2020年02月28日

デカいホイールの修理

うう、いろいろな仕事が遅くなってマズいのです。
うんと前に預かったフェラーリ456MGTA
オーダーの1つにホイールのリペアと言うか色替えです

ホイールを塗り替えるには今の塗装を剥離しないと塗れないほど何回か塗装しているので、今回は剥離作業から始めます
まずはタイヤ館入間デタイヤを外してもらってホイールだけにしますが、デカイのなんの

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お客さんのライフに装着(笑)

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ハコを作ってサンドブラストに出します。1/25の話です。
サンドブラストは江戸川区にあるブラストの老舗、日本ブラスト加工研究所に送ります。
ハコを作るだけでも時間がかかりました

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それがついに先日ブラストから帰ってきました。行きは西濃運輸、帰りはヤマト便
圧倒的な西濃のコスパ!

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どれどれ

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元の粉体塗装とおぼしき完全な下地はなかなか取れないそうです。

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必要に応じてプライマーを入れてパテで成形します

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ちなみにズンドーの部分までブラストされています。

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色見本はこんな感じです。黒いベースにシルバーを塗装する3コート仕上げ

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そこに至るまでは長い道のり。なにしろブラストでバチバチにはがされてしまっていますから、下地作りから。
ホイール屋さんではこの「下」から作るのができないので、ここだけMPIさんでやってと言うことです

アルミ素地に直接塗料を塗ることはできないのでまずはプライマー。
これは密着を促進するエッチングプライマーです。
次元の違う密着力を発揮します。

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続いてハイビルドの4:1のシステムフィラーを塗装します。

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なんだかヘンなカッコの人が映っています。いやこれ塗装物が低いからですよ

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がっちり焼きます。なにしろ巨大な335/30-20なるタイヤの話とは思えない大タイヤを飲み込みますから
出来が悪いと剥がれてしまうのです
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今日はここまで。この後、軽くキズを拾ってもう一度サフェーサーを入れて、研磨したらその大タイヤをスポーンと入れます。
このホイール、高くつくわ〜
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2020年02月27日

ヌヴォラカラーの塗装

先日フードとトランクを先に塗ったヌヴォラの166を、今度は側面を塗装します

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3コートパールではありますがグランドコートはこんな色。しかしこの色を入れないと発色が変わるのです

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パールコートを入れると不思議な雰囲気になります。

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見る角度によって大きく色彩が変わるので塗っていても何色を塗っているのかと思うような感じ

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すごい色ですね

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実際の色彩は写真には写らないのです。

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2人で作業を分けながら進めていくのです。

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ところがここで塗料が足らなくなりサドンデス、いやサドンデスとは言わなくなったんだ。
イエローパールを97%近く入るので塗料を1L作るのにほぼ1缶いれるので今回2本使い切りもう1本もらおうと思ったら
営業所に在庫がなく、他営業所から直送でもらうことになりました。

1本1万円の塗料を乱発します。月末の請求が恐ろしい
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2020年02月26日

156GTA修理のスピンオフ

さてさて、走りもサイコーになったGTA、ここで正にラストスパート。エアコンガスを入れて納車準備

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何度も脱着したので、ガス漏れも心配でしたが、どうも引き取る前からエアコンが効かなかった情報が入電
ガス漏れかと思いましたが、もはやエアコンガスなどとうの昔に抜いてしまったので今やガスを入れて様子をみるしかありません

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せっかくなのでエアコンのむしバルブも交換しておきましょう。これがガス漏れの原因になる事が多いですからね。

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さらに蛍光剤も流し込んでガス漏れ対策も万全

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新品のむしバルブ。これなんて言う部品だっけ?

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そして徹底的に真空引き

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1時間半真空引きして1時間半放置しました。経過は最高に良いです。全く針が動きません
ガス漏れは全くないと判断して

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ガスを入れます。高圧側から約200g。
エンジンをかけてエアコンのスイッチを入れて、クラッチが入るのを確認して低圧ガスをに入れます。
2本目、合計400g。当然コンプレッサーは圧縮をはじめエアコンガスのリサークリングが始まります。

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3本目のガスを入れる前にゲージを覗くと、低圧が吸い込み始めているのに高圧側を見てください。上の写真と見比べてください。全くと言っていいほど高圧の針が上がりません。コントロールバルブの故障です。
圧縮できないのです。圧縮しようとしても低圧に逃げてしまうのです。

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残念ながら納車の日取りを決めていたので、とりあえず一度お返しすることにしました。
今は工場で他のクルマも多く待っている事から、返せる順番から返していくことを優先しているのです

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すごい音がするマフラー
聞けばなんと最終期の頃のキダスペシャル、いわゆるキダスペでした。
なるほど強烈なエキゾーストサウンドなわけで。
大変に貴重な物を拝まさせていただきました

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しかし半年近く預かってしまった156GTA。な、なんと近いうちに帰ってきてしまいます
それもエアコンやエンジン、ミッションとは関係ない事で

なんでそうなるの?

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2020年02月24日

War is over

三度目の禊を済ませて今度こそ完成に向けて全力ダッシュのGTA
もはや組付けも進んで一気に完成まで進める2/12

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これも懸案だったラジエター。147GTAからの中古品です。ここまでくるまでに

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左が初代、つまり最初についていたラジエター。右は僕が昔、166にファンをつけようかと思って買った156GTA用
全然ダメですな中古品。ちなみにラジエターはバンパー脱着、コアサポート脱着、、インテークチューブ+エアクリーナーケース脱着、そしてエアコンコンデンサーと縁切りしてからのラジエター交換になります。
中古品など所詮、信頼性に乏しいものです。特殊な事情が無い限り新品を付けた方が節約になりますぜ

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これは2つ目。ラジエターのサイドタンクから漏れエアクリーナーブラケットに冷却水のしずくが見えます

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こちら初代、やはりサイドタンクからの冷却水漏れ。まあ、ラジエターのほとんどはここから漏るのですが

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ラジエターやエアコンパイプを取り付けます

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Eくんが撮る仕事中の僕

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何を作業しているか忘れました(笑) なにか作業してます

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もうかなりできてきました

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フェンダーライナーも付けて、ボンネットを付ける前にクラッチオペレーティングのエアを抜きます。

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ついに完成えす。流行る心を押さえて、エンジンをかけます
響く巨大なエキゾーストサウンド

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自力でちゃんと工場から出て、試乗に出れました。
全てが正常に機能して晴れて完成です。

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乗れば素晴らしい3.2GTA。らしさは全く変わりません。
さて、あと少しの準備で納車です。
長かったなあ、このクルマ。
1月の初旬から始めて3度のエンジン脱着をしてこの場所にあるのです。
思い込みや甘い見通しが招く災厄は、当たり前ですが人災です。
そんなことなどならぬように、しっかり下調べをして裏を取って注文しないといけません
でないと情報あふれるこの時代、痛い目に遭いますぜ 僕のように
posted by admin at 14:44| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ156

2020年02月23日

Never trust the unknown info.

先日トランスミッション交換の為に2度目のエンジン降ろしを慣行した156GTA
翌日、Eくんから電話が来て「大変なことが起きましたぜ、156が同じような状態です」と
聞けば再びわずかに進むのですが、殆ど自力では走れない前回と同じような症状
リバースには簡単に入るのだけは間違いなく改善されてるようですが...

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絶望を超えて笑っちゃいます。

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ここまでの話を整理すると
1.昨年、5速6速が入らず4速はすごい音がするという訴えで入庫しました
2.中古のトランスミッションを用意して交換しました
3.リバースに極端に入りづらいのと自力で走る事は僅かだけ
4.再度違うミッションを用意して交換し、リバースにもスムーズに入るようになり、リフト上では変速もうまく行きました
ここまでがざっとした作業の流れです。

そして今回もほとんど同じ状態です。

考えました。

少しだけ走るということは半クラッチの状態?
クラッチカバーはしっかり押しながら付けましたので、カバーの圧着部分は生きていた。
しかしこれ以外に問題になる部分はありません。
僕が以前、見たサイトではこのヴァレオの品番も156GTA対応になってました
これは交換作業をする最初から確認していましたので間違いないと

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昨年11月にマーチンさんから輸入する際に全く同時期に166の3.2のエンジンオーバーホール部品も頼んだのです
その時クラッチも同じ車体番号で頼んでしまったのです。
その後、ネットで部品番号を検索した際に使えそうだったのでそのままにしたのです

その時の部品

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貴重な純正のオーバーホールキット

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確かにもう一つ検索上に載ってくる部品番号もあって、マーチンさんにメールすると驚きの返信が返ってきました

You have bought cluch set for Alfa 166 ..... not for 156
In 156 there is no flywheel, that's why the cluch plate has spings in it

なんと僕が間違えていたのです。そして彼は知っていたのですね、フライホイールが違いクラッチが空転して使えないことを。
ネットでの部品のクロスリファレンスなどいかに危険な行為か自分で説いているにも関わらず、間抜けな事に自分で同じことをしてしまったのです。

この段階で3度目のエンジン降ろしが確定しました。
大急ぎで新しいクラッチセットを手配して作業は2/11から開始されました。

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3度目ともなると手順は完全に理解していますから早い早い。

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特にEくんは異様なまでに慣れて、考え得る限り最速の手際で作業が進みます

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しかし、手順の理解や慣れと、作業の大変さは同義語ではなく肉体的には強烈に厳しい作業が続きます

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自分の手でとんでもない事になってしまいました。2度目で交換できるチャンスはあったのに僕はネットの情報を信じたままでした。なんと愚かな

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取り付けより取り外しの方が作業的には楽ですが、それでも毎回あれこれ工夫が必要です。

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とにかく降ろしにくい構造です。

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するする降りていますが、歯を食いしばって作業するようなところは大変過ぎて画像にできないだけなんです

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毎回チェーンをかける場所やフックが変わっています。ベストな位置がなかなか見つかりません

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最も分解する部品を少なくなるよう考えてドライブシャフトやスターターモーターを外さずできるか?
でっきるーかな
でっきるーかな
はてさて うっうー

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いや物理的にフライホイールがあるから絶対むりやん

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なんとも不精なエキマニの外し方

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先に言っておきますがトランスミッションって重いんですよ
大人二人でよいしょよいしょと言う感じ50-60kgくらいかな?

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基本的に他は一切触らないので、このまま作業します

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問題のクラッチが外れました

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そして新たに手に入れた違う品番で、間違いないであろうクラッチセット

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クラッチプレートの形状は全く違います。元についていたものと同じ形状です

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どちらのウラッチもついてしまうのも悪ですね。

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新しいクラッチを取り付けました。センター出しをして

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トランスミッションに新しいベアリングを取り付けて合体させます。
この後どれほどミッションを入れるのに苦労したことか。
逆に今までのクラッチがいかに簡単に入ったことか
簡単に入るという事はカバーの圧着板が完全にクラッチ板を押し付けられていないという事と考えるべきかもしれません。
ほんの少しでもセンターがずれていればメインシャフトとベアリングが入らずトランスミッションは入りません。

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何度も言いますが辛いところは撮ることができないのですんなり行ったようになってしまいます

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エンジンを載せる時はさすがに2人だけでは辛いので、大先輩のサナップの新井さんに手伝ってもらいます
大先輩にも関わらず気持ちよく協力を申し出てくれるのは本当にありがたいです。
特にこのメンバーの取り付けは毎回地獄の沙汰です

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毎回問題になるのはパワーステアリングのホース、パイプ類の取り回しです。

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午前中から始めて夕方暗くなるころにここまで来ました。

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残りは翌日です。

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こうして2月11日の夜は更けていきました
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2020年02月22日

ヌヴォラの塗装 まだ下地

塗装の一歩手前、マスキングまできました

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このマスキング作業は実に置くが深い。塗装作業の中で最も経験がないとできない作業かもしれません。
極端な話、スプレー作業はガンのトリガーを引けば塗料が噴射されますから、ラッキーでうまく行く場合だってあります
しかしマスキングだけはできないです。
簡単だよあんなの、とか思われがちですが経験の無い人なら、たぶん一枚も満足に貼れないと思います。

ボディのほとんどを塗装するのですが手間が大変にかかります

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アルファロメオあるあるですがよく見てください。

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右側はルーフサイドのドリップモールの取り付けクリップは外してあるのですが

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左側は付きっぱなし。なんで?

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実はガラスがギリギリまで寄っているのです。おそらく作っている時に左によってくっつけちゃったのでしょう。
dからクリップを外すにはガラスを外さないとできないのです。
これ結構アルファロメオで経験があるのですが、ここまで寄っているのは初めて見たなあ

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僕は午後から納車に出るので塗装室を後にしようとしたその時、ふっと気になってよく見たのです

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塗装に何かシミがあったので研いで溶剤テストをするよう指示して、結果良好と報告を受けていたのですが大間違い

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指先の中心5mmくらいの場所

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おおきなルーペで見ると

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リフティングしています。シリコンリムーバーを5分浸して溶解は無いと言われていたのですが、実は溶けていたのですね
予後をちゃんと確認しなかったのが原因です。

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下地をシールさせるために2:1のプライマーサフェーサーを打って塗装は延期となりました

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塗装って塗るだけが仕事ではないのですねえ

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マスキングの見切りにはだんだん見えなくなっていろいろなアイテムを投入します

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あせらず丁寧にいきましょう

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2020年02月21日

ヌヴォラの塗装 下地準備編

うう、連日遅くて更新がつらい...
そうこうしていたらEくんの腰が故障し、塗装屋の右手も壊れ気味
奥は先日の下水管清掃の影響で下水口が非常に調子悪い
これから最も忙しい時期にさしかかるのにピンチじゃん

こちら集中審議中のヌヴォラ。さらに塗装の為に分解を進めています

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ドアハンドルやウエザーストリップを外しました。そしてサフェーサーを研ぐのと一緒に清掃します

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最後に一番面倒なのを外します

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それはドア内側のシールです。フェンダー内というかAピラーポストに土の侵入を阻止する目的だと思いますが
それを取るのが非常にやっかいです

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ドアを外さないと取れないヤツです。166は比較的外しやすい構造なのでちょっぴり楽なような...

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取っちゃってますが6mmの長いボルトで止まっています

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チェックロッドも5mmのボルト2本

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そして集中カプラー

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そしてドアを上にずらせば外れます。しかし、がっちり嵌っていますから取るのが大変。
またドアとフェンダーの隙間が狭く、ドアを強打すれば塗装の下地を一からやり直す事になります

外れたドア

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こんなところにビスがあります。

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しかも7個も止まっています

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この時にドアのヒンジ付け根とフェンダー裏側をしっかり洗います

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こういった場所は全く清掃できないので、塗装する際にゴミを出しやすい場所です。

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やっと準備ができました。非情に寒い中、冷水だけで手のひら大のサンドペーパーで研いで研いで研ぎまくって下地は完成するのです。後述しますが心無い手抜き仕上げに翻弄されて左側はずいぶん手間取りました。
鈑金塗装なんてどこも同じと思ったら大違いです。

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塗装屋の右腕が調子よくないので、復調を待って塗装です。休み明けからできるかな?
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2020年02月20日

Nobuさんに捧ぐ至極個人的な記事

Nobuさんこんばんわ

今日は極個人的な趣味の世界
10日に一度のお酒を飲んで書いているのでアレですが、お酒のアテがコレですのでコレの話題。

かつて中学生の頃、NWOBHMに夢中だったあの頃の記事です。
今では見られない物の一つに12インチシングルなるものがありました
7インチシングルが中心だった日本ではもうひとつなじみの無い規格ですが、欧米では7インチシングルが馴染みなくLPと同じサイズの12インチシングルが主流で、シングルカットされたもののB面には未発表の曲がクレジットされるのが一般的でした

そのアイアンメイデンの12inシングルといえば

women in uniformでした

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当時、西新宿のkinnieレコードで80年のレインボーホールでのライブのブートを買ったTくんのアルバムの中に何故か収録されていて、そのすばらしさに感動したものです。12インチシングルと言えば、I'm on fireという意見もありますがここはこれで。
これはカバー曲なのですが出来が良いのです


まだデニス・ストラットンの時代ですね
12inシングルはLPと同じ大きさですからジャケットアート性も同じでそれも一つのコレクターズアイテムでした

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上はランニングフリーで下はサンクチュアリーです。どちらも今だにライブで演奏されているのがすごいですね

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これらからすれば魔力の刻印すなわちブルースからのアイアンメイデンがいかにコマーシャルなサウンドで、エディの画風も陳腐かという事です
♪インベイダース ファイティーング♪ ですからね。そのイメージの乖離の大きい事。

かつて、レインボーのアイ サレンダーはプリプロの段階でグラハムボネットがクビになったようですが
あれもグラハムが歌っていたらと思うとさらにポップだったのでしょう

でも結局、Nobuさんの言う通りポールでは明らかに力量不足となるのは明らかです。この後に起こる動きを考えた時に
ブルースはHMだけでなく、歴史ものやフェンシングなどにも登場する人間的奥深さを持ち合わせていますし、
somewhere in time あたりからの収録曲など柔軟に富んだ変拍子やフェイクもニコ(マクブレイン)あっての部分が多いのも事実です

しかし、時の流れるのは早いもので85年のHear ’N' Aidでは早くも二人のプレイスタイルが時代遅れの感が否めない感じになります。
それはヴィヴィアンキャンベルやインヴェイマルムスティーンの台頭によるものだと思いますが


基本的にペンタトニック+ハーモニックマイナーなのにモダンなのとオールドファションなのと分かれてしまうのもおもしろいですね
わずか4年前に出したKillersでは最先端を行く速さだったのにな。時代の移り変わりは早いもんです

同じ年月でブルースの残したアルバムとポールのアルバムで比較したとき、後に残る印象は明らかにブルースが上回るように思います。曲の出来の良さなのでしょうか

メディアと言ってもドラムのクライブバーが解雇された原因がバスドラのペダルが一度踏むと2度音が鳴るからなどというまことしやかなウワサが書かれる時代の話でしたからアレですが
発売から何十年経っても名盤と言われる全てのアイアンメイデンのアルバムはいかなるメンバーチェンジも全て正解なのかもしれませんね。
ああ、ヘビーメタルよ永遠なれ




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2020年02月19日

嗚呼、古き良き時代のアイアンメイデン

久しぶりのヘビーメタルネタ
興味のない人は飛ばしてくださいな

僕が中学生の時にニューウエイブオブヘビーメタルが突如盛り上がって、例に漏れず僕も夢中になりました。
そのムーブメントの旗振り役の一人(一バンド?)が当然アイアンメイデンです。ニールケイが発掘したんだっけ?

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僕は当時完全なるサクソン派でしたが、当然アイアンメイデンも好きでした
確か81年に来日しているのですが、サクソンが6月メイデンが8月みたいな感じだったのですよ

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今日はこの際サクソンは置いといて、アイアンメイデン。それも1981年くらいまでのポールディアノ時代のアイアンメイデンです。サクソンの日本公演は知りませんが、メイデンは東京FMでオンエアされて、今でも素晴らしいブートとして売られています。余談ですが、ジューダスプリーストの日本公演もブートで出回ってますね。こちらは画像で。

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僕は2ndから聞いたクチですが、2ndのキラーズを聴いた翌日に1stも買いに行った記憶があります。いやうそうそ
いや、貸しレコードを借りてきました。貸しレコード全盛期でしたから。自由が丘のれいこうどうなるレンタル屋でした。


考え得る限りで、今日まで続く長いHM/HRの歴史の中でも燦然と輝く名盤です。


もう本当に好きでしたが、突然クビになってしまうのですよ
すごくがっかりで、ミュージックライフ誌のニュース欄でもトップニュースで扱っていました(確か)
当時はIN ROCKとかVIVA ROCKとかもあっていろいろ目を通した覚えがあります。

だから本当にしばらくブルースディッキンソンを認められなくて
当時はもちろんサムソンも知っていましたから、優れたシンガーなのは良くわかっていました
しかし、僕はポールのビジュアルも好きだったのですよ。


当時もポール派とブルース派とは分かれていました。僕もブルースのアルバムも好きですが、3rdの魔力の刻印が何の違和感もなく聞けるようになったのは20代も半ばで自動車修理業界に入ってからだと思います。

その後しばらく音沙汰がなかったのですが、ポールディアノwithバトルゾーンなるバンドでカムバックします。
もちろん、発売と同時期に買いました。
ただこの方、素晴らしいシンガーですが、それほどコンポーザーとしての素質は無かったのか内容はさんざんだったのをよく覚えています。アルバム出すたびに悪くなって行ったような...
それを示すようにポールはメイデン時代の2枚のアルバムのほとんどの曲を今もライブで演奏するに留まらず、なんの脈絡もないスモークオンザウオーターとかやっちゃいます。ひっどいです


話は戻って
当時のオフィシャルのメディアも出ていて、当時Tくんがベータのメディアをどこからか万〇してお金持ちのT田くんちでMくんやHくんと鑑賞会してぶっとんだ覚えがあります。中3の頃でした
今では違うパッケージングでリバイバルされています


このライブは名盤です。買う価値ありありです。

それでも最近はyoutubeがあるので、他にも非常に素晴らしいフッテージがあるのが見れます


やっぱりいいなあ、このころのメイデン。キャラクターがうまくバンドのイメージに合っていると思います。
また今は亡き、クライブバーのドラミングが良いです。

8ビートの見本のようなハイハットの使い方。19歳くらいまで、ラスチャルドは両手でハイハットをたたいていると思っていました。

それからいろいろありまして、今日。
ポールディアノはガマガエルのばけもの見たくなってしまい、クライブバーは多発性硬化症でこの世を去ってしまいました。
それを考えると、あのメンバーチェンジに間違いはなかったのだと、何十年も経ってから思うのでありました。




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2020年02月17日

ヌヴォラブルーの塗装

今日は僕自身の点検に行ってきました。
内視鏡検査です。結構な大変さでしたねえ。一大下剤大会でしたから
おかげさまで、僕の下水道管は大変状態が良かったです

サフェーサーを塗装した166

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こんな感じ。これを手のひらの大きさの600番のサンドペーパーで丁寧に研磨していきます。
研磨が目的ではなく完全なる平滑さが必要なのです。
しかし、暖冬とはいえこの大きさのボンネットを研ぐのは容易ではありません。
頑張った向こう側には美しい仕上がりが約束されるのです

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ヌヴォラブルーは3コート塗装と呼ばれる塗装方法で、グランドコートにソリッドベースを、2ndコートにパールベースを入れる手の込んだ塗装です。日本の3コートパールはグランドの色を活かして、透明なクリアーにわずかなパールを混ぜて色彩を変化させるものですが、ヌヴォラブルーは下色に染まりやすい色を入れるのが目的のようです

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このドラエモンカラーがグランドです。塗装の強度を上げるために10%の硬化剤を入れます

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ごみバケツではありません。エルフのカラーでもありません

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そしてこれがパールベース。きれいな黄色い発色がなぜか写らないのが残念

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攪拌棒の角度を変えていけば見えるかな?

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青と黄色のグラデーションが写らないなあ

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少し青みが出てきました

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そして青になると。

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塗料の作り方はこんな感じ

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黄色い干渉パールが97.8%であとは青紫、黒、赤みの青、青身の強い緑がほんの少しづつ入ります

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それをかき回すと

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まだまだ白黄色味

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突然青に変化

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こんな感じで出来上がり

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実際に塗装していきます。

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ドラエモンブルーで3回、パールで4回塗装します

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全体にムラが無いかよく確認していきます

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塗っていても黄色を塗っているのか、青を塗っているのかわからなくなります

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写らないのが実に惜しい

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続いてクリアーを塗装します。分業で塗装します。
じゃんけんで勝ったので僕がトランクを、塗装屋はチビなのにフードを塗ります(笑)

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この人、シッケンズとこのスタンドックスしか使ったことが無いのです。だから男顔負けの吹き方で大きなサタのガンを取り回します

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クリアーは2回仕上げなので、一回目でフラッシュオフと呼ばれる小休止を挟みます

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僕は完全な亜流なのでそれほど大胆な吹き方ではありません。

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もう少しガンが近くてもいいかな? でもスプレーするフォームは無理に変えない方が良いとも思います。

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美しい仕上がりとなりました。

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昔なら二人で一気に全塗装しますが、最近はこのように分散して塗装するスタイルがMPIでは一般的です
都合、9回の塗装になるのでこれだけでも結構大変です。

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カスタム塗装をしている人からするとこれぐらいのフリップフロップカラーは一般的かもしれないのですが、まず一般的な塗装でここまで色が変化するパールカラーはあまり聞いた事がありません。

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いーですね。残りも頑張りましょう
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2020年02月16日

仕事って? 好きな事?

先日、輸入車部品屋さんのICSのK島さんの所にボルボの部品を取りに行ったのですが、その際にいろいろな部品がある倉庫で部品をもらったのです。イタ車の部品はありませんでしたがドイツ車や欧州車の部品がわんさか

僕「すごい在庫ですねえ、結構な在庫だけど自動車の部品の在庫って難しくありません? 出筋とか風向きが突然変わることがあるから」
K氏「それはしょうがないですよ(笑)」

僕「昔なら、ローバーミニだったり、シボレーアストロだったり、ボルボならV70とかアルファロメオなら156や147とか典型的な[鉄板]があったでしょ? でも今のメルセデスやBMWとかにこれって車種が無いから」

K氏「もうネットとの競合はできないから得意な分野とかで商売するんですよ」

僕「とはいえ、これ(在庫)が全部はけるって言うのはキツイでしょう? 例えば僕がTシャツを輸入するとして、100枚輸入しようとしても全部はけるなんて絶対あり得ない、例えば仕入れの2倍の売値を付けたとして、50枚売れたら元が取れてそれ以上が利益と。でも在庫の50%以上の販売ができるかは、この時代結構難しいでしょ?」

K氏「いや、利益ばかりを追求するのは無理ですよ、この時代。食えればいいんですよ、さっきの鉄板の時代ならまだしも。基本的には出筋を持つようにはしているけど 基本的に好きでやってるんですよ。ベースにあるのは好きだからやれるんです、小河さんだってそうでしょ? 小河さんはレストアが好きなんですよ。だからアルファや166をそんなにいじれるんですよ。全ての166に利益を求めてます? そんなことしても全然ムリでしょ? 売り切れないでしょ?」

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僕「僕がレストア好き? 僕がぁ? ええ? 考えたことなかったなあ。確かに166の販売は車両をタダであげるから、修理代をください 的な売り方だし、いっぱい部品取りとか買ってるしなあ。とはいえ好きだと言われるとは考えてもみなかった....」

確かにクルマ好きでしょうし、仕事以外でも自動車のテレビ番組見たり雑誌買ったりするけど、修理が好きかなんて考えたことも無かったです(笑) 僕ってレストアが好きだったなんて思ってもみなかったなあ? そうなのかなあ?

部品と言えばですよ、最近のニュースでトヨタが古いスープラの部品を再販することになったそうですね
その前にも日産が各GT-Rの部品を再販しました
ずいぶん前ですが、ジャガーがEタイプの部品を続々再販させているというハナシを聞いた事があります。
当時と違って今、少数の部品を作るワケですから値段もそれなりにスゴイとは思いますが、メーカーがそれをするというのが素晴らしい。あの無駄な事をしないトヨタが過去を振り返るとは


前にも書いたことがありますが、かつてMPIを作った時、所沢には輸入車ディーラーはヤナセとBMWくらいしかありませんでした。ユーザーもガイシャと言えばベンツかBMWくらいしか知りません。
そんな時代でした。
それが、今や半径5kmくらいの中に、ヤナセ、BMWはもちろん、ボルボ、ルノー、フィアット/アバルト、果てはロータス、シトロエンまであります
そして、おそらくは20から30%くらいの確率で輸入車を見ます。

ガイシャと言えばベンツ、BMWと言っていた方々の世代に自分がなって、やはり自動車好きであろう世代の方々が中心になった結果なのかな?と思います
まさに自動車文化の期は熟したのかもしれませんね。
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2020年02月15日

ボルボV70のリアブレーキパッド交換

ボルボV70の12カ月点検をいただきました
その中でも今回のトピックはリアブレーキです

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超モダンだと思っていたV70も気が付けば11年前のクルマです
でもすばらしいシートや乗り心地は本当にスウェーデンの自動車のすばらしさを教えてくれます
ただヒットした先代、先先代に比べると少々影の薄い気がします。
YMによってブラインドモニターやアダプティブクルーズコントロールが付いて、一気にモダン化の波がやってきます。
余談ですが、そういった先進技術を対象とした特定整備認証制度という、高度な技術に対応する制度がスタートします。

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サイドブレーキ一体型のリアキャリパー
パーキングブレーキはEPBと呼ばれるパーキングブレーキで、モーターの力でPに入れると勝手にキューンとワイヤーを引いてしっかりサイドブレーキをかけてくれます。
しかしパット交換の際にはEPBの昨日を強制的に解除してから交換する必要があります

さて診断機をつないで、パーキングブレーキモジュールから特殊機能に入り込み、サービスとメンテナンスに入ります
するとメッセージが現れて
まず電気式パーキングブレーキであるか確認する。と恐ろしいまでに初歩的なウオーニング
ブレーキを踏んでスタートボタンを押すとエンジンがかかってしまいますが、踏まないでスイッチを押しても何も起こりません。そこで3秒間、メーターパネルにライトが点灯するまでスタートボタンを押せと書いてあります。
問題のその後。Then release the brake pad.  と書いてありますがbrake padと書かずにparking brakeと書くべきではないのかとつっこんでみたりして

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その間にタイヤを外します

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OKを押すと、いろいろ出てくるのでStart the service modeを選びます

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ギューンとモーターの動く音が響き渡り20秒ほど動き続けます。
そしてキャリパーを外します

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勝利の赤手袋はEくんの印。

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どうしてか、かなり一方的に削れるパッド。
キャリパーのヨークが渋いわけでも、ピストンの動きが悪いわけでもなく、右も左も同じような減り方なので、こういうもののようです

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内側のパッド残量は0ミリです

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モーターによるピストンの動きはフリーになっているので、通常のキャリパーピストン戻しで普通に入って行きます
回したりする必要はないのです。ただ普通に押せばOK

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全体図

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新品残量は13mmくらいありますでしょうか? ロックタイトの塗られたボルトも同梱されてきます

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再度診断機でを操作してサービスモードを解除します

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メンテナンスモードがOFFになりました。タイヤを動かしてブレーキがロック状態になっていないか確認します

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パッドはもう危険な領域です

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本日ユーザーの元に戻って行きましたとさ

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2020年02月13日

ヌヴォラのアルファロメオ166の外装修理

昨年販売したヌヴォラの166、販売条件のひとつ、外装の修理を作業しています。
先日、ラジエターの修理をした前期ヌヴォラと記念撮影から

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まずは、ここ、過去の鈑金跡の修正から。
こういった場所の修理は大変に難しく、何度もバンパーを付けながらカーブを確認しながら作業するので、作業は面倒です
まずはトランク側からカゲタガネと呼ばれる道具で叩きだします。エンドパネルのフレーム絡みなので、むちゃくちゃ硬いです

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パテを何度も付けてカーブを合わせます。

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この面倒な作業をないがしろにしてあまり出来が良くなくなってしまったのでしょう?

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最終の面出しまで果たして何回バンパーを付けことか

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ポリエステルフィラーを良しとしない見方がありますが、今日のパテの性能はかつての物よりはるかに高性能です。
使い方や温度のかけ方を間違えなければ決して悪いものではありません

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日本はチューニングの方法や整備の方法を記したハウツー本は結構な数が出ていますが、鈑金塗装のフアクターを解説した本はほとんどなかったので、多くの人が何をどうするか分からないと思います。塗装作業は実に多岐に及ぶ作業の積み重ねで成り立つので手間と時間がかかります。手間と時間は工賃に反映されますので、どうしても費用がかかるのです。

前周りは飛び石の洗礼を受けるためにキズだらけです。そこで、劣化塗装膜ごと削り下地を再構成します

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両横は既にキズをひろってサフェーサーで止めてあります。

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傷やへこみのあった場所も直していきまして塗装に備えます。リアのオーナメントを外してオープナーベースも外します

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このリベットを打ち抜くのはとても丁寧に行わないと後で泣きを見ます

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非常に大きなフードなので、作業は大変です。

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その飛び石の中でも協力なものはフードの表面の亜鉛メッキを打ち破ってサビを発生させるので、サビを見つけた場合は除去しないといけません。錆は表面だけにできるものと、裏側から突き抜けてくるものとありますが、表面から出た物は比較的簡単に除去できます。

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それでも掘削力の無いサンダーで取れなければ

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ベルトサンダーで強引に削り取ります
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サフェーサーを塗装します。

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70°cで20分焼きつけて次の工程に進みます
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パワーウインドウスイッチの修理

アルファ166の部品や修理の問い合わせの中で意外に多いのが、パワーウインドウのスイッチ不良です。

スイッチがパカパカ、グラグラになってスイッチが効かなくなったり、取れてしまったりした場合が多いようです
今回は販売した166のスイッチがあまり良くなかったので見てみます

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この4つのスイッチのうち、右の席、つまり運転席のスイッチがグラグラです

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スイッチ裏側のビスを外して
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カバーを外して基盤を露出させます。
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基盤をうまく外します

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するとこのように外れます。既に1つありません。簡単に脱落してしまうのです

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運転席ドアは天気を問わず開閉されて、時には雨水が、時にはホコリやゴミが入り込み、基盤はかなり汚れています。
メルセデスや国産車などはゴムのカバーで覆われていたりしますが、さすがアルファロメオ、そんなものは付いていません
この黒い枠の中の実装基板の白い四角いのがスイッチで、これじ体がカチカチとスプリングよろしく強い跳ね返り力を持っています。黒いスイッチレバーは、この枠の中にカチっと収まるのです。

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他のドアのガラスに比べて、押されたり引かれたりする回数が段違いに多いですから止むを得ないのですが
取り付け部分が折れています。この取り付け部分の片側だけが欠損した場合、グラグラになり
両方欠損するとボタンが押せなくなったり、スイッチが取れてしまったりします。

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修理方法は簡単です。
もう1セット中古を買って、他のドアのスイッチも同じ物ですから、他のドアのスイッチを外してここに付ければ出来上がりです
え?中古が手に入らない? 

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2020年02月11日

非情の156GTA

先日、エンジンを載せた156GTA
お客さんには修理完了のメールをして、納車の予定を打ち合わせておりました。

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ただこの時に既に1-6速にはストレスなくギアが入るのにリバースだけはとても入りづらく
それでもミッションオイルが温まればどうにかなるかとあまり深く考えませんでした

ところが翌日、Eくんから電話が来て、工場から出そうと思ったらバックには入らないし、なにより本当に少ししか動きませんぜと
茫然自失で電話をつないだまま絶句してしまいました。

午後からEくんの元に行くと、156GTAはエンジンをかけると僅かながら走るのです。
わずかに走るという事はクラッチは繋がり、トランスミッションのメインシャフトはクラッチディスクのスプラインにしっかり入っているという事です。
調べる限りクラッチセットの品番も合っていますし、どこにも問題はありません
何よりリバースにものすごく入りにくい、しかしギア鳴きはしないところから、中古ミッションが悪いとしか思えないと踏んで、再びエンジンを降ろして作業することにしました。

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ここまで一生懸命作業したのに.... 
Eくんの「楽しんで作業しましょう」にどれだけ助けられたことか

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バンパーやライトを外して

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ちなみに作業に踏み切るのに約1週間かかりました。

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アルファロメオは、特にV6は本国ではハイエンドに位置する為か 本当に整備のしにくいクルマです。
カロッツエリアなど分業によって自動車を効率よく製造する自動車製造文化のせいか、先日の166のリアサスもそうでしたが、大きなコンポーネントごとを完成させた状態で自動車を造るためか 異様なまでに整備性が悪いです。
リアのショックアブソーバーを交換するために、リアサスメンバーを外すなんて馬鹿げた構造はあまり他のメーカーでは見ません

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ラジエーターを外す為には抱き合わせで取り付けてあるクーラーコンデンサーを外します。クーラーコンデンサーのビスを外すにはバンパーを外さないといけません

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当然外す部品は多岐に及び、当然作業量が多くなるのでどうしても費用が掛かりがちになります

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上側の外すものはほとんどなくなりました

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下回りはクロスメンバーを外しますが、ここでも製造時にASSYで組み立てた弊害が起こります
画像の左が車両後方、見えているのは遮熱板で、その遮熱板の上のパネルはサイドブレーキやギアシフトが止めてある車内側のプレートです。その下側にクロスメンバーが入り込んでいるので、全部外ボルトをハズさないとクロスメンバーを外すことができません

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こうすればわかりやすいかな? 左側のプレートの下に1本ボルトが入っているのです

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そして使用するソケットも手前のボルトは15mm、メインでメンバーを止めているボルトは18mm、画像奥のステアリングラックを止めているボルトは21mmと様々なサイズのボルトやナットがランダムに出てきます。

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そしてこのおまぬけな位置にあるブレーキキャリパーの固定ボルト
せっかくボルトを回すための切り欠きがあるのに、はす向かいをブレーキパイプが横切るためにソケットが入りません。

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こういったボルトはスパナでちょっとちょっと回すので作業者から集中力や体力を奪うのです

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エンジンマウントを外すのも上側の24mmのボルトも狭くて駆動工具が入りません。

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一通り外したらメンバーを外します。
この上なく重いのでここから画像は少し飛びます

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クロスメンバーを外すと一気にエンジンの位置が不安定になりますから、一気に作業を進めます

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再びエンジンが地上に降りました。前回と違い今回はトランスミションを入れ替えるだけなので、この場で取り換えて元に戻す突貫工事です

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画像の手前側、エンジン後ろ側に見えるのがエキゾーストマニホールド一体型のキャタライザーです。
これはユーロ3の対応車でV6は全てこの型です、これによりエキゾーストサウンドが悪くなったという人がいるくらいのものです
問題はこのエキマニの下にトランスミッションとエンジンブロックをつなぐボルトそのものはありませんが、スターターモーターがあります

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エキマニを外しただけでは足らずに、外した下にはスターターモーターが鎮座します。
今回モーターを交換している背景はこのような場所はまず外す事ができないので、エンジンが地上にある時に全て交換してしまうのがセオリーなわけです。なにしろエキマニのすぐ下ですからすさまじい高温にいつもさらされているのですから、何時壊れても不思議ではないのです

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しかしこのモーターの取付ボルトはこのようにエンジンが単体なときでも外すのが大変です。
車上で作業することは絶対不可能だと思います

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外れました。リングギアが丸見えになります

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トランスミッションの新旧を見ます。

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特段、悪いところは見えません。しかしここは新しい中古を付けて元に戻します
今回、付き合いのある中古部品販売店だから、事後の不良による返品がききますが、ヤフオクなどで粗悪な部品を売られたら こうはいきません。中古部品の恐ろしいところはもし壊れていた場合の責任の所在です。

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再びクラッチを組付けます

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ここからはDay2です。再びチェーンブロックで釣り上げて車上に戻します

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再び、全く余談の許さない状況が続くので画像が無くなります

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ちょうど配達に来た日産部品のM澤さんにも手伝ってもらい、取り付けが少し楽にできました

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なにしろパワーステアリングフルードやミッションオイルのクーラーなどが邪魔をして載せるのが難しいのです

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さらにDay3になるとEくんがほとんど組みあげてくれていたので作業もスムーズです

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もう今度は大丈夫でしょうと軽い動作テストを経て組付けました。リバースも軽々入ります。
アクセルを踏んでシャフトが回転するのも見届けます

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やっと出来上がった156GTA。本当にお疲れ様でした。
短期間に2度もエンジンを降ろすハメになるなんて本当につらい日々でした

でも心はすがすがしいまでの達成感で満ちていました。
まー、2度あることは3度ある?
そんなことありませんよ(笑)




と、笑っていたのもつかの間でした...
次回に続く


posted by admin at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ156

2020年02月10日

出川イングリッシュ

日曜日の夜と言えばサザエさんでしたが、最近はイッテQ です。
その中でもこの間の放送で出てきた「出川のはじめてのおつかい」
画面見ながら面白くて、はははと笑って見ましたが、実際に電話したり話したことのある人なら笑えないのでは?
最近は海外の通販も身近になってきて英会話を使う機会も多くなったのではないかと思います

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以前にも書いたことがあるかもしれませんが、大人は「R」や「L」が入る単語はなかなか通じないんです。
それなのにRとLが入っている単語は本当に通じないです。

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Porsche 日本語ならポルシェです。
アメリカではポーシュと発音します。ヨーロッパではポーシェと発音したりまします。
これが実に通じない。

一生懸命ポーシュポーシュ言っているのに、? ?となって、
ドイツのスポーツカーで、Flat6で、リアエンジンでと説明すると
「ああ、ポーシュね」と言われ、むかっ(怒り)最初から言ってんだろ?となります。

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でも、20年前にMPIのとなりの工場にいたオガタさんちの子供さん、あっくんは幼稚園で、アメリカ人の英語のレッスンを受けていまして、彼がなんの躊躇もなく「R」や「L」の発音をしてくるのは本当に驚きました。
ああ、ネイティブって子供の頃に決まるのだなあと思った出来事でした。

もはや驚きと言うより嫉妬に近い感情?( ´∀` )


posted by admin at 23:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 文化・芸術

2020年02月09日

工具展示会にはいろいろな魅力があるのです

その166のリアサスペンションを修理した日の午後、ダブルヘッダーの第2試合は日産部品販売の工具展示販売会に行ってきました

抜けるような青空の下、圏央道を飛ばして一路、東北道の岩槻インターを目指します。

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毎年2月に大宮と熊谷の2か所で行われる展示会ですが、もうずーっと熊谷ですが今年はスケジュールの都合で初めて大宮の方に行くことになりました。
熊谷より、大宮といっても岩槻ですがこちらの方が近いイメージです。しかし岩槻もなかなか遠い。岩槻と言えばタムタム大宮店があるので、昔から行くことが多かったのですが、今回はまるで違う目的で行くことになりました
多くの会社がいろいろ展示しているのですが、かいつまんで記事にしました

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入ってそうそう目についたのはドライブレコーダー...ではなくその中身、SDカードです。
例のあおり運転の影響からすごいスピードで普及した感のあるドライブレコーダーですが、多くの方が付けることで安心してしまい、カードのフォーマット(初期化)をしない人が大変多いです。
僕は最近はいわゆるフォーマットフリーのタイプのドライブレコーダーをお勧めしますが、到底アマゾンなど通販の値段にかなうわけがなく、多くの方は通販で買われます。

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意識高い系の方々は、こういった高性能媒体を使うのですが、安い安いに執着する方は殆どと言って良いくらい1G 100円くらいのカードを買います。すると多くの場合マトモに撮れていないです。
壊れているケースが殆どです。

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これは売りたい側のプロパガンダでもなんでもなく、本当にこのようになっていますので一度確認してみてください。
ちょうど僕も気になっていたので、MPIでも扱うことにしました。8Gで5000円くらいしますから戸惑う気持ちもわかりますが、買うものは安心です。レコーダーを付けただけでは買えない場合もありますからお気をつけください

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これもオモシロ商品でした。

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手がどんなに汚くても水で洗うことなくたちどころにきれいになるシート。買ってしまいました。
出先などで作業するときは抜群の出来です

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アンデックスの商品で、なかなか面白い商品を勧められました

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これの使い方は主に建設系の方々に向いたものみたいですが、自動車整備にもイケるということです
なにしろインパクトでまわしちゃうんだから強烈


ただ自動車整備の場合はこの大きさがネックになってしまうことの方が多そうですがねえ。
さらにハイトルクタイプも存在します....

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おなじみ見ちゃうと欲しい心が止められない特殊工具のハスコー。威勢のいいおにいちゃんが売っていました。同じSSTのコートーとは対照的。ま、それの方が良かったりして。僕も歳をとりました

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今の診断機が壊れたら後継になるであろう診断機、SCANPAD。でも次はどこの物が良いのか検討中

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ここでは空研のエアツールが気を吐いていました。かつてはインパクトといえば空研的なシェアだったのですが、自動車整備分野では新進気鋭にはじき出された感が否めません。しかし、やはり老舗、ラインナップは素晴らしい

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おなじみの黒いゴムのプロテクター。
水道管ゲームに出てきそうな正逆回転調整トグルスイッチ!
オーセンティックな機種は長くその姿を変えません

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なんとhpがドライブレコーダーを展開しています。
しかし、hpって安いだけのメーカー?
ええ、MPIのプリンターは代々hp
結構な頻度で買い替えますがね

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スプレーガンのアタッチメント。ライトが付いています。
こんなのが必要な環境で塗装するかなあ?

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ま、気持ちはわかりますよ。
でももっと広い照射が必要では?

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その続きの商品。これは意味合いが違います。

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これは強烈。塗装屋殺しです。濃いカラーのクルマなら終わりがありませんよ



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EZブラスト。
ブラストの経験のある方ならその大変さがわかると思いますが、環境への配慮を謳っています

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昔はアルミナだのA、Bカーブなんだのありましたが、こちら研磨剤の代わりになんと重曹を使います
あのレンジ洗いや様々な清掃に使う重曹です。なかなか良いですね

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エントリーモデルなイメージがあるSUZUKIDの溶接面。
オートダークヘルメットです。

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これは素晴らしい
180°見えるそうです。欲しいなあ。
SUZUKIDはTIG溶接機を販売する予定があるので大変期待しています。

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ちなみにジャッキが調子悪いので買いたいなあと思っていましたが、マサダのジャッキどうなの??
ずーっとジャッキはマサダですが、ほとんど良い思いしたことないなあ
他の選択肢が無いから使うけど

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アルファロメオ166のリアサス分解

今日はダブルヘッダーで午前は車検の付いている妙に車高の高い166のリアサスペンションをやっつけます。
フロントは昨年の12月に作業済みですが、フロントと違ってリアはサスペンションクロスメンバーを外して作業するために
Eくんと二人での作業となります

トランクのトリムを外すのかと思いきや、そこには何もなくてリアシート側からストラットの取り付けを外します

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このボックスの中にあるストラットのトップマウントの取り付けナットを外すのですが既に普通の位置とちょっと違います

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もちろん、リアシート、シートバック、パーシャルシェルフも外します。

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ナットを全部取ったら、車体を持ち上げて下回りを外していきます

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下回りはキレイです

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非常に独創的なリアサスペンション。基本的にメンバーごと外します

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トレーリングアームのフロント側取り付け

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リアサブフレーム取り付けボルト片側2本を外して

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簡単そうに地面に降りていますが、かなり大変です。写真が無いときは大体大変な作業が伴っています。
それは一つ間違ったら生命に影響を及ぼすような内容の作業....

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どういう訳かこんなものが挟まっています。果たしてこのクルマはどうしてこんなのまでつけて車高を上げたかったのか?
下回りのサビの無さから雪国での使用はなさそうですし

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ふつう、FFのリアショックアブソーバーってそれほど大変でなく外せるイメージなのですがね

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リアのビームごとってどれだけ大変なんだよー

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このクルマ、相当手間がかかりますねえ。

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お皿の上に乗っかっているUFOは元のアッパーマウントのボルトを利用しているのですが、車体側の向きと変わっていますので、一度スプリングを縮めて向きを合わせます

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向きを合わせるのはスプリングシートも同じことで、アッパーマウントの切り欠きとシートの切り欠きが一致するところが正規な位置

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根性で上側の取り付けを合わせて、残りの部分のボルトを入れていきます

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取り外したリアブレーキキャリパーなどを元に戻して出来上がり

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やっと普通の高さになりました。

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ぼよよーんと後ろが上がって恐ろしくみっともない状態でしたが、

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やっと元に戻りました

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次はどうしようかなあ? この塗装をなんとかしないとみっともないかなあ?
よくこれだけ色違いの状態のまま納車できるなあ。
別にひとんちのボディショップをディスるつもりはないのですが、シルバーをぼかせなかったのかもしれません。
一応は塗装屋のはしくれですからここは直したい

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あと、サイドステップカバーも取り付けないと。でもクリップ調達しないと
右のサイドステップのクリップは今や超貴重品。
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2020年02月08日

アルファロメオ156GTAのエンジン載せるまで

この156はなぜか長くあまりいい整備をされなかったのに、不思議と車検を通ってきたミステリアスなクルマで、ここでその垢を落とさざるを得なくなってしまったので、踏み込んだ整備を行います
両方ともインナー側のブーツが破れてしまったドライブシャフト。

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アルファロメオはアウター側は純正でのシャフトブーツ設定があって良い部品も沢山出回っていますが、インナー側はなぜか設定がなく、シャフトそのものか、社外のブーツでかなりキツいやつをむりやりハメる以外の方法がありません

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それでもこのようにうまく収まります。仕組み的にシャフトブーツはアウター側はCVジョイントの為にブーツが伸び縮みするので、どうしても破れやすく、また中身にグリスを結構入れるのでシャフト側もハブ側もしっかりバンドで止めないといけませんが、トランスミッション側は絶対に伸び縮みしないので、シャフト側のバンドはそれほど重要ではありません。
だからこれでOKとします。

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2つともできました。

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これで下準備が出来たので、抜け殻を呼び戻して来て魂を注入します。既に魂が抜けてしまった147GTAも隣に眠っています

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エンジンを降ろした後、ずっとリフトに上げておくわけにもいかず、一度足回りを戻していますので、それも外さないといけません

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足回りを脱着するにはサスエンションクロスメンバーも脱着しないといけないので、かなり大変です

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エンジンも釣る準備して156の下に移動します。再婚の時がやってまいりました

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ここから足回りを外します

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転がせるようになるには。サスペンションクロスメンバーにロアアームがあり、それにストラットのフォークが入ります。ここにナックルをつけてタイロッドをさしておくのですから、結構分解する場所も多いのです

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クロスメンバーが外れてステアリングラックが宙ぶらりんこれで準備ができたのでエンジンを戻します

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まるで魔法で戻したように簡単に戻っていますが、大変すぎて、危険すぎて途中の画像は撮影できませんのです

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マウントやクロスメンバー、サイドサポートフレームなどをどんどん止めて行きます。

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このアフォな造りをなんとかしてくれ

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かなり出来上がりました。今夜はここで作業はおしまい。
また翌日に続きを行います

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翌日、Eくんが頑張ってほとんどを組付けてくれてありました。彼は本当に仕事が早いし確実です

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おいいわゆるタレ関係を全部入れてその時を待ちます

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今一度下回りを点検して

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オレカの社外マフラーの轟音と共にアルファのV6が目を覚まします。
どこも悪いところもなく(エアバッグを除く)アイドリングも安定してエキゾーストを奏でます

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いやーよかったねえ、と言わんばかりのEくんの笑顔

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さあ、夜も更けてきたしもう引き渡しの予定を打ち合わせて、今日は帰ろう!

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この時はまだ、僕らがとてつもなく恐ろしい地獄絵図にこの後引き込まれる事をだれも予想だに出来なかったのです
つづく.....
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2020年02月06日

便利さ極まれり

ある部品を買ったのですよ、ロンドンの隣のサリー州レザーヘッドと言う街の部品屋さんで。
部品の内容については後日書きますが少々急いでいたのですが、例のコロナウイルスの影響でまともに部品が来るか心配していましたが、そこはさすがフェデックス、なかなかの対応を見せてくれます。
到着の見込みは2月10日午後6時。

メールでステイタスが変わったことを教えてくれます
そのお店からほど近いところにヒースロー空港があったからか素早くフランスのシャルルドゴール空港に運ばれました
いや、結構移動に時間がかかっているからひょっとしたら陸路かな?

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で、現地時間AM4:46に出発しました とあります

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で、皆さんはフライトレーダーなるサイトがあるのはご存知でしょうか?
飛行機好きの日産部販のM澤さんに教えてもらったのですが、このサイトが実にスゴイ。
今、飛んでる民間機が全て見れます。よくわかりませんが、空港に駐機しているか、エンジンがかかっているかの物は全て出てくるようです
さすがにフェデックスの何便かまでは、フェデックスのサイトには出てきませんが、出発時間から追えそうなので探してみると
ちょうど見つかりました

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ちょうど離陸して間も無くみたいです
で、この便をクリックすると
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便利ですねえ。機種の画像が出ます。出発が時間ぴったり。行先も中国は広州になっています
日本に向かう途中でトランジットするのでしょう

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ちなみに出発地や到着地をクリックすると空港の画像も出ます

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僕のボーイング777はフランスからルクセンブルグを通ってドイツに入りました

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この画像じゃ見づらいのでスマホでスクリーンショット

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777はポーランドを抜けやがて、ウズベギスタンやカザフスタンをかすめてキルギスタンを通過して中国国境を越えています
はるか11時間の旅です
仕事してかえってきてもまだ飛んでいます。皆さん仕事してるんですねえ

しかし便利になったものです
かつて、いち早くネットに取り組み海外から部品を輸入することで多くの自動車を修理し
オーストラリアに自動車を輸出したときには、KIWIの自動車運搬船が太平洋のどこにいるかをネットで見ることができて驚いたのも昔話。
ネットで世の中はどんどん便利になっていくのですね。

ちなみにこのサイト、民間機だけで自衛隊機やアメリカ軍機などは出てこないそうです。
アベちゃんの乗った政府専用機も出てこないそうです
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2020年02月05日

新しい166の在庫

また166を1台手に入れてしまいました
今度は後期。

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後期?一台あるのに? こちらはドルチェグレーなるかなり明るいグレーです。

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それよりは結構濃いグレー。見る角度ではゴールドっぽい感じも出るのですがフォーミュラを見るとシルバーが7割、ブラックが3割という割とシンプルな内容。

しかし今回はなかなかいいですよ
こちら出自が良いのですよ、出自が。

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ワンオーナーです。正真正銘のワンオーナー車。でもね、でもね残念ながら保証書類が無いのです。
でもね、これはオークションからの仕入れではなく、どことは言いませんがそれを裏付け出来る場所から持ってきました。

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やっぱりクルマがウブいですよ。

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距離なんと37000km。メーーター巻き戻しなしの逸材。僕は間違いなく声を大にして、このクルマはワンオーナーですよ〜って言えるのですが、オークションなんかでは裏付けが無いと言えないのですねえ

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とはいえ166、そのままで何もなく乗れるワケがありません。

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ATの警告灯が点いています。時々シフトの表示が消えたりもします。
そーねえ、シフトポジションセンサーかなあ? このクルマシフトポジションセンサーってどこにあるのかなあ?

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さらに面白いのがカラーコード。なんと手書き。なんとまたぞんざいな?

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カラーコード739、GRIGIO SPOLETOなる色。
GRGIOって良く見るのでわかりやすいコトバですね。グレーを意味するイタリー語です
じゃ、 SPOLETOって何? 辞書を引いても分からないので、ネットで見てみると
説明するのが難しいですが街というか古い時代の国の名前だそうです。

その街があるのが?ペルージャだそうですよ。

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ああ、全然商品化などできそうにないです。
でも乗ると素晴らしい。やはり乗り心地は後期に限ります。
posted by admin at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ166

成約御礼 BMW325i

MPIではちょっと珍しくなってしまったBMWの成約をいただきました
古のE30、325です。325i。
六本木のカローラと呼ばれたクルマです。

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だがしかし今やE30も昨今の旧車ブームに乗って結構な値段なのですよ。
もうこのクルマでも30年落ち

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時が時なら左ハンドルは手が出ませんでしたが、既にクラシックカーですから国内消費と輸出組を出し抜いて買わないいけません。あなおそろしや旧車ブーム
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でもこのクルマ、さすがドイツ車。下回りもめちゃくちゃキレイ
大事にされていたようです

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マフラーなど部品が普通に出るのが実に、実にすばらし!
やはりアルファロメオと大きく違うのはモールなど一通り外装の艤装部品が普通に出ます

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油漏れもほとんど見当たりません。整備性も大変よさそう

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実際に走行してみても悪いところが出てきません

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E30というクルマは僕にとっては10数年単位で出てくるクルマでして
最初はキャリアをスタートさせた30数年前、ディーラーの仕事をしている工場に就職しまして、僕の自動車整備人生が始まりました
2度目はMPIをはじめて1-2年くらいの20数年前、初めてMPIで販売した輸入車がE30の325Mテクでした。
お客さんは名古屋と東京の往復をして大変よく乗って頂きました。
3度目はお客さんから譲ってもらった10数年前、それも325のツーリング。BBSのホイールも凛々しいブルーのシャコタンでした
そして4度目はこのクルマです。

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頑張って作業して行きたいと思います。
お買い上げいただきありがとうございました
posted by admin at 00:09| Comment(0) | TrackBack(0) | BMW

2020年02月03日

アルファロメオ156GTAのタイミングベルト交換

今度はタイミングベルトの交換。
既にカムホルダーが付いた画像からですが
本当はここまでにいくまで、スターターやウオポンなど数多くのステップがあるのですがEくんが熱中して作業したので画像はなナッシングでした。
1番の上死点近くまで出しといて、ウオーターポンプを交換しました。
その後指定された位置にカムホルダーを取り付けて完全な上死点を目指します

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クランクシャフトを回して完全な一番上を探って

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カムスプロケットのボルトを止めます。

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新しいポンプが見えます。画像はありませんが例の金属ペラのポンプです。

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ちょっとずれていますが、誰かがつけた合わせマークもだいたい揃いましたね

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カムはがっちり止まっていますから、あとはクランク、すなわちピストンの位置です。
何度もマイクロメーターを見て、完全な一番上に来た時の針の動きを見ます

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決まったのでしっかり締めます。

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カムの位置が決まったら次はテンショナーの位置を決めます

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テンショナーには目安の位置があります。これでかなりしっかり張れます

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全部締めたらカムホルダーを外して本物のカムホルダーを取り付けます。

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プラグホールガスケットを取り付けておいて、タペットカバーを待ちます

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タペットカバーパッキンも交換しておきます

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オイル漏れがしないようおまじないをちょっと塗っておきます。これは大事なおまじないです。
いやまじないどころじゃないな、呪文?違うな、合言葉? う〜ん、生命線?(笑)

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どんどん組み上げていきます。なにしろこの日にエンジンを載せてから帰る予定でしたから

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反対側のバンクも取り付けます

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後ろ側はサージタンクの足が入るブッシュを置いておきます。

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だいぶエンジンらしくなってきました

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後ろのバンクは分解するのも大変なので、こういった作業の際にスパークプラグとイグニッションコイルも交換します。
フロント側はいつでも簡単に作業できるので、リアだけでも作業しておきます
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サージタンクが付くと一気にそれっぽくなってきます

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オルタネーターの太い端子やO2センサーの配線などをまとめて見えなくなる部分を組んでいきます

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カバーもしてファンベルトも張りました。メッキのパイプもそろいました
完成間近ですが、やはり後ろ側でやりにくくなる場所を攻撃しておきます

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ミッションオイルです。75W-90は硬くてなかなか入って行きません。
この日はこの冬一番の寒さ、というか雪の日でしたから

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このデフケース、車上だととんでもなく作業しにくいです。

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おまけにシャレにならないほど小さいミッションオイルのレベルゲージ

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油量はぴったりです。

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よ〜し、次はエンジン実装編
posted by admin at 23:10| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ156

2020年02月02日

アルファロメオ156GTAのトランスミッション交換

軽自動車のクラッチ交換が何時間でできたなんて自慢している男がいるんですよ〜

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な〜にぃ〜!?

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やっちまったなぁ〜!!

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男はだまって、エンジンおろし! 男はだまって、エンジンおろし

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お笑いを地で行くアルファロメオ156GTA。トランスミッションの交換の為にエンジンを降ろして作業しなければなりません

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どう考えても無謀なレイアウトのエンジン。なんておバカな造りかと

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中古のトランスミッション。6速のものはGTA人気につられて結構な金額です

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メインシャフトとレリーズフォーク
ここにクラッチベアリングが入ります

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上のレバーみたいなところにレリーズシリンダーが付いて、レバーをグッと押すとフォークがトランスミッション側に引き寄せる仕組みなんです

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これがクラッチベアリング。出っ張っているところがフォークのツメにに嵌って動くのです

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クラッチが重く感じる理由の一つにこのベアリングの動きのスムーズさがあります
よくグリスを塗っていつまでもスムーズに動くようお祈りするのです
ベアリングのツバが1段大きくなっていて、かえしになっていて、クラッチカバーに入ると抜けなくなる構造です

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合体の図。新しいクラッチも組んで取り付けます

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クラッチカバーの真ん中に穴があります。その向こう側にクラッチディスクがフライホイールに挟まれています。
クラッチディスクは常にフライホイールに圧着されたままクラッチカバーごとエンジン回転数の通りに回ります。
この真ん中の穴に先ほどのクラッチベアリングががちゃっと嵌って取れなくなるのです。

クラッチペダルを踏むとレリーズフォークが動きベアリングを引っ張るわけです
するとクラッチカバーのダイフラムスプリングが引っ張られてクラッチディスクはフライホイールから外れて
エンジンからの動力を失い、ギアチェンジができるようになるわけです

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さて、トランスミッションをがちゃっと嵌めたら反対向きにしてエンジンの生命線、タイミングベルトです

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いっぱいカラフルな合わせマークがマーキングしてあります。
おそらく、ベルトの架け替えだけしてきたのでしょう。
正式なステップを踏むとこのマーキングは必要ありません。
でも、この方法がいけないとは言いません。国産車などではこのような方法で交換することは一般的ですから
ただ、1つ違うのは各スプロケットにはコッターの入る溝があり、どのように分解しても決まり位置にできるのです

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一般的にタイミングベルト車はタイベルでウオーターポンプを駆動します。表にはウオーターポンプは出てきませんから、こういったタイミングベルトの交換時に同時交換するのが一般的です。
でもアルファのV6はこの奥のウオーターポンプの1本のボルトが外れない為に、タイミングベルトのバックプレートを外すのです。

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バックプレートを外す為にはスプロケットを全部外さないとバックプレートは外せないです。
そのカムスプロケットを外すと、恐怖のつるつるのスプロケットが出てくるのですよ。
国産車しか経験のない人が、不用意にこのボルトを外してスプロケットを外すとき恐怖の大王が降ってくるのですよ

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まあ、どのクルマもだいたい圧縮上死点に合わせてタイミングベルトを交換するのはセオリーですけどね
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posted by admin at 21:28| Comment(0) | TrackBack(0) | アルファロメオ156

2020年02月01日

凶暴なミニー

ああ、こんな時間になってしまたのでちょっとした動画


詳しい内容は
ミニーちゃんも更年期障害でしょうか?
でもUFCの選手みたい

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posted by admin at 23:13| Comment(0) | TrackBack(0) | ヘビーメタル