外席

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オプションでアジのたたき

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いいね!

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眼下には釣り人が今夜のごちそうになるであろう魚を釣っています。後で聞いた話ですがイサキだそうです

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場所を移動して鎌倉に来ました。
教会に会においしいクッキーがあるとの情報で行ってきました。
本当にこんなところにあるのかというほど完成な住宅街を抜けるとありました


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レデンプトリスチン修道院。1度聞いたら2度目は言えないお名前

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そのレデン... のシスターが焼いている自家製クッキーが人気だそうです

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それがこちら。すごくスタンダードなクッキーですが、何気においしい。お上品な味。
バター飴などで有名なトラピスト修道院はもはや一大産業っぽそうですが、こちらは手作り感が強いです

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さらに歩いて鶴ケ丘八幡宮近くにある山安アウトレット。

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恐ろしいまでに安い。しかし安いのにうまい。

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山安でしょっぱい干物の試食を食べまくったら、甘い物が食べたくなりまして、由比ガ浜に向かって歩く参道の中ほどの甘い物のお店「山里」であんみつです。


ここのあんみつ世界で一番おいしいです
ここよりおいしいあんみつあったら教えてください。

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そして最後は年増や本店で鳩サブレーをお土産に

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実はこれ、消しゴムなんですねえ。
2万歩 歩きました。おつかれちゃーん

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2020年12月09日

ルノーメガーヌの組み付けその2

メガーヌを完成納車させるために作業のギアを上げていきます
しかし、そのやる気を削ぐ部品点数の多さ

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しかもボルトやビスをほとんど使わず勘合とリベットと、あとピアスリング
ほかにはあまり例を見ない先の尖った丸いハリガネ状の物を突き刺します

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一見整然としていますが実際には恐ろしいまでの部品点数になります
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その割にライトウオッシャーは手作業で穴あけ加工します

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銀色のライトウオッシャーノズルが前から付いていたもので黒いのが交換する新品。
もちろんどちらも純正品

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何度もホースに水の代わりにエアを送って作動確認します。ぱかっと開いた後の戻り方にひっかかりがないかとか

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そのたびに外して少しづつ削って整えます。

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仮組していろいろ様子を見ます。問題がなければ止めていきますが

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再びウオッシャー液を排出します。ライトウオッシャーのホースが入りません。

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左は今まで付いていたポンプ、右はヤフオクで売っていた社外ポンプ。
使いたくなかったのですが国内に部品の在庫が無かったために買いました。
しかし... 

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このクルマのウオッシャーのホースはプラスチック製で、ワンタッチではまるカプラータイプです
それゆえ高い精度が求められます。
これ、前もめんどくさいことにならなかったっけ?

↓社外品。フィッティングのガスケットの止まる位置に注目

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↓純正品。何もしなくても上の社外品よりガスケットが下にあるのがわかります。
たったこれだけで入らないのです

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これね〜。返品もできないしゴミ買ったわー。これだから社外品はダメなんだよなあ。
どうにか、古い方が使えたので九死に一生を得ましたが、古いものが完全にアウトだったらどうしたもんかなあ?
はい、もちろんこのままゴミ箱に直行しました。

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真空引きしてエアコンガスを入れます。
510gの指定量です。1本200gのガスの缶を3本用意して
2本空になるまで入れて、最後の1本は音を聞きながら目分量。
残ったガスの缶を塗料のスケールで重さを測って残りを確認。
残り約100でしたから500gと少しが入っていったようです

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ほとんどのクルマにおいて規定量の前後5%くらいを許容していますのでまずまずという感じです。

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最後にウオッシャーです。予め漏れをテストするために2Lの水は入れていますので、残りあと2Lくらい入れて

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最後にウオッシャーの元を入れます。
ウルトのブリッツクリーナー。これは窓もキレイになる他に、なんと桃の甘い良い匂いになります
しかも、安いウオッシャー液のように長くタンクに滞留するとクサくなるのですが、このウルトの商品はずっといい匂い。

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もうすぐオーナーのもとに戻っていきます。
長らくかかった修理も終わりです

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2020年12月07日

ルノーメガーヌの組み付けその1

塗装が終われば完成に向けて分解したり破損した部品を元に戻していきます。

しかしこのルノーと言うクルマも部品点数が多くて大変です

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HIDのバラストやバルブを新しいヘッドライトユニットに移していきます。

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ダイアロギーズの画像からはヘッドライトユニットには全て部品がバラバラになっている印象ですが
実際にはバルブ類やバラスト以外は殆ど付いてきました。
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テキパキと入れ替えていきます

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ハイビーム用のH7かな?のバルブを入れ替えて、ポジション球の5Wウエッジ球は切れやすいので、新品を入れて戻します。

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アダプティブヘッドライトのエイミングモーターは最初から付いてきます。

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難なく新しいヘッドライトが完成しました。しかしむちゃくちゃ高価なライトユニット。
身近なルノー、されど輸入車。やっぱり部品は全体的に高価です。
乗ってる人は絶対に車両保険に入るべきですよ

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おそらくは実用新案だったり特許物なのではないかと思いますが、ヘッドライトはこのブラケットにフェードインして、たちまちあふれる電気の力(ふふふ)なのでボルト1本で簡単に脱着できます。ポジションライトバルブを交換するのにバンパーを外したりするクルマとは大違い

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では車両に取り付けしましょう

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ライトを点けて様子を見ます。
点灯点検をすると、なんと新品に交換したはずのポジションランプが点灯しません。
しかも両方
あれこれ点検します。

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再び外して導通を見たり、いろいろ点検もしましたが全く糸口が見出せません
よくよく考えても答えが出ないので、他にボタンがあるのかと思い、車載の取説を見ると

日本使用は点灯しません

なんて書いてあるじゃあーりませんか
おれの15分返せ〜!

バルブの存在をライトレンズからバルブが見れるのに点灯しないでいいなんてありうるの??
思えばフィアット500もライトオフかヘッドライト点灯しかないもんなあ

そういえば法改正で新しいクルマにはヘッドライトのスイッチ、AUTOしかないって聞いたなあ
もうどんどん変わっていくのね

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2020年12月06日

アルテミス計画を地上で行っている人

先日、いつもいろいろな陸送をお願いしている、陸送会社のトレードの松井さんに会いました
普段はなかなか会うことは難しく、電話で名古屋だったり大阪だったり、東京や横浜などあらゆるところからの陸送をお願いしています。
でも、先日名古屋からアウディRS6を持ってきてもらった際にお会いできたのです。
ここで会ったが100年目...
いやいや、大型トラックやトレーラートラックの運転について聞きたいことがあったので質問攻めです。

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1.どれぐらいの積算距離なのか

現在6台の積載車を持っていてどれくらい走っているのか聞いたらなんと、トレーラーは全部100万キロ超えだそうです。
「トレーラーの100万キロって普通のクルマの10万キロくらいな感じです。」そんな事言ってました
今はだいたい150万キロくらい走っているそうで、はるか遠くのイメージのISSは400kmしか地球から離れておらず、月ですら38万kmです。月を往復して76km強ですから、月まで約2往復した計算です。スッゲー

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2.運転中にトイレに行きたくなったらどうするのか?

やはり、これを目的に目的地から遠ざかることもあるそうで、なるべく太い道を走りコンビニなり探すそうです。
それでもエマージェンシーな時は多少いや、完全に不都合な状態でもトラックをコンビニなどの前に止めてトイレにいくそうです

3.道を間違えてしまったらどうなるのか?

これもどうするのかとずっと疑問に思っていたことですが、意外に当たり前の答えが返ってきました。
「何度かありますよ」混んでる道を嫌って、ナビを見てぴゅっとほかの道に入ったら通れる道幅になかったと
そしたらどうなるの? 「まず警察を呼ぶんです」通行を止めてもらうんだそうです
「そしてクルマをいなくしてもらったら」
いなくなったら?
「ずーっとバックして戻るんです。延々とバック。数百メートル戻ったことすらあります」
そりゃそうですよね。
人によっては出がけ前にルートをしっかり予習する人もいるそうですが、意外とやってしまうそうです

4.輸入車の導入予定は?

今や、トラックの値段は、と言っても1千万を軽く超える金額でしょうが国産も輸入車もそれほど変わらないそうです。
輸入車が安くなったのではなく、国産車が高くなったそうです。
それでもやはり輸入車の壁は高く、メンテナンスや修理を考えると難しいそうです

もう6年も前の記事になりますが、所沢の陸運局で見たスカニアトラックの記事

彼はこのトランスウエブという会社をご存じで、この会社、スカニアの日本法人の隣にあるそうです。
確かにストリートビューで見ると同じ敷地にあるようです
だからか、関係があるのかは分からないとからないとしながらも、やはり部品の心配だったり
作業ができる整備工場の心配だったりすることは避けられないそうです

ちなみにこの記事中にありました日野自動車との関係は今は解消されたんだと聞きました
また、三菱ふそうはメルセデスのエンジンを載せているそうです
もう国産車や輸入車の境目はなくなりつつあるのかもしれません。


2020年12月05日

カングーの修理

この日はレッカーされてきたクルマで明暗が分かれました。
まずはカングーから

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診断機をかけると「Distractive misfiring」と出て何番のシリンダーとは出ません。
どうやらIGコイルと思って間違いなさそうなので、最初からコイルとプラグを全シリンダー分準備しました。

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ところで今回初投入のソケット。

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ソケットの中にボールが圧入してあって、これで落ちようとするボルトを保持できるというアイディア工具
ドイツのWERA製品。

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ここのメーカーの工具はダイヤモンドチップの+ドライバーで日本では有名になったイメージです。
初めて東伏見にあった阿部工具(現在は閉店)で買ったのは何年前か忘れましたが、10年以上このWERAのドライバーを使っています。しかし、これまでここのメーカーの他の工具を買ったことがありません。
なにしろ、見た目がよろしくない。ドライバーの形状や見た目も決して好みではありません。
今回はこのアイディアに乗ってみたカタチです

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このコイルに使う8mmのアタマのボルト。少し奥まっている場所にあります。
こんな時に威力を発揮してくれるハズです

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はい、この通り。しかし、この工具、ボールを圧入する為にそれ以外を犠牲にしていて、まず強度が低い。
ボールが砕ける為に高トルクはかけてはいけないと聞きました。
また、ソケットが極端に肉厚で、割とソケットが厚すぎて入らないケースが続出しました。
おまけに、ボルトの造りによってはうまくほーるどできずに落ちてしまうケースもありました。
正直なハナシ、プロユースではないかな

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プラグもこの通り。ヒドイもんです。IGコイルは1つダメになると他のも間もなくダメになることが殆どなために
1つダメになったら全部交換すべきと言う好例です

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古い部品の皆さん方、お疲れさまでした。

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新しいコイルとプラグ。すべてルノー謹製

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もちろん古いのも純正

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一通り組んで、こちらは様子見て問題なければ納車です

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一方、殆ど同じ症状でレッカー入庫した166。カングーとはかなり対照的な結果が待っていました。

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5番の不良を訴えていたのでそこから始めます

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新品のコイルとプラグを取り付けます。

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エンジンをかける前にエラー履歴を消去します

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まあ、ここまでハッキリ出ていれば簡単でしょう

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良いですよ。消してください

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はい、消えました。

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再度エンジンスタートします。なんだかそれほど状況が緩和されていません。
変わらず何とも言えない振動が出ます。
なんだか頭がぼーっとして、うまく考えがまとまりません。

5番のIGコイルのコネクターを外しても全く、変化が無いのです。
すなわち火が飛んでいない。
シリンダーの中で爆発が起こっていない?
いやいや、コイルもプラグも新品

と言うことは?嫌な予感が的中します。
コンプレッションゲージを持ち出して6番を測ります。一見圧縮が低いように見えますが、これはまだ上がっている途中の画像

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5番、なんと4.5バールしかありません。
他はおおよそ12-14の間くらい。インテークチューブやサージタンクも外して奥のバンクも測りました。
何回やっても5番だけは5バール無いのです。

画像が全然ないのは、もうこのあたりの画像はハッピーエンドでは無い為に画像など撮っている場合ではなく....

この続報が書けるのはかなり先でしょう

家の仏壇のろうそく立てを100均のクリスマスのと兼用にしたら良いとか言ったバチなのでしょうか?
To be continued


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2020年12月04日

その後スパイダー

11月26日の記事で整備の模様を
そしてその欲時の記事でレッカー移動を余儀なくされた916
その続報

11月18日の夜、確かになんでもなかった燃料ライン

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ガソリンがだだ漏れになった原因はなんとパイプが外れていました
このポンプとパイプのカバーを外した時の衝撃的な画像は
あまりのパニックっぷりに撮影さえ忘れてガソリンを掃除してしまいました

さてなぜ抜けたのか? 
この18日の時に誰も外していないどころか、僕がパイプの抜けやずれがないか確認した後
Eくんもその後に点検していました

しかし抜けた事実だけがあります
原因がはっきりしないのが最も恐ろしいです
論理なき行動は無、行動なき論理は死を社是とするMPIには実に由々しい問題です

結果、僕らが導き出した答えがこれ

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タイラップを組み合わせてポンプ括り付けました。これなら絶対抜けない
でも燃圧をかけるとうっすらガソリンくさい

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おそらくこの燃料パイプがよくないのだと思います。
しかし、どうにも部品が手に入らずこういった結果に。

タンクはこのマフラーの上の
リアサスペンションクロスメンバーの上の
遮熱板の上のパネルの上だから作業は困難を極めるのです

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いつかやがて対峙する時が来るように思います....

2020年12月03日

故障の刃 無限自動車編

どうしてこんなに故障するのか
故障するからぼくらの存在意義があるのか、実によく壊れる自動車の面々
もはや故障ウイルスの猛威は誰にも止めることができません

先日の916スパイダーに続く事2日後の
先月21日には166が




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その2日後にはカングーが

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166は振動とチェックランプの訴えです

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まあ、典型的なやつなのでしょうか?

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ついでに、なぜかエアバッグまで付き合って点灯。
なぜか消しても消えません。本当に悪いようです

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ではこちらさんの場合はどうでしょう?
何しろバッテリーを交換した翌日にこのような姿に
僕がなにしたって言うのでしょう

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やはり振動と明らかな性能低下。エンジンチェックランプも点灯してにぎやかです
もはやハンドルを据え切りにしたりするとストールします。

こちらもI/Gコイルとプラグで決定

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これも車検を終えて納車した当日から
エンジンのストールが頻発

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指している場所が少し違いますが、スロットルボディとサーモスタッドでヨロシク


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2日おきにこんな塩梅で入庫してくるんですよ
しかも出庫したかと思ったらですよ


2020年12月02日

ルノーメガーヌエステートの事故修理 実践編その5 

さらに塗装が続きます。

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パール塗装が終わればクリアーです。

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今回はVOCエクストラクリアーです。

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スタンドックスのクリアー群の中でも高品位に位置するプレミアムなクリアーです

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それならHSやプラチナ使えばいいじゃん?と思われがちなのですが、使いやすさや扱いの難しさなどを勘案すると
必ずしもHSがいいとは言えないのですよ。
ちなみに普段は2Kエクスプレスプレミアムとクリスタルクリアーを多く使っていますが、最近はミディアムソリッドの塗料が環境問題から行く末が不透明なので、以前よりVOCシリーズの使用を多くしています

しかし、ハイソリッドやVOC系列のクリアーは、結構な黄色さ加減。これはやむを得ないのですが
かつての20-60など水のような真っ白さが恋しいです。
上善如水

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塗装が怖いときは粘度を可視化してコンディションを整えます

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この時期らしい硬さです

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クリアーは本職にバトンタッチ

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ブース前のクルマが映り込んで見えないですね

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美しい仕上がりです

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パールもうまくぼけて問題なし

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このマスキング、マスキングペーパーをはがすことなくドアが開閉できるように貼られています

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修理はまだ道半ば、頑張って残りをやっつけていきましょう
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2020年12月01日

ルノーメガーヌエステートの事故修理 実践編その4

やっと塗装編
といっても11月半ばの話です

以前は3ステージ塗装など国産の自動車にほぼ限られていました。
例外的にアルファのヌヴォラ塗装やアルピーヌなどでもありましたが、圧倒的に日本の自動車に多く
輸入車にはありませんでした。
ちなみにその例外的な3コートパールも、実際の所はほぼ2コートパールで、隠蔽性能を上げるためにグランドコートを塗る
みたいなイメージでした。

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しかしこのクルマは国産のそれに近いです。

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下地の白の上にうっすらパールカラーが入り、日の光に当てると僅かに黄色く輝く様を見て楽しむ塗装です。
そのためにまず、下地を白で塗装する必要があります

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白で塗装したらニゴリ吹きと呼ばれる下地の白をパールにわずかに入れて、隣のパネルにぼかす技法です

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これがパールベース

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こうしてみると絹のような乳白色ですが、この塗料に何か違う色を隠すような隠蔽性は殆どなく
これに12%ほどのグランドカラーを入れて塗装するのです

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塗装する前です。白い色がそれほど違和感なく乗っております

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ちなみに鉄板の温度はなんと22℃
これだと夏用のシンナーを一定量使わないと塗料の蒸発スピードが速すぎて
あまりいい結果になりません

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そこで2種類のシンナーを割って使います。

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どんどん塗っていきます。

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グラウンドカラーはJET4000HVLPで塗装しますが

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パールコートはJET5000HVLPで行います。

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隣のパネルと違和感が無くなれば出来上がり

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ここでようやくパールコートに行くのです

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3コートパール塗装は使う材料の量も通常の塗装の倍以上かかります。
手の込んだ塗装です。
日本の自動車はさらに踏み込んだキャンディーカラークリアーを纏う塗装が人気です。
マツダのソウルレッドなどがそうです。

次回は塗装の仕上げ編です



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